12月26日

↓を読まれたわけではないと思いますが、厚労省も推計でノロウイルス感染数を約300万人と報道されたようです。いつも動向調査の小児科定点3000カ所だけの数字を並べても素人の人には分からないでしょうから親切とも言えるでしょう!以前の名前はSRSVでノロとしては耳新しい響なのかもしれませんが、以前から注目してきた小生にとっては不思議でなりません。茅ヶ崎の保健所で人人感染が多いとの報告を出した時には嬉しかったものです!それまでは食中毒の原因とだけしかほとんど報告されなかったと記憶しています。検体を電子顕微鏡でみるか遺伝子情報をPCR法でみつけるしか確定の方法が無いと思われるのに約300万人ですか、、、?
特効薬もない現状では感染症研究所の最近のまとめを参考にしては如何? 一般用   医療関係者用
さて、本日先週分の還元情報が戻ってきましたが、平塚に関しては感染性胃腸炎は横ばい状態で水痘が急増している報告になっていました。最近は予防接種を行ったにもかかわらず罹患してしまう水痘に遭遇しますが、水疱も少なく小型の丘疹で数も少なく軽症が多いです。と言うより軽すぎて見逃し例もあるのかもしれません。


12月19日

感染症動向調査の先週分の還元情報がありました。予想通りにノロ?はピークを越えたようですし、インフルエンザの報告がありました。
しかし、ノロウイルスの確定診断は皆さんどうしているのだろう??ほとんど臨床症状からの報告と思われるし、報道される人数(今期27万人が感染報告!)は
全国3000近くの小児科の定点からの合計数だから、大人の患者さんも小児科と同じ位おおいので10倍はいるものと思います。小児科定点数も平塚市で考えると
小児科専門医院の1/2〜1/3しか担当していませんし、内科小児科で治療を受けている患児を含めると小児だけでも5倍はいるでしょう。
約300万人がノロウイルス感染したと仮定すると生牡蠣等の食品が原因の患者さんは何%でしょうか??やはり人と人感染が圧倒的に多いと思われますので
ニュースの集団感染が食中毒扱いされて営業停止になっているのをみると複雑な気持ちになりますし牡蠣の養殖業者への風評被害にも複雑な思いになります。


12月16日

ここ数週にわたって感染性胃腸炎のノロウイルス感染症でマスコミをにぎわしています!マスコミの報道はピークのようですが平塚地域ではそろそろ下火になってきた気もしていますが来週の動向調査を待ちましょう!
厚労省ではQ&Aもつくったようですからご覧頂ければと思います。 ここ


12月13日

先日テレビ朝日の番組で喘息治療に使われるテオフィリンで痙攣を起こし後遺症が出た一家を放映していました。紹介された子供をみると可哀想で親御さんも可哀想で
どうしてこんな薬があるのかと思えてきます。医療関係者以外がみたら怒りを覚えるかもしれません。でも自分としては嫌は気分にさせられました。テオフィリンの痙攣を知らないドクターに見せるのは全く問題ないのですが、喘息の患者さんやゼーゼー言ったことのある子供の親御さんにとっては恐怖以外の何ものでもないとしか思えません。喘息の子供にテオフィリンを処方したら騒ぎになってしまうかもしれません。もちろん放送のやりかたによっては有意義にもなるはずですが、、、、
テオフィリンを使用したことのある喘息児はほぼ全例は言い過ぎとしても、それに近く使われていたのではないでしょうか?喘息児の人口は5%前後の報告が多いと思いますので、600万人使用して数名の原因不明の痙攣になるのでしょうか?テオフィリンに代わり得る新しい気管支拡張剤が出現すれば問題ないのですが、今までの発作を止める薬剤からテオフィリンを除いて発作の治療を行ったら小児病棟は喘息の発作患者で満員になり時代逆行でしょう。
乳幼児のテオフィリンは注意! 発熱時のテオフィリンは注意! 痙攣素因のある喘息児への使用は注意! 
これら、小児アレルギーをかじった者にとっては常識ですが、その事を知った上で少量を用いて痙攣重積を起こされたならばどうしようにもなりません。
100%副作用のない薬は恐らく無いのでは?その頻度が1人/10人なのか100人なのか10万人なのか100万人なのか1000万人なのかで違う気がしますし、その薬が無くても治るのなら問題はありませんが、病気が悪くなるのならどの様に考えますか????
どうも滅多に起こらない稀な出来事をセンセーショナルにテレビ放映して視聴率を稼ごうとしているとしか思えません。事実の放送も必要ですが、全体像の紹介からやってもらわないと、一部切り取った場面だけを強調する手段にはこちらも怒りを覚えてしまいます。

そのことがあったためか製薬会社から注意喚起の案内文が送られてきました。この動きにつながったのなら放映は成功と言えるのかな??
一応小児アレルギー学会には研究会時代から所属だけはしていたのもので気になっていたので書いてしまいました!信頼される医者になりたいものです。


12月11日

ここ2ヶ月ほど更新もせずに申し訳ありませんでした。休日急患夜間診療所に昨日終日勤務してきましたので状況報告含めて久しぶりの書き込みです。
予想通りに感染性胃腸炎と思われる吐き下しの患者さんで終日賑わっていました。通常の休日勤務よりも3時間は余計に診療をおこなったかもしれません。どうしてもノロウイルスか他の感染症かはっきりとした区別はつきませんが胃腸症状がメインで発熱咳喘鳴などの患者さんも多かったです。小児科だけで130名前後かもしれませんが非常に疲れました。業界用語で「ついている」と言って当直や当番に大忙しの時に当たってしまう事を言いますが、ここ数回の自分の出番は大忙しで非常についていますよ!丁寧な説明もままならずに申し訳なく思いますがご容赦願いたいと思っています。
さて10月より今までの出来事をまとめて書く気もしませんが、インフルエンザの予防接種で明け暮れたようです。毎年ワクチンの製造量が増えているので不足になるような気もしませんが、是非ともワクチン接種者に発病者が出ないことを祈るのみです。
現在話題のノロウイルスの経過については小生が作成した経過表がピッタリとの患者さんからの話がよくでます。ご参照まで ここ


10月15日

トップページにお知らせした通りにインフルエンザ予防接種を開始しました。別項に お知らせ と 解説パンフを今年も用意しましたのでご確認下さい。

また、8月22日の欄に記載した通りに日本脳炎ワクチンをどうするのかと言う問題があります。現在までの接種状況を調べてどの様なお知らせをしていこうかと思慮中ですが、先の通達【、定期の予防接種対象者のうち日本脳炎に感染するおそれが高いと認められる者等その保護者が日本脳炎に係る予防接種を受けさせることを特に希望する場合において市町村は、当該保護者に対して、予防接種法(昭和23年法律第68号)第3条第1項の規定により、定期の予防接種を行わないこととすることはできないので、その旨留意すること。】は積極的に勧奨しないのは従来通りだが保護者の希望があれば接種を行っても良いと解釈すべきで同意書があれば従来より出来るのだから活用してもらいたいとのこと。役人言葉は難しいですが簡単に言えば、新しいワクチンは当分出来ないので従来のワクチンを同意書を取って行って欲しいと言うことです。問題はいずれ従来のワクチンの在庫不足が生じるだろうとのこと。また、この問題の発端となった昨年5月のADEMと言われた学童は「ADEMより重症の脳炎」らしくで現在も加療中とのこと。日本脳炎ウイルスに感染したブタの血液をコガタアカイエ蚊が吸血して人間に感染させるものですからブタの感染がどの様になっているかを調査するのが流行予測です。この調査を見てもブタは日本脳炎に感染しています!西日本は現状でも危険ですが神奈川県厚木のブタにも過去の感染歴はあります。また中国では日本脳炎患者さんが多数亡くなっています。こちら。以上のことを考えると従来通りの日本脳炎ワクチンを接種し新しいワクチンが実際に出来た時点で変更を考えるのが良いと考えます。新しいのが確実に安全とも言えないから、、、つまり、100万に1回の確率で起こる事象は数百人に行った治験では分からないからです!


9月18日

更新が進まない毎日でしたが休日急患診療所に終日出かけてきましたので状況報告しましょう!今日は台風の影響で午前中はまだ雨が残っていました。そのためか本日の患者さんはゼーゼーを伴う喘息性疾患がほとんどで結構賑わっていました。このように天候が悪いと喘息の発作が起こるというのは古くから知られてきたことですが、今もって真実であるようです。このことは多くの小児科医が身をもって経験していることと思うのですが、この方面から喘息の発作を抑えようとする試みが少ないように感じています。今は採血すればアレルギー抗体がすぐに検査できる時代ですが、果たしてダニが陽性の人でも台風で発作が起こる現実はどう解釈して防ぐようにすればよいのでしょうか?気道が過敏になるので天候に左右されるのでしょうが、その過敏になる原因がアレルギーを含めた慢性の炎症によるためだけとして済まされるのか再度検証が求められる気がしてなりませんでした。それ程ゼーゼーが多い一日でした!


8月22日

8月は小児科医にとって例年一番患者さんが少ない季節と言われています。夏休みで感染症が減少するのが主な原因です。先週の感染症動向調査が出ましたが、7月までは少ないと思っていた手足口病がここ数日増えてきている気がします。さて、正式な通達が出ないので迷っていた日本脳炎ワクチンについて記事が出ました。
昨年の7月に積極的に勧奨するのを中止すると言う解りにくい表現で、一部親御さんから日本脳炎ワクチン接種そのものが中止になったと勘違いをされたようで困ってもいました。直接来られた方には昨年の5月に起こった出来事を詳細にお話しして御理解を得ていましたが、簡単に記事が出ましたので紹介します。

新ワクチン、07年以降に 日本脳炎、治験追加で遅れ 学会「国は流行監視を」 副作用で昨年勧奨中止 (1)

 重い副作用が報告され、昨年予防接種の勧奨が中止された日本脳炎をめぐり、当初は
本年中とみられた新ワクチンの承認や供給開始が2007―08年ごろにずれ込むこと
が22日分かった。
 副作用リスクが比較的低いとされる新ワクチンについて、国の審査機関が承認申請者
の2つの財団法人に対し「有効性や安全性の検討にはより多くの症例数が必要」として
、治験の追加実施を指示したため。
 過去の予防接種禍を教訓に慎重を期した対応といえるが、日本小児科学会は「勧奨中
止が長期にわたれば日本脳炎流行が危惧(きぐ)される」として厚生労働省に対し、ブ
タを対象とした流行予測調査を拡充することなどを求めている。
 新ワクチンの承認を申請しているのは阪大微生物病研究会(阪大微研、大阪府)と、
化学及血清療法研究所(化血研、熊本市)の2法人。製造時にマウスの脳を利用する現
行ワクチンに対し、人工的に培養した細胞を使うため品質管理がしやすい新ワクチンを
それぞれ開発し、早期の実用化を目指してきた。
 阪大微研は昨年6月の申請時に約300人分のデータをそろえたが、厚労省が審査実
務を委託している医薬品医療機器総合機構から「症例数を増やすように」と指示を受け
、新たに約300人を対象に治験を追加実施する。
 昨年5月の申請時に約470人分のデータを提出した化血研も、同様の指示を受け、
追加の規模などを検討中という。
 阪大微研は「被験者を集めるのに一定の時間が必要だが、本年度中にはデータをそろ
えて提出したい」とし、化血研も「できる限り早く承認が得られるよう努力していく」
としている。
 現行のワクチンは、接種後に重症の「急性散在性脳脊髄(せきずい)炎(ADEM)
」になった女子中学生のケースが報告され、厚労省は昨年5月、接種の勧奨を中止する
よう自治体に緊急勧告を出した。
                                 [共同通信]

早期の供給望ましい (2)

 日本脳炎に詳しい国立感染症研究所の倉根一郎(くらね・いちろう)部長の話 疫学
調査ではブタやウマなどで日本脳炎ウイルスへの感染が確認され、感染を媒介するコガ
タアカイエカからもウイルスが検出されている。患者数が少ないのは予防接種の効果が
大きいと考えられ、感染リスクが依然として存在する状況で、日本脳炎ワクチンが必要
なものであることには変わりない。新ワクチンの有効性や安全性をしっかり審査するの
は大前提だが、接種の勧奨中止が長引くと未接種者が増えることになるので、早期の供
給が望ましい。
                                 [共同通信]

日本脳炎 (3)

 日本脳炎 自然宿主であるブタなどの体内で増えたウイルスが、主にコガタアカイエ
カを介して人にも感染し発症する脳炎。感染しても症状が出ないケースが多いが、発症
した場合は致死率が15―30%に上る。人から人には感染しない。1960年代半ば
までは年間1000人以上の患者がいたが、ワクチンの導入などで激減し、92年以降
は1けたで推移している。
                                 [共同通信]


千里>>以上の記事でおわかりのように昨年は事務レベルの判断で副作用が少ないと考えられるワクチンが出回るのを待ちましょうと言うことで
積極的勧奨の中止と言う解りにくい通達が出て、平塚市でも実質中止扱いになっています。しかし、昨年度申請されていたワクチンがまだ副作用が強くて
3〜5年はかかるのではないかとも現在は言われています。上記記事では07年の来年にも期待出来るようになっていますが、それ以上かかる
可能性の方が高いようです。この際、第1期の接種を終えて追加接種の段階で待ったのかかっている人は間隔が空きすぎる恐れがありますので
同意書に記載して追加接種を行った方が賢明だと思われます。また、新たに接種をする人は無料で接種できる対象年齢が7歳半までと変わらないため
6歳半までは新しいワクチンを待つとしても6歳半以上になってしまうひとは同意書を書いて第1期の接種を始めないと追加分が有料になってしまいます。
決して日本脳炎のウイルスが無くなったから中断しているのではないことを承知して下さい!!今年の夏から秋にかけて子供の日本脳炎患者が出たら
最悪だと日本中の小児科医が危惧しているのですから、、、(発端のADEM患者さんは実際のことろ他の疾患であったとのことらしいですよ!)
この状況をわかっている平塚市も7歳半という年齢枠を外して再開まで例え2年かかれば9歳半まで無料にするような配慮を是非とって欲しいものです。

8月1日

ここの情報もお休みが多くなって申し訳ありません。ようやく梅雨も明けましたが本格的な夏にはほど遠い状況です。前回にコメントしたプール熱もここ数週は減少したように思えます。今回の流行で実感したのは結膜炎が無くても高熱の続く(39度以上が3日以上)人にアデノウイルス陽性人が多いと言うこと!梅雨明けしてまた増えたかも??先月にはいろいろと医師会での行事もありました。大蔵平塚市長と歓談する機会があり6歳未満に行われている所得制限撤廃を改めてお願い致しました。議会もお金の計算しか行わないので否決された気がしますが、そもそも親の所得で子どもの病気の治療費が異なるなんて大いなる差別でしょう!我々医療側からはお金が余計にかからないようにとかえって差別してしまいそうです。最小費用で最大効果が得られたらと常々思っていますが、実際にはもし違っていたら大変だからと余裕を持った治療方法を選んでいますから最小は難しい!自分が逆の立場でも同じだと思うのですが如何でしょうか?


7月18日

すでに各メディアで報道されているとおりプール熱が非常に多く見受けられます。以前に流行した時も感じたことですが、この名前にはどうしても合点がいきません。
以下の記事にもプール以外での感染があると書いてあっても実際にはプールと関連づけて考えられていますから、、、、、、生憎正確に統計を取りませんでしたが、
今年は1月から咽頭結膜炎を多数経験していますが、プールで感染したと思われる症例は???で兄弟や親子同じ登校斑など身近な人同士の感染の方が
圧倒的だと思っています。逆に発熱してくる患者さんでプールに入ったからプール熱でしょうか??と聞かれることのほうが多く面食らってしまいます。
確かにこれほど多くの患者さんが出た年はありませんでしたが、目が赤いとか目やにがひどい訴えに高熱が加わればすぐに疑いますが、少々目が潤っているだけ
とか咽頭後壁のリンパろ胞が真っ赤な高熱例は経過によっては検査でアデノウイルスが陽性の可能性がありそうです。眼科でアレルギー性結膜炎とか単に結膜炎とか
診断された後に高熱が出てアデノウイルス陽性の咽頭結膜熱が判明した症例もあり咳や鼻水が同時に出ていて混合感染か不明だった症例など多種多彩!
でも大流行と言っても水痘やおたふく風邪よりずーーーーと少ないですから。

プール熱が大流行 04年の1・7倍、最多に

 乳幼児が主にかかり、発熱やのどの痛み、結膜炎が起きる咽頭(いんとう)結膜熱(
プール熱)が大流行していることが、国立感染症研究所の15日までの全国まとめで分
かった。
 定点となっている全国約3000カ所の小児科から報告された患者は、1月から6月
下旬までで約4万1500人と、過去10年で最多だった2004年(約2万4000
人)の1.7倍以上。
 実際の患者は定点報告数の10倍程度といい、感染研は「今が流行のピークで、最も
感染しやすい。手洗いやうがいのほか、タオルやおもちゃといった物品の共用を避ける
など予防に努めて」と呼び掛けている。
 咽頭結膜熱はアデノウイルスが原因で、せきやくしゃみ、ドアの取っ手、手すりなど
を介して感染する。プールを拠点として流行することもありプール熱とも呼ばれる。
 今年の定点1カ所当たりの平均報告人数は、大半の週で04年を上回り、最新の第2
6週(6月26日―7月2日)は1.28人。04年の同じ週は0.87人だった。
 患者は5歳以下が全体の7割以上、7歳までが9割前後。保育園や幼稚園、小学校で
集団感染することが多く、夏休みに入ると例年、患者報告が減るという。
 感染研の安井良則(やすい・よしのり)研究官は「症状がなくなっても約1カ月間は
尿や便にウイルスが排出される一方で、症状が出ない感染者もいる。夏休みに入っても
、乳幼児が多く集まる場所では引き続き注意が必要」と話している。
                                 [共同通信]

7月2日

今日は休日急患診療所に終日勤務してきました。予想通りに突然の発熱だけで来院するひとがほとんどでしたが、発症後時間も経っていないためか咽頭所見に変化が出ている人は少ないようです。この時期はいわゆる夏風邪といわれるウィルス感染症が中心と思いますしヘルパンギーナの口内炎が出来ている人もいますが診察に飛び込んでくるのが早いため診断を下せませんでした。おたふく風邪らしき耳下腺炎は非常に多かったです。またプール熱が周りに多いので心配という発熱のみの人が多かったですが咽頭所見も異なっており確実にプール熱と言える人は1組と少なかったです。これも経過を追わないと早期診断は難しいですね!


6月24日
毎回のコメントが予防接種に集中していますが、これも国の予防接種対策の方針がぐらついているためだと勝手にぼやいています。
今回は平塚市が行政措置として来年3月31日まで行う麻しん風しんに係わる決定です。今年の4月より法律が改正されたのは今まで書き記したとおりですが、この改正前の対象年齢である1歳から7歳半までの子どもで今回の接種対象年齢からも外れてしまった2歳から4(5)歳、7歳から7歳半までの子どもにも単独の麻しんワクチンや風しんワクチンを接種すると言うものです。これも前々から危惧していたものを除外して4月から始めたために混乱の上乗せになってしまいました。3歳児健診でこれらのワクチンを行っていない人の集計(5〜10名/月)を取り始めて何とか公費負担を考えていましたので朗報ではありますが、この人が自費で予防接種を行っていたら申し訳ない限りです。


6月8日

4月から茨城から千葉で流行している麻疹の感染状況をみても小さい時に予防接種を行った人でも非常に沢山の人が麻疹に罹患していることがわかりました。中学校や高校や学校の先生や医療関係者にも感染者がいるようです。もちろん軽症に経過しているようですが完全予防は難しい状況に変わりないようです。
グッドタイミングで麻しん風しんの予防接種が変更になり、従来の1回接種より予防効果が高くなると期待されます。来年入学する年長児は来年4月までに接種出来るようになりましたので早期に接種してもらいたいものです。インフルエンザの予防接種季節や実際の流行季節が秋以降に訪れるし未接種者で春先は混雑が予想されるので余裕を持って早期に接種を完了してもらいたいものです。


5月30日

ここ数年の間に目まぐるしく予防接種の内容に変更が行われて少なからず混乱を来しているのではないかと危惧していました。いずれも厚労省からの通達で行われているものですから、われわれ末端で文句を言っても簡単に法律が変わるわけでもないのですが根拠の怪しいものは根無し草同様にフラフラ漂って変わってしまうようです!本日閣議でまた予防接種の変更がありました。6月2日実施なので詳細は後日にしますが4月に廃止になった麻しんと風しんの単独ワクチン接種が復活したことと第二期の麻しん・風しん混合ワクチンの対象者に単独で行われた麻しんと風しんの接種者も入るという内容です。まあ、いつかは変更になる臭いがあったのですが、予想以上に早く第二期の対象者が広がりました。3月まであれほど広報に努めて4月になったら単独ワクチンは法律での接種は無くなりますとしていたのにたった2か月で変更です。朝令暮改とは良く言ったものです。結果に文句を言っているのではありませんし最初からみんなが望んでいたことですから歓迎です!だったら最初から見識を持って決めて欲しかったという愚痴ですヨ!
共同通信にも同様な記事がありましたので更に意を強くした次第です!厚労省がしっかりしないなら末端の市町村が頑張っていきたいものです!!3歳児健診で見つかった麻しんや風しんの未接種者にどうやって市町村は対処してくれるのでしょうか?

子どもにやさしい仕組みを 「健康格差」つくるな 核心評論 [予防接種の混乱]

 すべての子どもに健やかに育ってほしい。その願いを実現するため社会全体で支えて
いる仕組みがある。感染症を防ぐ目的の定期予防接種もその1つ。ところが、それが子
どもにやさしくない仕組みに変わりつつある。
 原因は厚生労働省の「変身」だ。接種期間を短縮しながら、期間内に受けられなかっ
た子の救済手段も不十分で、人生のスタートラインで重荷を背負う子どもが出かねない
。「健康格差社会」を容認してはならない。
 定期接種の法定期間は従来長めに設定され、その中に「この時期に受けた方がいい」
というお勧めの期間がある、そんな2段構えになっていた。小さな子は病気にかかりや
すく、回復しなければ接種はできない。保護者も忙しい。短い期間を設定し、1日でも
すぎたら駄目というのは非現実的だからだ。
 ところが昨年4月から、結核予防のためのBCG接種の期間が短くなった。従来は「
4歳まで」で、お勧めは「3カ月から1歳まで」。それが「ゼロ歳児の重症結核防止」
を理由に「生後6カ月まで」となったのだ。BCGは先天性免疫不全症候群の子に接種
すると命にかかわる。そこで、生後3カ月まで様子を見て、この病気かどうかを判断し
て接種するというのが標準的だ。
 「6カ月まで」とすると、接種期間は事実上、3カ月しかない。厚労省は当初、交通
事情や災害などで期間内に受けられなかった場合に限り1歳まで接種を認めるとしたも
のの、健康上の理由では認めていなかった。
 さすがに国会でも問題になり、同省は健康上の理由があれば「任意接種」としては認
める、という通知を都道府県に出した。ただし依然として「家庭の事情」といった理由
では認められない。6カ月をすぎると「任意接種」とされ、健康被害の補償給付額が定
期接種よりかなり低い。
 今年4月1日から変わった麻疹(ましん)(はしか)と風疹(ふうしん)の予防接種
をめぐっても、同じような光景が繰り返された。それぞれの単独ワクチンを1歳から7
歳半までに1回ずつ受けていたのが、両方を予防する混合(MR)ワクチンを1歳の1
年間と小学校入学前の1年間に受ける方式に変わった。
 変更の狙いは接種率向上など。だが厚労省は当初、単独ワクチンを定期接種から外し
、経過措置としても残さなかった。このため、どちらか一方の単独ワクチンを接種した
だけで4月を迎えた子は、残りの単独ワクチンを定期接種で受けられなくなった。再び
国会で問題にされ、同省は3月末、単独ワクチンを残すことを決めた。しかし、やむを
得ない事情で未接種のまま法定期間をすぎてしまった子どもをどうするかという問題は
残る。
 厚労省の「変身」の背景には、予防接種禍訴訟で国に厳しい判決が相次いだという事
情もあるようだ。だが麻疹や結核は過去の病気でも軽い病気でもなく、対策の手を緩め
ていい時期ではない。
 子どもの結核患者は社会・経済的な困難を抱える家庭に偏在しているという指摘もあ
る。自らを守るすべのない子どもたちを、しっかりとやさしく受け止める現実的な仕組
みが必要だ。(共同通信編集委員 辻村達哉)

5月25日

麻しんへの注意もさることながら、本日中学生のインフルエンザBに遭遇しました。鎌倉の私立中学では流行しており検査を要望され否定できないので検査を行ったところ見事B型陽性でした。他で聞くと大和の方面のある中学校でも学級閉鎖らしいので驚きです!
夜に小児科医の会合がありましたが、その席で1か月ほど前にB型を検出しているそうでした。いずれも年齢は中学生以上のようで修学旅行が中止になったとかならなかったとか、、、、この時期のインフルエンザにはあまり遭遇しませんでしたが流行地域の情報は流して欲しいものです!
市民病院でも赤痢やO157の検出があるようなので、今のような梅雨時は食中毒も警戒する必要がありそうですね!


5月16日

本日も感染症動向調査の平塚分の還元がありましたので↑の感染症情報からご確認下さい。久しぶりにインフルエンザの報告がありましたが流行はありません。
ところで、現在麻しんの流行が茨城県南部で発生し千葉県に飛び火して5月のゴールデンウィークに全国に広がったのではないかと懸念されています。潜伏期間を考えるとそろそろ発病の時期ですから要注意!あくまでも予防接種を行っていない人ですからネ!
緊急情報のサイトは こちら

茨城、千葉で麻疹集団発生 拡大の恐れ、予防接種を

 茨城県と千葉県の小、中、高校を中心に麻疹(ましん)=はしか=が集団発生し、流
行が夏に向けて関東一円から全国に広がる恐れがあることが、国立感染症研究所の16
日までの集計で分かった。
 麻疹のウイルスは、せきやくしゃみを通じてうつり感染力は極めて強いため、感染研
は緊急情報を出し、ワクチン未接種の人や麻疹にかかったことがない人に、接種を呼び
掛けている。
 茨城県では5月上旬までに、牛久市内の小学校や取手市内の中、高校で、生徒や職員
47人が発症。その他の地域も合わせ患者は64人に上り、一時はうち13人が入院し
た。疑い例を含めると84人。
 千葉県でも鎌ケ谷市内の高校で生徒24人が患者と確認された。
 麻疹ウイルスに感染すると、発熱や発疹(はっしん)が出て、肺炎や脳炎などの合併
症を起こす場合もあり、患者1000人に1人の割合で死亡するとされる。
 公費負担される定期接種は4月から、麻疹・風疹混合ワクチンとして、1歳のときと
小学校入学前の1年間の2回接種となった。これ以外でも自己負担で受けられる。
 感染研は、発生動向を迅速にきめ細かく把握、公開するデータベースを新設し、全国
の医師に情報提供を求めている。
                                 [共同通信]

4月30日

いよいよゴールデンウィークの真っ最中になりました。3日に休日診療所の当番がありますがどの位混雑するのでしょうか?2月の出動では大混雑だったので、過去の休日診療所の小児科担当分の混雑具合を調べてみました。平成14年末から平成18年2月末までの休日に訪れた患者さん数をグラフで出しましたが、案の定2月の11日の患者さん数が日中も夜間も最高数字でした。合計200名以上の来院はここ3年間で1回だけなのですね!これでわかるように年末とインフルエンザシーズンとゴールデンウィークが混み合って真夏は少ないというのがグラフでわかります!

昼間の平均=60.2 夜間の平均=27.4


4月17日

久しぶりに夜間診療所に出かけてきました。前回はインフルエンザの流行時期で忙しかったのですが、今日は出勤時は駐車場は空っぽの状況でした。その後徐々に患者さんが来ましたが、やや嘔吐と下痢が多いのかな?と言う印象で終始空いていました。
インフルエンザの患者数を把握する事業の報告期限が19日までとの連絡がありました。例年は4月までの事が多かったのですが今年の患者さんはだらだら続いているからでしょうか?なかなか終了しませんでした。当院での報告は1か月間ありませんが休日夜間急患診療所では最近もインフルエンザが出たようなので仕方がありません。


4月12日

感染症動向調査ではまだインフルエンザの報告があるようですが、当院ではほぼ1か月出ていません。そのかわり病原体定点として送ってあった検体の検査結果が戻ってきました。簡単に言えば、インフルエンザシーズンの終盤に送った検体はAソ連型が殆どでした。今期全体ではA香港型が主流であっても最後の一時は別になり2回目の感染も起こるのだと思います。また迅速検査でA、B両方に陽性だったインフルエンザの検体はウイルス分離でも遺伝子解析でも陰性でした。これは検査誤差になってしまいそうです!


4月1日

本日、日本医師会の会長選挙で植松先生に代わって唐沢先生が日本医師会の会長になりました。大学の先輩になります。
東京都医師会の会長からの転身ですが、小児科にも理解があると思うので良き方向にもっていって欲しいと願うのみです!

単独ワクチン夏にも復活 麻疹、風疹で方針転換

 厚生労働省は31日までに、4月から自己負担の任意接種となる麻疹(ましん)、風
疹それぞれの単独ワクチンを、公費負担の定期接種として今夏にも復活させることを決
めた。川崎二郎(かわさき・じろう)厚労相が、同日の閣議後記者会見で表明した。
 厚労省は、子供に免疫を確実につける目的で、従来の単独接種(各1回)にかえて、
4月から麻疹・風疹混合(MR)ワクチンの2回接種を定期接種として導入することを
決めた。
 しかし、どちらかの単独ワクチンを接種済みの子供に、もう一方の単独ワクチンを接
種しようとすると自己負担になることなどから、接種率低下を懸念する医療関係者らが
定期接種としての存続を求めていた。
 既に単独ワクチン接種を受けた子供にも、定期接種としてMRワクチンを打てるよう
にする方針。
 厚労省は市町村に対し復活までの経過措置として、定期接種と同等の公費負担をする
よう要請、副作用の被害救済で定期接種よりも低額にならないよう保険に加入すること
を勧める。
                                 [共同通信]
>>はっきり言って↓にも書いたようにあきれています!(>_<)

3月27日

年度末になって4月からの予防接種変更に情報集めに苦労してきましたが、最後になって下のように単独ワクチンを検討というニュースが流れると悲しくなってきます。
あれ程単独は認めないから早期に済ませよとあれこれ通達を出しておきながらまた変更になるとしたら朝令暮改そのものです!しかし、忘れていた人達には救いになるので悪いことではないのですからちと複雑な心境。問題は何故最初から検討しなかったかという見通しの甘さでしょう!どうも最近の厚労省のワクチンに関する対応には首をかしげざることが続いているので頑張ってもらいたいものです。あくまで国民のためになる施策を行って欲しいと願うのみです!地方分権と言っても国→県→市町村への流れは変わらないので上がしっかりしないと下が苦しむだけですから。
また、年度が変わると会社も行政も担当者が変わることが予想されます。医師会でも多少の人事変化があります。この引き継ぎを是非とも潤滑に行って欲しいとも蛇足ながら願っています。

単独ワクチン存続を検討 麻疹、風疹で厚労省

 4月から麻疹(ましん)・風疹の混合(MR)ワクチンの2回接種が導入されるのに
伴い、公費負担の「定期接種」から外れる予定だった麻疹、風疹それぞれの単独ワクチ
ンについて、厚生労働省は24日までに、定期接種として残すかどうか検討を始めた。
 MRワクチンは、安全性などの面から単独ワクチンを接種済みの子供には打てず、4
月以降に単独ワクチンを再接種する場合は自己負担の「任意接種」になることなどから
、単独ワクチンも定期接種として存続すべきだと医療関係者が指摘していた。
 厚労省は、MRワクチン導入に向け既に省令を改正、4月以降は単独ワクチンの定期
接種を廃止すると都道府県に通知しており、単独ワクチンを継続する場合は再び省令改
正や通知が必要となる。
 MRワクチン導入は、免疫を確実につけるとともに接種回数や費用を減らすのが目的
で、接種時期は1回目を1歳の間、2回目を小学校入学前の1年間としている。
 これまでは、麻疹と風疹の単独ワクチンを定期接種として、乳幼児期に各1回受ける
制度だった。
                                 [共同通信]

3月16日

本日は医師会の学術講演会「排除できる麻しん風しん、できないエイズ−ワクチン開発と予防−」の演題で大阪大学名誉教授 上田重晴先生のご講演をうかがってきました。4月から始まるMRワクチンは阪大微研と武田の2社から製品が出ていますので元締めからの話ということにもなります。結論は単独ワクチンを2つ混ぜた効能で効果も副作用も従来と変わらないとのこと。それよりも日脳の経過、MRに水痘を混ぜたMRVワクチンのこと、おたふくワクチンの自社株ワクチンの動向、ポリオの不活化ワクチンをDPTに入れての治験の話等興味あることを全てお聞きできました。注射筒に入れた形でMRが蒸留水と凍結乾燥ワクチンが混ぜれないか等お願いしましたが、既にいろいろ試行錯誤中のようなので楽しみに待っていましょう。現行のワクチンのキャップにツバ先をつけて開閉しやすく出来ないかともお願いしましたが如何でしょうか?我々素人が考えていることは既に進行中のことが多いようです。これに反してエイズのワクチンに関してはまだまだ先が長いようです。そうそう話題の鳥インフルエンザワクチンについても進行中なのでお聞きできました。これが新型インフルエンザにつながるのですから大切です!


3月11日

今週も終わりました!さすがにインフルエンザの流行は無くなったようですが極々稀に残っており本日も検査陽性者が出ました。反対にこの時期も急な発熱で検査を依頼してくる人がいるのも仕方がないことだと思っています。そこで、社会保険診療報酬支払基金から減点通知が数名来ていることを思い出しました。つまりインフルエンザの迅速検査は1発症につき1回しか認めないとのことで12時間以内の検査は陽性に出ないこともあるように書いてあったと思います。
簡単に言い換えると、高熱が出たのでなるべく早くタミフル等のクスリをもらいたいために急いで医療機関を受診しても保険診療の立場では発熱12時間以内は検査をするなと言うことです。また、厚労省ではタミフルの処方は検査を行った上で陽性者に努めて使うように指示が出ています。合わせると、発熱12時間以内にタミフル等は処方できないことになってしまいます。まったくおかしな事です!患者さんを出来るだけ早く治してあげて楽になってもらいたいのが医者の立場ですし自分もそのように思っています。
もちろん発症12時間以内は検査に出ないということは絶対にありません!!当院では患者さん一人一人詳細に聞いてメモしてありますが、37.6℃に30分前に上がったと言う人でも状況証拠から検査を行ってインフルエンザ陽性のことも実際にありました。学校で発熱し親が呼ばれて帰宅途中に来院される人はかなりの数いますが、それでも検査で陽性になる人の方が圧倒的に多いです(どんなに長くても6時間以内でしょう)。もちろん陰性者には状況説明して後日の検査で陽性になることもあります。先程の保険には2回検査を行った理由をあれこれ追加で記載せよとも書いてありましたが、理由は誰でも真っ当な人間ならわかるはずですが、、、、、逆に儲けのために行っている医者がいるとしたら悲しい限りです!
2月中旬までのウイルス分離の結果が続々報告されてきました。新型インフルエンザは(当然!?)出ていません。H3が46例、H1が9例ですから85%が香港型で残りがソ連型になるようです。迅速検査陰性でもインフルエンザが分離された例もありました。迅速検査AB陽性の分離結果はまだ出ていません。


2月28日

先週の感染症動向調査の結果が出ました。予想以上にまだインフルエンザが残っているようですが、明らかに流行は下降線をたどっています。まだ今シーズンの総括は早いかもしれませんが月も変わるので一言!今シーズンのインフルエンザはA香港型が当院でも8割〜9割で残り10%前後がAソ連型。B型は1〜2%と非常に少なく推移。
昨シーズンの2/3程の流行で全国の報告数は約70万人の感染報告。従って実数はこの6〜10倍いると推測されるのでタミフルの内服したと思われる人も少なくても400万人位はいたのではないかと自分は思っています。
そこで苦言!新型インフルエンザの行動計画とかが厚労省や神奈川県でも出されましたが、目の前にいる高熱で迅速検査A型陽性のインフルエンザの患者さんが新型なのか従来の香港型かソ連型かの区別は全く出来ないと言うことです。当院のように病原体定点でさえ香港型と判明するのに1か月もかかって報告を受けています。今シーズンは新型インフルエンザの騒ぎがあったので病原体の提出を頑張って多く出したつもりですが当然ながら新型らしき患者さんはいませんでした。
SARSを参考にいろいろ陰圧病床確保とか早期隔離政策を行動計画にうたってはいますが、はっきり言って無理のようです。26日に記載したように抗インフルエンザ薬を大量に確保する方策をとった方が現実的であると改めて感じた次第です。


2月26日

3月1日から7日までの1週間は「子ども予防接種週間」として時間外にも多くの人に予防接種を受けて頂き忘れているワクチンを思い出してもらったり説明を受けてもらおうと言う週間になっています。これは小児科医会が主導していたものですが行政の援助も必要と言うことで厚生労働省も主催者に名前を連ねるようになりました。
平塚市医師会関連でも14医療機関が協力のかたちをとっています。実際は各医療機関で何時から何時までとか異なっていたり休日の日まで特別に開院される所は非常に少ないと思いますがこの機会に予防接種の忘れたものはないかを再確認して下さい!現行の予防接種の解説は上記からも入れますが特別に ここ からも入れますよ!

ついでに、4月から改定される予防接種対策としての解説も書き直しました。
これはお母様方が現在ご使用中の母子手帳(52ページ?)の解説がきっと古くて追補版も出ていないと思いますからこのpdfファイルをB5で印刷して半分に切ってもらうと丁度母子手帳に合致するようになるはずです。(他の市町村や古いバージョンの母子手帳ではダメです)  こちら
また解説入りのパンフレットも4月まではここから入手して下さい。  こちら

これらはいずれも私が個人的に作成したもので院内で配布しています。万一入力ミスや誤字などでご迷惑をかけてしまうかが心配ですから、最終的に確認されたい方は
公的な解説書が出てくるのをお待ち下さい。


2月26日

新聞等の報道でご存じと思いますが、あのタミフルが合成されたとのことです。新型インフルエンザに対して新たな援軍が揃いはじめたようで心強いです!基礎の研究は地味ですが恩恵にあずかる人数が途方もなく大きいので研究者の方々にお礼を申し上げたいものです。これは医学だけでなく他の分野も同じですね!

タミフルの化学合成に成功 原料は石油、安定供給に道

 インフルエンザの抗ウイルス薬で、新型発生時の切り札として各国が備蓄を進めるタミフルの成分を、植物原料を用いずに石油から化学合成する方法を東京大の柴崎正勝教授(薬品合成化学)らの研究グループが、25日までに開発した。
 現在タミフルは、トウシキミという木の実で中華料理に使われる「八角」の成分「シキミ酸」を原料に、10回の化学反応を経て生産されているが、柴崎教授らの方法ではシキミ酸を経由せずに作れるという。
 植物原料は気候によって収穫量が左右されやすいため、大量備蓄が必要なタミフルの化学合成による生産が可能になれば、安定供給につながる成果として期待される。

(共同通信)

2月11日

今日は休日急患診療所に終日勤務です。昨日の記載のようにインフルエンザが下火とは全く逆の印象で、今シーズン正月休みを含めて最高の人出になったようです。自分も何回もこの場所に出ていますが恐らく最高に忙しい一日だった気がします。午前午後夜間と分けて、大まかに言えば70名ずつ受診し50名以上をインフルエンザの検査を行うので2回診察と結果報告を行い40名以上が実際インフルエンザA型になる感じです。つまり一日でインフルエンザ確定例を100名以上診察したことになります。正確には後日数字がでると思いますが夜間は多少少なかったと思いますが近い数字に間違いないと思います。従って、通常の勤務で受け付け終了時間で診療も終わった時と比較して5時間も超過勤務になってしまいました。昼食と夕食の時間を30分とれただけなので朝の9時半から夜の11時半までぶっ通しに近い勤務で十分な診察を行わないで検査優先になってしまったのもお許しいただきたいと思います。疲れたーーー!!


2月10日

今週は明日から連休のため今日で終了!今週のインフルエンザは先週よりやや減少したようで迅速検査を行っても陰性の人が半数近くもいます。明らかに流行の最中心配だから多少元気でも検査は行っておくからですが実数はまだまだ多いです。
急いで今シーズンの予防接種歴だけ調べてみました。確定したインフルエンザの患者さんが予防接種を行ったか否かを尋ねてみますと31.7%の人は接種済みですが残りの人は行っていません。昨秋にあれほど多くの人に接種したようでも行っていない人は予想以上に多いですし、効果があるのか否かは難しいですね!また、軽いインフルエンザをどのように定義するかは今シーズンも決められませんでした。予防接種済みの2/3位は軽いと言える気分ですが??
昨年はA型で35%、一昨年は31.6%でしたからインフルエンザに罹患した人の1/3程度は予防接種を行った人と言うことになります。


2月10日
学会賞がどのような性格かよく知りませんが、大学小児科の大先輩である川崎先生が受賞されたことをお慶び申し上げます。
昔々この病気が当時の学会に認められなくて大変だった事をよく聞いていました。同門の我々関連病院では川崎病を見逃すなとの
意気込みが強く非常に数多くの患者さんの担当をさせてもらい勉強させて頂きました。開業するとお目にかかることが少なくなりましたねぇ!

初の小児科学会賞は川崎氏

 日本小児科学会(衛藤義勝(えとう・よしかつ)会長)は8日までに、日本小児科学
会賞の第1回受賞者に、川崎病の発見者として知られる川崎富作(かわさき・とみさく
)氏(81)=東京都=を選んだ。4月に金沢市で開く同学会学術集会で授与する。
 川崎氏は東京都出身。日赤中央病院(現・日赤医療センター)の勤務医だった196
7年、乳幼児がかかる原因不明の病気を発見し、診断法や治療法の確立に貢献した。1
991年に日本学士院賞を受賞。現在は特定非営利活動法人、日本川崎病研究センター
(東京都千代田区)の理事長を務める。
                                 [共同通信]

2月2日

さてこの1週間はインフルエンザの流行がピークになっています。この先もっと増えるのか横ばいか減少に転ずるのかわかりませんが雨も降ったし年少児まで広がってしまったことからそろそろ頭打ちの気がしています。まだまだ人混みにはインフルエンザが潜んでいる可能性が高いので十分に注意して下さい。
昨年非常に騒がれた新型インフルエンザが混ざっていたらと時々考えていますが、絶対に区別は出来ないと思います。どう考えても迅速検査でA型インフルエンザと診断は出来ても新型なのか従来型なのかわかりません。治療はタミフルでどちらもすぐに軽快するでしょうから、、、まあ、当院では病原体定点にもなっているので出来るだけ検体採取を行って新型が出ていない?基礎データ集めに協力しています。新型インフルエンザ独特の診断方法を開発する準備の方が望まれますよ。どうもSARS騒ぎと同じように水際作戦とか隔離作戦とか救出作戦とか自治体や病院で訓練も行っているようですが新型と言う診断が大前提だと思うのですが如何でしょうか??

さて、インフルエンザとは無関係ですがポリオに関してのニュースが出ていました。根絶される日が一番近い疾患ですが予防接種にも関係しますから途中経過ですね。

アフリカ2カ国で根絶 ポリオ、残り12カ国に

 【ジュネーブ2日共同】世界保健機関(WHO)は1日、エジプトとニジェールのア
フリカ2カ国でポリオ(小児まひ)患者が過去1年間発生しなかったとして、両国のポ
リオ根絶を宣言した。
 WHOによると、予防接種の実施などポリオ対策が必要な感染国はナイジェリア、イ
ンド、パキスタン、アフガニスタンなど計12カ国となり、WHOが目指す全世界から
の根絶へ一歩前進した。
 WHOはポリオ根絶の計画を策定してきたが、発生率が高いナイジェリアで2003
年、イスラム聖職者が「予防接種は不妊のための陰謀」などと主張、行政当局のワクチ
ン投与が止まり、周辺国やインドネシアなどに感染が飛び火。根絶目標期限の05年末
までの根絶は達成できなかった。
 WHOは現在、新たな目標期限を設けていないが、07年には根絶が可能とみている
。
                                 [共同通信]

1月28日

困ったニュースです。昨年と同じような出来事ですが現在は積極的に日本脳炎の接種勧奨を行っていませんので今後の展開に注目して下さい。
新しいワクチンは今秋以降になりそうとの話もあるようなので対象年齢から外れてしまう人が沢山出てきそうです。

予防接種と脳症に因果関係 日本脳炎で審査会答申 死亡女児、国が救済判断へ 《1》

 日本脳炎ワクチンの接種後に急性脳症などを起こして死亡した栃木県の3歳女児につ
いて、副作用被害を審査する厚生労働省の疾病・障害認定審査会が、接種と脳症との因
果関係が否定できないとする答申を出したことが27日分かった。
 これを受け厚労相は近く、接種と健康被害の因果関係の最終的な認定、救済について
判断する。
 日本脳炎ワクチンは市町村が公費負担する定期接種に位置付けられているが、山梨県
の女子中学生が接種後に重い神経障害などを起こし因果関係が認められたため、同省は
昨年5月、事実上の接種中止を勧告した。
 女児は勧告前に接種を受けていたが、既に数年以上前から接種継続の是非が論議され
ており、国の対応も問われそうだ。
 女児は2004年10月に接種を受けた後、けいれんや発熱が起き、意識を失うなど
して入院。多臓器不全も起こし、05年7月に亡くなった。健康被害救済認定の申請を
受け、同審査会が今月下旬に答申を出した。
 1989年以降、日本脳炎ワクチン接種後に急性脳症になり、因果関係が認められた
か否定できないとされ、救済されたのは数例あるという。
 日本脳炎ワクチンはマウスの脳を利用して製造され、ごく微量残留しているマウスの
脳の成分と副作用との関連が指摘されている。
 中止勧告後も流行地への渡航やウイルスを媒介する蚊に刺されやすい環境にある人な
どは、副作用の説明を聞き同意した上で接種を受けられる。
                                 [共同通信]

1月28日

今週も終わりになりました。この1週間はインフルエンザが急激に増加しています。学級閉鎖状況でもおわかりのように連日の小中学校で学級閉鎖が続いていますが、今週末になって当院の患者さん分布状況によると幼稚園や保育園での流行が多くなっているようです。大流行と言われた昨シーズンのピークと現在はほとんど同じになっおり来週一杯は続くと思いますのでくれぐれも人混みは避けるようにし手洗いの励行をお願いしたいと思います。近々当院での中間データを出そうと思いますが、現在まで全てA型インフルエンザです。大部分はウイルス分離に検体を提出し新型インフルエンザへの備えを行っているつもりですから香港型とソ連型の比率も出るかもしれません。また、予防接種を行った人の感染率も徐々に増えているようなので結論は出せませんが昨年よりは阻止率が高い気がします。

インフルエンザ関係のニュースを

日本でも耐性ウイルス急増 原因不明、インフルエンザ (1)

 【ワシントン25日共同】抗ウイルス薬アマンタジンが効きにくい耐性のA香港型イ
ンフルエンザウイルス(H3N2型)が、日本国内で急増の兆しがあることが、鈴木宏
(すずき・ひろし)新潟大教授(公衆衛生学)の調査で分かった。米テキサス州ガルベ
ストンで25日まで開かれた日米医学協力計画専門家会合で、同教授が明らかにした。
 耐性ができるのは薬剤の使いすぎが一因とされるが、日米ともアマンタジンは治療の
主流ではなく拡大の原因は不明。国立感染症研究所(東京)も調査を検討している。
 鈴木教授らが昨年9―12月に長崎県の患者8人から分離されたH3N2型ウイルス
を調べたところ、すべてアマンタジン耐性だった。数は少ないが「通常では考えられな
い高発生率。他県にも広がっている可能性が高い」と同教授は話す。教授らは、アマン
タジン使用が少ないベトナム、ミャンマーでも耐性ウイルスを確認したという。
 米国では、今年のウイルスの91%が耐性で、昨年の11%から激増。米疾病対策セ
ンター(CDC)は14日、医師らに処方中止を要請した。
 CDCが昨年調べた2004年の耐性ウイルスの割合は、アマンタジンを処方せんな
しに買える中国などで約70%と深刻だったが、日本は4%、米国は2%だった。その
後、耐性ウイルスが急拡大したとみられる。
 鈴木教授は「拡大は世界規模で進んでいる可能性があり、早急に原因を調査し対策を
取る必要がある」と話している。
                                 [共同通信]

つまり安価なアマンタジン(商品名:シンメトレル)を使いづらくなりました。逆に言えばタミフルへの依存度が高まったとも言えるかもしれません。
このタミフルへの副作用に関する質問も多いので後日徐々に記載する予定です。
厚労省の見解:こちら
27日報道内容:見出しはショッキングですが冷静に読むとどうでしょうか?毎年インフルエンザでタミフルタミフルを服用する人は1万人とか10人万レベルではありません。
昨年だけでも数百万人が内服している可能性がありますから確率を考えると如何でしょうか?

<タミフル>服用後死亡42人に 40人は因果関係なし


 厚生労働省は27日、インフルエンザ治療薬「タミフル」を服用後の死亡者について、新たに6歳の男児、30代の男性、50代の女性の計3人の報告があったと発表した。これで発売後、今月20日現在、死亡者は16歳以下の子供14人、17歳以上の大人28人の計42人となった。ただ、タミフルと死亡との因果関係が否定できないのは、従来と同じく80代と50代の男性2人だけで、残りの40人は専門家の意見などから「否定的」とし、「安全性に重大な懸念があるとは考えていない」としている。【玉木達也】

(毎日新聞) - 1月27日10時35分更



1月16日

今日の夜間急患診療所に勤務してきましたが、インフルエンザが急激に増えていることを実感しました。特に成人では39℃以上で頭痛に咽頭痛に関節痛まで揃っていると100%近く検査陽性になります。小児ではまだ他の原因もあると思いますがインフルエンザの率は50%の確率でしょうか?他の疾患では依然として吐き気と嘔吐の感染性胃腸炎が残っているようでした。いずれにせよ平日の夜間だけで10数名のインフルエンザが出ているのに注意です。
また、明日から学級閉鎖の連絡がありました。ほぼ例年通りか1週早く本格的にシーズン到来です!


1月10日

平塚市でも麻疹・風疹ワクチンの接種勧奨の葉書が12月に届いたことと思いますが、下記記事には予想通りに2期の対象にするとの方向が出されています。
詳細にどこまでの年齢層までが対象になるのかは今後判明すると思います。もっとスマートにやって欲しかったと言うのが率直な感想です。

9割の市町村が麻疹・風疹の接種を勧奨  現行接種者も20年度から第2期の対象に

 平成18年4月から麻疹・風疹の2回接種制度が導入されるが、制度の切り替えで接
種漏れ者が出るおそれがあることについて、厚労省は12月16日、都道府県における
麻疹・風疹ワクチン接種の勧奨調査結果を明らかにした。それによると、2244市町
村のうち9割が個別通知による勧奨を実施または実施予定であることがわかった。
 なお、単抗原ワクチン接種後に混合ワクチンを接種した場合の有効性・安全性に関す
るデータがないため、当分の間、現行制度における麻疹・風疹ワクチンの接種者を第2
期の対象外としているが、この日同省は、20年4月を目途に対象とする方向を示した
。これは同日開かれた予防接種に関する検討会(加藤達夫座長)で示されたもの。
 麻疹・風疹の予防接種はこれまで、「生後12月から90月」までの小児に単抗原ワ
クチンを1回ずつ接種していたが、麻疹・風疹対策の強化を目指し、4月以降は混合ワ
クチンによる2回接種制度が導入される。
 ただし、その接種期間が、(1)第1期が「生後12月から24月」、(2)第2期
が「小学校就学前1年間」であるため、旧制度と新制度の間で接種漏れ者が出ることが
懸念されていた。
(第4263号掲載)
                                 [日本医事新報]

1月5日

例年の報告が遅くなりましたが、今年も正月休みに休日急患診療所に勤務してきました。10年以上元旦の夜を受け持っていましたが、今年は2日に出かけてきました。今年の傾向を1日で決めるわけにもいきませんが、インフルエンザの患者さんは成人(内科)の方に多くて小児科では検査で確認できたのが1名で症状から怪しいのが2名と内科の1/5位でした。そのかわりに水痘の子どもが続けざまに来られて本日で一番目立ちました!吐き下しの感染性胃腸炎もまだ残っていましたが、診察を2名で行ったためか混雑した印象は全くありませんでした。
そこで、昨日から診療所でも診察を始めましたがまだまだ患者さんは少ないようです。しかし、こちらでも水痘は多いですね!インフルエンザはまだ広がっていないのか地元に戻っていないのかわかりませんが検査も行わなくて済むような状況です。駆け込みのインフルエンザ予防接種を説明の上で行っていますが、まだ間に合うかもしれませんね!でもあとどの位でしょうか??


006年(平成18年)1月1日

様、

今年もよろしくお願い致します。
また、皆様にとってよい一年であることをお祈り致しております。