12月23日

今日は休日急患診療所に昼間勤務してきました。予想通りに感染性胃腸炎がずいぶんと多かったですが、症状は嘔吐回数も比較的少なく例年に比べて軽症である印象があります。また、感染症動向調査と一致して、おたふくかぜが数名来られたのは予想外でした。
肝心のインフルエンザ患者さんが来るのではないかと心して怪しい人には検査もしましたが小児だけでなく成人も本日は全て陰性でした。平塚市ではまだインフルエンザは成人を中心にまばらな出現のようです!年末年始に休日急患診療所がインフルエンザでパニックになる前兆はありませんでしたが果たしてどうなりますか?


12月22日

↓に関連があるのでメモ代わりに!今日は地域健康危機管理連絡調整会議とやらがありました。以前にSARS騒動の時をメインに開催されていたもので緊迫した雰囲気があったように記憶しています。今回は新型インフルエンザと聞いていたので、行動計画も国や県で出されたし白熱の討議があるのかと思っていました。しかし、内容は鳥インフルエンザの復習とインフルエンザの入門説明で終わってしまいました。ちょこっと垣間見えた新型インフルエンザが出たらどうしようもないと言う雰囲気があるからかもしれませんが、、、、市町村や病院、警察、消防、医師会、歯科医師会、薬剤師会等が集まった割に連携を図る提案も時間の関係で出来ようがありませんから。鳥インフルエンザの講義は有意義ではあっても新型インフルエンザへの対処と言う主題が飛んでしまっていたので時間がもったいない気がしました。小生が発言するのも申し訳ないし流れから場違いになるので申し訳ありませんでした。
さて、ここからも独り言です。新型インフルエンザの認定が出たら出来るだけ早くワクチンの製造を行ってもらい、国民に短期間で大多数の人に接種できる体制づくりを願いたいものです。現行のワクチン接種も個別で行うため時間がかかって大忙しですが、集団接種方式を特例で認めないと遅れてしまわないかと心配です。ワクチンが出来るのに6ヶ月かかりますが、南半球で出現したならば時間的余裕もある計算ですからネ。タミフルをはじめとした抗インフルエンザ薬も耐性ウイルスがどうしても避けられません。ならば他の薬も造らないといけないし、シンメトレルでもA型の新型ならば十分に効力を持っているかも知れません。武器は沢山用意したいものですし、その支援を国で急いで欲しいです。タミフルもWHOが主導で他の製薬メーカーにも製造させたら良いと思うのに。有効期限の話も出ていましたが、初期に出回った時より期限は延長されています。実際はもっと効力が続くのでは、、、、??ここらも念頭に入れて厚労省が決めて欲しいですね!
鳥インフルエンザで亡くなった人は140人近くいます。死亡率は20歳以下が大まか80%ですが21歳以上は30%未満。この変異したのもが新型につながるのなら年長者は理論的にはおかしいことでも抵抗力があることになります。これは免疫能なのか?だったら現行のワクチンでも見えない効果が期待できる??
抗体価測定が免疫能評価の全てではありませんから、何らかの方法で謎解きをして欲しいものです!!

鳥インフルエンザ5つの謎 目立つ子供、激烈な症状{4}

 アジアで拡大し、人から人へと容易に感染する新型インフルエンザに変異する恐れが
ある高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)。各国で対策を進めているが、子供の患
者が目立つことや症状の激烈さの原因など5つの謎が指摘されている。
 ▽濃厚接触
 謎の第1は「患者に子供が多く死亡率も高いこと」と、国立感染症研究所の谷口清州
(たにぐち・きよす)感染症対策計画室長は言う。
 タイとベトナムの今年3月時点のデータでは、患者33人のうち10歳以下は12人
、11―20歳が10人で、20歳以下が3分の2を占めた。
 通常のインフルエンザで子供の患者が多いのは、学校での感染機会が多いからという
。人同士では簡単には感染しないH5N1型でも同様なのは、なぜか。谷口室長は「家
禽(かきん)と身近に暮らし餌やりを受け持つなど、子供が病鳥と濃厚接触しやすいた
めかもしれない」とみるが、確証はない。
 死亡率も21歳以上の27%に対し、20歳以下は77%。子供は抵抗力が弱いこと
を考慮しても、大きな差だ。
 第2の謎は、H5N1型に感染した鳥を殺処分する業者に、感染の報告がほとんどな
いこと。
 アジアでの感染者は料理や闘鶏の世話で病鳥か死鳥への接触歴がある人で、接触機会
の多い殺処分業者のリスクも高い。既に感染し無症状のまま体内に抗体ができたため、
再感染を防いでいるとみられたが、ベトナムでの調査では業者から抗体は見つからなか
った。
 ▽見えない実態
 世界保健機関(WHO)のまとめでは、2003年12月以降に報告されたH5N1
型患者はベトナム、タイ、インドネシア、カンボジア、中国の5カ国で計139人。う
ち71人(51%)が死亡した。
 大半は重症患者で、軽症患者の発生頻度は分かっていない。これが第3の謎だ。軽症
例が増えれば、感染から重症化までの詳細な病態と正確な死亡率が判明する。発生の多
くは医療体制が未整備で受診する人も少ない発展途上国の田舎という状況が、実態を見
えにくくしている。
 第4は激烈な症状。死亡例では、感染から5日程度で肺炎を起こし、急性の呼吸不全
や多臓器不全になっている。通常のインフルエンザより炎症性物質が大量にできるため
とも考えられ、WHOが解明を急いでいる。
 最後の謎は、スペイン風邪やアジア風邪など鳥ウイルスが変異した過去の新型は、い
ずれも低病原性だったこと。
 谷口室長は「高病原性が人の世界に入り込めない理由があるのかもしれないと主張す
る研究者もいる」と言うが、高病原性のH5N1型が新型に変異するとの危機感は世界
的に高まる一方だ。
                                 [共同通信]

12月13日

県医公衆衛生委員会が行われました。この時期にはインフルエンザがらみのホットニュースがあって議論も多いのですが、今回は特別な議論はありませんでした。多少ワクチン不足の傾向にあるようでも以前のような深刻さはありません。「新型インフルエンザ対策行動計画」の厚労省版を参考にした神奈川県版が今日にも発表されるらしいので気に留めておきましょう!予防接種の講演もありましたが内容に目新しいことは無くて自分では理解済みのことが殆どでした。唯一気になったのが組織培養日本脳炎ワクチンがいつ頃から使えるのか?で、その答は来秋頃の見通しらしいとのこと!加藤先生は個人的には今までのワクチンが安全で同意書を書いて接種した方が云々とのことだったし私も経過措置が取られないならばその方向が最善と思うようになりました!
麻疹や風しんの単抗原ワクチン接種を経過措置として1年間平塚市でとって頂きましたが、どうやら右にならって茅ヶ崎市や藤沢市も同様の措置を取るようです。担当者会議で平塚市の働きかけがあったのでしょうか?これはクリーンヒットですね!
で、インフルエンザの流行状況は東京に隣接地域でA型が出ているとのことでした。昨年の流行は遅かったのですが今シーズンは例年通りかもしれません!

PS:神奈川県保健福祉部の新型インフルエンザに関するサイト ここ
   新型インフルエンザ行動計画は  ここ  (pdfで65ページもあります)


12月4日

話題閑話!今日のNHK21時から脳梗塞でリハビリに励む免疫学者多田富雄先生を放送していました。小生が学生の頃に病理の授業で岡林篤教授がアメリカ帰りの多田先生を紹介しました。チェックのスーツに赤いネクタイで印象的。その後助教授になり教授になったと思ったら東京大学へ引き抜かれていきました。東大の一番若い(40歳くらい??)教授だったと思います。免疫学はまだ若い学問で世界で活躍する日本の学者の第一人者だったとおもいます。そのためではないと思いますが、千葉大学は全国的にも免疫学でリードする立場にあった気がしますし、他の耳鼻科、外科、内科等何でも免疫教室が控えているためか専門家が多く育っていました。千葉大小児科の河野現教授も多田門下でアメリカNIHで研究を終えて小児科に戻った先生です。その縁もあって小生も免疫教室のお水をもらったものですが免疫ネットワークについてはちんぷんかんぷんでした。多田先生の能や古典に造詣が深いのは放送されたとおりですが、この影響は先述の岡林教授の影響ではないかと思っています。岡林教授の講義は禅問答を行っているようだったし、試験も口頭試問で同じく禅問答だった思い出があります。囲む会の弟子に後任教授だった谷口先生や順天教授奥村先生内科の富岡先生等が映っていました。懐かしいですが、懐かしがるようでは我も歳をとったものですよ!
あの多田先生も脳梗塞にはダメージが大きかったようですネ!いくら優秀な頭脳も発揮できる道具(媒介物)がないと苦労すると言うことがよーーくわかりました!私も両親が脳梗塞にやられているので将来は同じ運命と考えています。やられる前にもっと頭を使った事を行わないと考えても元々の出来が違うので申し訳ありませんと許してもらいましょう!


11月30日

インフルエンザの予防接種が最盛期を迎えています。どうも今年は「新型インフルエンザ」や「鳥インフルエンザ」の言葉が新聞やテレビで取り上げられるためか予防接種希望者が多いようです。公費で行える高齢者のインフルエンザワクチンの予診票が不足したとのことですから確かでしょう!予約の終了した医療機関も市内で数軒出ていますからワクチン不足の恐れもあるかもしれませんね。当院はまだまだ大丈夫ですがこの先どうなるかはわかりませんね!
さて、最近よく尋ねられるのが受験生(大体15歳や18歳)にワクチンは1回で良いのか2回が良いのかと言うことです。大雑把に言えば1回接種より2回接種のほうが確実に効果は高まるけれど効果の方は2倍にはならないということでしょう!実際には個人個人の過去に培ってきた免疫能に違いがあるので、1回接種でも十分な人もいるし2回でもまだまだ不十分の人も考えられると思います。多くのデータが出ているようですが、その中の一つで公的なものは
厚労省が毎年インフルエンザQ&Aを出していますのでご覧下さい! 

  インフルエンザQ&A(一般の方々のために)(PDF:60KB)
  インフルエンザQ&A(医療従事者の方のために)(PDF:101KB)

この中のQ18を引用しておきます
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Q. 18: インフルエンザワクチンの接種は効果があるのですか?

インフルエンザワクチンの接種を行うことで、インフルエンザによる重篤な合併
症や死亡を予防し、健康被害を最小限にとどめることが期待できます。このワク
チンの効果は、年齢、本人の体調、そのシーズンのインフルエンザの流行株とワ
クチンに含まれている株の合致状況によっても変わります。
米国では予防接種諮問委員会(ACIP)から、ワクチン株と流行株が一致してい
る場合には、65 歳以下の健常成人での発症予防効果は70〜90%、施設内で生
活している高齢者での発症予防効果は30〜40%と下がりますが、入院や肺炎を
防止する効果は50〜60%、死亡の予防効果は80%みられたと報告されていま
す。一方、自宅で生活している高齢者の場合は、60 歳以上で発症予防効果は
58%程度で、70 歳以上ではさらに低下するであろうと報告されています。また、1
〜15 歳の小児では77〜91%、3〜9 歳では56%、6〜24 ヵ月では66%の発症予
防効果などが報告されています。詳しくは、ACIP の報告書(“Prevention and
Control of Influenza” MMWR 2004;53:RR-6)をご参照ください。
日本では、厚生科学研究費による「インフルエンザワクチンの効果に関する研
究(主任研究者:神谷 齊(国立療養所三重病院))」の報告によると、65 歳以上
の健常な高齢者については約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効
果があったとしています。また、同じく厚生科学研究費による「乳幼児に対するイ
ンフルエンザワクチンの効果に対する研究(主任研究者:神谷 齊(国立療養所
三重病院)・加地正朗(久留米大学))」では、発熱を指標とした場合1 歳以上で6
歳未満の幼児では約20〜30%の発病を阻止する効果があり、1 歳未満の乳児
では対象症例数も少なく、効果は明らかでなかったとしています。また、日本臨
床内科医会の河合直樹らは、0〜15 歳では1 回接種、2 回接種それぞれで、発症
予防効果は68%と85%、16〜64 歳では55%と82%と報告しています。

インフルエンザに対する治療薬も実用化されていますが、感染前にワクチンで
予防することがインフルエンザに対する最も有効な防御手段です。特に65 歳以
上の方や基礎疾患を有する方(気管支喘息等の呼吸器疾患、慢性心不全、先天
性心疾患等の循環器疾患、糖尿病、腎不全、免疫不全症(免疫抑制剤による免
疫低下も含む)など)では、インフルエンザが重症化しやすいので、かかりつけの
医師とよく相談のうえ、接種を受けられることをお勧めします。
また、インフルエンザの流行株は毎年変化しますし、ワクチン接種による重症
化の予防に有効な免疫レベルの持続期間はおよそ5 ヵ月となっていますので、
毎年シーズン前にワクチン接種を受けることが必要です(Q22 参照)。今年流行
が予測されるウイルスにあったワクチンを、インフルエンザが流行する前に接種
し、免疫を高めておくことが大切です(Q19,Q20 参照)。
なお、当然のことですが、インフルエンザワクチン接種ではSARS はもちろん、
他のウイルスによる「かぜ」(かぜ症候群)にも効果はありません。

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千里コメント>>
予防接種による予防効果が現れて来年の流行が小さいものに終わることが出来たならば治療薬のタミフルやリレンザも使用量が少なくなります。
そうなれば、新たに出現してくるであろう新型インフルエンザの治療に使うだけの薬が備蓄できることになるので人類は助かるのでしょう!


11月14日  インフルエンザ関連ニュースから

タミフルの安全性に関しては昨年も同様の騒ぎ?もありましたし、0歳児への使用に関しての注意喚起もありました。もともとインフルエンザ自体の病気の怖さは今更申し上げるまでもありません。40℃近い発熱が5〜7日も続くのですから身体の消耗も大きく幻覚を見たとかうなされたと言うことをよく聞きます。本当に薬の副作用か確認するのは大変でしょうが注意して服用して欲しいです。実際にはタミフルを内服してインフルエンザが早く治ったと大感謝された事が殆どですから、貴重な薬に間違いないと思います。恩恵にあずかった人は既に何千万人も国内にいるはずです。きちんと説明したらみんな使いたがると思うのですが、、、
問題なのは世界の生産量の大多数を日本で使っていることで予防投薬として昨年から乱用されている傾向にあること。備蓄にかかる費用は800億円近くで予算をどうするかという話も出ているようですが、楽天がTBSの株を云々と言っている額と大差ないのだから何とかならないものでしょうかねぇ!新型インフルエンザがもし流行したならば従来は免疫をたくさん持っているはずの小児科医が真っ先にダウンすること間違い無しです!その様な話が出たら国内の推計死亡者ウン十万人も現実味を帯びてきますね!現在の予防接種も全く無効になるはずです。でも希望的に考えて多少なりとも今までのウイルスと類似点があり交差免疫があれば今の予防接種も無意味にはならないはずですが、、、、さて、いつになるのやら??

タミフルのみ異常行動死 岐阜と愛知の少年2人 インフルエンザ治療薬 (1)

 インフルエンザ治療薬タミフル(成分名リン酸オセルタミビル)をのんだ岐阜県と愛
知県の患者の少年2人が、直後に異常な行動を取り死亡していたことが12日分かった
。1人は昨年2月、トラックに飛び込み、もう1人は今年2月にマンション9階から転
落した。
 昨年2月の事例の後に輸入販売元の中外製薬から報告を受けた厚生労働省は「薬との
因果関係が否定できない異常行動による死亡例の報告は初めて」としている。
 タミフルの添付文書には重大な副作用として、意識障害、異常行動、幻覚などの精神
・神経症状があらわれることがあると記載されている。新型インフルエンザ対策で国が
タミフル備蓄の大幅増量を決めた直後だけに、同省は、あらためて注意喚起するかどう
か検討している。
 中外製薬や、遺族から相談を受けたNPO法人医薬ビジランスセンター(大阪市)の
浜六郎(はま・ろくろう)医師によると、昨年2月、インフルエンザと診断された岐阜
県内の17歳の男子高校生は、タミフルを1カプセルのんだ後、パジャマ姿で自宅を出
て、ガードレールを乗り越え車道に飛び出した。今年2月には愛知県内の14歳の男子
中学生が、服用後にマンション9階の自宅から転落死した。
 このほか、10代女性が窓から飛び降りようとした例もあり、厚労省は昨年6月「医
薬品・医療用具等安全性情報」で注意を呼び掛けた。医薬品医療機器総合機構によると
、2000―2004年度に64例の精神障害が報告されている。
 タミフルは出現への危機感が世界的に高まっている新型インフルエンザでも効果が期
待され、厚労省は備蓄目標を従来の1.7倍の2億5000万カプセル(2500万人
分)に増やすとしている。
                                 [共同通信]

タミフル (2)

 タミフル インフルエンザウイルスが体内で増殖するのを抑える働きがある抗ウイル
ス薬。スイスの製薬大手ロシュが製造し、日本では中外製薬が輸入、販売している。昨
シーズンは国内で約860万人分(1人分10カプセルで換算)を供給、消費量は世界
全体の6―7割とされる。
                                 [共同通信]

タミフル自治体備蓄4倍に 新型インフルエンザ対策 政府の行動計画発表 (3)

 出現が懸念される新型インフルエンザの総合対策を定めた政府の行動計画がまとまり
、厚生労働省が14日発表した。
 政府と都道府県の分担が未定だった抗ウイルス薬タミフルの備蓄目標は、1050万
人分ずつ(1人分は10カプセル)と決定。都道府県分は従来の4倍、政府分は30倍
になる。厚労省は5年間での調達計画を前倒しして「来年度中に確保したい」としてい
る。また、推計される死者を最大で約17万人から約64万人に増やした。
 行動計画は、平常時から世界的大流行まで発生状況を6段階に分け、タミフルの備蓄
強化や、大規模な集会の自粛勧告といった社会活動の制限など、具体的な対応を盛り込
んだ。
 15日には関係閣僚会議を開催、都道府県でも対策本部や各地の実情に合った行動計
画づくりが本格化する。しかし、薬や病床の確保を含め、事前の備えがどこまで進むか
が課題になる。
 行動計画は、健康被害を最小限に抑え、社会機能の破たんやパニックを防ぐのが狙い
。
 タミフル備蓄目標は、従来の約1.7倍の2500万人分とし、内訳は政府と都道府
県が1050万人分ずつ、市場流通での確保が400万人分。行政による備蓄の割合を
20%から84%へ引き上げた。1カプセルは薬価ベースで366円。
 1日で最大約10万人と推定される入院患者の病床確保も進める。
 新型が出現、流行した場合は、大規模集会や、映画、コンサートなど不特定多数が集
まる活動の自粛を勧告。出勤停止の勧告や休校の要請を行うほか、強制的な入院も可能
にする。厚労相は非常事態を宣言する。
 また、大流行時のタミフル投与の優先順位は(1)入院患者(2)医療関係と警察・
消防など社会機能維持に必要な患者(3)基礎疾患などがある患者(4)児童、高齢の
患者(5)一般の外来患者。薬事承認前のワクチンでも接種するとした。
 現在は、アジアで高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)の人への感染が見られ、
新型発生手前の第3段階に当たる。
                                 [共同通信]


11月9日

インフルエンザワクチンの有効性を示唆する報告ですが、具体的に感染阻止はどの位か?年齢で効果に差が出るのか?接種方法でよりよい効果が期待
出来るのか?なかなか難しい問題でまだわからない事も多いと思います。近年はワクチン生産数も最低だった30万本からワクチン不足騒ぎを乗り越えて
今年は最高の2000万本となっています。また、不足情報を把握する体制や流通を改善し地域偏在を無くすよう様々な努力がなされていますので
不足の騒ぎにはならないと思っています。
厚労省による「今冬のインフルエンザ総合対策について」平成17年版が開設されましたので解説等につきご一読下さい!

接種低下で幼児死亡増加か インフルエンザワクチン 90年から11年間で783人「1」

 インフルエンザワクチンの接種率が低下した1990年代はインフルエンザに関連し
て死亡する幼児が増え、90年から2000年までに少なくとも783人が死亡したと
みられるとの研究結果を、けいゆう病院(横浜市)と慶応大のグループが8日までにま
とめた。
 ワクチンの効果が再認識され始めた01年以降は死亡数は減少し、けいゆう病院の菅
谷憲夫(すがや・のりお)小児科部長は「94年に子供への集団接種が中止されたのが
原因で、兄や姉から感染する幼児が増え、脳炎などによる死亡が増えた可能性がある」
と指摘。津市で開かれる日本小児感染症学会で12日発表する。
 グループは厚生労働省の統計を基に、72年から03年までの1―4歳の月別死亡数
を調査。
 死亡数は、ワクチン接種が義務付けられていた80年代は、春から夏に多い傾向があ
った。ワクチン効果に対する疑問の声が強まり接種率が低下した90年以降、ピークは
1―3月に移り、インフルエンザの流行とほぼ一致するように増減していることが分か
った。
 流行がないと仮定した場合の死亡数と比較し、インフルエンザが原因とみられる「超
過死亡」数を算出した結果、大流行した98年の140人を含め、90年から11年間
で783人に上った。
 ワクチンの接種率が増加し始めた01年以降、超過死亡はなく、菅谷部長は「ワクチ
ン普及と抗ウイルス薬の登場により、死亡数が減った」としている。
                                 [共同通信]



11月1日
今日から月も変わり、毎年行われるようになったインフルエンザ患者数迅速把握事業が始まりました。11月から開始された記憶がないので今シーズンの予測が早い流行になっているのでしょうか??どうも最近の厚労省の行うことに懐疑的にならざるを得ません。でも、早く行うことで不都合はないので患者数0人報告が当分続くと思いますが一生懸命データを打ち込みましょう!そうは言っても、動向調査でインフルエンザの報告が県内で出はじめているのでグッドタイミングかもしれません!


10月31日

風邪の予防にうがいは効くのかどうかという記事です。これだけで十分とは思えませんし、ヨードうがい液と水道水との比較も無かったので原文を入手して検討しないと何とも言えませんが、うがいが逆効果になるとは思えないので今まで通りにうがいを勧めましょう!実際に風邪をひいた時のヨードうがい液の効果ももう少し調べないといけませんが理論上はある程度は期待できると思っています。  記事は  こちら


10月26日

痛くない針?がグッドデザイン賞を受賞したとの記事がありました。テルモの製品でインスリン自己注射用に使用されているようですが、他の用途に使える日も近いのでは?こんど確認してみましょう。テルモのHPにも記事がありました。 こちら! と こちら 針の細さが33ゲージで従来の31ゲージより20%細くしたようです。希望価格2100円/70本ですか!蚊に刺されたのと同じという文句もありましたが、さて如何??世界一細いようですから、、、、


10月11日

まだ国内では認知されていませんが、この様な記事が出ていました。11月はSIDS予防月間になりますので、頭の片隅に入れておきましょう。

突然死予防におしゃぶりを 米小児科学会が勧告

 【ワシントン10日共同】赤ちゃんが睡眠中などに突然死亡する、原因不明の乳幼児
突然死症候群(SIDS)の予防策の1つとして、就寝時のおしゃぶりの使用が有効と
する勧告を米小児科学会が10日まとめた。赤ちゃんが異常に深く眠るのを防ぐ効果が
ある可能性が明らかになったためという。AP通信など米メディアが伝えた。
 勧告は2000年以来5年ぶり。赤ちゃんの寝かせ方はあおむけに限り、横向きも避
けるべきだとしたほか、SIDS予防策として「1歳になるまで就寝時におしゃぶりを
使う」「両親と同じ部屋で、別のベッドで寝る」などを勧めた。
 おしゃぶりの使用をめぐり米国では「歯並びを悪くする」などの反対論もあるが、学
会関係者は「1歳までなら心配はない」と話す。勧告は、おしゃぶりを嫌がる赤ちゃん
への無理強いは禁物、とも指摘した。
 米国では年間2000人余りがSIDSで亡くなっている。厚生労働省によると、日
本では03年に244人が死亡した。
                                 [共同通信]


ついでに?小児科とは無関係ですが耳寄りな記事も、、、

のむ発毛薬の輸入承認 国内初、年内にも発売へ

 厚生労働省は11日、米国で開発された世界初ののむ発毛薬<vロペシア錠(一般
名フィナステリド)の輸入を承認した。
 承認申請した万有製薬によると、プロペシア錠は既に世界60カ国以上で承認されて
いる。国内で経口タイプの発毛薬が承認されるのは初めて。年内にも発売を始める予定
。
 購入には医師の診断、処方が必要で、保険の対象外。成人男性が対象で、1日1回0
.2ミリグラムをのむ。増量による効果の増強は確かめられておらず、上限は1日1ミ
リグラム。海外での試験で有効性が認められなかったため、女性は適応外だ。
 性欲減退や性機能の低下の副作用がまれに起きることがあり、肝機能に障害がある男
性に対しては安全面から慎重に投与する。
 プロペシア錠は米国のメルク社が開発し、1997年に米食品医薬品局(FDA)が
認可。元は前立腺肥大の治療薬だったが、使用者から「毛が生えた」との報告が相次い
だ。
 万有製薬は、0.2ミリグラムと1ミリグラムの2種類の錠剤を販売。いずれも参考
処方価格として1錠当たり250円(税抜き)を設定。患者はこのほかに、診察料など
を負担することになる。
                                 [共同通信]

これらは副作用がどうしても心配になりますから


10月8日

お知らせが遅くなりましたが、インフルエンザの予防接種を開始致しました!昨年同様に、特に予約なしで行います。2回目の予防接種は4週間以内にお願いします。この間のワクチンは保管しますが4週間以上のワクチンは保証しませんのでご注意下さい。今年のワクチンは昨年と比べて一部変更(A香港型)になっています。またワクチンで完全に予防出来るわけではありませんが症状を軽くしたり死亡率を減らす効果があるとされています。毎年の接種をお勧めします!
方法や注意事項は接種時にお渡ししている案内をご覧下さい。
尚、高齢者のインフルエンザワクチン接種は10月15日以後になりますのでご了解下さい!


9月28日

あっと言う間に季節も移り変わってきました。予防接種も混乱をきたすと言うよりあきれて見守っている状況下もしれませんが、先頃Q&Aが出ました。ここ
これらを見てもわかるように国民の健康を願って施策が行われているよりも副作用が出て叩かれるのが困るのでいつでも言い訳が出来る施策を選んでいるように思えます。実際にそうでしょう!確かに何かと叩こうとする風潮になっている現代では理解は出来ますが好ましい方向ではないと思います。
麻疹と風疹の2回接種は来年4月から1歳児対象に開始され、第二期は副作用報告を見ながら単独ワクチン接種者にも適応を広げていこうと言うもののようです。ですから、現時点で単独ワクチンを接種していても将来はMRワクチンが法律上も接種可能になりますと言う含みがあるようです。ただし開始時期は不明ですけれどとまで言えるでしょうか?
厚労省の予防接種に関するサイトは  こちら


9月18日

休日夜間急患診療所に終日勤務してきました。到着するなり「先生、ついていますね!」だって。まあ、業界用語になるのでしょう。ついているというのは患者さんが多くて忙しいとか当直で重症者ばかり運ばれるとかに使います。先週までの休日の患者さんは非常に少なかったそうですが、本日は倍増してしまいました。7月の当番も多かったのですが今日も午前中の診療は1時までかかり、午後は5時まで休憩時間もなく連続操業。夜間は受付終了とほぼ同時に診察も終了できましたが、途中でトイレタイム1回取れたのみでした。内容は発熱者が多いので混んでしまうのですが重症というわけではありません。喘息の発作も季節柄多くなっているようです。多少の嘔吐や下痢もありますが脱水を疑わせるほど頻回の児はいませんでした。つまりただただ数が多いという状況でしょうか?
そうは言っても個別にはそれぞれの悩みもあるようですが、今日の出動もある特定の○○医院や××医院の患者さんがほとんどなので複雑な心境です。
と言うわけで、そろそろ風邪の季節に向かって進行しているようですからご注意下さい!朝出かけて深夜に帰宅する病院勤務医時代を思い出します。


8月30日

日本脳炎の続報に引き続きポリオに関しても不気味な報道が伝わってきました。

日本脳炎死者200人超 インド北部

 【ニューデリー28日共同】AP通信によると、インド北部ウッタルプラデシュ州で
流行している日本脳炎による子どもの死者は28日までに212人に達した。州保健当
局は、さらに300人以上の患者が病院で手当てを受けているとしており、死者はさら
に増える恐れがある。
 当初は州東部のゴラクプルを中心に流行していたが、他の地域でも感染者が出始めた
。州都ラクノーの病院では運ばれてきた子どもの患者が病室に入りきれず、十分手当て
を受けられないまま死亡するケースも出ているという。医療機器の不足も指摘されてい
る。
 同州保健当局によると、同州の子ども約700万人に対し、予算不足のため予防接種
を行き渡らせるには程遠い状態。州東部では雨期による洪水も起きており、蚊の大量発
生でさらに被害は拡大するとみられる。
                                 [共同通信]

インドネシアでポリオの発生

WHO(CSR)  
2005年8月25日

 2005年8月24日現在、インドネシアで新たにポリオ患者5名が確認され、患者総数は225名となった。 患者が発生している地域は、西ジャワ州、Central Java州、Banten州、Lampung州、ジャカルタ特別州である。 ポリオ野生株による最後の患者は、 2005年7月29日にWest Jakartacityと地域で発症した。
 インドネシア全土の5歳以下の小児2440万人を対象として8月30日に実施される第1回目の 全国予防接種キャンペーンの準備が進行中である。第2回目の全国予防接種キャンペーンが 2005年9月27日に実施されることが予定されている。

千里>>インドネシアでもポリオは根絶したと思っていたのに外来で野生株が侵入するとこの様な騒ぎになってしまいます。
   他山の石として日本でも注目していきたいと思います。


8月19日

日本脳炎ワクチンが現在実質中断中なので以下の記事が少々気になりました。国内の発生は少ないので安心できますが、海外ではまだ流行地域があるので注意しなくてはいけないと思います。

日本脳炎で79人死亡 インド北部
 【ニューデリー19日共同】AP通信によると、インド北部ウッタルプラデシュ州で日本脳炎が流行し、18日までに子ども79人が死亡した。地元の保健当局者が明らかにした。
 州都ラクノーから約250キロのゴラクプルを中心に感染が広がっており、これまでに少なくとも子ども182人が入院し、うち100人以上の症状が重い。ほとんどが貧しい家庭の子どもで、衛生状態が悪い環境にいたとみられる。
 同州では毎年、日本脳炎により数10人が死亡しており、過去25年で計約3500人が死亡したと推計されている。

8月7日

夏本番で今週は夏期休暇を取らせていただきます。
それで、蚊に刺されて腫れやすい人や掻き崩してとびひになったりとイヤな季節です。以前にも西ナイル熱対策に関連して「媒介蚊対策ガイドライン」を紹介しましたが、子どもに対してどれ位使用して良いのかまだ分からないとのことで

虫よけ剤の安全性検討 厚労省、使用法や量表示も

 蚊などに刺されないよう皮膚にスプレーしたり塗ったりする虫よけ剤について、厚生
労働省は4日までに、子供に使用した場合の安全性や、適切な使用方法・量の表示の必
要性などを検討することを決めた。15日に専門家らによる検討会を開く。
 虫よけ剤の多くが主成分とする「ディート」という物質は、毒性は低いとされる。し
かし、1度に多くを口から摂取したり皮膚に長期間つけ続けたりすると、神経障害やけ
いれん、発疹(ほっしん)、皮膚炎などを起こすとの報告がある。また、国内の製品に
は、使用量や限度量が具体的に示されたものが少ないという。
 このため国民生活センターは6月、安全で有効な使用方法の表示や子供での安全性評
価をすべきだと、厚労省や業界に要望。消費者からも「保育園や幼稚園で使われている
が大丈夫か」などと心配する声が出ていた。
 海外では、子供にはディートが一定濃度以下の製品を推奨したり、乳児への使用禁止
を指導したりする動きがあるという。
                                 [共同通信]


>>結果を待ちましょう!


8月1日

予防接種の話が続きますが、26日記載通りに29日に施行通知が出されました。そこでまたまた???な展開になっています。日本脳炎の廃止は了解ですが、麻疹と風疹については疑問だらけです!せっかく2回接種に決めたのなら、現行の麻疹や風疹を1歳で済んだ人にも5歳になったら2回目の接種を行えばよいのにそうではないのです。つまり、麻疹と風疹ワクチンが混合されたMRワクチンを1歳から2歳までに行いこの子どもたちが5歳になったら2回目を接種しますという内容になっていました。現在行っている単独の麻疹や風疹のワクチンが接種されている人に対しては2回目のワクチンを5歳〜7歳で受けられません(対象外)。来年の4月に1歳〜2歳の未接種者にMRワクチンを行って平成21年にこの子どもが5歳になれば2回目の接種を行う改正なのです。善は急げと言いますが、せっかく2回接種になっても恩恵は3年後と言うことにもなりかねません!どうしてこのようにややこしい方法をとるのでしょうか?単独のワクチンでも抗体価が下がると言うことで改正されたはずなのに実際は単独ワクチン接種者は2回目の対象外のようです。文面には「当面は」とあるのでまだ変更されるかもしれませんが予想外の冷たい仕打ちです。もっとも注射回数が増えなくて喜ぶ子どももいるかもしれませんが、、、、本筋が抜けていますよ!!
2回接種の恩恵にあずかれるようにするには1歳の誕生日を迎えてもあわてて単独のワクチンを接種せず来年の4月まで待った方が良いと言うことです。すでに単独で接種した人は風疹も接種してもらい5歳の時点では2回目は無しというのが現在の通達です。来年の4月以降は単独のワクチンは有料扱いになってしまいますから是非注意して下さい!!
本当に最近の厚労省の通達には疑問を感じざるを得ません!(プンプン!(>_<))


7月26日

本日閣議で日本脳炎の第V期(対象年齢14歳、15歳)を廃止する決定が行われ、29日公布とのことです。この、第V期を廃止しようという動きは以前からあったのである程度予想していましたが、26日決定し3日後の29日から実施するという方法には余りにも唐突な印象を持ちます。どこの市町村も各月毎に集計しているので、7月をもって終了するとか来月で終了とか区切りの良い方法がとられなかったのか残念です。
この、V期中止の理由は予防接種率が50%程度しかないのに日本脳炎に罹患した20歳以下は1例/22年間で効果に疑問が出たのと、100例近い健康被害との割合からです。これは想定範囲内なのでU期の接種対象者をメインにした経過措置は↓に書いたようにお願いしましょう!
今回の予防接種の改訂で麻疹と風疹をT期とU期に分けての2回接種になりました。平成18年4月から実施になります。こちらの方が実質的に重大な変更事項ですが余裕を持って8ヶ月先に連絡されたと言うことです。3日前に連絡されたのとは大きな違いです(プンプン)!!

改正の概要
予防接種法に基づく定期の予防接種の対象者の見直し(第1条の2の表関係)
(1)麻しん及び風しんに係る定期の予防接種の対象者をいずれも次のとおりとする。
ア第1期の予防接種生後12月から生後24月に至るまでの間にある者
イ第2期の予防接種5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学の始期に達する
日の1年前の日から当該始期に達する日の前日までの間にあるもの
(施行日:平成18年4月1日)
(2)日本脳炎に係る定期の予防接種の第3期予防接種(14歳以上16歳未満の者)を
廃止する。
(施行日:公布の日/平成17年7月29日を予定)


7月20日

本日医師会役員と大蔵市長さんとの会談が行われました。この席上で日本脳炎ワクチンのことについて直接お願い致しました。つまり、現在日本脳炎ワクチン接種が中断していますが新しいワクチンが出来て積極的に再開になった時に対象年齢を過ぎてしまう子どもにも公費負担で接種が出来るようにお願いしました。どうして江戸時代なら打ち首ものの直訴状を出さないといけないのか考えてしまいますが、これも予防接種を自費負担になってしまう子どもの代弁者と考えるしかありませんね。昨日の健康課からの返事では副作用が出た時の補償が心配だから出来ないとの回答でしたが、誠に本末転倒の話であって組織培養の新しいワクチンは副作用が出ないと思っているから現在中断して発売を待っているのに、副作用が心配で出来ないなら全てのワクチンも同じではありませんか?要するに他の自治体に先んじて市民のためになることが怖いのか怠けたいのかとしか考えられません。まあ、市長さんも非常に常識のある方だと思いますし悪い意味の役人魂は無いと思うので善処していただけるのを期待しましょう!誰かが困るというなら考えますが手続きの増える健康課以外はみんな大賛成だと思いますよ!


7月18日

本日の連休(海の日)に休日夜間急患診療所に朝から夜まで1日中勤務してきました。朝の駐車場が満車で臨時駐車場まで埋まっていたのでイヤな予感はあったのですが大混雑の1日でした。インフルエンザの最盛期には及びませんが昼間だけでも200名弱の受診者があり小児科では大多数が突然の高熱と頭痛と言う症状です。ヘルパンギーナの口内炎がもっと多数あるかと思いましたが発熱初期のためか口腔所見は意外に少ないものでした。おたふくと水痘と喘息発作が数名で90%以上は発熱だけと思っても良い程です。いわゆる夏風邪だと思いますが、はっきりと診断できたプール熱は少なかったです。1歳未満の高熱乳児は突発性発疹なのか夏風邪か不明です。手足口病は非常に少ない印象です。夜間も3時間ほどぶっ通しの診察で発熱ばかり!!入院を考えるほどの重症な人はいませんでした。きっと今が夏風邪?のピークなのかもしれません。


7月5日

先週分の感染症動向調査の結果が出ました。徐々に夏風邪が増えているようです。なかでもヘルパンギーナが手足口病より頻度が高く出ているようです。ノドが痛くて突然の高熱で発症の中で上アゴに点状の発赤や内出血が出ている子どもが来ました。友達がたくさん溶連菌と言われているのでこの子もそうだと親御さんはおっしゃいましたが、どうみてもヘルパンギーナでした。舌の変化や扁桃の変化、皮膚変化など何もなく溶連菌迅速検査も陰性です。確かに溶連菌とヘルパンギーナはケースによっては似ていますね。上アゴの変化を Forchheimer's spot と言って溶連菌に多いからですが他でも出てきますし水疱がみつかれば混乱しなかったでしょうに、、、、。扁桃腺に滲出物が付着している感染症は原因がたくさんあります。膿であれば細菌ですが滲出物は膿ではないので説明が難しいですね!(今日の記載は的外れ!?最近記載が少なかったのでお許しを!)


6月14日

県医師会の第1回公衆衛生委員会が開催されました。新規の体制になって初めての開催であり3か月分の議題があったため肝心の日本脳炎ワクチンに費やす時間があまりありませんでした。雰囲気から突然の今回の決定に戸惑っている様子がわかりましたし、いまさら何を聞いてもわからないだろうと言う雰囲気もありました。言えることは、組織培養のワクチンが18年度から使えそうで1社なのか4社まで出来るのか不明と言うこと。厚労省は経過措置をとりそうもないので、年齢制限が外れると公費負担を各自治体で検討しなくてはならない点。また、今回の発端となった山梨のADEMは本当にADEM??らしいが、後継ワクチンの目途があったからあわてて接種に消極的になったらしいということかなぁ?とにかく安全に進めるのにこしたことはありませんが、どの方法が最終的に一番安全かはわかりませんから悩みます。新しいワクチンに欠陥が無いのを祈るだけかな?!


6月8日

日本脳炎ワクチンに関しての問い合わせが多いです。あくまでも個人的見解ですが、初めて接種予定の人は当面見合わせた方が良いと思います。問題は既に1期1回目接種を行ってしまった人ですが、同意書を書いて2回目を4週間以内に行うか概ね1年間待って組織培養ワクチンが出たら2回接種を行うのが良いかと思っています。既に1期を2回行い1年経過した人はもう少し(大体1年以内)は新しいワクチンを待っても良いかと思います。しかし、2年以上も経過した人は追加接種を遅らせると効果も減弱するので同意書を書いて接種した方が良いのではないかと考えます。9歳〜13歳未満の人は原則として新しいワクチンを待って接種すればよいと思いますが、12歳になっている人は公費負担の年齢を超してしまう可能性もあるので同意書に記載して行うのも一つの方法だと思います。第3期に該当する14歳〜16歳未満の人は正直言って難しい選択です。新しいのを待つのか同意書を書くのか?通達通りに感染危険地域に出かけないのなら接種を見合わせて待つのが普通でしょう。待っている間に公費負担から外れても自費負担にならないように特例措置を講じてもらわないといけないですよね!どうも、ADEMの患者さんで本物っぽい(俗な言い方でスミマセン)方は15歳とかの高年齢層が多いからです。
↓にも少し書いたのですが、昨年夏にも日本脳炎をどうするかの議論がありました。その議事録が厚労省のHPに残っていましたのでリンクしておきます。
かなりの長文で専門の人が読んで解説しないとわからないかもしれませんがご参考までに! ここ


6月1日

30日、31日と連休させていただきました。ご迷惑をおかけし申し訳なく思っています。さて、この間に大変なことが起こってしまいました。
日本脳炎ワクチンの突然の中止です。とは言っても、正確には積極的勧奨を行わないだけで完全中止ではありませんが、この状況で積極的に行う人はいないと思いますからね!日本脳炎予防接種のあとにADEMの発生があるのは以前にも指摘されていましたが、完全に因果関係を認められてはいなかったのです。
それが先週の疾病・障害認定審査会で因果関係があるとされたものだから薬害問題の経験から今回はすぐに対策が出たということでしょう。しかし、あまりに唐突だったため、現在予防接種を行っている最中の人が途中で中断になったり間隔が空きすぎてしまったりと通常の方法で終わらない人への対策が考慮されていない点です。組織培養で作られたワクチンが市場に出回る頃に転換すれば混乱はなかったと思えるのに、C型肝炎ウイルスのフィブリノゲンやAIDSの問題に比べるとADEMの数は非常に少ないしアナフィラキシー等の副作用の頻度を考えると決して多いとも思えません。問題なのはワクチンの完成が遅れて、この間に日本脳炎の患者さんが増えてADEM以上の死亡者が出てしまったらどうなるのか??と言うことです。


5月25日

どこで報告して良いのかわからないのですが、先週末に相次いで嘔吐と下痢の集団発生の記者発表が平塚市、茅ヶ崎市、小田原市とありました。
平塚の勝原小学校6年生に関して平塚保健福祉事務所では調査に入りウイルス性胃腸炎らしいとの見解だったと思いますが、その中でサッポロウイルスが3名より検出されたとの連絡がありました。医師会HPに感染症情報の速報がなくFAXで全会員に連絡するほど緊急性もないと判断し関係者のご覧になっている可能性があるのでここに掲示致しました。初冬に多いノロウイルスの仲間でサポウイルスに属しますが軽症の感染性胃腸炎に当たるでしょう?今まで季節がいつに多いのか良くわからなかったので今回の湘南地域の胃腸炎が同じであれば参考になると思います(他の地域のウイルスは不明ですが、、、)。
ps:26日に小田原の結果が報道されSRSVが検出とのことですからサッポロの可能性もありますね!


5月24日

日増しに暑さが増してきました。紫外線が気になる毎日ですが、以前にリンクした場所が不明となったので再び環境省の出した「紫外線保健指導マニュアル」をご紹介します。また、このようなサイトをリンク先にまとめるようにしました!
また、子供の事故防止支援サイトが国立保健医療科学院から出されました。保健医療関係者用に保育関係者用に一般用と親切に作られていますので是非活用してもらいたいものです。こちら


5月19日

ポリオ年内根絶は困難か 患者拡大、アジアに飛び火 (1)

 【ワシントン18日共同】世界保健機関(WHO)が天然痘に続き世界からの根絶を
目指すポリオ(小児まひ)の流行がアフリカで拡大し、患者がここ10年いなかったイ
ンドネシアにまで飛び火、WHOが掲げる「年内に世界の患者をゼロにする」との目標
達成が危うくなっている。
 ポリオ根絶の国際計画に参加する米疾病対策センター(CDC)やWHOの当局者は
18日までに「アジアでの達成は問題ないがアフリカでは微妙。感染が広がりやすい8
月までの雨期に、患者をどこまで抑え込めるかが重要だ」と語った。
 10日現在のWHO集計によると、今年の患者は計155人。総数は昨年同期より少
ないが、過去約10年患者発生がなかったイエメンで4月以降60人以上、インドネシ
アでも5月初めから少なくとも8人が確認された。いずれもアフリカからの輸入例とみ
られ、周辺国に大きな動揺を与えた。WHOなどはワクチン600万回分をイエメンに
緊急輸送するなど、封じ込めに懸命だ。
 流行拡大は、ポリオ流行国のナイジェリアで2003年「予防接種をすると不妊にな
る」などの誤った情報が流れて約10カ月接種が止まったのが大きな要因とされる。そ
の間、同国に加え従来患者がいなかった周辺国で次々に患者が出た。
                                 [共同通信]

ポリオ (2)

 ポリオ 経口感染するポリオウイルスにより、主に幼い子供に手足のまひなどが起き
る。日本でも1960年には5000人を超す患者がいた。世界保健機関(WHO)は
88年に根絶を決議。予防接種の効果で米大陸、日本など西太平洋、欧州で患者はゼロ
となったが、アフリカやインドなどの封じ込めは難航している。(共同)
                                 [共同通信]
千里コメント>>>>現在ポリオ接種の真っ最中なので情報として提示。なかなか根絶は難しく、西太平洋地域で絶滅宣言を出しても
まだワクチン投与を行っているのは以上の理由です。

5月17日

お知らせがHP上で遅くなり申し訳ありませんが、大先生(中村進)の診療は4月一杯で終了しました。高血圧症や高脂血症など老健法該当の昔からの患者様を診療しており時折成人の感冒の診察も行っていましたが4月中に他の医療機関への紹介も終了し5月から診察室には出ておりません。本人はまだまだ元気でありますが、いろいろまとめておきたい事もあるようなのでゆっくりとした時間を与えてあげて下さい。
そこで、時折親御さんから相談を受けますのでお答え致します。「小児科ではいつまで(何歳まで)診てもらえますか?」と言う質問ですが、総合病院で内科と小児科が分かれている場合は15歳で区別していますが、当院は小児科が専門ですが成人を診察していけないと言う規則はありません!ただ私は高血圧症、高脂血症、糖尿病などのいわゆる生活習慣病を管理治療した経験に乏しく診療を求められても困ります。しかし、幼少時から診療してきたかかりつけの患者さんの相談にのったり感染症やアレルギーなどの診療をおこなうことは今まで通りにやっていきたいと思います。また、今までもあったように、ついでに私もノドが痛いので診て下さいと親御さんに言われたら断ることはありません。かえって感染症は小児科医の方が専門かもしれませんからネ!喉頭癌専門で手術をしてきた耳鼻咽喉科の先生とアレルギー性疾患を専門に診てきた小児科医とでアレルギー性鼻炎の子供をどちらが診た方がよいのかということと似ていますね。
医者は診療を求められたら応じないといけません。ですから出来る限り知恵を絞り経験と知識を駆使して診療しますが、無い袖は振っても迷惑かけるだけですから、、、お察し下さい!


5月15日

今日は終日休日急患診療所に勤務してきました。インフルエンザ最盛期と比べると患者さんの数も1/3〜1/4程度で駐車場をみても満車にはならなかったようです。小児科に限れば昼間は消化器症状を伴う吐き気と下痢が多かったのが印象的。便秘もありましたが、夜間は発熱が主体でした。全般に重症疾患は無かったようですが、今の吐き気と下痢のウイルスが何であるのかが気になりました。水痘も何名かありましたがさすがにインフルエンザを疑わせる人はいませんでした。
季節を考えても病気の少ない頃に入ったようです。喘息の発作も意外に少なかったかな?


5月7日

長期にわたる連休でご迷惑をおかけしたと思い申し訳なく思います。この間は休日診療所もそれなりに繁盛していたようで、まだインフルエンザが残っていたとのことでした。診療再開後は喘息の発作が目立っています。疲れや気象変化によるものでしょうか?
平塚市医師会も新たな執行部になり実質初めての理事会が開かれました。特に問題になる事項はありませんし、今後も悩み多い問題が出てこないことを祈りましょう。と言うことで、連休後の私の日焼けに驚かないで下さいね!


4月19日

今日は保健センターで1歳6か月健診に参加してきました。ここでポリオワクチン接種後1〜2日後に下痢をしたので無効かもしれないから再投与を勧められた親御さんがいらっしゃいましたのでコメントします。予防接種ガイドラインにも少々記載があるのですがポリオワクチンの後の下痢は原因不明ですが多い症状です。大体11%〜15%弱に下痢が認められ接種後2日以内に限れば4〜5%みられることになっています。5月になるとポリオワクチン接種が平塚市でも行われますので該当者の方は少々頭に入れておいて下さい。


4月18日

↓の数字は記事をそのまま書いたのですが、もしやと思って感染症動向調査の平成17年の第1週から再調査しました。全国のインフルエンザ定点だけからの報告数の合計数で約141万人になりました。このインフルエンザ定点と言うのは平塚保健所管内で言えば11カ所です。小児科がそのうち7カ所。つまり定点になっていないでインフルエンザの治療を行っている診療所はこの何倍あるでしょう?神奈川県で小児科を標榜している診療所(病院を除く)が1,365で動向調査に参加している小児科は206ですから6分の一。内科や耳鼻科等成人のインフルエンザを治療しているところは定点の10倍以上はあるものと私は思っていますから少なくても6倍〜8倍程の実数が見込まれます。つまり、少なめに計算しても850万人〜1000万人のインフルエンザ罹患者がいたことになるのでは??
ps:この数字は延べ数であり2回感染者や3回感染者は差し引かないといけません。


4月15日

昨日も本日もまだまだインフルエンザ陽性の人が続いています。新学期になってもインフルエンザが残っていた記憶がありません。勿論迅速検査が出来ない時代では見逃していた可能性もあるのですが、少なくとも検査可能になってから初めての事だと思います!読売に今シーズンのまとめのコメントが国立感染研究所から出たようなのでお知らせしておきます。 ここ  大まかではありますが、インフルエンザの患者さんは150万人程いたことになります。もの凄い数字だと思いませんか?


4月11日

久しぶりに夜間診療所に出かけてきました。一時のインフルエンザによる大混雑は解消して平常の混みようです。しかし、友達がみんなインフルエンザに罹っているので調べて欲しいという発熱児の検査を行ったところA型インフルエンザ陽性でした。この子の幼稚園ではまだ流行しているようです。また、急性胃腸炎と喘息の発作が多かった気がしますが数はそれほど多くありません。
このような状況ですと小児科はこれから半年は患者さんが少なくなるのではないかと、、、、、何か世間で騒がれる小児科医不足問題と逆行しているように思えることでしょう。そもそも小児科医不足が騒がれていても昼間は耳鼻科や内科で風邪薬をもらい、夜間や過疎地になると小児科専門医不足を叫んでいるようにも思えます。小児科専門医は3歳未満専門ではないのですが、、、、、昼間小児科を診察している人が夜間も診察する体制でもつくった方が良いのかもとついつい考えてしまいます。うまく分担できないかなぁーーーと独り言でした。


4月4日

新年度になっても開業の身の上に大きな変化はありません。日頃おつき合いのある保健福祉事務所や市役所健康課では移動もあってフレッシュな気持ちにさせられます。強いて言えば平塚市医師会にも役員の交代が3名ありまして、気がつけば私も上席の方になってきました。でも担当は公衆衛生と変わらず健診や予防接種など受け持ちます。その予防接種では4月1日からツベルクリン反応検査がなくなりました。これで、生涯にわたって生後6か月未満に1回だけ接種と言うことになり、昔学校で行われていたことを記憶している時代の方には別世界になったことでしょう!また、報道されているように個人情報保護法が施行されたので我が診療所でも注意すべき事が沢山あります。カルテをつくり保険請求をするために個人情報を管理することに変わりありませんから、、、


3月29日

脳症24人、うち6人死亡 インフルエンザで

 インフルエンザウイルスの感染が原因で意識障害などが進行、死亡や後遺症の率が高
いインフルエンザ脳症の患者が、今シーズンは24人報告され、うち6人が死亡したこ
とが、国立感染症研究所のまとめで分かった。28日の感染症週報に発表した。
 昨年10月中旬―今年3月中旬までに、青森県、新潟県、大阪市、鹿児島県など16
の都府県と市から、計24人の患者が報告された。年齢は1―60歳で、15歳以下が
22人を占めた。死亡した6人は1―13歳。
 患者報告は、インフルエンザ流行に伴い今年2月中旬以降に増加。今シーズンに流行
が目立ったB型インフルエンザ患者の発症が多いという。
 一方、第10週(3月7日―13日)のインフルエンザ流行は、全国の定点医療機関
からの報告患者数は約20万7300人、定点当たりでは44.04と、今年に入り初
めて減少した。
                                 [共同通信]

最新の感染症情報も本日出ましたが、先週分の当院のまとめを掲示しておきます。

先週(特に後半)は急激にインフルエンザが減少しています。A型優位は変わりませんが、脳症や脳炎の報告も出たところで
そろそろ終焉になってほしいです。尚、迅速検査キットが入手困難になってきました。


3月24日

今日は小児科部会の講演会で予防接種の第一人者であられる加藤達夫先生のお話を伺いました。4月からBCG直接接種となり、他にも変更があるので非常にタイムリーに良いお話しを聞くことが出来ました。6ヶ月未満のBCG接種ですが、個人的な感想を言えば3ヶ月〜4ヶ月健診時に接種を行ってもらうと一番安全に施行出来ると確信しました。今後の予防接種に関して加藤先生はマスコミの先行報道にあきれていました。昨日読売に出た記事で、たしかに日脳V期を廃止の方向ではあるようですが決まったわけではないようです。麻疹と風疹を2回接種にすることは間違いないようです。ポリオワクチンの不活化への移行はまだまだ5年以上かかるようなので数年前の報道も間違っていたことになるようです。

日本脳炎予防接種4回に

 厚生労働省の検討会は23日、現在計5回実施している日本脳炎の予防接種を、4回
にする方針を決めた。同省は2005年度中に政令を改正し、14歳以上16歳未満を
対象にした接種を中止する予定。
 現在は生後6―90カ月の間に3回、9歳以上13歳未満で1回、14歳以上16歳
未満で1回接種することになっている。
 検討会は、日本脳炎患者が1992年以降は年間10人未満で、年によっては患者報
告数よりも神経系副作用報告の方が多いことなどを考慮。接種率が既に約50%と低い
14歳以上16歳未満の接種を中止することにした。
                                 [共同通信]
>>>>と言うことで、まだ決まっていないと委員長の加藤先生が仰有っていました。

BCG接種、医師の判断で六月以降は定期外

 政府は4日の閣議で、改正結核予防法によるBCG接種について、医師の医学的判断
で生後6月以降に接種すると判断した場合は、「一概に、生後6月以降においてBCG
接種を特に積極的に勧奨すべきとはいえない」として、改正政令第2条の2ただし書き
にある1歳までを定期接種と認める「その他の特別の事情によりやむを得ないと認めら
れる場合」には該当しないとの見解を決定した。
 この問題で日本小児科学会は、ただし書きの「その他」に医師の判断を解釈で含める
よう求めていた。
(第4221号掲載)
                                 [日本医事新報]
>>>6ヶ月未満だけに!!

4月の改訂でワクチン間の間隔が生ワクは従来の4週間以上→27日以上、不活化ワクチンは1週間以上→6日以上となり、以前に申し入れていた事が取り入れられたようです。もちろん他にも同じ意見の人が多かったと察しますが、嬉しいことです。今回は先天性免疫不全症の新生児にBCGを直接接種は困ります。そこで予診票をみると厚労省からひな形で出てくるものは「近親者に先天性免疫不全症と診断されている方はいますか」となっていますが、この設問は「・・・・診断された方は・・・」に直して欲しい旨をお願いしました。この病気は生存していない人もたくさんいる病気だからです。


話題は変わって、本日半日の診療ながらインフルエンザの患者さんが0(ゼロ)でした。この2ヶ月で初めてのことです。いくらなんでももう終盤でしょう!!


3月19日

先週に引き続きグラフを掲示致しますが、ご覧のようにまだまだA型インフルエンザは増えているようにも思えます。完全にB型と入れ替わってしまったようです。
2年前と逆のパターンになっているのは初めての経験です。そうは言っても大分暖かくなってきたのでおしまいにして欲しいですね!



3月12日

今シーズンのインフルエンザ数の推移をまとめていませんでしたが、おおまかに今週末までの推移をグラフにしました。


明らかに総数は減少していますが、A型インフルエンザに限れば横ばいかかえって増加しているようにも見えます。流行の終盤に出てくると考えられていた
B型インフルエンザと逆転現象が起こったようで、3月になって(9週以降)A型インフルエンザがまだ増えるかもしれません。
10週は花粉の飛散時期と重なっており、くしゃみにインフルエンザの発熱が重なるという悲惨な方もいらっしゃいます。
また予防接種を行ったかどうかを聞いていますが、A型インフルエンザ患者さんの65%の人は予防接種を行っていませんでした。B型インフルエンザ患者さん
の70%弱は予防接種を行っていませんでした。数字上はあまり差がなかったようですが、印象として高熱の人が少なくなった気がします。来シーズンは最高体温や元気さの比較が出来ればと考えています。A型:B型=1:2に現在までの総数でなります。
A型の内訳は提出できた検体は全てA香港型でしたが、これも最盛期は忙しくて検体採取の時間が取れず全経過を通じたものではありません!
例年の通りにA型とB型の双方に罹患した患者さんも数名いらっしゃいます。3回罹患の方は今シーズンはまだありません。


3月1日

今日から7日までの1週間は「子ども予防接種週間」として時間外や休日にも予防接種を行ってみようと言う週間です。昨年から始まり今年は厚労省の後援もあって宣伝に努めることになっていましたが果たしてどれ程の方がご存じだったか?幸いと言うのか不幸というのか当院では通年的に土曜日や18時以降も診察は行っていますので、やむを得ない事情の方は予防接種も結果的には行っていましたから何の変化もありません。平塚市でこの運動にご協力頂いている診療所は11カ所あるはずです。
   平塚市の協力医療機関は健康課HPのこちら

尚、先週の感染症動向調査の結果が出ましたがまだまだ数字上のインフルエンザは多いようです。


2月27日

先週の後半は急激にインフルエンザの人が減少しました。勿論発熱の人は多いので迅速検査は行いますが、陽性の比率が急激に少なくなっています。恐らく流行も5合目から4合目まで減ってきたのではないでしょうか?神奈川県の統計や全国統計も数日遅れて発表されますが、大体同じになる気がします。一部に3月下旬まで流行するとの観測も出たようですが当院の印象ではあり得ない気がしますが、、、
たまには別の感想と言うことで、BSE問題は牛丼を食べられるか否か?または、アメリカ産の牛肉を食べられるかになっていて変な気持ちです。すなわち、先程国内で初めての変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の患者さんが認定された事とBSEと結びついていない人が多いと言うことです!イギリス滞在中に感染したことになっているから身近に感じないのかもしれませんが、汚染牛肉(プリオン体)を食べることによって数年の潜伏期を経て発病するのが変異型クロイツフェルト・ヤコブ病なのです。厚労省の発表も簡単すぎて国民への啓蒙には役立っていないような気がします。こちら Q&Aはややわかりやすいかな?
こちらの難病情報センターにも解説が ここ


2月20日

この1週間もインフルエンザが非常に多かったです。しかし、小学校等で感染した児童から兄弟や親に感染したのがこの1週間だったようで、感染者の年齢層が変わりました。この事と合わせ、雨も何日か降っているのでインフルエンザのピークは過ぎたと思っていますがまだ8合目辺りかもしれません。インフルエンザの検査で陰性の発熱者の割合が増えていますから、、、、、あと2週間もすれば花粉症中心になるかもしれませんね!


2月12日

ようやく今週も終了しました。昨日が祝日で本日が土曜日と言うことで診療している医療機関に患者さんが集まったのでしょうか?新患の人はそれほどでもありませんが1日あたりのインフルエンザ患者数が記憶にある限り最高でした!1月30日の休日診療所の丸1日分と同じくらいにインフルエンザが出ています。1週間分の数でも恐らく最高数かもしれません。(今週分は1:2.75でB型優位です。)当院周囲ではインフルエンザ警戒宣言を出しても良いくらいです。
また、以前にB型がタミフルに効かない例が目につくと書きましたが、NHKニュースのなかで菅谷先生が同様のコメントを出されていました。用量を増やすと効くようなコメントでしたが勝手に薬用量を変更しても許されるのかなぁ!?忙しい休日診療所で元気な人は風邪で済まされたようですが本日の検査で確定した人も数名いらっしゃいました。時間と共に元気は無くなってくることが多いようですが、依然元気な人はやはり風邪なのでしょう?


2月8日

先週分の感染症動向調査の結果が報告され掲載しました。予想よりもインフルエンザが少ない気もしますが、まだ上昇中には違いありません。それよりも昨日と本日の2日間で当院では先週比1.5倍〜2倍増えているのでまだまだ増えるものと思われます。A型は少数になって特定の集団に限定されている気もします。逆にB型はまんべんなく出現しているようです。あくまでも当院でのことで他の地域には当てはまらないかもしれませんが、、、
本日県医師会の公衆衛生委員会に出席してきましたが、インフルエンザに関して各種意見が出ていました。印象として予防接種効果が??とかタミフルの効果が??耐性ウイルスは??等々の疑問符も出ていましたが、これはタミフルで劇的に効果があると思っている方が悪いようなコメントがありました。しかし、最前線の臨床医の実感と言うのが一番正しいのではないかと私は思っています。たくさんの患者さんを見ている人はまとめて発表する時間がなく、逆に学会や雑誌に発表できる人は症例数が少ないのではないかと感じることがあるからです。鳥インフルエンザにタミフルを期待してもダメかもしれないとの話にはこりゃ困ったですので、タミフルに続く内服の新しい抗インフルエンザ薬を期待しましょう。少なくとも私の印象でもB型インフルエンザに時々内服効果の少ない人がいてまだ熱が下がりませんと言う言葉を聞きますが、このような言葉は以前には無かったことですから効果が悪い人が目につきます。
病原体定点の当院では耐性かもしれない検体を提出してきましたが、もう忙しくて採取時間が取れなくなってきました。お願いする時はご協力を願います。

手違いで市内学級閉鎖状況の更新が遅れていました。申し訳ありません。現在急激に市内各小学校で学級閉鎖や学年閉鎖が続いています。流行になるのは遅かったですが、広がるスピードはもの凄いようで当院のここ数日の発生数は過去最大にも匹敵しそうです。くれぐれもご用心!!!


1月30日

本日は休日夜間急患診療所に終日勤務してきました。いやーーー本当に急激にインフルエンザが増えてきたようです。非常に多くの人に迅速検査を行いましたが、おおまかに2/3は検査陽性だったのでは?そして、30名近くがインフルエンザ陽性でほぼ半々がA型とB型という結果になりました。小学校や保育園や幼稚園を一応全部聞いておいたのですが、南部地域は少ないですが他の地域はまんべんなく出現しているようです。先週の当院での結果でも後半に急激にインフルエンザが増えて20数名にもなっていたので予想はしていたのですが、、、、、
まだ総括は出来ませんが今までの印象として予防接種を受けていても今年も感染者がA型B型の双方にあること。また、タミフルを投与されていても熱がなかなかひかずに来院する例が目につくこと。特にB型のインフルエンザにタミフル効果が少ないようです。またインフルエンザの知識が報道等を通じてある程度知れ渡っているため発熱してすぐに検査を希望して早期内服を望む人がいることです。これが元気に走り回っている子供にもすぐに連れてきて「検査を、、、」です。ある面間違いはないのですがあまりに早期だと検査にひっかからないこともあるのでもう少し待っても良いと考えます。48時間以内でないとダメ!と言う情報が気になりすぎのようです。また、タミフルを飲まないとインフルエンザは治らないと勘違いされている人も結構多いようです。このような薬はほんの最近開発されたばかりなのに、一刻でも早く飲まないと命がないような気分の人もあるようで困ってしまいます。当院検査ではB型の方が2〜3倍多いし1月にこれほど多かったのは検査が出来るようになって初めての事です。従来はシーズン後半に多いとされていたのですがこの先どうなることでしょう?もう後半??温暖化??


1月25日

本日先週分の感染症動向調査結果を更新しました。時同じくして、市内で学級閉鎖の情報も入りました。上記リンク先から閉鎖状況をご確認ください。
今シーズンはインフルエンザに関する報道も少なくて「流行っているのですか?」と聞かれることもありますが、毎年必ず流行します。これから2週間ほどは増加するのではないかと思っています。うがいと手洗いを忘れずに!人混みを避けて急激に体温低下がこないように留意して下さい。
また、より騒がれているスギ花粉症も怪しくなってきました。早めの予防策が効果的です。抗アレルギー剤を毎年使っている人は服用を始めた方が良いと思います。


1月19日  
たまたまNHKのためしてがってんと言う番組を見ていたら、小児科で最も多い感染症の話をしていたので感想と補足説明をしておかないと誤解を生むと思いました。ゲストも細菌とウイルスの違いを知らないので驚きました。野口英世の時代には顕微鏡を覗いて病原体(=細菌)を見つけていましたが、通常の光学顕微鏡では形を見ることが出来ない微生物がウイルスですよ。大きさが全く違います!細菌は自分で増殖して数を増やしますが、ウイルスは他の細胞の身体を借りて数を増やします。細胞が消滅するとウイルスもなくなることもあります。全く別の病原体ですが、病気の時は一緒になって行動していることも非常に多いので厳密に区別することは意外に難しいと思います。抗生剤はたくさんの種類があって細菌の種類によって効果に差があります。耐性菌も1種類に効かない場合と多剤に耐性になった場合とでは全く状況が別です。単なる風邪に抗生剤は有害無益と放送していましたが、これは正しい言い方です。しかし、単なる風邪とはどのようなものかがまだ誰にもわかっていない大問題です。風邪を治せたらノーベル賞と昔から良く言われました。ウイルス感染症だけを指しているのなら当然抗生剤を使う必要はないでしょう。細菌が無いと確認するためには、咽頭、扁桃、気管支分泌物、鼻咽腔、等の細菌の培養を行ったり、血液検査など行って急性炎症物質あまりでていないことを確かめないといけないでしょう。これらを行うと本人に苦痛を伴い結果も数日かかるし費用もかかるので風邪と思われる人に全員に行うわけにはいきません。そこで実際には全身状態(ぐったりしていないか?)をみたり鼻水の色や臭い、痰の性状、で代用しているのが実際の現場だと思います。
以上は、放送をみて抗生剤などのボイコットを勝手にやられると困るので書いておきました。処方された医師と相談するのが賢明だと思います。もちろんウイルスと細菌、抗生剤については簡単に書けないことがたくさんありますのでおおまかにと思って下さい。実際の現場では他にもいろいろありますから、、、、
午前中に他医院で通常の風邪と診断され元気だった子どもが夕方意識喪失で運ばれ劇症型肺炎球菌感染だった事が勤務医時代にありました。きっと午前中に抗生剤を使っていたら亡くならなかったと思えたからです。元気な兄弟にも同じ細菌が出たので抗生剤使用ですぐに軽快しましたから、、、、、

ノロウイルスとインフルエンザに関してはまた改めてと言うことで、、、ノロに関して立派な研究成果を含めた解説が神奈川県衛生研究所から本日出ましたので是非参考になさって下さい。 こちら

尚、平塚地区にもインフルエンザが増えてきました。A型とB型が今のところ混在しているようです。


1月10日
新聞やテレビの報道で騒がれているノロウイルス感染症は何とかしないといけないと思っていました。感染症動向調査などで感染性胃腸炎としてまとめて報告されていますが、毎年11月下旬から12月にかけて診療所の患者さんは吐き気と下痢で一杯になっていました。勤務医時代にはこれほどの数とは思っていませんでしたし、SRSVという名前が一昨年にノロウイルスと命名されたばかりで恐らく単一の新しい疾患と考えています。それを今もって感染性胃腸炎として全ての細菌やウイルスによる胃腸炎をまとめて考えるから困ったものです!今回は老人施設で死亡者が出たために初めて騒がれたのであって、ノロウイルスらしき吐き下しの患者さんは毎年インフルエンザ並みに大流行しています。集団で食堂施設から報告される場合は殆どノロウイルスですし、12月に学級閉鎖が出るとすればこれもノロウイルスにほぼ間違いないほど多いものです。この感染様式を本当に調べた報告がなかなか見当たりません。二枚貝や生かきによるウイルス性食中毒はある一面間違いないと思うのですが、この何倍〜何万倍の数が人対人で感染しているのではないかと個人的に思っています。これば家族で同時に発病もたまにはありますが、2〜3日の間隔で次々に家族が全滅感染する例が圧倒的に多い気がします。インフルエンザでも同様ですが、、、、ですから、今後は感染様式をきちんとつかまないと何故症状の軽い人と思い人が出てしまうかの答えも出せないと思っています。次回の年末には積極的にウイルス分離など行って感染パターンを行政共々でやらないといけないのかな?


1月6日  医師会新年会

毎年行われる行事ですが昨年から場所が変わりました。副会長の武川先生の開会宣言から始まり、小池会長の話に大蔵市長の話に陶山議長の話から田中県医師会長の話と順番も例年の如し。残念ながら心に残るお話しが少なかったように私には思えました。司会の総務担当月江先生の進行で、来賓の紹介も県副会長に3師会長や近隣医師会長に保健所長と名前のみ紹介。続いて米寿会員4名とと喜寿会員1名のお祝いです。父の進の誕生日(88歳)と言うこともあって花が贈呈されました。今回はデジカメを持参したので後方からノーフラッシュで撮影してみました。


1月1日

毎年恒例になっている元旦の夜間休日診療所に今年も勤務してきました。ここ数年混んでいることに変わりはありませんが、殺気立つような混雑ではありません。吐き下しの感染性胃腸炎も昨年に山を越したようでごく少数でしたし、インフルエンザも検査を行っての陽性者は出ていません。年末の29日にB型が出たようですが以後は出ていないようなので昨年よりも出足は遅いかもしれません。ただただ発熱は殆どの主訴になっています。里帰りの人も多いので、感染情報を聞き出す時間がいつもより余計にかかったかもしれません。そうは言っても正月休みに診療している場所が他に無いので休憩時間も全くなくカルテが無くなったと思ったら終了時間でした。


2005年(平成17年)1月1日

様、

今年もよろしくお願い致します。
また、皆様にとってよい一年であることをお祈り致しております。