小さなお堀に猫の足
小さな兵隊 お城をかこみ
たった一人で警備にあたる
ひとけのない小さな公園
残された 子供の思い出
帰りたい と願うけれど
家も国も人もない
兵隊の涙のかわりに
雨が降る
何も知らない 子供たち
知らないふりをする 大人たち
夢のある 子供たち
夢をなくした 大人たち
夢をあきらめる 兵隊
いつしか すべては流されて
形はくずれ 無に帰る
砂は記憶を忘れない
形のない無を 子供は忘れ
次へ 次へと
何かを見つける
無の中から有が生まれ
有は有をさらに生む
いつか雨が止み
朝の光に虹が照らされ
いつか兵隊の涙が
笑顔にかわりますように