12月28日

今年報告できる最後の感染症動向調査の結果が報告されました。平塚保健福祉事務所管内でのインフルエンザの報告は3名と依然少なく休暇に入ったようです。感染性胃腸炎も徐々に少なくなっていますが消化器症状を示す人の割合はまだ多いようです。一般に今日が御用納めなので明日からは休日・夜間急患診療所での診療も開始されます。年末年始の各診療所の休診情報はトップページにリンクさせてあるのでご参考に。
新しい情報入手も恐らく出来ないでしょうから今年の書き込み情報はこれで一旦お休みになりそうです。みなさま良いお年をお迎え下さい。


12月23日

休日急患診療所に出かけてきました。今日もまだ多くの来院者が消化器症状(吐き気、おう吐、下痢)が主体でしたが予想通りに「ノロウイルスでしょうか?」との問いもありました。検査が出来ないので確実ではありませんが、典型的ノロらしい人は意外に少ないのかあっても軽症が多いように思えます。家族内感染や年長者感染が少なくおう吐回数も少なく感じました。他には水痘が4名とやや目立ち、インフルエンザを心配する人もさすがに増えていましたが検査を行った5〜6名は全て陰性でした。しかし内科では3名A型インフルエンザが検出されていますのでこれから小児科領域にも増えてくると思います。このような年齢構成でもわかるように大体シーズン序盤は年長者で2〜3歳は流行まっただ中とか家族内感染になり0歳児単独でインフルエンザは滅多にお目にかかりません。昼間の来院者数は約60名で多くはありませんでした。二次病院への転送はけいれん重積の幼児1名でした。発熱が長く喘鳴の聞こえる乳児数名は恐らくRSウイルス感染症でしょうが全身状態がよいので入院対象になりませんでした。
さて、平塚市の新規予防接種(Hib,肺炎球菌、子宮頸がん)の見込みを問われることもあるので現状の進捗具合は?
平成23年度から実施の方向で22年度中は難しそう。対象はヒブと肺炎球菌は0歳から4歳まで、子宮頸がんは中学1年生から高校1年生までになりそうですが最終的には来年の3月議会で承認されてからになります。
少しでも多くの市民の皆さんが恩恵を受けられるように願いたいものです。


12月18日

今日はいろんな意味で忙しかったです。検査を何かと必要としている人が続き溶連菌感染だけでも午後に3名でインフルエンザの検査も数名に行いA型インフルエンザもでましたねぇ!これらはいずれも富士見地区なのでタイミングが悪いのでしょうか?
そして、何よりもショックだったのは今日まで書いてきた日本の予防接種の遅れを再認識させられたことです。それは、韓国で生まれた3ヶ月児の赤ちゃんの相談を受けたことです。
韓国でも日本と同じようなきれいな母子手帳が配布されているようで予防接種の記載欄もあります。ただハングル語がわからないので親御さんにいろいろ教えて頂きましたが、BCGは韓国で日本と同じ9管針で同じ場所に接種されていました。次のワクチン接種前に日本に来てしまったのですが、韓国の定期接種はアメリカを参考にしているようでほとんど同じとのことです。つまり、3種混合のDPT,とHib,肺炎球菌、不活化ポリオ接種、B型肝炎ワクチンが生後2ヶ月から行う予定になっていました。ロタウイルスは聞き漏らしたかもしれません。日本で行える定期接種はDPTの一つだけしかなく、他の5種類のワクチンは任意扱いで現在は有料であることと不活化ポリオは熱心な先生が個人輸入して接種していることを説明しました。本当に日本はワクチン後進国であることを実感しました。何もお母さん達が悪いのでもなく、医者も数年前から声を上げて国に要望していることで(組織的な大きな動きではありませんでしたが!)ここ10年間に一気に世界の後進国に陥ったとは情けないです。ほとんどの国はワクチンの承認はイコール定期接種で無料になるらしいですから、、、、、
この赤ちゃんも韓国に戻る時に漏れていると困るので出来る範囲での接種を希望されましたので同時接種を始めました。このやりとりでずいぶんと時間を使って勉強させてもらいましたよ!
このようなワクチンは怖いとか有害のような風潮を作ったのは誰でしょうか?決して100%安全とは言えませんがやらない方がずっと怖いと思います。正確な情報を開示して裁判例になったものはその経緯も正確に使えてもらわないと国の進路を誤ってしまうような気もします。で、その反動か?ワクチンをしましょうの報道が最近増えてきたのは好ましいと思っています。

また、先日ニュースでご存じと思いますが皆様にご署名頂いたものが日本医師会役員から厚生労働大臣に渡されました。270万人も集まったようです。本当にありがとうございました。国もこの署名の重さを感じていただき悲惨な子供をつくらないために努力してもらいたいと思います。日本医師会担当理事の保坂先生から各方面にお礼も来ていましたが、お礼先は署名いただいた皆様だと思い重ね重ね御礼申し上げます。


12月16日

ここ2日間夕刻の診療が休診となり申し訳ありませんでした。14日の県の委員会では下記のワクチン接種時業について全国担当者会議の資料の説明がありました。全国では過半数の自治体がこの接種時業を行う予定になっているようで平塚市もその方向で進んでいるのでとりあえず喜ばしいことです。新情報として化血研の新しい日本脳炎ワクチンが承認申請されており近々市場に出回ることになりそうです。そうなると一気に対象者が増えて23年度は日本脳炎ワクチンの勧奨が増えるかもしれません。
また、予防接種講演会ではインフルエンザについての話が菅谷憲夫先生からありましたが今年の6月の講演と内容はあまり変わりはありませんでした。要約すれば、昨年の新型インフルエンザで日本は諸外国と比べて死亡者が極端に少なかったのは豊富な抗インフルエンザ薬を早期(48時間以内)に使用したこととの結論でした。菅谷先生も年内に新型インフルエンザの流行があると考えていたのに全く流行していない、、、、予想は難しいとのことです。A香港は重症化しやすいので注意が必要だしB型が3月くらいに流行するのではないかと仰っていましたが果たしてどうなるでしょうか?
また16日には大蔵市長さんの話を聞くことが出来ました。下記の補正予算は国の決定前に準備したものなので姿勢を評価して欲しい旨のことでしたし確かに嬉しいことです。今後は国の指針にあるように地方交付税交付団体には国の補助が出るので対象の拡大に努めて頂きたいと要望しました。市長選の話は全くありませんのでご理解ください。


12月14日
あっという間に12月も2週間過ぎてしまいました。ツイッターの様に一言つぶやくように更新をすれば良いでしょうが申し訳ありませんねぇ!
懸案の新規予防接種に関しては、平塚市のHPにある大蔵市長さんのサイト(平塚市長室)に補正予算の説明が出ていますのでご覧下さい。 こちら 
ここに書いてあるのを引用させて頂きますと、以下のようになります。いよいよ本格的に動き出したと考えて良いと思いますが、国の示した対象年齢とは異なり少数の対象者になっているのが残念です。

3 子宮頚がん等ワクチン接種事業準備経費    137万円

子宮頸がんやヒブ、肺炎球菌の感染による細菌性髄膜炎の予防ワクチン接種事業を実施する際に必要となる、予診票作成や普及啓発に係る経費を計上するもので、(仮称)子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例交付金事業に対応するものです。

 本市のワクチン接種の対象者

・子宮頸がん 平成23年度の中学2年生と3年生の女子 2,468人

・ヒブ、肺炎球菌 接種開始月齢2か月齢以上7か月齢未満の乳児 それぞれ、2,200人を想定


11月30日

コメントの更新が滞っているようですが、単なるつぶやきやぼやきでは意味がないと思い控えていました。ちょうど15日の記載にあるように感染性胃腸炎がその後も増加の一途を辿り本日の報告では最大になっています。学校によっては学級閉鎖も出ておかしくない状況ですが、症状は軽くて治りも早いのでそれほどの心配はないと思っていますが手洗いは欠かさないで欲しいです。ノロウイルスか調べてもらうようにと保育園で言われたとか聞きますが、ウイルス分離や遺伝子検査は衛生研究所の仕事で基本的にここまでの検査は行いません。数年前までは数万円(4〜5万?)も費用がかかっていました。今では簡易検査で便を調べられるようになってきましたが保険適用されていないのでやはり検査は自費負担になります。混合診療禁止と言うのは保険と自費を混合で行っていけないと言うことですから、検査時の診察費用や判断料等全て自費負担になりますから結局高額になるでしょう。園の先生や学校の先生に知って欲しいのはこのことで、これを承知で園児や学童に検査を求めてくださいね!


11月15日

昨日は休日夜間急患診療所の夜の部に出かけてきました。患者さんの数はそれほど多くなく昼間は50人ほどで夜間は30人弱のようです。一言で言えば、吐き下しの消化器系感染症が圧倒的に多くノロウイルスなのか他のものかわかりませんが、、、、夜間に限っては突発疹らしき赤ちゃんが2〜3名、蕁麻疹1名、水痘1名、溶連菌感染症1名、喘息発作3名、便秘1名で子どものインフルエンザはいませんでした。夜間、30歳代の横浜勤務の成人がAインフル陽性だったようですが。今のところ吐き下しの回数が3〜4回と余り多くないようですが、さすがに10回以上短時間に吐いているとぐったりしてくるようです。


11月2日

またまた報道でご存じかと思いますが、現在5年間の時限立法で行われている中学1年生相当と高校3年生相当対象の麻しん・風しん混合ワクチンの予防接種に海外へ修学旅行する高校2年生にも対象を拡大する旨発表されました。こちら 神奈川県の第4期麻しん風しん接種率が全国最下位になった原因は、約1/4を占める私立高校の多くで海外修学旅行が行われており、そのため旅行に行く高校2年生が任意で接種しているため3年生の接種率が下がっているという推測がされていました。このように海外では日本人は麻しんを運んでくる危ない人というのが定着しているのです。現在行われている予防接種の中でいろいろな意味で一番重要なワクチンが麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)ですから絶対に忘れることの無いようにお願いしますね!!


11月1日

月が変わってしまいました。今日も相談があったので今の考えを書いておきます。それは、10月に書いたようにワクチンの公費助成のことで既に新聞にも出ていたのでご存じと思います。補正予算で確か1085億円を計上したようで国が半分補助を出し残りを市区町村が負担する内容だったと思います。現状では国会が開催中でこれが通過する保証がありませんが無事に通過したとしても後は平塚市が残りを今負担できるかがハードルになります。市議会で通過して実際に負担開始になるには今すぐとは行かないようです。あとは負担額が市町村レベルでどの程度になるかも全く不透明の状況です。対象者の年齢とか経済状況で変わるのか等不透明な部分がまだまだ沢山あります。その様なわけでHibワクチンや肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチンを現在接種途中の人が1〜2ヶ月待ったとしても恐らく公費負担にはならないでしょう。ですから進行中の人はスケジュールに従って接種を行って下さい。せっかくのワクチン効果が不十分になりかねません。23年度からは希望が見えるかもしれません。また、厚労省の予防接種部会が提言を出しているので、これらのワクチンが法的に定期接種になればもっとも嬉しいのですが更に時間がかかると予想されます。そうは言っても明らかにこれからの子どもにとって朗報であることに間違いはありませんね。


10月13日

本日の午後は中途で診療を休み申し訳ありませんでした。大蔵市長さんに医師会からの要望を伝えるための約束の時間があったのです。要望には各種予防接種の公費負担や麻しん対策等関係箇所をいろいろご説明させて頂きました。誠に真摯に聞いて頂いたのでありがたかったのですが残念な知らせを聞いてしまいました。平塚市は今年赤字が多くて地方交付税のうち普通交付税の交付団体(財政再建団体のようなもの?)になるようです。そうなると一般的な他の市町村が行っている事業の遂行は許されてもそれ以上の事業支出は認められないことになるようです。これは税収の落ち込みが企業だけでなく一般にも大きかったことの影響があるようなので要望事項は難しいとの印象を受けました。不況が元凶でしょうか?国会の方で主導してもらうしか方法が今のところ無いようです。


10月12日

昨日はテレビ会議で県の委員会がありましたが最近は得るところが少なくて発言もしないようにしています。本当は皆さんにいろいろ教えてあげないといけないのでしょうが頼りにされると今後の活動に制約が出るので申し訳ありません。まず藤沢のポリオに関連して発生頻度が云々言われましたが4〜500万人に一人の発生率と古い数字がまだ通っているようでしたが、、、今はここが参考になります。因果関係の不明なものまで含めると毎年出ているとも読めます。また新型インフルエンザ対策でとられた学級閉鎖や出席停止期間についても平塚市は既に改定済みですが担当理事は知らないようだし、、、、、ただ麻しんの予防接種率が低いのは以前に述べたところですが、県議会で松沢知事がこれに対しての施策を勝手に述べたらしいのには驚きました。誰が接種するのかわかっているのでしょうか?


10月8日

既に新聞の報道でもご存じと思いますが、Hibワクチンと肺炎球菌ワクチンと子宮頸がんワクチンは日本でもようやく承認発売されて各方面で公費補助の要求が高まっています。その中、日本医師会が主導でこれらのワクチンへ定期接種公費負担を求める署名活動を行っているのは当院の待合室にも署名簿が置いてあるのでご存じのことと思います。6日には厚労省厚生科学審議会にある予防接種部会(加藤達夫座長)でもこれらのワクチンの定期接種化の提言を出すことになりました。そうして、昨日の報道によれば財務副大臣も予算化に向けて検討をする旨の発言があったそうです。当然ながら世界の先進国の中では日本だけが定期接種化していないと考えて良いほどなので、国を挙げて流れが出来てきたように思えます。近い未来には予防接種法に組み入れられて定期接種化になるでしょう!何時になるのかまた対象はどうなるのかが問題なだけかもしれません。その様な時代ですから市町村レベルでは既に公費補助を行っている所はどんどん増えています。神奈川県では少なかったのですが鎌倉市でも子宮頸がんワクチンへの補助を始め他の市町村でも2〜3カ所検討中のようです。我が平塚市も昨年に引き続き申し入れをしますし、大蔵市長さんへの直接の訴えも来週には予定されています。何とか神奈川県の中でも真ん中より上のスタートを切って欲しいと願っているのですがどうなりますか?

>>このような状況になってきましたので新規接種希望者は所得制限などの実態が決まるまで少々様子を見て接種を決めた方がよいかもしれません。

子宮頸がんワクチン無料化 細菌性髄膜炎も、年内実施 補正予算に計上

2010年10月8日   提供:共同通信社

 桜井充財務副大臣は7日、臨時国会に提出する予定の2010年度補正予算案に、子宮頸(けい)がんワクチンの無料接種を年内に始めるための費用を計上する方針を示した。

 乳幼児の細菌性髄膜炎の原因となるインフルエンザ菌b型(Hib)と肺炎球菌のワクチンについても、同様の措置を講じる考えも表明した。医師不足対策などのための「地域医療再生基金」も約2千億円積み増す方針。同日開かれた民主党の議員連盟で明らかにした。

 子宮頸がんは性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染が主な原因とされる。10代前半のワクチン接種で予防が期待できるが、費用が計4万〜5万円と高額で普及が進んでいない。

 桜井氏は「補正予算で基金をつくり、10年度後半から11年度まで国と地方が半分ずつ負担する形で、本人負担なしで接種できるようにしたい」と表明。ただ、年収800万円程度で所得制限を設ける考えも示した。

 子宮頸がんワクチンをめぐっては、自民、公明両党なども公費負担制度の導入を求めており、与野党双方から国による公的助成の必要性を訴える声が上がっている。厚生労働省は11年度予算で市町村の接種助成事業の3分の1を負担するため、150億円を要求しているが、これを前倒しで実施する形だ。

 厚労省の審議会はHPV、Hib、肺炎球菌のワクチンを予防接種法上の定期接種に位置付け、無料化を恒久措置にすべきだとする意見書を6日付でまとめている。

※子宮頸(けい)がん

 子宮の入り口付近にできるがん。厚生労働省によると、20〜30代の発症者が増加しており、国内で年間に推定約2500人が死亡している。効果や副作用を懸念する意見もあるが、先進7カ国でワクチンの定期接種を実施していないのは日本だけで、厚労省の予防接種部会は「有効性、安全性は高い」としている。今年7月現在、全国で126市区町村が独自にワクチン接種の助成事業を実施、または予定している。対象年齢や助成額などは自治体によって異なる。


9月28日

そろそろインフルエンザワクチン接種情報を、、、、、
今年のワクチンには昨年大流行だった新型インフルエンザとA香港型、B型の3種類が入っています。例年入っていたAソ連型は無くなりました。13歳未満は1〜4週間の間に2回接種で、それ以上は原則1回接種でOK。少しでも効果を高めたい(例:受験生等)に2回接種しても構いません。昨年同様に国が主導して行うのですが、優先順位はつけず接種料金も各自治体で決めるので平塚市は初回3,600円、2回目(同じ医療機関で接種の場合)2,550円と定額になりました。こんな半端な数字では会計が細かくて釣り銭用意も大変なのですが、、、、、、で、今年のワクチン製造量は2,900万本と過去最高なので不足することはまず無いと私は断言しましょう。
期間は10月1日から3月までと国の方針ですが、年内に行うのが普通だと思っていますし、10月早々では通常は早すぎる気もします。これは昨年のように新型インフルエンザの流行がいつやってくるのかわからないから曖昧なお返事しかできませんのが正解かな?
昨年あれほど多くの人が発病し、おそらくは不顕性感染もあったと考え、予防接種も行った人を全て足すと国民の1/2近くは何らかの免疫が残っている可能性がありそうです。今年流行が有れば高齢者の新型インフルエンザか最近時々出ているA香港型になるのではないかと思っています。あまり騒がしいことにはならない(と祈っています)と断言したいのですが、、、、


9月21日

先週の新聞で発表があったのですが他のサイトで確認できなかったので待っていました。残念ながらポリオワクチンの副反応でポリオになってしまった赤ちゃんが藤沢市で出てしまいました。今の日本で行っている生ワクチンではこれまでも指摘されてきたところですが、ここ最近は副作用の出現頻度が増して1/200万人となっているようです。これから秋のポリオワクチンのシーズンだけに頭を痛めてしまいます。
小児科学会のHPには現状では生ワクチンしかないからしばらく我慢して欲しいと受け取れる声明と、不活化ワクチン(注射で行います)を早期に導入せよとの声明を出しています。小児科医の中には外国から不活化ワクチンを輸入して不幸な子どもを出さないようにすべきと活動している先生もいらっしゃいます。実は日本で治験を行っているポリオワクチンは三種混合ワクチンに混ぜた4種混合ワクチンなので、単独での使用は恐らく出来ないはずです。本当に悩ましいですねぇ!生ワクチンは内服するシロップですが少量で安価で最大限の効果があるのでポリオウイルスの常在している地域で行うのが自然なのです。ワクチンは20人以上集めないと無駄になるので集団で場所を決めて行っているのが日本の現状ですがどこまで理解しておられるのか気がかりです。

ポリオワクチン接種で1歳女児感染、まひ

2010年9月18日   提供:読売新聞

 神奈川県藤沢市保健所は17日、経口生ポリオワクチンを接種した市内の女児(1)がポリオに感染したと発表した。

 女児は5月14日の接種後、左腕にまひなどの症状が表れ、リハビリを受けているが、完全に回復するか不明という。

 厚生労働省によると、生ワクチン接種による感染は1999年以降、二次感染も含めて5例目。ポリオワクチンをめぐっては、まひの起きない不活化ワクチンの開発が進んでいる。

 同保健所によると、女児が感染したウイルスは国立感染症研究所がワクチン由来と確認。国内の予防接種で使われる生ワクチンは毒性の弱いウイルスが使われ、約486万回の接種で1人程度、まひが生じることがあるとされる。


9月20日

今日の休日急患診療所の状況です。午前中は予想外に48名と患者さんが多くて驚きましたが、ゼイゼイと喘息がらみの人は仕方がないのですが鼻水が出ただけとか咳と鼻水だけで本人元気で飛び回っているというような患者さんで親御さんが休日しか来られないので来たという人がけっこう目立ちました。午後は途切れず混み合わずだらだらとで日中は70名ほど。正直言って今日来なくても明日かかりつけで結構ではないか?と思われる人が約半数はいたのではないでしょうか?皆で話し納得できるのは、急患診療所と言うより休日に開業している医療機関の色彩が強いと言うことでしょうか!
そろそろインフルエンザのワクチンのお知らせが出来ると思いますが、今のところ10月1日より特別枠設けないで通年の如く接種する事になりそうです。もう少しお待ち下さい。


8月30日

日本脳炎ワクチンに関して新しい情報です。昨年から使えるようになった組織培養による新しい日本脳炎ワクチンを2期(9歳〜13歳未満)にも使えるようになりました。また、接種勧奨の差し控えで今までに初期免疫の3回の接種を受けられなかった人(途中で中断した人)も、7歳半までか9歳から3歳未満であれば公費負担の対象になります。ただワクチンの生産本数が少ない状況に変わりはないので落ち着いて速やかに済ませてしまいましょう。


8月28日
夜間診療所の状況ですが全く患者さんが少ない平穏な勤務でした。少々気になるのがフィリッピン帰りでデング熱ではないかと質問された時。今は熱が出ただけで他の症状もないし妹が少し前に同じ経過だったことから可能性は少ないとしましたが、本当に初診で判るものでしょうか??一応出血傾向がないのを採血で確かめはしましたが見慣れぬ疾患は困りますね。


8月11日

ニュース価値がどの位あるのかわかりませんが、昨日WHOは新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の終息宣言を出しました。どの様に思われますか?
このところ夏休みも真っ盛りで感染症もずいぶんと減って暇になってきました。が、SSSSとかヘルペス性歯肉口内炎とか幼児の帯状疱疹とかエコーウイルスの全身発疹症とかあまり見かけない感染症が今週は続いています。医学生向けの教材にもなりそうですが、基本的には何とかなる疾患なので冷静に対処しましょう。


8月7日

昨年の麻しん予防接種率全国順位が昨日発表されました。既にご存じと思いますが、神奈川県は第3,4期の接種率で全国ワーストナンバー1をちょうだいしました。誠におめでたい逆で、、、、、平塚市もその中で、、、、
心当たりのある該当者は早く済ませて下さい。2012年までに何とかせいとWHOから叱られているのが日本ですから!
全国の接種率 平成21年第4期 第3期 第2期 第1期

現在今年の新型インフルエンザ予防接種についてどの様に行うのか?費用はどうするのか?等煮詰めていますのでもう少しお待ち下さい。また、日本脳炎ワクチンについて2期に使えるのか?等は9月頃を目途に厚労省から通知が出る予定なのでこれもお待ち下さい。


7月25日

夜間急患診療所に出向いてきました。この真夏の時期は例年患者さんは少なくなるのですが、土曜夜も32名、今夜も35名で日中も60名を越して繁盛しています。今は夏風邪と言われるヘルパンギーナや手足口病が多いので覚悟はしていましたが、意外に確定できた人は少なかったようで夏風邪でしょう?程度の人が多いです。蕁麻疹の人が4〜5名も来ていたのが本日の特徴?でしょうか。原因は不明です。
外科も繁盛しているようで引き上げたのは小児科の方が先とは珍しいことです。


7月16日

移動理事会が行われ、行政を代表?して大蔵市長さんも出席されました。口頭で、予防接種公費援助をお願いしたところ財政が、、、、と歯切れの悪い回答。また要望を出して下さいとのことですが、既に何度も要望は市に出してあるのでお忘れになってしまったのでしょうか?冒頭のご挨拶で平塚競技場に巨大電光掲示板が11月に完成するとかパークゴルフ場?の建設が吉沢?に出来るとか話されましたが、予防接種への援助の話は全くなくて就任早々の周りの市町村を引っ張っていくと仰っていた意気込みが感じられなくなって残念です。確かに財政問題はどのレベルでも問題になっているのは承知していますが、事業仕分けでも行って少しでもお金の捻出をお願いしたいものです。そしてその使い道を十分に考えて欲しいですね!


7月12日

本日の夜小児科部会の総会と講演会が行われました。毎年1回の恒例の総会で夕刻は休診にすることも今まではありましたが、今回は終了時間がきまれば出席も出来ると踏んで休診にしないで頑張りました。不肖私が今会長を引き受けているので冒頭の挨拶やら総会の進行に支障が出るので本当に迷ったのですが無事に双方がうまくいったので良かったと思っています。
で、今回の講演会は「日常的に遭遇する小児外科的疾患の治療」東海大学小児外科教授の上野滋先生にお願いしました。内容は、そけいヘルニアの日帰り手術は8ヶ月以降が対象、便秘外来、肛門周囲膿瘍になるでしょうか?講演会終了後は情報交換会と言う言葉が定着した雑談が1時間ありました。このような会がないと開業の身では他の先生との交流の場所がないわけですから、、、、、
それにしても、早朝にWカップ決勝戦スペイン対オランダの試合がありました。準決勝のそうでしたが後半は生中継を見ていたので眠いこと眠いこと、、、、、で、タコのパウロ君8戦全て当ててしまった、、、(余談(^^;))


6月28日 
今頃学級閉鎖情報更新とは参りますねぇ!山下小学校ですから旭地区はまだB型インフルエンザが生き残っているのでしょうか?明日の感染症動向調査の結果も待ちたいと思います。


6月20日

本日は夜間急患診療所に出向いてきました。本日の特徴は39.5〜40.0℃の発熱で来院された人が多く年齢も2歳〜6歳位が多いと思います。おそらくは夏風邪ウイルスだと思うのですが口腔内には口内炎もなく確定診断は出来ない状況です。エンテロウイルスらしき皮膚の発疹も目につきました。他には流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が数名と多かったです。総勢35名ですからやや多めでしょうか?


6月10日

今日は湘南小児科連合懇話会の総会と講演会が藤沢で行われました。持ち回りの当番で平塚市医師会小児科部会が担当しました。講演は、「新型インフルエンザ対策、第2波に備えて」講師はけいゆう病院の菅谷憲夫先生です。まあ、テレビでもお馴染みと思いますが著名な先生のためか会場は満員の大盛況でした。内容は新型インフルエンザの総括に近いもので、日本がこれほど死亡者が少なかったのは日頃のインフルエンザ対策のお陰のようなもので、世界各国に比べて早期に抗インフルエンザ薬を使用したのが良かったと言うことになるでしょうか?確かに総数200名未満とは異常に少ない数でした。でも、高齢者の重症者は少なくても若年層に関しては違ったようです。この場でB型インフルエンザが平塚で目立っているが何か考えられるのか質問しましたが、長いスパンで見るとB型の流行が今頃あっても不思議ではないとのことでした。戻って神奈川県衛生研究所の先週分データを見たら他の小田原はもっと増えていました。県域の総数がここ5週間減少していたのに突然のV字??増加にもみえますのでますます注意していきましょう!


6月9日

昨日の続きになりますが、インフルエンザ情報を捜していたところ当院にも患者さんがでました。兄→母→妹と連続して高熱で迅速検査でB型インフルエンザです。詳細に聞き取ると松延小学校と金旭中学校にでているようとのことで教育委員会に調べてもらったところ中学校で5月末より4名。小学校では6名出ているが他の学校からの報告はないとのことでした。保健福祉事務所で把握しているのか訪ねましたが特定の定点医療機関だけからの報告なので広がりは今のところ無さそうです。しかし、今後の拡大に注意する必要があるので医師会より感染症情報を出すことにしました。昨年の今頃は新型インフルエンザ騒ぎで大変だったことを思い出します。今回のは季節性のB型ですが6月にこれほど沢山発生したのは記憶にありませんね。


6月8日

先週の感染症情報がでました。季節外れの学級閉鎖の元凶はB型のインフルエンザの地域限定の流行でしょうか。今後の広がりを注視していますが横内方面でのインフルエンザ様症状の人には検査が必要になるでしょう。溶連菌感染も年長者に出ていますので最初の症状からは区別できにくいです。
さて、本日午後は県の会議に出席のため休診で申し訳ありません。現在は昨年の新型インフルエンザの総括を行っている段階でしょうか?神奈川県でおたふく風邪が急増しているとの報告がありましたがその原因は不明のようです。


6月1日

今日のニュースで感じたこと。子ども手当が6月から配布開始になり、ニュースの中である母親がこれでディズニーランドに出かけると喜んでいました。非常に違和感を覚えました。何に使おうと勝手と言えばそれまでですが子どもの服を購入するとか食事をするとかよりも小児科医の立場としては子どもの予防接種に使って欲しいとつい思ってしまいました。どこの情報をみても全国の小児科医が公費負担を願っていろいろ活動し、一部では知事会から要望が出たり市町村レベルから国政レベルまで話題になっています。きっと何年か先には負担開始になるとは思いますが、今の子どもへの助けを何としてもしてあげたいです。
任意の予防接種へ公費で補助するのは神奈川県では残念ながらありませんが、全国にはいくつかの予防接種に対して補助があります。予防接種リサーチセンターで情報をまとめていますのでご覧頂き、これらの市町村では補助があることを覚えておいて下さい。 ここから 入って各ワクチンの詳細をご覧下さい。


5月30日

本日は休日急患診療所に出かけてきました。患者さんの数は非常に少なくて途中の休憩もありゆっくりと出来ました。疾患の内容で目立ったのは溶連菌感染症で、のどが痛いと訴える子どもは迅速検査を行うと殆ど溶連菌が検出されました。一家3人が次々に高熱という場合もインフルエンザではなく溶連菌感染なので注意が必要でしょう。


5月29日

またしても前回と同じ文言を述べさせていただきます。更新できず申し訳ございません。
この間はゴールデンウィークもあり休暇も頂いていて活動が鈍っていましたかもしれません。昨日もポリオの投与に出かけ予防接種の進め方に問題のある人もみうけられ、12日に子育て教室でもいろいろ質問もあったのでいろいろな場所での啓発普及に努める必要があると思いました。

まずは日本脳炎ワクチンのこと。新しい日本脳炎ワクチンは昨年発売になり、今年の4月から3歳児対象に積極的勧奨を行うことになりました。これはワクチン製造量が少ないために他の年齢児まで積極的に行うとワクチン不足で困ったことになるからです。9歳〜12歳で行う2期に法律上使用できるワクチンは現在無くなっています。この2期に新しいワクチンが使えるのか否かの治験結果報告を含め積み残し未接種者対策の検討を行う厚労省における科学審議会予防接種部会の中の日本脳炎に関する小委員会が来月6月16日に開催されることになったようです。この会議の結果方向が決まると思いますので該当者は待っていて下さい。

ポリオの会場で気づいたこと。DPTワクチンの合間にポリオ接種は可能ですが、DPT接種後2ヶ月近い児にポリオを行うと約4週間はDPTが出来なくなりDPT同士は3〜8週間で行う基準を過ぎてしまいます。医学的には問題なくても決められた期間内に行わない接種は何かの時(補償問題等絡む時)に不利に働く可能性があるので注意したいものです。


4月27日

このところ新しい情報の更新が出来ず申し訳ございません。で、追想、、
先週の21日でしたか世界的な免疫学者の多田富雄先生がお亡くなりになったとの報道が出て、関連する記事が今もって出ています。先生がアメリカから帰国され岡林先生の病理学の講義の時に紹介されて何か話されたのを記憶していますが内容は覚えていません。ただ、チェックのズボンで病理学とかけ離れた話をして岡林先生の流れだと思った記憶があります。その後免疫学教室を立ち上げ教授に就任したかと思ったらすぐに東大教授に引き抜かれてしまいました。サプレッサーT細胞で世界的に知れ渡り日本を代表する免疫学者でしたが、「能」など文化的な造詣も深くて講義も難解だった記憶があります。その多田教室からアメリカ留学を経て戻ってきたのが現在の小児科教授の河野先生で私もいろいろ教えて頂きました。お陰で免疫学教室の最上級の水を使わせていただいたものです。そのようなわけで間接的にはお世話になったことになるのでしょうか?合掌!


4月27日 ついでに

医師会から平塚市の22年度予算への要望を出してあったのですがその回答書を先の理事会で見せてもらいました。Hibワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチンへの公費援助をお願いしたのですが、相変わらずの回答でした。決められた定期の予防接種は行っています。しかし、任意の予防接種については今後ワクチンの供給状況や対象年齢の研究、市民の要望を踏まえ、国や他市町村の動向に注視しながら検討しているとのことでした。麻しん風しんワクチン接種漏れ者にも手当をお願いしてあるのですが現行の接種対象者への広報に努めますような回答で残念ながら進歩がありませんでした。隣の茅ヶ崎市では接種漏れ者への公費負担を行う通知が出ているのに平塚市は先を越されてしまったようです。昔ある集まりで大蔵市長さんが平塚発の仕事をして他の市町村を引っ張っていきたいような意気込みを述べられていたので頼もしく思ったものですが、、、、、、、いやはや


4月20日

この1週間は県医公衆衛生委員会、湘南小児科連合懇話会、平塚市小児科部会幹事会等いろいろ会議がありました。半年前は新型インフルエンザの話題で持ちきりでしたが、今はその時の不満が出るくらいで正式な話題にもなりません。そうは言っても今期の湘南小児科連合懇話会総会での講演は平塚が当番であるし、依頼してある講師は新型インフルエンザでお馴染みの菅谷先生なので総括をして頂きましょう!
4月は中旬を過ぎても雪が降ったりと寒暖の差が激しいためか普通感冒が目立つようですが、ウイルス性胃腸炎もずーーと続いていました。最新の感染症情報は原則火曜日に報告されていますので上段のリンク先からご覧下さい。


4月11日

本日は新年度になって初めてと言っても何も変わりませんが休日夜間診療所に出かけてきました。患者さんが途切れる時間がけっこうあってまあ暇な診療になると思います。病気の傾向ですが今もって吐き下しの胃腸炎が大部分で発熱も伴っている人も多いようです。4月になっても消化器症状中心とはあまり記憶にありませんが新型インフルエンザの出現でウイルスの世界でも勢力争いがあったのかもしれませんね!
4月早々に健康課からMRワクチンの案内が郵送されてすぐに接種に来た人が何名かおられます。誠に適切な対応で3月末日に駆け込んできた人と正反対でしょうか?忘れての未接種者よりはましとはおもいますが、、、、
また厚労省から4月より日本脳炎ワクチンの積極的接種を再開する通知が出ています。ワクチンの生産量が少ないために3歳児が主な対象ですが、本来は全ての未接種者に行いたいのに生産量が少ないために戦略を練って3歳児中心になってはいますが7歳半までの未接種者は出来ますよ。本当は必要なワクチン量を確保してしまえば皆さん積極的に再開です!とアナウンスできるのに残念です。ただし、第二期に相当する9歳〜13歳未満の人へは治験中と言うことで当面接種できませんのでお待ち下さい。


3月31日

話題閑話。31日は年度末。何かと終わってしまうことが多く、慣れ親しんだ人々が去っていく寂しい日でもあります。麻しん風しん予防接種(MR)も該当者は今日までで明日からは来年度該当者になります。診療報酬等の細かな変更も明日から始まります。神奈川県では受動喫煙防止法が施行されるため診療所の入り口には禁煙の掲示が義務づけられます。何かと変わってしまう節目が今日と明日の間でしょう!いろいろお世話になった方々に改めてお礼申し上げたいと思うし、来期からお世話になる方々も今後ともよろしくと申し上げるしかありませんね。


3月22日

本日は休日急患診療所に出かけてきました。今日の特徴は吐き下しが一番多く半数以上ではなかったでしょうか?インフルエンザは内科でB型が1名出たようですが小児科ではいませんでした。大部分はウイルス性胃腸炎と思われますが、乳児で1名新鮮血をかなりおむつに一杯に出していた児と間欠的にぐずって浣腸で粘血便も出て腸重積の疑いの児の2名を二次病院へ紹介しました。消化器の感染症には他の続発?する疾患もあるので気が休まりません。


3月16日

本日の感染症動向調査でようやくインフルエンザゼロが出ました。確かに流行期間は長かったかもしれませんね!おそらく34週間にインフルエンザの報告があったことになりますから1年の半分以上約6割になります。正確には一部で集団発生しているのでゼロではありませんが限りなく等しいと思ってください。
さて、本日は臨時に休診でご迷惑をおかけしました。県医師会の総会で代議員の私が欠席すると予備代議員の先生に出席してもらわないといけないため仕方ありませんね。でも、総会ではいつもと違っていろいろ質問が出てしゃんしゃん大会ではありませんでした。そうでないとこちらも勉強にならないのでちょっと有意義かな?


3月16日

更新も滞ってしまいました。子ども予防接種週間が今年も3月1日から7日まで行われたのですが、このサイトをご覧になっている方は常日頃関心が高いので今更ピーアールしなくても大丈夫でしょう!?でも、1点湘南ジャーナルにも掲載されたように麻しん風しんの予防接種率は低いのですが、公費負担で出来る第2期から4期は全て3月31日までが締め切りです。今月一杯が無料で出来る最後のチャンス!?もちろん対象年齢の人だけです。4月から小学校に入る人、現在中学1年生で4月に2年生になる人、同様に現在高校3年生で4月には大学や就職してしまう人が対象です。
前回更新した2日以降にもいろいろ会議がありました。簡単にまとめると、
新型インフルエンザ(豚)に関しては、そろそろ総括して今後の鳥インフルエンザ等強毒型への対応への参考にしようというものです。常々述べていたようなことが厚労省での会議にも取り上げられてきていますが如何せん遅すぎますねぇ。
旧日本脳炎ワクチンの有効期限が3月9日で切れてしまいました。第2期(9歳〜13歳未満)に使えるワクチンが当面無くなってしまいました。新日本脳炎ワクチンは昨年から第1期(330万本必要)に使用されていますが、生産本数が少なく(510万本)全対象者へは行き渡らない計算になります。何とかしようと厚生省での会議で話し合われていますが結論は夏までに何とかしようと心もとない状況です。積極的に勧奨するのを目指しているのですが皆さん接種してくださいと言えばワクチン不足で混乱するので困ったと言うことなのです。それまでは知っている人は粛々と進めてくださいということになるようですかね!愚痴っても仕方ないですが弱小メーカーにワクチン製造を依存している限り不足分まで大量に生産されないのではないでしょうか?大手がいっぺんに不足分のワクチンを作れば済んでしまう話なのにと思えますが如何でしょうか?
10日には市民病院担当で肺炎球菌ワクチンの勉強会を開いて頂きました。新しいワクチンへの関心はどの先生も同じのようです。残念ながらこのタイミングで肺炎球菌による髄膜炎の入院患者さんが出てしまったようです。平塚市でHibに続き肺炎球菌感染でも患者さんの多い地域にならないことを祈るばかりです。


3月2日

ワクチンの話題になります。今日のニュースで報道されていたのでおわかりかと思いますが、子宮頸がんワクチン(商品名;サーバリックス)を国で接種して欲しいとの要望を女優の仁科亜希子さん等が訴えたものです。このワクチンもHibや肺炎球菌ワクチン同様に任意接種で高額なのが難点です。子宮頸がんは大部分ウイルスによって引き起こされることがわり予防接種で7割も軽減されるとされています。ウイルスは性交渉で感染するので11歳から14歳頃に接種するのが最適で3回接種が必要です。1回の接種には1万5千円前後かかるので費用が高額になり公費負担を考えている自治体は杉並区など限られたところだけです。平塚市にも当然ながら予算をつけて欲しいと要望は出してあるのですが好ましい返答はありませんでした。この3種類のワクチンを公費で行っている先進国はたくさんあることをこの際知って欲しいものです。財政が悪い状況はどこも同じと思いますが、その中で何を優先させるかは国民のコンセンサスが必要です。メダルが少ないから選手強化にお金を使うのか?サッカー場に巨大電光掲示板がないと恥ずかしいからお金を使うのか?年間死亡数が2500人にも達する子宮頸がん予防に使うのか?死亡率もSARS以上のHibや肺炎球菌による細菌性髄膜炎を予防するために使うのか?広く周知されていくとどの選択肢が最善なのかもわかってくると思いますので皆さんも考えてください!


2月24日

本日発売になった肺炎球菌ワクチン(商品名;プレベナー)について新聞報道もあったようです。今までも高齢者用の肺炎球菌ワクチンはありまして、季節性インフルエンザワクチンとセットで行うと有用とされて公費負担も多く(100近い市町村で実施)されてきたところです。しかし、乳幼児に使えるワクチンはありませんでした。肺炎球菌はヘモフィルス・インフルエンザ菌タイプb(Hib;ヒブ)に次いで細菌性髄膜炎の原因(大体200名/年)となっており重症度はこちらの方が高いとされています(大体死亡率10%、後遺症率30〜40%)。肺炎球菌が引き起こす病気には、他にも肺炎、中耳炎、敗血症・菌血症等たくさんあります。しかし、肺炎球菌には血清型が90種類近くもありますが今回のワクチンはそのメインとなる血清型7つをカバーしているワクチンです。従って今回のワクチンでは上記疾患の7〜8割を予防してくれることになりますが、最近ではこの肺炎球菌に抵抗力を持った菌が出始めておりいざと言う時に抗生物質が効かなくなっていることを考えると予防が一番となります。また、子どもの肺炎球菌感染症が減ると同居している高齢者の感染も減少するというデータもあります。Hibワクチンと同様に世界では約100カ国で承認されて45カ国ではすでに定期接種となっておりWHOも定期接種を勧めています。
日本でも発売になったことは非常に嬉しいことですが、やはりというか残念なことに今回も任意接種のワクチンで高額な支出を余儀なくされます。全く!(平塚市へも補助して下さいと予算へ要求しましたが、、、)
発売価格が高いので新聞報道でもあったように1回接種が約1万円前後となるのではないでしょうか?(他の医院はわかりませんが当院ではそう考えています)

接種の対象者はHibと同じく生後2ヶ月の赤ちゃんから上は9歳までとなっています。Hibは5歳までなのでプレベナーの方が対象は広いですが、病気の性質から考えると乳幼児に行って欲しいワクチンと思います。
嬉しいのはHibと違ってワクチンは十分に供給される予定とのことですから待機することはないと思います。
発売元のワイス株式会社へリンクさせますので具体的なスケジュールをご確認下さい。とリンクしたら保護者の人へのワクチンの説明が全くありませんでした。

標準は生後2〜6ヶ月児;27日以上の間隔で3回接種(1歳未満に完了)後60日以上空けて(12〜15ヶ月齢頃)4回目の接種する。
標準的に出来なかった場合
生後7〜11ヶ月児;27日以上の間隔で2回接種し60日以上あけて1歳過ぎて3回目の接種
1歳児;1回目を接種し60日以上空けて2回目接種。
2〜9歳児;1回接種

外国では筋肉注射ですが日本ではDPTと同じ皮下注射でHib同様に同時接種も可能です。
13価のワクチンもいずれ出てくる予定ですが、本日発売となった肺炎球菌ワクチンについて説明しました。他の情報と合わせて考えて頂ければ幸いです。


2月23日

感染症情報は最新のデータが県衛生研究所の感染症情報センターから出されています。先週も平塚市ではインフルエンザは減少し水痘が増えているようでした。20日のコメントでもお伝えしたように、麻しん・風しんのワクチン接種率が低いとの報道で早速に接種に来られた高校3年生がいました。そこで、現在の麻しんの発生状況を国立感染研データで知らせました。ここ数年の大流行とはなっていませんが、神奈川県での1月からの発生数累計が全国のトップを独走中で15名でした。どこの市町村が多いのかと県の衛生研の麻しん情報を調べると何と昨年の11月のデータが最新でした。こちら 一昨年の神奈川県流行時も1月から徐々に増えていった経緯があるので要監視なのにインフルエンザ騒ぎで麻しん情報の更新を忘れてしまったのでしょうか?まあ総数が少ないし県域の数字は5名と判明しているので今のところは待っていましょう!
→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→この麻しん1名は第6週に平塚保健福祉事務所に届出のあった1歳児ですから心しておきましょう!


2月20日

報道されている事項ですが重要なことなので忘れないためにもここに記載しておきます。麻疹予防接種率が低いのです。あれほど大流行して大学も休講になり大騒ぎしたのにどうしてこれほど忘れっぽいのでしょうか?まあ、日本で麻疹での死亡者がたまたま少ないのは赤ちゃんの時に1回は予防接種しているためや医療水準が高いのためであって、開発途上国では今もって深刻な死亡率の高い病気です。ワクチンが無くて困っている国があるのに無料で接種できるのに嫌がって接種しない日本の若者!大学入試にも必要になってきているのを知らないのでしょうか?3月31日までが無料で出来る期間です。中学1年生と高校3年生は受けられるので出向きましょう!

はしか追加接種、依然低迷 13歳と18歳、3月が期限

 若者のはしか予防のため、全国の13歳と18歳全員を対象としたワクチン追加接種
率は、2009年度は12月末時点の全国平均で13歳が65・8%、18歳が56・
6%と、08年度に続き低迷しているとの集計結果を厚生労働省が18日公表した。
 厚労省は、流行防止のために95%以上の接種率が必要との目標を掲げているが、達
成は程遠い状況。09年度の対象者は3月末で公費負担による定期接種が受けられなく
なるため、厚労省は「早く受けてほしい」と呼び掛けている。
 13歳の全国平均は前年度同期比0・7ポイント減、18歳は1・5ポイント減。
 接種率が高いのは、13歳は茨城(91・8%)、福井(87・6%)、富山(85
・7%)。18歳は福井(81・4%)、山形(78・0%)、佐賀(77・9%)。
低いのは13歳は高知と福岡(53・6%)、埼玉(54・7%)、18歳は神奈川(
36・3%)、東京(40・2%)、大阪(44・3%)。
 都市部で低く、都道府県間の差も大きい。
 08年度の最終的な接種率は、全国平均で13歳が85・1%、18歳が77・3%
。95%を達成したのは13歳で3県だけで、18歳ではゼロだった。
 はしかの予防接種は06年から、従来の「1歳時」に「小学校入学前」が加わり計2
回となった。07年に、接種が1回だった若者を中心にはしかが流行したのを受け、0
8年度から5年間の時限措置として追加接種が実施されている。


ついでにもう一つ!
ポリオワクチンを飲んでいない乳児がワクチン株のポリオに罹患したという報道です。いつもお話ししているように、天然のポリオの発症は1980年以後は約30年も日本にはありません。ただ日本のワクチンは生ワクチンであるので、ワクチンを飲んでポリオになる乳児が数年に1名は出ています。要するにポリオの生ワクチンを止めればこのような事態は起こらないので先進国では不活化したワクチン(注射で行いDPTと一緒に混ざっていることが多いです)で行っているのです。早く日本でもこのような体制にして欲しいものですがいつになるのやら?今回の出来事があったために地域で一斉にワクチン内服しないと危険という通知が来そうな気がします。本末転倒の気がするのですがどうでしょうか?ポリオでは糞口感染が危険なので十分手洗いと便の始末に気をつけてください。

9カ月男児がポリオ発症 神戸市、ワクチン未接種

 神戸市は18日、市内に住む9カ月の男児がポリオ(小児まひ)を発症したと発表し
た。厚生労働省によると、ポリオの発症は2008年12月に三重県で確認されて以来
。
 市は昨年11月にワクチンの集団予防接種を実施したが、男児は体調不良のため受け
ていなかった。男児は左足にまひが残っている。周囲への二次感染の恐れはないという
。
 男児から検出されたウイルスを国立感染症研究所で調べたところ、野生株ではなく、
ワクチン株と判明。感染経路は不明だが、ほかの乳児に実施した予防接種のワクチンの
弱毒ウイルスが、何らかのルートで男児に感染した可能性がある。
 男児は昨年12月28日に38・5度の発熱をして、今年1月1日に受診。その後、
まひ症状が現れ同7日に入院した。今月5日に便からポリオウイルスが検出された。
 予防接種を受けると便からウイルスが排出されるため、家族などがワクチン由来のウ
イルスに感染する場合もある。ただ、まひなどの症状が出る例は約580万回に1回と
の研究報告がある。
 市は「ワクチン未接種の男児がワクチン型に感染したまれなケース。集団で免疫を付
けることが大事なので、集団予防接種はしっかりと受けてほしい」としている。
※ポリオ(小児まひ)
 口から入って感染するポリオウイルスが神経を侵し、手足などがまひする。感染して
も多くは無症状だが、数%に下痢や嘔吐(おうと)、せきなど風邪のような症状が出て
、0・1%にまひが現れるとのデータがある。国内では1960年に患者が5千人を超
える大流行があり、毒性を弱めたウイルスを使う生ワクチン導入で激減した。世界保健
機関(WHO)は80年代後半にポリオ根絶計画を発表したが、南アジアやアフリカの
一部では、ワクチンのウイルスに由来しない自然感染が発生している。

2月15日

昨夜は休日夜間診療所に出かけてきました。1月と同様ここ1ヶ月は患者さんも少なく推移しているようですが、昨日も27人程の来院者で吐き気とおう吐の感染性胃腸炎が一番目立ちました。その他は普通感冒の発熱と咳。
しかし、愛八○保育園の園児が3名と兄弟1名、父親より罹患した幼児の合計5名も新型インフルエンザがありました。昼間に内科で3名陽性者が出たようで休日1日で合計8名もインフルエンザの患者さんが出たのは久々のことになります。沖縄のように再び流行の山が来ないことを願うのみです。


2月10日

最近は更新も滞っていましたが感染症情報でもニュースでもおわかりのように新型インフルエンザも峠を越してしまいました。国産ワクチンまで余っている状態で、希望さえあればどの年代の人にも接種が可能になっている現状であります。そして、季節性インフルエンザで例年流行期に入っているこの時期でさえ季節性インフルエンザは出現してきません。これは全くの見込み違いであったと言わざるを得ません。ただ新型も全く消滅したわけではなくまだどこかでくすぶっている状況なので気を緩めてはいけないでしょう。
3日には昨年東海大学小児科教授に就任された望月先生をお迎えして講演会を開催いたしました。先生のご専門は出身校群馬大学伝統の小児アレルギーで、今まで当地にはなかった領域なので今後のご活躍を願うと共に準地元医師会も御厄介になるのでパイプを構築したと言うことになります。私の母校も同じような環境だったし共通の知人の話で懐かしく情報交換をさせて頂きました。
また、昨日は県の委員会開催時間が夕刻になり休診とさせてもらいご迷惑をおかけしました。内容のインフルエンザ関連では目新しいものはありませんでしたが、厚労省の感染症分科会予防接種部会の日本脳炎に関する小委員会の資料説明がありました。まだ決定した事項ではなく公表出来ませんが、今後積み残し未接種者への対応が問題になってくると思われます。

ここで言えるのは、9歳〜13歳の第2期に使用できる日本脳炎ワクチンは旧来のワクチンでその有効期限が3月9日と迫っているし入手困難になっていること。幸い当院ではまだ何本か残っているので該当者は至急接種をしたほうがよいでしょう!


1月17日

夜間診療所に出向いてきました。11月のインフルエンザ騒ぎの時には夜間だけで140人もの患者さんが押しかけていたのに本日はやっと20名でした。殆どが3歳以下の年齢でインフルエンザの可能性は少ないと思ってはいましたが、まだ検査希望の人があるので行いましたが全て陰性の結果でした。本当にインフルエンザはどこに行ってしまったのでしょうか?季節性インフルエンザもA型は豚インフルエンザと入れ替わってしまったのかとも思えますが、まだ結論を出すには早いでしょう!本当に新型という言葉を早く外して欲しいと願っています。


1月8日

今年は例年と異なった冬期休暇をいただきました。ご迷惑をおかけした点もあるかと思いますがご容赦願います。昨年末の感染症情報も出ましたが、まだ休診の影響もあるのでもう少し経過を追いたいところです。休暇中のことは詳細には書きませんが、カンボジアとタイに出かけていました。カルチャーショックでした!今テレビで「国境の境目が生死の境目であってはならない」と国境無き医師団のCMを流していますが、これを実感してきましたよ!シェムリアップの小児病院の前には朝早くから長蛇の列で後方の人は明日まで徹夜で並んでいる状態。いくら休日診療所で4時間待ったと言っても24時間も外で待たないでしょう!参った!前日の夜10時頃に街路樹沿いに並んでいた人はこの病院への受診者なのでしたから、、、、参った!


1月1日

本日は休日急患診療所に昼間出かけてきました。受診者数は一時期の1/5位で通常の休日と変わりなくゆっくりと診察可能です。相変わらず発熱が心配で来る人が多くインフルエンザの検査も要望に応じて行いました。結果は、中学生1名、小学生2名、それ以下が3名でした。11月頃は小中学生の発熱がほとんどでしたが今日は殆どいませんでした。また、帰省中の受診者が多いのも特徴で地方の流行状況が分からないので検査だけは行っても陽性者はいませんでした。
この状況では新型インフルエンザの峠越えは確実なようです。これで新たにワクチン接種する必要があるのか疑問です。


0010年(平成22年)1月1日

様、

今年もよろしくお願い致します。
また、皆様にとってよい一年であることをお祈り致しております。

昨年のログは上段バックナンバー平成21年からご覧ください。