As one pleases
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あの頃から もう何年経つのだろう
あの人も大人になったし
私もあの人と同じ速度で成長してきた
心は まだ少しあの頃にいる


机にむかい 参考書をひらき
スラスラとノートに数字を書いていく
窓から
暑さを少し和らげるかのように
いつもよりも少し強い風を感じる



夕方になるといつも寂しかった
これから夜になって
「今日」という日が終わってしまうのだ
その 寂しさを忘れるかのように
私は あの人を見つけ
一緒にいた

あの人を見つけるのは 簡単だった
野球が好きなあの人は よく壁打ちをしていた
ボールが壁にあたり
それをグローブでキャッチする
そんな音を私は・・・
いつしか覚えていた

その音がすると 私は窓の外を見て
あの人をみつけて 傍にかけよった



好きだと何度も思ったが
なんというのだろうか
ただ傍で楽しく時を過ごしたかった
兄妹のような そんな
「好き」だった


もうあの人も
あの音も
いなくなってしまった

時々 ふとあの音がして
「もしや」 と思って外を見る
近所のおチビさんたちだった
あの人の姿はない

あの人の影響で野球を始めてた あの子たちも
いつか次の代にそれを伝え いなくなってしまう
そうだよね



やはり夕方は寂しい
雲は 空高く 遠くへ流れいく
明日もまた 夕方はくる
一日一日が 確実に過ぎていく