As one pleases
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なにも持たずに 一歩を踏み出す
簡単そうで 今の私には少し難しくて
なにも持たずに 何かを始める
かなり難しそうで 実は簡単


静かな夜だと思っていても
ここは都会だから車の音はいつでもする
山の中の旅館へ行って
一人で温泉につかる
風が木々の葉をなでる優しい音
お湯があふれていくあたたかい音
静かで 静かで
心おだやかになって 私がとけていく


手を伸ばしても届かないものならば
足を一歩踏み出せばいいのです
けれど一歩踏み出した一歩分のうしろには
もう手は届かないけれど
それでも望むのならば 一歩前へ進もう
何を得て 何を失うのか
それは分からないけれど
自分の望みの強いほうを選んでごらん
そして今まで持っていた
気持ち 記憶は
常に一歩進むごとに増えていく


失うのは怖いかもしれない
優しい音 あたたかい音 とけていく私
そう
あったことは消えてしまうわけではない
音は私にはっきりとそれを思い出させるし
私は また きっと その音を耳にする時がくる


そうやって 少しだけ自分をはげまして
一歩を踏み出してみようかと思う