12月23日(2015年、平成27年)

連続して同じ内容の記事が出てしまいましたのでリンクさせてもらいます。あの子宮頸がんワクチンの安全性に関する報告でWHOから懸念が出されています。
日本語の要約記事は こちら からで、WHOの原文要約は英語ですが こちら からご覧下さい。日本では医療問題と言うよりも社会問題となって医療の専門家が入りこめない不思議な現象になっていると客観的に感じています。


12月23日

本年最後の休日急患診療所に勤務してきました。今日の患者さんは大多数が吐き気とおう吐の胃腸炎で水痘がなぜかたくさん流行しているようです。しかし、吐くなかにも咳き込み発作の人が数名有り、水痘疑いであってもヘルペス性歯肉口内炎が2名も紛れ込んでいました。溶連菌感染症の診断を受けていて抗生剤を内服していても解熱しない人はアデノウイルス検査が陽性でした。インフルエンザはゼロでRSの検査も陰性が多く、天候のためか喘息発作が数名いらっしゃいました。全体的には混雑することなくここ数日の休日の患者数は昼が40名台で夜間が20名台となっています。この傾向が続けば正月の休みの間も昨年のような混雑はないと思っています。


12月17日

FBで記事の紹介がありました。子宮頸がんワクチン副反応に関する名古屋市が行った調査の速報です。現在、積極的勧奨の差し控えという何とも訳のわからない通知が出され事実上は中断された状況です。この記事の中には名古屋市の速報もリンクされており冷静な見方がされていると感じています。この様な報告が積み重なり国の専門家の会議にも活かされて今後の方向が決まると思います。
ご関心のある方は冷静に関連記事を含めて こちら をご覧下さい。
この様な統計的解析は全員に当てはまる事ではないことも是非ご承知下さい。


12月14日

昨日は東京でワクチンフォーラムに参加してきました。メーカー主催の会ですが来年度から始まるB型肝炎ワクチンの話題もあり勉強のつもりで参加しましたが、参加者は招待の形になっているため数十人の少人数ですが日本全国から集まった熱心な先生方の話を聞けて有意義でした。ロタウイルスワクチンが有意義なことに異論は無く現状では任意接種扱いですが、ほぼ30〜50%程の接種率があるとのことです。もう少し接種率が上がると将来は下痢やおう吐の重症の胃腸炎は姿を消してくる可能性が出てきます。ますます小児科で扱う病気が減少して暇になってくるでしょう。B型肝炎ウイルスワクチンは将来の肝臓ガンを減らす目的なので接種率が上がっても小児科外来の病気が減るわけではありません。この点が大きな違いですが人々の健康のためには欠かせないワクチンです。ただ現状で困ったことは例の化血研で造るB型肝炎ワクチンが80%を占めているので出荷が出来ないとなるとMSD社のワクチンを増産しても足らなくなる可能性があることです。具体的に定期接種化が何時からとはまだ流動的で対象年齢も0歳児でよいのかさえ不明の状態です。そもそもまだ予算編成作業中なので知ろうとした方が無理と理解しましたね!
もし医療関係者が見ておられたらの詳細なお知らせです。MSDワクチンは0.5ml製剤ですがよく攪拌して小児使用(0.25ml)しないと不均衡になる恐れがあるとのことです。もちろん化血研製剤とMSD製剤は製造過程やワクチン株が異なっていても互換性はあると考えて良いデータがあるので交互接種でも途中変更でも大丈夫であろうとされています。


12月12日

昨日夜間は臨時休診をさせていただきありがとうございました。年に1回の医師会役員の慰労会?忘年会?で出席が恒例行事となっています。ちょうど朝の大雨の影響で西湘バイパスが通行止めになったために市内の交通渋滞が激しく役員の多くが遅刻になってしまいました。私は電車なので定刻よりも早く到着ですが事務長に続いて2番到着で3番手が市長なのでしばしの間3者会談になってしまいました。市民病院の今後の在り方等について話し込んでしまいました。
さて、この様に師走となれば年末の恒例行事が続いてしまいます。飲み食いのある会合はずいぶんと昔より減っていると思いますが、講演会や会議は益々増えている気がするのは役目柄仕方がないことかもしれません。
12月は児童虐待防止月間にあたり保健福祉事務所と市民病院、医師会とで研修会を26日に開催され、同日に中郡の小児科医の会で感染症の講演会があり掛け持ちで回ってきました。残念ながら開業の平塚の小児科医の出席はほとんど無く残念でしたが、この虐待がらみでの事件?と思われる報道があったのは皆さんもご存じかと思います。無認可保育園と言えども大事な役目を担っている子育ての応援団の一人です。まだ真相の解明が終わっていない時点でコメントも出来かねますが良い方向へ進んで欲しいと思っています。市長さんも平塚が悪いニュースで取り上げられるのを憂慮されていましたし私も同感ですから、、、、
昨夜の会議は神奈川小児科医会の幹事会が横浜の医療会館で行われました。ここでの詳細報告は出来ませんが県内には熱心な小児科の先生がたくさんおられて頑張っておられると感じることです。自分は何もお手伝いできていない状況ですが、平塚からも熱心な先生に出てきてもらって私と交代してもらいたいと願っています。


11月23日

今日も休日急患診療所に勤務してきました。さすがに連休なので昨日もやや多めですがけっして混雑する程ではありません。午前中は約40名で午後が20名程でしょうか?相変わらず熱咳鼻水の主症状が圧倒的で。中には鼻水で苦しそうと言う乳児も数名含まれています。インフルエンザは内科でも小児科でも数名検査を行っていますがゼロでした。生後1カ月の咳鼻水はRSウイルス感染症で二次病院へお願いしましたが、兄弟が少し前に風邪をひいていたとのことなので同じくRSウイルス感染症だったのでしょう。迅速検査の保険適用が乳児に限られているので全ての年齢で検査をしていないと思いますが、幼児期以降はやはり普通の風邪とか少々長引く風邪という話が多く感じています。虫垂炎疑いもある児童は希望もあって二次病院での診察を希望されましたが単なる腸炎の可能性もあります。ここの診療所で経過観察は出来ないので判断が難しい時もありますね。ご了解願いたいと思っています。


11月11日

日曜日に夜間急患診療所に勤務してきた報告です。小児科の患者さんは昼が38名で夜間が12名と非常に少ない状況です。ただ原因不明の発疹が診断できず残念で、川崎病の患者さんは市民病院へお願いしました。この時期はインフルエンザの予防接種で忙しいですがノロウイルスを中心とした感染性胃腸炎は以前ほどの爆発的発生はみられていません。内科でインフルエンザB型が2名出たそうですがまだ流行レベルにはほど遠い状況です。昨年はこの時期にインフルエンザの集団での発生報告があり、その後一挙に増加しましたが今年はまだ散発的な発生です。ここには記載していませんでしたが報道でご存じかもしれませんが化血研のワクチンの出荷が遅れたりMRワクチンやムンプスワクチン等の在庫不足問題が連続してありましたが当院では何とかなっています。大騒ぎするとかえって駆け込みで在庫が無くなってしまうかもしれませんから。冷静に普段着のままで対応していけば大丈夫のはずです。急ぐ必要がある場合は緊急速報でも流しますから、、、、、、、!


11月6日

月が変わっても筆無精は変わりません。半月の間なにも無かったわけではありませんが反省。記録として残しておくのは21日にすくすく子育て教室の講師でお話しをしてきたことくらいでしょうか?この教室も時間が短いのでお伝えしたいことを要領よくまとめることが出来ないのでついつい別冊の手作りテキストを配布してしまう事になっています。もっと時間をとってテーマ毎にお話しできたら良いと思ってもいますが、本来の自院での診療を休診にして話す必要があるのか考えてしまいます。折に触れてかかりつけの方には詳しくお話ししているので良しとしましょう。
さて、インフルエンザの予防接種が始まっていますが化血研のワクチンが手続き上の問題で不足傾向にありますがその分他のメーカー品が充足されるので騒がれるほどの欠品にはならないはず。でも、4種混合ワクチンが安定して供給されないとなると困ります。インフワクチンはおそらく大丈夫で、おたふく風邪ワクチンも時期をずらせば何とかなるでしょう。
感染症は非常に少ない昨今ですが、気になるのがマイコプラズマ感染症です。本日の検査を含めると6人検査をして5人が陽性になっています。これは自分の診断が正しいのかを自己検証しているための数字であって、検査を行っていない風邪症候群にマイコプラズマが非常に多いのではないかと感じています。成人や児童学生が発熱があって(中には熱が下がったり上がったり)熱が下がっても当初に比べ咳き込みが次第に激しくなってくる全身状態の元気な人にはマイコプラズマ感染症かもしれません。抗生剤を用いなくても最終的には回復するでしょうが長引くかもしれないので適宜用いて早期回復を目指しています。


10月14日

相変わらず会合の多い昨今です。昨夜は県医師会会長副会長等の執行部と平塚、秦野・伊勢原、中郡の各医師会執行部との話し合いが行われました。新しい県医師会長の肝いりで各地区の情勢を把握しようという積極的な姿勢は大変素晴らしいことだと思います。在宅医療や休日急患診療所に関する話題もありましたが、共通しての悩みはいろいろな分野で縁の下を支えてくれる人手が少ないことでしょうか?自院での診療以外はお断りの傾向がどこでもあるようです。生活も重要ですから仕方ありませんかねぇ?反対に役員になっている人への負担がどんどん増えるので横浜まで出かけなくてもTV会議を使って時間を節約しようとか診療後に間に合う時間設定にして欲しいとか県医師会への要望はいろいろありました。また知事が訴えている「未病」に関しても異論が多く出て未病を治すとはどういうことだと意見噴出。市町村レベルで要求が通らない予算に関しても県レベルで主導してもらえると多くの市町村が助かるので、私から任意接種の予防接種へ公費負担してもらえるように働きかけて欲しいと要望しておきました。黒岩知事は以前に不活化ポリオワクチンを積極的に導入した経緯があるので、その時限りのパフォーマンスではなく継続的な後押しをして欲しいと切に願っています。
さて、その予防接種のインフルエンザワクチン接種を明日の15日から高齢者対象のものと任意接種のものを開始します。4価ワクチンになったため製造元が値上げを行った結果、接種医療機関でも値上げせざるを得ないことになっていますのでご了解下さい。


10月5日

ノーベル賞の発表で日本中が沸きかえりました。大村先生の抗菌剤が何億もの人を救ったことは本当に授賞に値することと思います。人類と病原体との戦いは感染症という医療現場で繰り広げられてきました。その方法の一つが抗菌剤でペニシリンを見つけたフレミングの功績はもの凄いものだとあらためて思い知らされます。もう一つの方法が予防接種に代表される免疫になるのでしょうか。ジェンナーの行った牛痘のワクチンから始まった予防接種も同様に人類の歴史を変えた方法です。この二人はノーベル賞の中のノーベル賞を創り史上最高ノーベル賞でもあげたいですね。これらは感染症ならずともガン治療にも通じるところがありますから。
日常の小児科の病気でも少なからずこれらの恩恵を受けているのが現状でしょう。良いのか悪いのかわが国ではこれらのメリットを歌うことよりも副作用ばかり叫ばれる国になっている気がしてなりません。冷静に判断すべき時期になっているように思えます。大村先生の抗生剤以上に恐らく予防接種で救った命は多いはずです。無駄な抗生剤の使用は慎まねばなりませんが、必要以上に避けることも考え物です。私も昔勤務医時代に経験したことでは、劇症型の肺炎球菌感染症で発病後すぐに亡くなってしまった幼児がいました。兄も確か咽頭炎で抗生剤の処方を受けて治っていたのに弟は別の医院で抗生剤を用いずに経過を見たら夜間に発熱と痙攣で翌日に亡くなった症例でした。家族の喉のばい菌検査で亡くなった子どもと同じばい菌が検出されていたので運が悪かったと済ませたくなかった経験でした。劇症型のばい菌が検出されること自体が珍しいことなのですが兄と同じ薬を内服していたらどうなっていたかを考えさせられたので記憶にいつまでも残っています。そう言えば昨日の休日急患で診た中耳炎疑いの子も対症療法だったようです。第一線の開業医の一番の悩みになっているかもしれません。溶連菌感染症のように明らかに抗菌剤が必要と診断できる感染症は意外に少ないですからね。予防接種に関してはもう言わずもがなの後進国が日本なのは常々申し上げてきた通りです。
今回のノーベル賞報道でまたまた自分も初心に戻り良心に従って医療行動に励めと言われた気がしました。


10月4日

本日は休日急患診療所に勤務してきました。研修医の先生と一緒で基本に戻る診療姿勢を出そうと思いましたが平常心でいつも通りの態度になってしまいました。やはり自然体が一番ですね!それで今日は特に混雑することもなく相変わらず発熱が主訴の人が大部分ですが、少々気になったのが小学生の水痘が続いたことです。2名は昔軽い水痘に罹ったとのことでしたが結果的には違っていたのでしょう。原則的に軽くても水痘ウイルスの感染であればもう罹らないはずです。特殊な例外は除きますがね。中耳炎の疑いのある2名はいずれも耳あかが詰まって鼓膜が見えない状態でした。耳掃除は難しいので仕方が無い面もありますがいざというときは面倒です。まあ抗生剤を用いていないで風邪の経過を見ている場合に細菌感染症がどうしても目立ってきます。はっきりと中耳炎とか腎盂炎と判明してから抗生剤を使いのが良いのか早期に使ってなんとなく治ってしまう方がよいのかどちらがよいのでしょうか?


9月10日
更新が途切れて申し訳ございません。6日に休日夜間診療所に勤務してきましたが、季節の変わり目なのか夏風邪の手足口病も少なくなっていわゆる発熱だけとか咳と鼻水の普通感冒が増えてきた感じがしています。社会保険診療懇話会が4日に行われましたが参加医師が昨年よりも減少したのは残念です。今の一般診療所では医療保険のルールで診療や投薬等が行われているのですがルールを逸脱した診療は一般に認められていないから仕方ありません。この診査を行っている先生方のお話を聞くといろいろな事例があるようで興味深かったです。医学的にしっかり診療しているのと営業本位の内容ではないかと疑われる事例とか色々あるようです。まあ一般開業医にとっては接客業と割り切れない人もいますから。


9月3日
いつの間にか9月に突入してしまいました。8月は長期に渡りお休みをいただきご迷惑をかけたかも知れません。このコラムにも書き記す出来事が少なかったように記憶しています。ところが、ご存じの方もいるかもしれませんがインフルエンザの予防接種注射液が値上がりします。今まではA香港、Aパンデミック、Bの3価ワクチンでしたがB型を2種類にした4価ワクチンにしたためなのです。それで販売価格を1.5倍ほどにする?とか値上げは間違いないです。B型の大流行なんて記憶にないほど珍しいことなので効果が1.5倍になるとは実際的に考えにくいです。当院でも接種価格をどうするのかまだ結論は出ていませんが値上げせざるを得ないと現在は考えています。困りました!


8月2日

本日は休日急患診療所に勤務してきました。真夏の小児科は通常暇なことが多いので焦らずゆっくりの診察に努めてきました。昼間は午前26名と午後22名で合わせて48名だったのでまずまずの数字になるでしょう。内容は呼吸器症状の無い発熱が多いので恐らくは夏風邪ウイルスの感染症ではないかと思いますが発疹や口内炎は意外に少なく経過観察が必要そうです。発熱1週間経過して突然頬部が腫脹したお子さんは念のため二次病院で診療をお願いしました。その他近医で2週間も咳の症状で受診してまだ軽快しないと来院されたお子さんは全身状態も良く急患診療所のポリシーに合わないので明日以降にかかりつけ医と相談して2次病院や3次病院の受診を勧めました。やはり今日も発熱が一番の受診動機となるでしょうか?


7月31日

夏休みに入り連日の猛暑が続いています。外に出るのもはばかられるのか診療の方はいたって暇な日が続くようになっていますが、まだ夏風邪は残っています。
この1週間は医師会の特別委員会で在宅医療に関しての話し合いがあり、行政の方では第1回の子ども・子育て会議が行われましたが特別な新規事業は無いようです。マスコミで話題になった育休退園について平塚市の方針を確認できましたが、基本的には今まで通りの育休退園を行うようです。ここ最近の統計からは育休が終えた後は希望の園や元の園に戻れるケースが多くて問題になっていないようですが、今後は育休時に個々の希望等を聞いてきめ細やかに対応していく方針のようです。29日には小児科部会と保育園部会と合同で総会と講演会が行われました。総会に割り当てられた時間が長かったので会長挨拶を長めにしていろいろな話題を一挙にお話ししてしまった結果、時間オーバーしてしまい会場の先生方にご迷惑をかけてしまいました。私も歳をとってしまったようです。
さて、講演会では市民病院の土岐先生からダニを経口摂取してアナフィラキシーになった珍しい事例報告があり、特別講演では「食物アレルギー−基礎から最新の話題まで」の演題で慶応大学の森田久美子先生からお話しがありました。私も昔は同様な分野の人に囲まれていたので懐かしいやらここが変わったのかと勉強になりました。アレルギーの検査をして下さいとの要望が今でもあり常々私が診察時に申し上げていることを森田先生からも話されたので安心しました。血液検査はあくまでも参考にしかならないこと。IgERAST等で陽性になったのはこの物質に感作された証拠であって原因を示すものではないのです。大体確率1/2位かな?実際に経口摂取してみるとか吸入してみないと本当の原因は分からないのが現状であるのは自分の大学時代とまだ変わっていないことになります。今回の講演で参考になるWEBサイトを教えていただきましたので一つご紹介しておきます。またここからいろいろリンクしてある所には資料がダウンロードできるので役立つと思います。  こちら


7月21日

この連休は梅雨明けの猛暑で熱中症が危惧される事態になっています。外に出るのも考えてしまう気温ですが体が馴染むまでのしばらくの間はすべてに於いて自重する姿勢が必要かと思います。
環境省から熱中症環境保健マニュアルが出ているのでご参考に  こちら

小児科としては夏に流行する手足口病が現在も流行中ですが、なんとなく今年の手足口病は発疹が小さいものが多いように感じています。また最近になって高熱と口内炎が主体のヘルパンギーナが増えてきましたが、元のウイルスは手足口病と共通することが多く臨床症状で区別しているだけなので納得でしょうか?アデノウイルスも散見されますが根本療法のない疾患と原因菌のある疾患を区別して考える必要があることを忘れないようにしたいものです。


7月5日

平塚の七夕祭りも雨に降られてしまいました。ネットを見ていたら泣きやまない赤ちゃんへの対処?とも言えるものが厚労省から出ているようですこちらの動画
揺さぶられて脳内出血する可能性があるので啓発のために作成されたもののようですが、実際には赤ちゃんの年齢や首がしっかりしているかによっても違うし1歳半の赤ちゃんが泣きやまないのと生後2カ月の赤ちゃんが泣きやまないのとでも状況がだいぶ異なると思います。しかし−激しく−対処することは何の場面でも良くないことが多いので冷静に対処してもらいたいですね!
まあ、付け加えるなら赤ちゃんを裸にして異常がないか?(皮膚変化、お腹の張り等)確認してみることでしょうか?経験のある人なら泣き声にも嫌がっている声、要求の声、緊急速報の声等が分かってくるかも知れません。
もちろん心配な場合には小児科医を受診してください。休日夜間急患診療所にも時折受診されています。


6月28日

休日夜間急患診療所に勤務してきました。昼間も夜間も患者さんの数は少なく小児科では手足口病がメインで夏風邪の胃腸炎が続きます。本日も研修医の先生が地域医療の研修に参加されており、将来専門医となってからも他の科の病気を診ることが出来る貴重な時間になるはずです。夜間の時間帯は小児科の患者さんが16名、外科の患者さんが16名、内科が8名と外科の先生が大忙しです。これは毎年同じ傾向で薄着になると怪我の機会が増えてしまいますから。


6月27日

先週の感染症動向調査でインフルエンザの数が増えていました。どうも現在二宮の小学校で学級閉鎖が出ているようでB型のようです。冬のイメージが強いインフルエンザも沖縄県では夏の流行がよくみられているので不思議ではありませんが、湘南地域でこれ以上の流行は考えにくいと思います。
さて、ニュースでもご存じのMERSは以前から注目されてはいましたが韓国で広がるのは想定外の出来事でした。韓国と日本では人の往来が非常に多いので心配ではありますが、現在までの所特定の病院を受診したとか見舞いに行ったとかの接触歴が無ければ基本的に日本へ侵入してくる可能性は低いと思います。これらの濃厚接触者は監視下に置かれているので発病後に一般診療所や急患診療所に来院することはあり得ないはずです。ただ正直に自己申告せずに濃厚接触した人が潜伏期に検疫をすり抜けてしまい発病後に一般診療所に受診しここでも申告をしなかったらこれはもう大変なことになってしまいます。病気の診断には正直な申告がないと確定診断までに余分な時間を費やしてしまうことは全ての病気にも当てはまると思います。最終的には本人の不利益になるのですからねぇ!
今週は毎日のように診療以外の行事が重なり参りましたよ。本日の総代会をもってひとまずお終いと願いたいですが、これから先も週に1回程度は有りそうなので、、、、、、、診療に影響が出ない範囲でこなしていきたいと考えています。


6月23日

本日は夕刻の臨時休診でご迷惑をおかけしました。ご存じの方はほぼいらっしゃらないと思いますが、神奈川県医師会会長選挙が28年ぶりに行われたのです。まあここ数ヶ月はこの人事のことでいろいろもめていて政治の世界と同じようなことが身近なところで起きてしまいました。自分が医師会の役員になって15年ほどになるかと思いますが、この様な人事でもめたことは記憶になく誠に珍しい出来事でした。世間ではこの様な活動を医師会活動と誤解している人が多いかもしれませんが現実にはなかなかあり得ないことでした。ともかく選挙で決着が付いたのでひとまず平穏になってくれるかと思います。結果は若返った執行部となるでしょう。


6月14日

最近は患者さんも少なくあまり話題になるものがありません。先日テレビで保険医療の仕組みなどを話していたことを思い出しました。医療にも高度先端医療から病院で治療を要する医療など様々有りますが、現実の開業医にとっては本当に狭い範囲の医療しか無いかもしれません。その医療政策は恐らく厚生労働省をはじめとするお役人が主導され決め事に従ってのことが多いと感じています。少子高齢者対策では当然高齢者は病が多くなってくるのは生物の必然事項ですから医療費が右肩上がりになるのは当然のこと。また、医療内容もどんどん新しくなっているので医療費が上がるのが当然のこと。これでは国民の税金も右肩上がりでは破綻してしまうのでいろいろと対策が練られています。医療機関の役割分担を決めて出来るだけお金のかからない方策が決められていきます。高齢者は在宅医療を中心にして病院での最先端医療からは遠ざけられている印象になります。
一般開業医にとっても昔は薬漬け医療とか検査過多医療の弊害が叫ばれた反動で、ジェネリック薬品の推進に動いているのはご存じの通り。でもよく考えるとジェネリックよりも本物の薬の方が実績もあるので好ましいのは当然ですが、ジェネリックよりも値段が高いのが施策に合いません。ジェネリックは主成分の何パーセントが一致している薬であって決して同じものではないはずです。そうは言っても弊害が出ている報告が少ないので大丈夫とは思いますけれどね。
保険診療は決め事の範囲内でお金が支払われる仕組みになっているので、いくらノーベル賞級の最先端治療でも認められることはまず無いでしょう。一般に広く行われている治療にしか保険適用はなかなかなりませんから、、、
とりとめのない話になって申し訳ございません。


5月31日

本日は休日診療所に勤務してきました。患者さんはさほど多くはありませんが、リンゴ病やとびひ等の夏に多い感染症が少々増えてきた印象もあります。また、今期も研修医の先生が地域医療研修の一環として休日診療所にも研修に見えています。今日も将来は小児科志望ではない先生に子どもの皮膚疾患を診てもらう機会があったので良かったです。


5月22日

診療は暇な時間が続いていますが、相変わらず健診や会議で忙しくしています。20日に「アトピー性皮膚炎 予防への挑戦」との演題で慶応大学小児科の森田先生の講演がありました。現在の病気の考え方や治療の最前線がかいま見えた内容ではっきり言えば嬉しかったです。常々来院されたお母さんには説明もしていると思うのですが、アレルギー検査と巷で行われている血液検査や皮膚検査はあくまでも参考検査でしかありません。実際に食べてとか吸い込んで何らかの症状が出てくるのか大丈夫なのかが問題なのです。血液検査で陽性に出たものはその物質に感作されている(触れたことがあるような意味!?)証拠であっても病気の原因である証拠にはなりません。ですから、実物で症状が有るか無いかが一番重要です。昔はその様な研究室にいたのでその思いも強かったのですが、一般診療所でも出来る検査となってからは解釈がきちんと出来る先生が少なくなっている印象だったので、今回の森田先生のお話は嬉しかったです。
極端に言えば、採血しての検査は必要なしになります。アレルギーの予防はいかに「寛容」を導くか?が研究者の思いで今も昔も同じでした!

昨夜は神奈川小児科医会幹事会が行われました。他の市でも会長交代が徐々に行われており、平塚市でもそろそろ引退したい旨を市小児科幹事会で申し上げてあるので終盤のご奉仕としてもう少し頑張らせて頂きたいと思います。


5月14日

連休も終了しいつも以上に患者さんの少ない日々が続いています。この様な時に忘れていた予防接種を受けてしまうのも一案かと思います。11日には市内の小児科幹事会が行われましたが特段の変更事項はありません。季節が年々早まって真夏のような日もありますので体調管理にご留意下さい。


4月25日

健康診断が続いているのですが、平塚市の中心から北部の保育園で夜間に泥棒が荒らし回っているようです。ちょうど様子伺いに出向いた保育園ではガラスが割られ鍵のかかった机の引き出しがこじ開けられている現場を見せてもらいました。しかし保育園荒らしとは??あまり金品にあふれている場所とは思えないのに何故狙うのでしょう?
さて、先の20日に医師会の臨時総会で役員選挙が行われてメンバーも一新と言いたいところですがほとんど変更はありません。県医師会と任期を合わせるために郡市医師会も振り回されていることになっています。上部の医師会での現状は知りませんが、、、、、少なくても市レベルの医師会の役員になって欲しいと懇願しても引き受け手がないのがどこでも同じようです。PTA役員と似ているのでしょうか?誰も自院での診療を犠牲にしてボランティア活動をしたくはありませんから。
来週からちょっと休暇に入らせていただきますのでご迷惑をおかけする場合もあるかと思いますが、リフレッシュのためご容赦下さい。


4月14日

このところ天候不順が続き気分も落ち込み気味です。3月の会議の嵐は過ぎ去りましたが4月からは健診の連続になってしまいます。学校や幼稚園、保育園の健診は法令で定められているので公的な所へは医師会から斡旋していますが、私立の学校医や園医も含めると自宅診療以外のお仕事が増えて大変です。おまけにご病気や何やらで突然出られなくなった先生も毎年何名かおられるので医師会の事務局も頭の痛いところ。医師会の会務ではこれらも含めて様々な事案に対応しなくてはならないので悩みます。会務メンバーとは会長、副会長、総務担当理事、経理担当理事の5名で毎週集まっています。
幸い流行病も現在は落ち着いているのが助かりますが、まだインフルエンザが出たりRSウイルス感染症が続いたりと気の抜けない毎日ですね。


4月5日

休日夜間診療所に勤務してきましたがずいぶんと患者さんも少なくなってきたようで18人ほどだったでしょうか?蕁麻疹が3名と中耳炎が2名、耳下腺炎1名、喘息2名と風邪症候群以外が意外に目立ったかも知れません。昼間も少なかったようで内科ではまだB型インフルエンザが2名出たとのことでした。明日から新学期なのですが駆け込み受診はなかったようです。


4月1日

本日から新年度になります。経過措置(公費負担)であった3,4歳児対象の水痘ワクチン接種は終了し本日からは有料の任意接種扱いになります。任意と言っても必要性に変わりはありませんので誤解の無いように願います。
逆に、新しく年長になられた子どもはMR(麻しん・風しん)ワクチンの対象になります。来年の3月に駆け込み接種とならないように出来るだけ早期に接種して下さい。

また、当院の駐車場が再び変わりました。屋外の新規駐車場は当院南側道路を東に曲がりすぐの所に6台分用意してあります。徒歩数十秒の至近距離ですのでご利用下さい。


3月21日

連休初日の夜間診療所に勤務してきました。思いの外来院者は多く30名ほどで(昼は56名?)すが連休なのでやむを得ないでしょう。相変わらず発熱が多いのですが胃腸炎が一番目だったでしょうか?インフルエンザの人は終日でたった1名なので検査希望者は全て陰性です。二次病院へお願いしたくなるような患者さんはいませんでした。水痘や蕁麻疹にRSウイルス感染症が確定されたもので、その他はまだ発病後間もないので経過を追ってもらうしか仕方ありません。


3月13日

今日も会議。子ども子育て会議の任期内最終回のようです。平塚市の支援事業計画を担当課の人々が苦労して作り上げたものを審議しているものですが、既にパブコメも終了しているので大きな変更はもうないのでしょう。今までに行っている市役所の事業が網羅されていると言っても過言ではないでしょう。考えてみれば行政とは法律に従い道筋を示して人々を案内し引き連れてくれることと解釈も出来そうです。でも最終的には国の意向や県の意向で末端の平塚市も縛られているように感じられる事が今までも多かったので何故か虚しい気持ちにもなってしまいました。中央から地方へとかけ声はよく聞きますが、実際の動きになると体に重石が付いて身動きが出来づらいこと多々ありましたからねぇ。
でしたら定期外の予防接種に支援している全国の自治体はどの様に評価してあげればよいのでしょう!


3月11日

相変わらず年度末の3月は会合が続きます。今日は二次医療機関連絡協議会で市民病院、共済病院、済生会病院、東海大大磯病院の院長等執行部と医師会との連携協議会。この地域医療を守る医療機関での話し合いです。お互いの連携を再確認できた会でもあり有意義でした。診察のデスクだけでなくこの様な連携も患者さんにとっても無意味ではないと思っています。


3月8日

本日は休日急患診療所に勤務してきました。一時の賑わいが嘘のように患者さんは少なくなっています。40名前後?恐らく耳鼻科の広域診療の方や内科の患者さんの方が多かったかも知れません。B型インフルエンザが2名、A型が1名でRS感染症が1名、溶連菌感染症が1名で発熱の患者さんはほとんどインフルエンザを心配して検査希望で来られます。説明しても面倒なのでご希望に添って鼻腔から検査を行って陽性だった人はいませんでした。当方でインフルエンザが疑わしいと診察前に検査を行った人だけが陽性者。ただ判定時間過ぎてうっすら影が見えた人はインフルエンザの可能性が否定は出来ませんが元気なので問題なしでしょう。診断不能だった発熱児と中毒疹児は後日の診療を勧めるしかありません。迅速検査も100%正確ではないのに陰性と言われることが受診理由なのでしょうか?と今日も考えさせられた一日でした。


3月6日

昨日は会議が続きテニスも出来ず残念。年度末にはどうしても会議が続く傾向になっています。今回は保健福祉事務所関連のもので一つは母子保健委員会で後続は新型インフルエンザがらみの会議。母子保健は管内で取り組んでいる周産期からの虐待予防についての報告が各関係部署から報告されました。川崎の小学生殺害事件だけでなくこの種の出来事は社会問題となるので行政も医療機関も一生懸命努力をしているのですが、何も事件?虐待?が無くて当たり前になってしまう取り組みは本来は貴重なもの。周産期から引き続く健診課程で引き継がれて「何もない」健やかな子どもたちが育ってくれることを願うばかりです。まあ小児科医にも集団健診は自分のポリシーに合わないと参加を拒否している人もいますが連携して行われる事業にも理解して欲しいと改めて感じました。
また、新型インフルエンザの会議は国の行動計画に準じた常設の会議を平塚管内にも設置しなければならないのでひとまず親会議をつくり今後は連携をとって必要に応じて動いていきましょう。そのための会議の設置が承認されたというスタートの段階です。訓練は昨年の11月に施行したのですがいざというときのための準備は必要ですね。
3月は会議と花粉症の月になりますね!


3月2日

諸般の事情により隣接部の駐車場が遠くなりましたがご了解下さい。場所は東海道本通りの信号設置場所付近で秋田屋青果店の道路向かい、わかば整骨院脇になります。
さて、昨日は大学の同窓会に出席してきました。本当に歳をとったと仲間の顔を見て思ってしまいます。病院に残っている人は教授であったり院長や副院長、センター長と管理職ばかりになっているのは年齢を考えるとやむを得ないかも知れません。自己紹介では持病の紹介オンパレードとは誠に悲しい限りですが、小生のように運動を続けている人は少ないので貴重品のようです。昔話にもついつい花が咲いたので思い出したことが沢山あります。昔話は老いた証拠?かもしれませんが診療の際にも思い出したので。今でこそ花粉症は誰でも知っている国民病ですが、大学時代に花粉症と言えばブタ草花粉を指していていました。アレルギー基本の研究室では喘息と並んで花粉症や食品アレルギーを当時の教授から先輩が調べるように指示されていたのを新米の小生でも覚えています。医科歯科大学の斉藤洋三先生の報告がまだメジャーではなかったと記憶しています。幸い母校は各分野の免疫でリードする大学だったので情報はいろいろ入りました。今でも母校の耳鼻科はアレルギーで先導的な役割をしていますし、小児科でも喘息児に合併することが多いのでレクチャーは沢山受けましたが当時はまだスギ花粉症は少ないと考えられてもいたので隔世の感があります。


2月23日

本日もまだ学級閉鎖の報告がありましたが、ここ数週間は平塚市の北部地域から出ているので当院の周辺ではほとんど検査を行っても陰性が続いています。
さて、先週は高齢福祉課との会合、医師会会務、健診、神奈川小児科医会の幹事会、休日診療所連絡協議会といろいろ出かける事が続きました。まあ職務上やむを得ない事ですが好きでやっていることではないので辛いですよ。誰かがやらないと患者さん?のためになりませんからねぇ!関わって下さっている先生方には本当に頭が下がります。


2月15日

今日は休日急患診療所に勤務してきました。今日の保健センターはがん検診も行われていて朝から駐車場が一杯で驚きましたが、急患診療所の患者さんは非常に少なくなって小児科は56人、11日の祝日も58人だったのでインフルエンザ流行最盛期の100人以上からは半減しています。この時期にはどうしてもインフルエンザが心配だから発熱があると検査を希望される人が増えますが、午前中に検査を行った16名中5名がインフルエンザ陽性でした。もともと近医で検査陰性でも明日再検査を勧められて来た人が数名おられ、既に熱が自然に下がっていれば検査も不要ですが納得するために検査を行って陰性のパターンになっています。午後は反対に昨日からの発熱の年長児は5名がインフ陽性で陰性は2名のみ。胃腸炎が5名ほどと多くなっていました。便秘で苦しんでいる2名が一番大騒ぎだったかも知れません。明らかにインフルエンザは減少していますがB型は1名だけなので再流行は無いものと願っています。


2月10日

相変わらず学級閉鎖報告が出ていますが、市内の北部地域に移行しているようです。8日の保健センターの受診状況も徐々に減少しており昼間も60名前後と非流行期の人数に近くなってきました。内科の割合がまだ多いかも知れません。またB型が増えてきたとの報告はないのでこのまま沈静化してくれるのを待ちたいです。


2月5日
おたふく風邪ワクチン接種について

任意接種のおたふく風邪ワクチンですが、その必要性は常々お話ししていると思います。
今回有効期限が差し迫ったワクチンを通常価格の6割で接種しようと思いつきましたので、
接種をお考えの方は在庫がある間は上記料金で接種しますのでご来院下さい。

→2015.2.18日終了しました!
                            2015.2.5


2月2日

昨日は休日夜間急患診療所に勤務してきました。開院当初は小学生以上の発熱児が全てインフルエンザの連続で驚きましたが中盤以降は何故か6歳以下の発熱児が増えてきてインフルエンザの希望もあってほぼ全て検査を行いましたがインフルエンザ陽性者は少数でした。やはり小学生以上が今も流行の中心のようです。夜間に36名受診でインフルエンザ陽性が約20名で胃腸炎は2−3名で他は検査陰性の発熱児と極端です。原因不明の上腹部痛は歩けないほどの訴えなので二次病院を受診してもらうことにしたのとB型インフルエンザが1名出たのが通常と異なる点。また既に今シーズンインフルエンザ罹患しているが2回目も心配とのことで検査した人は全て陰性なので恐らくまだA香港型のみが流行の中心と考えられます。2回目のA型やB型が出はじめたら流行が長引くので困りますから、、、、
さて、休日診療所の受診者数は昼間も内科と小児科が70名を下回り100名以上が連続していた1月とは様相を異にしています。おおざっぱに言えば1/2−2/3まで減少してきました。出動医の応援がなくても何とかがんばれる人数になってきたのであともう少しで平穏になれるかもしれません。


1月28日

本日情報のあった感染症動向調査では残念ながら前回よりも微増の数字になりました。最近の学級閉鎖状況でも大野地区や旭地区中心のインフルエンザが再び海岸地域にも来ているようで危惧しています。まだA型中心ですがH1のパンデミックタイプが現れたら流行が収まるのも先の話になりそうですから、、、、もしも今シーズン2回目のA型インフルエンザに罹患した人がいたとの情報でもあれば深刻ですが今のところは無いようです。
さて、年末年始から保健センターでの受診者は内科が圧倒していましたが、ようやく小児科の半分まで減少してきたようです。小児科は横ばい状態かな?まだまだ多いですね。特に立地場所が大野地区の近くなので小児科にとってはあと1カ月もインフルエンザに振り回されそうです。


1月23日

本日ニュースでもご存じのように全国のインフルエンザ流行状況が報告されました。驚いたのは九州地域での爆発的な流行状況です。定点当たりの数字が100に近いとは驚きで平塚でも神奈川県でも記憶にありません。また、平塚保健福祉事務所管内での報告数は徐々に減少傾向に転じていて、保健センターでの休日夜間の来院者数も徐々に減少してきました。特に内科の爆発的増加が無くなりようやく内科と小児科の数が同じになってきました。インフルエンザの罹患者数は1,000万人/年と非常に数が多く、あれほどワクチン接種者数が増えても罹患者数の減少にはつながっていないことは明白でしょう。あとはどれほど重症化を防ぐことが出来るかのみに存在価値が、、、とは言い過ぎですが、もう少し罹患数を防げるような努力をしないといけないですね。


1月13日
連休明けに学級閉鎖の報告がありました。まだ年末に流行が終わっていない学校や幼稚園、保育園は注意が必要です。しかし、連休中も保健センターに訪れたのあ内科の患者さんが小児科の約倍という状況が続いています。どうして大人のインフルエンザが多いのか現時点ではわかりませんが他の地域でも同じようなので親御さんも十分にご注意下さい。


1月6日

年末年始の休日夜間急患診療所は大混雑でした。予想通りにインフルエンザの流行と重なったためです。想定外だったのは内科の患者さんが小児科の倍近くであったことでしょう。かつてこのような記憶はありません合計数は約3,500名ほどで内科が約2,100名、小児科は約1,100名弱、外科は約300名となります。合計患者数が多い順は12月31日、30日、2日。終了時間は深夜の1時や2時近いこともあったようです。保健センターが現在地に移転して規模も大きくなり患者数も増えていましたが、それでも過去最高人数です。そもそも年末年始にインフルエンザが流行したことが無かったのでやむを得ないかもしれません。ここまで流行の山が高いともう下降線を辿るのが今までのパターンでしたが、今回はどうなることでしょうか?
感染症動向調査の年末分が本日報告されましたが、当然の如く上昇中の数字でした。


2015年(平成27年)1月1日

様、

今年もよろしくお願い致します。
また、皆様にとってよい一年であることをお祈り致しております。

昨年の情報お知らせ等は上段バックナンバー平成26年からご覧ください。