As one pleases
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悲しい魚
だけど 悲しみの波にのまれてはいけない
一人ぼっちの魚
だけど 本当は一人じゃないことを忘れてはいけない

空は飛べない 雲にのれない
風に流されることもない
海からいつも見ている 憧れている
大気の世界 空の世界

広い広い地球にある
青く 深い 水の世界
僕は深い暗い一人きりの世界にいる
空なんてものは知らない
いつも 僕は一人だけしかいない僕を
孤独だと感じている
仲間がいない 同じ人がいない


空は何色なんだろう
海は何色なんだろう
いつも 一人 暗い世界にいる僕には分からない


ある時 僕は 上へ上へ上へといった
空を見たい  僕じゃない誰かに会いたい
上へ上へ へとへとになるまで僕は泳いだ
深い暗い一人の世界から抜け出すために



少し明るくなった?
いや まだまだ暗い もっともっと上へ

あれ 少しあたたかい?
いやいや あたたかさなんて感じたことがない
もっと上へいかなくちゃ



まだ 一人ぼっちの魚
本当は一人じゃないことを忘れてしまった魚


空はまだ? もっと上へいかなくちゃ もっともっと


苦しくなってきた魚は だんだん気が遠くなってきた

あぁ 僕は一人で暗いこの世界で
ずっと 一人ぼっちなのだろうか
空が見たい 僕じゃない誰かに会いたい
海が僕をたった一人にしているなんて
なんて悲しいことなんだろう


遠くから声がした 波の音だ
ざわざわ ざわざわ
目があいた 白いわたあめが見えた
青い絵の具の上に 白いわたあめ

絵の具なんて知らないし
わたあめなんて 食べたことない
でも 何故 僕はそういう風に見えたんだ?




そうだ そうなんだ
僕は悲しみの波にのまれて 全てを見なくなってしまったのだ
思い出した
僕は一人じゃない 友だちが家族がいる
空の色は青色で 海の色も青色で
僕は一人の人間だ
友だちが僕の手をにぎった あたたかい


嬉しい魚
本当は一人じゃないことを思い出した
悲しい魚
本当は一人じゃないことを忘れてしまった

そっと目をあけて
目の前にあるものを見つけ出して