龍譚寺

静岡県 引左郡
★小堀遠州作。江戸時代初期に築かれた池泉鑑賞式庭園。国指定名勝記念物。

★芝庭に点在する満点星(どうだん)とさつき、石組み、樹木と心字池の水面、それぞれの異なる質感がバランス良く交じり合っている。樹木の合間に色づいたモミジが混じる頃が見ごろ。

☆造園の教科書にしばしば登場する名庭にとりあえず足を運んでみる。国指定等の肩書きには興味がないが、その効力だろう。手入れの行き届いた庭は作庭時の原型を少なからず残していて、鑑賞するものにとってはありがたい。(やはり小堀遠州作の長楽寺にも足を運んだが、行き届かすことができない管理に落胆する思いだった。どうだんが泣いていた。)
庭の好き好きは別にして、180度近い視野範囲に構成された風景が不思議な感覚を与えてくれる。
箱根美術館

神奈川県 箱根町
★岡田茂吉創設の美術館を囲む日本庭園。自生した苔と紅葉のコントラストは、とにかくすばらしい。シーズン中の混雑はどこでも当たり前だが、ゆったりと座して庭を眺めることができたら・・・とついつい思ってしまう。一部茶庭の公開が毎月2日間と少ないのが残念なところ。

☆多くの人が絶賛しているので足を運んでみたが、さすがに納得。美術館の展示物の埴輪の品の良さ(?)と、館員たちの親切さ(ホテルマンのような礼儀正しさ)が非常に印象深かった。

☆となりの強羅公園の白雲洞茶苑にも寄る。ケーブルカーも息切れするような傾斜地に作られている庭は、岩をうまく使い、隠れ家にきたようでわくわくする。

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五島美術館

 東京都 世田谷区
★東急電鉄創始者の五島慶太氏の収集品展示の美術館
広大な傾斜地を利用して、変化のとんだ庭が広がっている。

☆庭内には石仏(片ひざをつき、頬づえをついて瞑想にふけっておられる)や大きすぎるくらい大きな灯篭が、多く見られる。右の写真は見晴台の岩灯篭。火袋の火口ごしに町並みが見渡せる。

☆アップダウンでお腹をすかしたあとは、隣の駅(等々力)まで歩いて渓谷を見下ろすレストランに入る。ロケーションもさることながら、ピザは大満足。
バラクライングリッシュガーデン

長野県 蓼科高原

★日本初の本格的な英国式庭園。
オ−ナーは英国園芸研究家のケイ山田氏、設計・造園・管理は英国の専門家が手がける。

☆日本で味わえる英国。はっきり言ってセンスが違う。広大な敷地の園路を歩きながら、英語のため息がでる。現地で大きなテラコッタ鉢の寄せ植えを英国人ガーデナーが製作している現場と出くわしたが、何かが違う。あんな使い方をしてもいいんだあ〜と思わず見入ってしまった。

☆2度ほど訪れたが、次回は一日のんびりしたい。そんな場所。やはり、テラスで紅茶とスコーンをいただきながら、高原の風を楽しむ季節に訪れたい。
三渓園

神奈川県 横浜市
 

★原 富太郎(三渓)造園。関東・関西の名建築を園内に集めた。小高い丘の上の三重塔と池の上の小舟は一枚の絵画のようであり、渓流にそって点在した茶室が山里の風情をかもし出す。

☆日本庭園の良し悪しは、たった一、二度の訪問ではわからない。空間の広がりや、時間の奥行きがあるものならなおさらだ。回を重ねながら、作庭の意図を汲んだり年月が作為なく作り出した風情を楽しむことが、庭園見学の目的だと思っている。通った高校のすぐそばだったこともあり、何度も足を運んだ。私個人的には他のどの名庭よりも、風景を安心して楽しめる故郷の庭園。
称名寺庭園

神奈川県 横浜市

★「風水」をとりいれた作庭。平安中期の「浄土式庭園」。

☆朱色の反橋と平橋が池を二分する庭は、景観というより、思想や様式を重視しているように思える。はじめは朱色に違和感を感じたが、見ているうちに、周りの緑とのコントラストが絶妙に思えてくる。池に映る姿や、年末のライトアップも絵になるだろう。

☆やはり、故郷の風景のひとつとして落ち着く場所である。金沢八景から海までの道の途中にあって、心なしか海の気配がする。ひなたぼっこする亀を眺めたり、裏山の散策も気持ちがいい。わざわざ、でかけるのではなく、近くに行った折によりたいところ。