As one pleases
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3週間前に書いて
机の中で眠っていた手紙を出しに
とぼとぼポストに歩いていった

空は高く
うすい白い雲が
更に夏を予感させていた
そろそろ小さい子は家に帰って夕食時

少し涼しい風を全身で感じながら
靴にふれる土の感触を楽しんでいた


ひとり
私よりも少し離れたところで
近所の野球チームの
ユニホームを着た小学生がいて
何故だか すごく愛しくて愛しくて
歩くスピードが更に遅くなり
その子がバッティングをするのを見つめていた

こちらに気付いたようで
大きく手をふってくれた
私も手紙を持ってない右手でかるく手をふった

歩いて たったの3分のところにある
ポストにいくまでの間に
私の心も
私の体も
すべてが
何かを感じていた

家のすぐ近くなのに
忙しくて通る機会の減ってしまった
裏の小さな神様の庭は
私が生まれた時からあって
大きな木が2本もなくなっていた
1本は切られ もうすぐ死を迎えていくだろう


「人間がどうして
 生き物の生と死を決められるだろう
 地球にある全てのものは
 生きる権利も死ぬ権利もあるのだから

 いいえ 宇宙にあるものすべて」


道路で車がこないことを確認して渡り
ポストへ手紙を入れた

戻ってくると あの子はもういなくて
心に小さな穴が空いてしまったような気分になった
今 ここで泣きたいと思った

「涙というのは
 時に
 何よりも素直であると私は感じる
 理由もないのに泣いてしまう時だって
 やはり何かが心の中にはあるのだろう」

すぐ近くには大きな交差点があって
たえず車が一生懸命に走っている
いったい いつから
車の音が人にとって
日常の音に変わっていったのだろう

「どうして人は
 沢山いる地球の動物たちの中で
 こんなに地球を汚し
 動物を支配し
 土をコンクリートで埋めたんだろう

 一番大切なことは
 生きて  考えて  愛することなのに」


無い物ねだりの人々



たったの5分
ポストへ行って帰ってくる間
私は色々なことを見た
その見たもの全ては
たぶん
人にとって大切なことなのだと思うから
私はこうして
自分の部屋で ひとり
ノートに向かっているのでした