12月29日/平成28年(20116) 冬季休診

本日の午前の診療で2016年の当院での診療が終了しました。年末年始は保健センター内で開設されている休日夜間急患診療所をご利用下さい。平塚市より医師会が委託されて運営しており、出動医師はアンケートを取って善意で出動して頂いています。年間の出動医も同様のアンケートで決めていますが、昔と異なり出動を辞退する?先生が増えて運営が非常に困っています。アメリカファースト!イギリスファースト!東京ファースト!○○ファースト!と自国や自分第一主義?が世の中の風潮なのでしょうか。自分のところだけが良ければ良いと言う考えは、人類の平和を願う方向とは違うように思えます。このように平塚市が雇った医師やパラメディカルではないのでご理解のうえ上手にご利用下さい。
それでは皆様良いお年をお迎え下さい!


12月27日 年末

今年も1週間を残すのみとなりました。先週末は3連休(あくまでも該当者のみですが)もあって23日の休日急患診療所は混雑したようです。医師会が運営を委託されていますが出動医は個性も豊かで診療内容も個人差があるかと思いますが、患者さまにとって不具合がなければ一番嬉しいことです。昨日は感染症動向調査の還元情報がありましたが、やはりインフルエンザが増加し胃腸炎と数字上も逆転しました。幸い冬期休暇に学校や幼稚園が入ったので年末の休日診療所は一昨年よりは少なくそこそこの混み合いになると想定します。昨日の理事会でも特段の話題になることもなく、本日の会務でも年末の調整を行い医師会ロゴ作成の依頼を行いました。
また、小児科にとって関係のある平塚市の方針が示されました。ニュースでも耳にしたことがあるかも知れませんが、来年4月より「子育て世代包括支援センター」が保健センター内に開設される予定とのことです。母子手帳の交付から始まり就学までの期間の様々な相談事を一括して支援していく体制を作るもので、正式に決定後は改めて報告できるかと思います。


12月20日 インフルエンザは?
この1週間は珍しく会議もありませんでした。そうは言っても研修会の準備を県の担当者と話し合いました。医師会で協力する形でおおまか合意でしょうか。
さて、昨日は学級閉鎖の報告が続きました。本日の保健福祉事務所からの感染症情報と合わせてみると、やはり徐々ではありますが増加傾向にあることは間違いないことで、いよいよ小学校レベルまで広がってきたようです。しかし、あと1週間で学校もお休みになるので一旦は落ち着いて欲しいと願っています。


12月13日 この1週間

8日に神奈川小児科医会幹事会が横浜で行われました。話題は品薄のMRワクチンと日本脳炎ワクチンの供給状況を各市町村でまとめたものを話し合いました。厚労省では偏在が原因の一つとしているようですが、平塚市でも十分な供給体制にはなっていません。新しいLotのワクチンがそろそろ出てくるので解消されるのを期待しましょう。日本小児科医会に関係する人事を話しても積極的に応じる人は少ないので執行部の先生方には頭が下がります。自分も協力できれば良いのですが地元の平塚でも人事で悩んでいるので申し訳ないです。自院での診療以外の公益的な役目を引き受けてくれる開業医は本当にいませんねぇ!トランプ次期大統領に象徴されるアメリカ第一主義、つまり自分のところだけ良ければ良いという風潮があまりにも広がりすぎです。EU離脱のイギリスは?難民排除のEU諸国の風潮は?これらと同一には出来ないでしょうがしわ寄せが各方面に広がってきて尻ぬぐいを役員が行っているのですから悩みますよ!
愚痴は置いておき、9日は忘年会がありました。愚痴を話す場でも良いのですがさすがに皆さんは紳士的ですね。
さて、一昨日の休日夜間診療所の受診状況は昼間も夜間も意外に患者さんは少なく46名と21名でほとんど通常の人数ですし、11月からのインフルエンザAも内科と小児科(主に小学校高学年以上)の比率は3:1と成人が多い状況に変わりはありません。本日は最新感染症情報と学級閉鎖情報がありましたが、同様にインフルエンザは足踏み状態で急激な増加はありませんでした。でも12月中旬になれば例年増えてくるのですから今年は出足は早いが数は一昨年程でもないと言えますが、ノロをはじめとする感染性胃腸炎は過去に記憶がない程数が多く今年の特徴として記憶に残るでしょう。手洗いとマスクしか防ぐ手だては無いかも?


12月7日 今季初のインフルエンザによる学級閉鎖報告

今シーズン初のインフによる学級閉鎖が報告されました。いよいよ本格的になってきたかも知れませんが、過去にも年内のインフによる学級閉鎖は数件はあったので珍しいことではありません。一昨年の12月は同じ時点で8クラスの閉鎖がありました。今後の増加カーブによっては一昨年以上も考えられるので注目していきたいです。
さて、昨日は平塚保健福祉事務所でPPE着脱訓練がありました。PPEとはpersonal protective equipment 個人防護具の略で、現在鳥インフルエンザの消毒の報道でもお馴染みのガウンにゴーグル、マスク等の身を守る身なりです。しかし、このニュース映像では時折袖口が開いていたりして完全防御には適していない映像も目にしますね!この鳥インフルエンザウイルス(H5N6)が人間に感染した時の重症度は高く高病原性とされ、もしも変異して人間同士で感染しあうとなれば新型インフルエンザの登場となるわけで重症度がどの程度かが危惧されるわけです。前回の2009年出現の豚インフ(正式には現在はH1N1pdm2009と呼ばれています)は意外にも重症度は高くなかったためか広く蔓延しAソ連型インフルエンザウイルスを駆逐して季節性インフルエンザに居座ってしまいました。あまりにも致死率が高いと他人へ感染させる前に亡くなってしまうので意外に大流行にはならないのではないかとの憶測もありますがどうなることでしょうか?


12月5日

今日の感染症還元報告で定点あたりのインフルエンザ患者数が2となり流行に突入しました。今後はどの程度の勢いで増加するのかが心配です。今までの当院での患者さんの年齢は全て成人でしたが、近隣学区の江陽中学校や春日野中学校でも患者さんが増えてきました。今後は徐々に年齢層が下がってくるものと思いますので一層の防止策につとめてください。ちなみに一昨年の48週時点の報告数は41名だったので今年は約半分の数字になりますが、年末年始には休日診療所も大混雑が危惧されてきました。しかし、今のところ学級閉鎖情報は入っていないのが救いです。


11月29日

ニュースではインフルエンザの流行が始まったと報道され平塚でも心配なさる声が聞こえてきます。本日情報のあった最新感染症情報をご覧下さい。先週報告の5名→6名と増加しましたが、平塚保健福祉事務所管内の平塚、大磯、二宮の11箇所の定点からの1週間の報告数ですから6/11=0.55なので、流行に入ったとされるこの数字が1を超えていないので流行前となります。この数字が沖縄では8−10、栃木、北海道などは2を超え東京でも1を超えたのでニュースになったのです。しかし、インフルエンザの出現が早いのは間違いないので注意は必要でしょう。ちなみに報告のあったインフルエンザ罹患者は成人の方が多いかな?思い返して一昨年の今頃は平塚でもインフルエンザの学級閉鎖が年末まで続き、年末年始の休日診療所が記録的大混雑となったのに比べると今年は今のところ少ないのです。でも、安心は出来ませんけれど!それよりも記録的なのは感染性胃腸炎の多さの方です。
また、沖縄でインフルエンザが多いと言えば、あの暖かい地域でも流行するのか不思議に思われる方が非常に多いのに気づきました。そこで、熱帯地方のインフルエンザもいつか調べてみようと思いますが、今年の7月にシンガポールの日本人学校から帰国された方の話ではインフ流行中なので検査を希望されました。結果はA型インフ陽性でした。赤道近辺でも流行はあるようです。

下の表は沖縄県のインフルエンザ流行状況を示したもので、黒▲2012年、赤■2013年、青○は平均報告数です。週とは大体1月の1週目から起算するので大体7月初旬は26週頃となります。

      冬       春         夏       秋         この様に夏場の7〜8月にインフルエンザの山が出現することがあるのです。もちろんこれは新型インフルエンザで騒がれたウイルスとは別の流行年です。
なぜ、インフルエンザが暖かい地域でも流行しているのか全く説明がついていないと思います。2009年に全世界にAソ連型と入れ替わって出現した豚インフルエンザ(pdm2009)は今では季節性インフルエンザの1つとして定着しましたが、日本に出現したのは夏場から徐々に増え9月より上昇カーブを描き11月にピークを迎えたウイルスでした。このウイルスは夏から秋の気候が好みなのかと思っていたら、いつの間にか冬場を中心に流行する季節性インフルエンザに落ち着いてしまったのです。説明のつかないことが多いですね!


11月21日

昨夜休日夜間診療所に勤務してきました。予想通りに吐き下しの胃腸炎が多く流行の広がりを実感しました。過去の胃腸炎による学級閉鎖を調べると平成12年の12月に3クラスがノロウイルスと思われる学級閉鎖が最大で、その他の年はほとんどゼロで時折1〜2クラスのこともありました。今年の11クラス以上は桁外れに流行の多い年になります。しかし、軽症者が多く回復も早いのが幸いです。その他手足口病の重症型?(CoxA6疑い)や便秘、蕁麻疹、喘息発作が複数来院され総勢30名以上になりました。3カ月も咳が止まらないとか生後5日で便が白っぽい等注意深く経過を追う必要のある患者さんもいましたが休日夜間診療所で応急的に対応するには難しくかかりつけ医と相談してもらうしかありません。
インフルエンザを心配する人も報道のためか増えてきましたが、怪しいと思って検査を数名に行っても陽性者はいませんでした。平塚ではまだインフルエンザの流行開始レベルには達していませんのでご理解して下さい。


11月18日

このところ報告しているように今日も学級閉鎖の報告がありました。これで今秋の胃腸炎での学級閉鎖は2桁を超えてしまいました。記憶に残る限り過去最高ではないでしょうか?毎年最初の学級閉鎖が胃腸炎であることは普通のことですが、複数のクラスが閉鎖とは驚きです。もちろん保育園や幼稚園でも学級閉鎖が行われていると聞き及んでいますし先生も罹患しているとのことなので、ノロウイルスを中心としたウイルス性胃腸炎だと推測しています。
下痢便を用いての迅速診断もあるのですが、手間がかかるので当院では導入していません。吐物で出来れば考えもしますが検体採取時に二次感染してしまいそうで、、、、、(今後の検査精度と特効薬開発を見守って導入も考えましょうか?)しかし、大多数の人は数日?数時間?の短期勝負で回復してくるので助かりますし、経口補液の普及で脱水症まで放置されることもなくなったのは嬉しいことです。手洗いとマスクは感染症予防の基本ですから忘れずにお願いします。


11月8日

今日も学級閉鎖の報告がありました。ウイルス性胃腸炎が大部分で、ある意味小児科感染症の基本的なサイクル通りの想定内のことですね。12月にはいると時折インフルエンザの報告も増え始め、水痘も顔を出すことがあります。年末年始は一休みで年明け1月中旬から徐々にインフルエンザが増えてきます。2月のピーク時から花粉症が始まってきます。3月はインフルも下火となりますが花粉は飛んでいます。4月になると感染症も少なく一休みでしょうか?この様に進行するかどうかは????


11月1日

本日の感染症動向調査の結果を見ると、予想以上に感染性胃腸炎が増えているようで市内の小学校で学級閉鎖になったのもうなずけます。例年学級閉鎖の第一号は胃腸炎で恐らく保健所が検体採取する慣例になっているので特定のウイルスが見つかるかも知れません。しかし、予想外に肉の○○の製品から病原性大腸菌O−157検出された食中毒が混じっていたのは驚きでした。市民や共済に急に入院が増えて先週の理事会で話題になっていたところです。
さて、この1週間はMRワクチン不足による不都合を受けかねない人への対応策を健康課で考えて頂きました。麻疹患者さん自体はもう散発でインドネシアで感染者が目立ち大流行の恐れはないと思うのですが、いかんせんワクチンの増産が間に合っていないようです。
今日の21時からのニュースで報道されたマイコプラズマ感染症は肺炎例のみ基幹病院(全国500病院)から報告されるシステムなので、ほとんどが入院を必要としないマイコプラズマ感染症は咳のきつい風邪として従来から扱われていました。RSと同じように迅速検査キットがここ数年で出回るようになったために検査で診断が行われるので数が増えたと思います。ニュースでの758名の数字は感染者の実数としては非常にかけ離れていると理解して下さい。風邪という診断名にはその何割かはもともとマイコプラズマも含まれていると考えていたし、採血を何回も行って抗体価の上昇で診断するような重症者は少ないから誰もそこまで行おうとはしなかったでしょう。きちんと理解して欲しいのは、肺炎マイコプラズマという病原体による感染症はマイコプラズマ感染症と言い、そのほとんどがいわゆる咳のひどい風邪と同じですが肺炎を起こすとマイコプラズマ肺炎と診断されますが基幹病院に入院でもしないと統計上の数字にはなりません。もともとwalking pneumonia (歩く肺炎)の別名があるように肺炎であっても元気に通院して風邪と信じている人がほとんどではないでしょうか?しかし、入院を要する数が増加していることは確実なので感染症自体も増えていることには間違いはないでしょう。マイコプラズマ感染症としての実数は一体どの位でしょうか?1週間あたり当院のような小規模医院でも数人の患者さんがいるので平塚市全体ではもの凄い数になるはず。潜伏期間が2−3週間と長いので家族の方も手洗いマスク等で予防に努めて下さい。


10月26日 いろいろ

昨日の感染症の情報でも胃腸炎が増えてきた印象で、23日の休日診療所でも50名程の患者さんはほとんどがウイルス性胃腸炎のようでしたが極端な脱水症もなく入院依頼はありませんでした。ただし先週の3歳児健診からの後遺症とでも言える言われ無き勘違い?で恐ろしい診療体験をしました。小児科医40数年の歴史の中でも記憶に残る悪態?をつかれてしまいました。身に覚えのない者にとってはあっけにとられるだけです。
さて、MRワクチン不足を少しでも何とか出来ないかとのことで健康課との対応や来年度の休日診療所出動対応や来年度からの新規の会報関連事項やらで何かとあたふたした1週間でした。


10月18日

この1週間はいわゆる風邪が徐々に増えてきた印象です。本日の感染症動向調査をみると相変わらずRSウイルスが多いのと例年になくインフルエンザの出足が早そうなことと胃腸炎が増加傾向にあるのかなぁという印象です。
さて、先週の木曜日には神奈川小児科医会の幹事会が横浜で行われましたが特に報告するようなものは無かったようです。日曜日には平塚保健福祉事務所で新型インフルエンザ等対応訓練が机上で行われました。国の方針に沿って医療機関や行政などの連携を確認する機会にはなりましたが想定外のことに対する対処法も検討する必要が出てきそうです。昨日は平塚市の小児科部会幹事会も行われ、今後の講演会開催の方向を確認し休日急患診療所での懸案事項をいろいろ話し合いました。自分も会長職が長いので生前退位?を申し出て検討してもらうことにしました。多くの先生方に汗を流してもらえばより活気ある会を継続できるでしょうから。さて、麻疹の小流行はここ2週間は8〜7名/週の発生数なので終息も間近だと思うのですが神奈川県での報告が1〜2名続いているので多少心配です。当初多かった千葉県では終息宣言が出て調査に当たった感染研の先生方と該当病院の先生が御苦労様会を行ったようです。


10月12日 

この1週間の思い出?徐々に風邪が増えてきているようで大磯Pでの講演会に間に合いませんでした。5日の学術委員会は欠席委員が大多数とは何時も通りで、結局は特定の人だけに集中してしまう悪循環。この欄で氏名公表でもしたくなってしまいますよ。7日の休診連絡協議会では休日夜間急患診療所(休診)に関係のある医師会、歯科医師会、薬剤師会、健康福祉部の幹部で顔つなぎの会合でしょうか?
それはそうと、昨日の感染症動向調査報告でもお分かりのようにRS感染症報告が依然として多いです。しかし、迅速検査を行っても0歳児でないと保険請求できない仕組みだから解釈は複雑です。もちろん解っても治療法が特別にあるわけではないので風邪の診断で済ませている可能性が高いですから。マイコプラズマ感染症の場合は入院して肺炎と診断した時にだけ基幹病院(平塚は市民病院)からの報告になります。以前は迅速検査が出来なかったので咳のしつこい風邪とか熱が上がり下がりしてすっきりしないとか言われたある程度年長者の感染症はほとんどがマイコプラズマ感染症かも知れません。当院で迅速検査を行うとかなりの高率にマイコプラズマ陽性で、RS感染症陽性者よりも多いかも知れません。マイコプラズマは抗生剤が効きますので、早期に治りたい場合には感受性のある抗生剤を使用すればそれだけ回復も早いと思います。ただ使用しなくても治る可能性もあるのも特徴で、咳き込みが1カ月も続けばそれだけ医療機関の収入増につながると考えている不埒ものの小児科医はいないでしょうから経過を十分に観察していく必要がありますね。RSもマイコも症状はぴんきりで軽症者も結構ありますから。尚、必ずしもマイコプラズマ迅速検査キッドが全ての医療機関に用意されている程の普及はしていないと思いますのでご理解ください。


10月4日 

本日、保健福祉事務所から感染症動向調査の還元情報が送られてきました。RSが19と一番多かったのは理解できますが、インフルエンザが3と複数になったのは少々注意しておきましょう。当院の患者数から考えるとRSはこの程度はずーーとあったと推測されます。報告する疾患ではないのですが、マイコプラズマ感染症がRSに匹敵する程年長者に多いのも最近の傾向だと思っています。


9月27日 麻しんの動向

麻しんの流行がどの様になっているのかが気がかりでした。35週まで82名、36週が115名で本日の37週までは総勢130名でした。これでお分かりのように徐々に患者数は減少しているので少々安心ですが、逆に37週の報告数21例中予防接種を1回行っていた人が11例、2回接種が3例で合計14例と2/3が予防接種済みの感染者と判明しました。これにはガッカリしましたが重症度が不明なのでまだ救いはありそうです。予防接種済みで重症度にも差がなかったら本当に悩んでしまいますから、、、、、、この報告もどなたかがまとめてくれるとありがたいです。
130例中1回接種33例、2回接種15例になると思います。神奈川県の症例は報告後まだ十分な潜伏期間を経過していないので2次感染の心配はまだあります(今週一杯)。また、遺伝子型は全て国外から持ち込まれたものと推測されます。尚、これらの数字は後日の詳細な検査で数字に変更があり得ることをご承知下さい。


9月27日

本日の感染症動向調査の報告がありました。RSウイルス感染症が相変わらず多いですが、当院から5名報告しているので他の医療機関からは少ないようで考えさせられました。RSウイルスの検査キットは0歳児に検査をすると保険請求できるので収入になりますが、それ以上の年齢は医療機関が負担しなくてはなりません。また、3歳未満は何の検査を行っても投薬しても一律の保険点数がつくマルメの扱いを行っている開業医がほとんどなので(当院も)検査を行う程、投薬を行う程赤字経営になってしまう仕組みになっています。だったら嫌な検査をせず咳き込んだり鼻水がひどければ風邪の診断を行い、「自分の免疫力で治しましょう」と言うのが経営的には一番ありがたい展開です。
変な話ですが、RSと診断しても特効薬がある訳じゃないので風邪の診断でもあまり違いはありませんが看護に努める覚悟が大きな違いになるでしょう。
 忘れていましたが、25日の休日夜間診療所に勤務してきましたが手足口病のコクサッキーA6によると思われる激しいタイプの人が来られました。検査が出来ないのであくまでも推測ですがほぼ経験値から間違いないと思います。他は発熱主体の5−6歳頃児が目立ち総勢20名程でした。


9月17日

この1週間も会合の多い週でした。特別委員会とは時間をかけて話し合いたい問題事項を各種委員会に振り分けるのですが、まず会員の先生が集まってくれることはありません。集まるのは役員経験者や委員長経験者のみになって話にならず結局現在の会務担当役員に担当理事を加えた特別な会になってしまうのです。ルールとして医師会に入会された開業の先生は一定の期間は会合に参加してもらえるようにしたいですが如何でしょうか?
さて、保健福祉事務所で行われた新型インフルエンザ対策に関する親会議でも内容が知れたためか代理出席が目立っていました。やむを得ない点もあるかも知れません。
神奈川小児科医会の幹事会は県内の開業小児科医中心の会で各市町村から人口に応じて?代表者が集まります。ここではいろいろ情報が入るので嬉しいですがあまりに報告事項が多いのでメール報告と討議に分けた方が効率的な気もします。しかし、私も何の手伝いも出来ずに列席しているだけになり後任の平塚代表を決めないといけないですね。反省事項多しです。さて、この会でも麻しんが話題にありましたが今までのスタンスに変更はありません。
 ちょっと残念なのは、国立感染症研究所感染症疫学センターより出されている麻しん罹患者の詳細で、予防接種を1回行っていても2回行っていても罹患者が約20名もいることです。もともと予防接種で100%大丈夫でないことは分かってはいても予想外の罹患率でした。今後もこの情報が出るので追いかけていき、神奈川県から平塚周辺まで危険が及んできたらまた早期に対策を考えないといけないと思っています。

最後に、当院でも7月からRSウイルス感染症の報告をしてきましたがその後も増え続け全国的に注意になっています。鼻風邪程度でもRSはあり得ますから過剰反応しないようにしましょう!また、マイコプラズマは定点報告がないので騒がれていませんがこれも当院での簡易検査では多いです。


9月11日

ここ2週間には、県医師会役員との懇談会が1日に行われましたが地域医療構想に関すること等で新たな展開はなく、6日の保育園部会の講演会では市内の保育所の先生が大勢集まり小児の肥満や低身長に関する話を土岐真智子先生に行って頂きました。9日には毎年義務的に行われている「社会保険診療懇話会」が行われました。日本の医療は皆保険制度であることはご存じと思いますが、これは一定のルールに従って診療行為を行った場合に適応されています。この確認のために保険医は研修を求められているので、保険適応のない自分勝手な診療行為に対して対価を求めるには自由診療しかありません。先端医療は保険適応されていないので費用は天文学的になってしまい、山中先生のiPS細胞を使って自分を治療して欲しいと念じてもまず無理な話。一般的に自由診療で行っているのは、一種のカリスマ的?宗教的?独自の診療行為になるのかもしれませんねぇ?この保険診療と自由診療を混ぜる診療行為が混合治療となるわけで認められてはいません。さて、この会に今回は元市民病院院長が講師として来られたので懇親会には現院長や共済病院院長も新たに加わり同窓会のような雑談に花が咲きました。〆は明朝の錦織選手の準決勝応援をお願いしたのですが叶いませんでしたね。


9月11日

麻しんのニュースでご存じの人も多いと思いますが、関西空港関係者間から麻しんが広がりを見せています。もともと江戸時代は誰もが罹る病気で無事に乗り越えた人がその後の人生を送ることが出来る「命定め」と言われていました。予防接種が定期で行われなかった時、自分がまだ医師に成り立ての頃は麻しんは日常茶飯事の病気で今の水痘やおたふく風邪よりも患者さんは多かった気がします。麻しんは主に人間がウイルスを媒介するので人間界から排除できればウイルスを根絶できるかもしれず、WHOでも積極的に対策を求めてきました。予防接種率を95%以上に保てば排除できると考えていた日本でも2008年頃に1万人を超える成人を中心とした流行を機会に積極的に2回接種に踏み切りました。その成果で年々患者数は減少し、2015年には35人/年の患者数まで減ったところです。土着のD5ウイルスもここ数年検出されなくなり日本は麻しん排除国に認定されたのです。
ところが、今年の夏に外国から持ち込まれたと思われる麻しんが関西空港を中心に広がりを見せ始めました。これをニュースで流すのは至極当然ですが、その為に心配な人は予防接種をしましょうとなりますのも当然です。しかし、年間100名を切った病気に対してワクチンは定期予防接種に使用する分+αしかないわけで、成人が競ってワクチン接種を行うと肝心の子どもたちへ行き渡らなくなってきます。困ったものです。これで全国的にワクチン不足に陥りました。関西だけならまだしもニュースの影響は非常に大きいです。当院では特別な事情がない限り成人へのMRワクチン接種はお断りすることにしました。
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8月29日

昨夜は休日夜間診療所に勤務してきましたが、小児科は非常に空いており1桁をやっと超えた人数で拍子抜けです。しかし、ここでもRSウイルス感染症やマイコプラズマ感染症疑い、ヒステリー?、蕁麻疹、ヘルパンギーナ、おたふく風邪等バラエティに富んでいたようです。自院での傾向と合わせると、季節外れのRS感染症と熱がなかなか下がらずに咳き込みが増強してくるマイコプラズマ感染症、おたふく風邪が数は少なくても注意しなくてはならない感染症と思います。
今週で8月も終了し通常の診療体制に戻りますのでご承知下さい。


8月22日

寝不足の続くオリンピックも本日終了しました。平塚市在住の東海大学生ベイカー茉秋選手が見事金メダルで、平塚で幼少時から育ったテニスの穂積絵莉選手がダブルスでベスト16でした。趣味のテニスの欄にも掲載してありますのでお暇な折に訪れて下さい。この期間は猛暑にお盆休みもあって毎年のことながら小児科の感染症は少なかったようです。強いて言えばヘルパンギーナが多かったですが典型的なウイルス感染症なので対症療法のみで済んでしまいます。夏場の感染症で抗菌剤が必要なのは伝染性膿痂疹が代表で発熱が主訴の感染症は大部分がウイルスなので対症療法(解熱剤を使用するかどうか?)になりがちですが、よーく症状や経過を聞くとやはり溶連菌感染症やマイコプラズマ感染症が紛れ込んでいるようです。教科書的な所見でもあれば良いのですが、最近は普通の咽頭炎でも検査をすると陽性になることがあります。特に発熱することが少なくなった小学生以上はある程度一般ウイルスへの免疫が出来上がっているはずなので細菌感染症には要注意でしょうか?困るのは嫌がる迅速検査をどこまで実行するかで、、、、臨床判断が難しい場合も多々あります。まあ、抗菌剤が処方されていない患者さんで経過が怪しければ検査陽性率が高いのですが、初診で時間的経過がまだ短い人は難しいです。確定診断のためには多少の経過がどうしても欲しいことは他にもたくさんあるのでご理解頂きたいところですね。


8月2日

8月の診療は夏季特別体制なのでご注意下さい。
さて、一昨日の夜間急患診療所では24名の来院で平均的な数でした。もちろん夏風邪も多いのですが、シンガポール帰りのお子さんがA型のインフルエンザ陽性でした。あちらでは少々流行中とのことだったので事前に申告して頂き感謝です。日本でウイルスを広めてもらっても困りますからね。現在の日本でインフルエンザの報告が多いのはやはり沖縄ですが、以前の数ほどではないようです。
参議院選挙に引き続き都知事選挙も終了。今月はいよいよリオ・オリンピックが始まります。寝不足に注意しましょう。


7月30日

今月も最後の日になってしまいました。感染症が少ない季節にもなりますが、診療よりも他の会合や健診が続く状況に変わりはありません。先週は母子保健事業推進連絡会と長々しい名称ですが健康課の活動報告を検証するような会議です。仕事とは言えずいぶんとたくさんの事業を行って頂いており感謝申し上げます。昨日は理事会があり各分野の役員の先生から報告事項や協議事項について検討しました。いつもいつも感じていることですが、役員の先生とその他の開業の先生との仕事量が極端に違うことです。自院での診療だけに専念したいと言えば聞こえは良いようですが、いろいろな事をお願いしても断られる事が多くその為役員への負担が倍増しているのが現状のようです。少なくとも一定期間は診療行為以外の地域医療に貢献してもらいたいものです。


7月14日

折角の午後休診日でも児童虐待防止等ネットワーク協議会代表者会議に医師会代表として参加し、夕刻より小児科部会総会と講演会で休み無しです。講演会は市民病院のアレルギー外来の紹介に引き続き「残された任意接種ワクチン」おたふく風邪・ロタウイルスワクチンを中心に菅谷明則先生にご講演頂きました。VPDの活動をなさっている先生で当方も再確認させて頂きました。
何のために予防接種を行うのか理解してから接種してもらえれば幸いですが、定期接種と決まっているから単純に接種したり又は接種をうけてもらいたくないのが本音です。でも一般の方に懇切丁寧にお話しできる機会も少ないのでやむを得ない点もあるかもしれませんが努力しましょう。


7月12日

感染症動向調査の還元情報が戻ってきました。最近はこの感染症情報に載らない疾患があるので気になっています。当院でここ1〜2週間にマイコプラズマ感染症、RSウイルス感染症、アデノウイルス感染症が複数検出されています。症状から判断していわゆる夏風邪と思える突然の高熱と頭痛が主な症状のお子さんが増えていますが、他院や休日診療所で診断された中に季節外れにRSやマイコプラズマが陽性になっています。もちろん症状によって検査項目は異なりますが、一時期の溶連菌感染症による咽頭炎以外の疾患が増えておりヘルパンギーナの口内炎発現前を加えると非常にバラエティに富んだ状況になっているようです。
咽頭結膜熱はいわゆるプール熱で登校登園停止ですが、アデノウイルスによる扁桃炎は学校保健法上は停止扱いになってはいません。60種類近い血清型があるアデノウイルスなのですが停止扱いは咽頭結膜熱や流行性角結膜炎になり他の胃腸炎タイプ等は別扱いですから難しい問題です。検査を行わないと普通感冒や上気道炎になってしまう事が問題なのでしょうか?だったら検査の出来るキットが数百種類から数千種類必要になって無意味ですし、、、、


7月7日

既にご存じのようにB型肝炎ワクチンの定期接種が去る6月22日に正式に決定しました。ご報告を忘れていたようで申し訳ございません。
対象者は今年の4月1日以降に生まれた0歳児になります。接種開始が10月1日からなので4月生の赤ちゃんはもう6カ月に達しているはずですね!B型肝炎ワクチンは3回接種しますが、その方法は1回目接種後27日以上の間隔で2回目を接種し、初回から139日以上経過したあとに3回目を接種します。したがって3回目が1歳を過ぎてしまうと対象外になる恐れがありますので4月生の人は10月になったらすぐに接種の予定を立ててください。
平塚市のHPに実施の詳細が出ていますのでご覧下さい。 こちら


7月5日

続き
ウィンブルドンダブルス2回戦で第1シードのヒンギス・ミルザに36,06で敗れてすぐに帰国し絵莉は平塚市長の落合さんを本日表敬訪問しました。 平塚市HPへ
オリンピックでも頑張ってもらいましょう。


7月1日

今年も半分が過ぎてしまいました。
たまには趣味のテニスの話題をここに載せさせて頂きます。
現在開催中のウィンブルドンテニス大会は錦織君の活躍でマスコミにも取り上げられており、ある意味で国民的な関心事になってしまいました。以前であればテニス関係者しか感心がなかったのに隔世の感がします。
そこへ今回は嬉しいニュースが入ってきました。
平塚市の穂積絵莉選手がウィンブルドンダブルスで1回戦勝利です。
そして、リオオリンピックテニスの代表に選出されるとの報道がありました。
代表は男子シングルス錦織圭、女子シングルス土居美咲、日比野菜緒、女子ダブルスに穂積絵莉・土居美咲の4名が日本テニスの代表選手です。
4名の中で、絵莉は何回もありますが錦織圭君も1回当院へ来てくれた事があります。テニス繋がりが多い当院ですが、10年前に今日のような日が来るとは夢にも思っていませんでした。
絵莉も遠い世界での活躍になってしまいましたが、遊びではありますが恐らく対戦成績はまだ小生が勝ち越しているはず。でも高校生までのことですけど、、、、、、、


6月24日

昨夜湘南小児科連合懇話会が藤沢で行われました。この会は鎌倉、藤沢。茅ヶ崎、平塚、小田原、秦野伊勢原、に中郡を加えた湘南地域の小児科の先生方の情報交換・連携親睦を図ろうというもので、今回は第49回の開催になります。まあ、49年前から続く由緒ある?会でもありますが、昔と異なってネット社会になり情報の共有方法が変化している事もあって講演会主体の会合に変貌してきています。

今年は平塚が講演会の担当だったので講演1:「少子化時代の小児科の現状〜予防医療へのシフトと効率の良いワクチン接種について〜」愛育こどもクリニック門井伸暁先生、講演2:「母乳はアレルギーを予防する?促進する?−母乳中の質から考える−」千葉大学大学院医学研究院 小児病態学教授 下条直樹先生 がありました。参加者は51名と盛況で両講演の座長を私が務めさせていただきました。講演1はまさしく現在の小児科開業の現状を数字で表していただき、予防接種医療の比重が年ごとに増してきていました。講演2は私の大学時代のテニス部の後輩でもあり小児科研究室でも後輩の先生で、現在では日本の小児免疫アレルギーを基礎から解析しているトップランナーでいらっしゃいます。講演内容は母乳の中にもアレルギー促進因子と防御因子の双方が認められている事。アトピー性皮膚炎に関して言えば、母乳を飲んで消化管から感作されるのではなく母乳が乳児の頬の湿疹部位に付着して皮膚から感作されるので赤ちゃんの頬の湿疹は綺麗に治しましょうということになります。親のアレルギー歴や皮膚へのブドウ球菌感染も悪化因子の一つになります。感作を調べるのに赤ちゃんの皮膚をもちいてのプリックテストは有効ですが、採血してIgERASTを調べても(−)のことも多く、全く無症状の赤ちゃんに採血しても半数に卵白陽性が出た事もあるそうです。これは昔この検査方法が開発初期に保存血清を勝手に検査したら無症状の人にも検査陽性が多く出た記憶と合致します。まあ今でもこの検査は手軽で行われておりますが、その判定には状況証拠や負荷試験や誘発試験など総合的に判断しないといけないことになります。よくアレルギーの検査を目的に来院されるますが、アレルギーを少しはかじった経験があるとアレルギーの検査って何??となってしまいます。悩み深いですね!


6月21日

相変わらず患者さんの少ない日々が続いています。18日には県医師会の代議員会が行われ事業報告や予算や決算の議決承認が行われた模様で、昨夜は平塚市医師会の総会が同様の内容で行われました。県や横浜等は予算規模が桁違いで比較にもなりませんが、平塚市医師会は小さいながらもまとまって事業を行っています。ただ限られた医師会役員だけが頑張っているのが本当のところかと思い複雑な思いです。
さて、最近は舛添都知事の不適切さが話題になり政治への不満も募っているのではないでしょうか?そこへ参議院選挙がもう始まります。今回は小児科の先生が医師会の組織内候補として出られるはずですが、小児医療や子育てに理解が深いはずなので是非とも頑張って欲しいと思います。あれこれ予防接種を公費負担にして欲しいといくら願っても政治の場で承認されないと報われない事が過去に多々ありましたからねぇ!地元東海大学医学部出身なので余計に期待もしてしまいますが、それよりもわが国もこどもの将来のために頑張って欲しいと思います。


6月15日

今日の感染症動向調査でも溶連菌感染症の多さに警戒しています。また、お知らせしたのか忘れましたがB型肝炎ワクチンが今年の10月から定期接種になる予定になっています。対象者は今年の4月以降に生まれた乳児なので、残念ながら3月までに生まれた赤ちゃんは任意接種扱いなので接種費用がかかります。待機していた方がもしあれば以上の状況なので任意接種でお奨めします。


6月7日

本日更新された感染症情報も先週と同じ傾向です。再びインフルエンザの報告がありましたが県全体の傾向からも気にしない方が良いでしょう。今日もお話ししたのですが沖縄県ではインフルエンザの最盛期が7月下旬の年もありました。現在でも定点当たり3.0近いので平塚の2カ月前の流行状況のようです。一般的には感染症の少ない季節に突入しますが、現状では溶連菌感染症に注意し夏風邪の手足口病やヘルパンギーナがいつ頃流行が始まるのかを注意しなくてはいけないでしょう。我が医院は非常に閑散としているので予防接種に充てるのも一案かと思っています。
さて、一昨日は医師連盟の決起集会に参集しました。医師会と医師連盟は一応別で政治的活動が医師連盟になります。どうも医師会活動は政治的活動と誤解されている節がありますが、行政と一緒になって地域医療に貢献している活動の方が正解でしょう。医療に関する無料の奉仕活動にも近いので一般の開業の先生には拒否されてしまいます。この傾向はどこも同じようで喫緊の課題とされている医師会が多いと聞いています。いつまでも無料奉仕では後継者も出来ない危機もあって活動に対する報酬を出すところも増えているやと聞いています。平塚はどうなることでしょう?


6月6日

先週末に東海大大磯病院の外来担当表が送付されてきました。何と小児科の常勤医が2名追加になって3名体制になっているではありませんか?この地域の二次医療体制で小児科医がいなくなるので撤退したこの病院もすぐに補充できたようで良かったですが、平塚には何の連絡もなく?(また中郡の休日担当医院から平塚市の休日急患診療所に5月末に紹介があったことから中郡の医院にも連絡があったのかどうか?)この連絡体制は好ましくありませんね。たまたま昨日中郡の医師会長さんに話したらいつまた変わるか分からないから、、、、とはっきりしない態度でした。地域の患者さんのために汗水流すのが我々の使命なので行政も含めて連絡を密にしていかないといけないと思いました。(そうは言っても担当表が毎月送付されているので良しなのかな?)


5月30日

相変わらずの滞りで休日診療所に出向いた時しか更新していない事に反省です。医療関係以外の思った出来事でも今後は書き記せるようにしましょう。昨日はその休日診療所に勤務してきましたが内科の患者さん数よりも少ない状況で、咳や鼻水といった普通感冒が中心で33名ほどです。研修医の先生に診てもらいたい疾患でもあればよいのですが夏風邪のヘルパンギーナの口腔内所見もおう吐される始末でうまく行きません。ペットボトルの蓋を飲み込んだ乳児は経過を追えないので二次病院にお願いし、発熱が続く乳児で飲食も出来なくなってきた赤ちゃんは薬手帳では対症薬しか処方されていないので細菌感染の可能性もあるので二次病院へお願いしました。昨今不要な抗生剤を処方しないアナウンスが行われていて好ましい反面、重症化?している子どもは抗生剤を適宜処方されていないケースに遭遇する事があります。また、溶連菌感染症も教科書的な口腔所見を示さないケースが多く、風邪とか咽頭炎の診断で様子を見るように言われてから症状や流行状況を考えて検査を行うと溶連菌感染の診断がつくケースも増えています。アデノウイルスとかRSウイルスではないと診断されてもその他のウイルスと言える訳ではないので難しい判断です。


5月15日

だいぶ滞ってしまいました。この間は各保育園の健康診査やらで木曜日の午後休診であってもほとんど予定が入るので休める時がありません。まあ休診であってもテニスに費やすので同じ事でしょう。ゴールデンウィークもほぼテニスで終わりました。休日診療所も例年と異なり非常に来院者が少なく通常の休日と同じ人数です。
今日の夜間休日診療所にも勤務してきましたが12名と異常に少なかったです。内容は喉頭炎、喘息、溶連菌、インフ、腸重積疑い、リンパ節炎等様々ですが数は少ないです。今月も来月も健診に会議にと目白押しですあ自院での診療は極端に少ないので複雑な心境です。


4月20日
昨日の会務には新しい市民病院の病院事業管理者の諸角強英先生がご挨拶に来られました。まだまだ新年度の雰囲気が続いています。
さて、今までも何度か述べてきましたが子宮頸がんワクチンに関して新たな声明が出されました。今回は関連学術団体でつくる予防接種推進専門協議会によるものなので結論はおのずとわかると思いますが、専門家の団体がこれほど複数にわたって同様な見解を出している事から第三者としてみても結論は当然だと思っています。この声明をどれほどのマスコミが流してくれるか否かによって、日本で起こっている子宮頸がんワクチン騒動の元凶が分かってくるのではないかと思います。  関連記事は ここ


4月12日

新年度に入り感染症も急激に少なくなって我が診療所は閑散としてきました。これから5月病と俗に言われる頃に風邪が増えてくるのが例年の事ですが今年は如何でしょうか?その様なわけで感染症動向調査でもインフルエンザは各医療機関に2名/1週間ほど減少しているので余程の事がないと検査で陽性になる確率は少ないです。
さて、新年度になると人事異動があります。開業レベルでは何の変化もないのですが、医師会レベルでは今年もありました。ベテランの事務員が辞めて残された人に負担が出るので新たな仕事負担を遠慮してしまいますねぇ。また、行政では健康福祉部長さんと健康課課長さんが新しく交代となり本日挨拶に来られました。また、消防長さんも交代で消防救急課長さん共々挨拶に来られました。こちらも心機一転して何かを行わないと思ってはいても惰性に流される日々です。


3月29日

3月も終盤で年度末にもなります。インフルエンザも急激に消滅して休日夜間急患診療所も通常の人数に戻りました。役員を引き受けている手前仕方がない事とは言え、年度末に各種会議が目白押しで行われました。今日の会務は会長、副会長と総務会計の5人に事務長を加えての定例の集まりで医師会全体の総ての事柄を話し合って決めていきます。中には理事会で協議してもらう事項もありますがごく一部でしょうか?その会務には年度決めの事項はなく終始一貫として進行形の会ですが一応27年度の最終会務が終わりました。今日は市民病院の病院事業管理者である先生が辞任の挨拶に来られましたが、本当に25年も平塚のためにありがとうございました。3月には保健福祉事務所関係(神奈川県)、健康課(平塚市)、県医師会、病院、医師保険、、、、本当にいろいろな会合に出向かざるを得ませんでした。自院での診療にご迷惑をかけないようにしているつもりですが患者さんも遠慮なさって非常に少なくなってきているのは複雑な気持ちです。
さて、昨日は4月からの診療報酬改定の説明会が担当理事より行われました。小児科に限ればかかりつけ医の届出をすれば点数アップになりますが、これは3歳未満の児に同意書をとって特定の診療所を決めてしまえと言える内容なので気が進みません。親御さんはいつもはかかりつけ医受診であっても休診日や時間外であれば、受診可能な小児科を捜して受診するのが従来のパターンと思っています。こちらとしても来院していただいた方は患者さんとして公平に接しているつもりですが、他の医院のかかりつけ同意書を書いている人にも同じように接することはお互いに気まずくなる可能性もあるから嫌です。市内全域の小児科の先生がこの同意書を書かせる行為を拒否してくれると今まで通りの診療が出来るので嬉しいのですが、経営優先で考えるとどうなることかしばらく様子伺いになります。


3月15日

感染症情報では先週と同じくインフルエンザは減少の一途ですが春休みまでは続くでしょう。一昨日の休日夜間急患診療所でもようやく来院者数が通常の休日とほぼ同数になりました。ようやく休息タイムがとれるようです。内科54−24名
、小児科62−23名、外科15−6名。毎年の事ながら3月は年度末でもあって会議が続くのも嫌でなりませんし、来月からは人心が一新で聞こえはよいのですが顔が分からずに最初からやり直しも良くある事ですからどっちもどっち。
これからこの地域で最大の問題が沸き上がるはず!平塚市の小児医療の一端を担ってくれていた共済病院の小児科病棟が閉鎖となり常勤医が1名となってしまうので検査機器の揃った外来だけになってしまいます。入院できないのでその分を市民病院へ負担が増えるはず。以前には市民病院の小児科医が減って共済病院頼みの時代もあっただけに複雑な気持ちです。細かな事は省略しますが、大学医局の弊害が叫ばれた結果医局から派遣している医者がいなくなり、しわ寄せが地方病院へ広がっているようです。東海大学附属大磯病院も大学医局から派遣できる医者に目途が立たず医師が1名となって4月から外来だけの病院になってしまいます。本当に困った事が現実に起ころうとしています。
大学を卒業して医師となって待遇の良い給料の良い研修病院へ集まりますが、大学の医局とは無縁で動いている医者ばかりが増えるのですから。大学の派遣に頼っていた病院は、今後は自前で医師を全国から募集して余裕を持って医師を確保しておかないと、急に辞職者や休職者が出た時に対応が出来なくなります。何しろ現在の大学医局は入局者も少なく派遣の権限も医局には無くなってきていると聞いています。本当に地域の小児医療の崩壊が危惧されます!


3月8日
先週の感染症情報が送られ、学級閉鎖情報が引き続きあり、休日夜間急患診療所の来院者数(昼:内科72名、小児科88名、夜間:内科33名、小児科43名)とどれをとっても減少傾向に変わりはないのですがB型中心のためかゆっくりとした減少です。おそらく春休みにはいるまでこの状態が続くのではないでしょうか?反対にスギ花粉症がピークに向かっています。まだ大学の医局にいた頃は免疫・アレルギー班に所属していたので今も関心はあります。ダニアレルギーと考えて喘息の研究していた班でしたが花粉ほど抗原(まあ原因物質)が明確なアレルギーはないのである意味では対処法も簡単ですかね?免疫の制御方法はまだまだ謎のままの所が多いように感じていますが、逆に分かったように解説する非専門家が目につくのも第一線で感じた事になるでしょうか?


3月1日

引き続きインフルエンザ情報になりますが、現在はB型が主流になりました。お陰で思ったよりも流行下降線がなだらかで徐々に減少しているパターンになったようです。28日の休日診療所も同じく徐々に来院者は減ってはいますが、昼間内科82名、小児科106名、夜間内科38名、小児科41名と有意な減少とは言えないようです。感染症動向調査報告でも学級閉鎖情報でも同じパターンです。
さて、今日からは3月になりました。年度末なので会議がいろいろ続きます。先週の木曜日は保健福祉事務所で母子保健委員会が行われて大磯、二宮、平塚管内の取り組みが報告されました。基本は周産期からの虐待防止に主眼がおかれていますが、関連して揺さぶられ症候群(SBS)の啓発も行われています。虐待の通報は全国一律「189」(いちはやく)で児童相談所につながるのを覚えておいて下さい。188は消費者センターなのでお間違えなく!
また、月曜日は医師会の特別委員会で在宅医療のPRリーフレットや行政主導の基点設置要望、会報の刷新について主要メンバーで話し合いです。医師会の構成には各種委員会が担当理事の下にあるのですが、会員の関心が悪く出席率が芳しくありません。やむなく何でもかんでも主要メンバーだけの会合になってしまい負担が大きくなっています。今日も定例の会務で医師会の実働中枢機関ですから顔ぶれも同じ。


2月23日

本日の感染症情報でも数字上の減少を確認できました。少々気がかりなのはB型が徐々に優位になっていることです。数字上は再度の流行はないと思いますがだらだらとB型が続くと困ります。学校や園の先生方も流行状況を把握してもらいたいもので、最近は先生に言われて来院しても検査の陰性が続くようになってきました。


2月22日
昨夜の休日夜間診療所報告です。来院者数も減少しインフルエンザの陽性者率も減少し明らかに峠は越えました。夜間の小児科だけでは46名で半分以上(要するに発熱児)にインフルエンザの検査を行って56%が陰性、30%がA型、14%がB型のインフルエンザでした。10日前はほとんどが陽性者だったのに様変わりです。ニュースで流れる情報はこの10日前くらいが中心なのでズレがある事を覚えておいて下さい。
昼間の来院数は内科81名、小児科125名、夜間内科41名、小児科46名です。


2月16日
14日(日)の休日夜間急患診療所の来院数は昼間は内科126名、小児科146名、で夜間が内科61名、小児科61名と相変わらず非常に多いですが、若干少なくなってきたようです。本日の感染症動向調査結果を見ても同様に若干数字が減少していますので平塚周辺では峠にさしかかって越えようかという状況のようです。しかし、B型のインフルエンザが目についてきましたので今後はB型の流行がどうなるかによるでしょう。ニュースでは国立感染症情報センターのまとめを元に報道しているので今後も増加とコメントしていますが、少なくとも平塚周辺ではピークに達したようです。しばらくはインフルエンザが心配とのことでの検査が続くでしょうが陽性率が徐々に下がってくるものと期待しています。
今年の学級閉鎖のおおまかな傾向は前にも述べたように若年層の罹患が多く小学校1年生(24組)、2年生(22組)、3年生(16組)、4年生(10組)、5年生(9組)、6年生(3組)と高学年ほど少なくなっています。絶対数の比較ではないためおおまかな傾向と考えて下さい。幼稚園と保育園の数字はないのですが今年は明らかに多くの罹患者が出ていますね!
例年感じることですが、今年も37.2℃と熱が出たので検査してもらってこいと先生から指示されて来院する児童や園児がいらっしゃいます。熱の低いいわば例外的な子どもも否定はしませんが、通常のインフルエンザの診断基準では突然発症の高熱で一般的には38℃以上を指しているようです。もちろんその他の状況で臨床医は永年の経験則で臨床診断を行う場合もありますが、通常発熱とは37.5℃以上を指しているのを素人の先生方は知っておいて欲しいと願っています。検査を行えと指示されるのも不愉快ですが、熱もない子どもに非常に嫌がる検査を行うのも考え物です。
さてさて、少々話は逸れますがあの錦織圭選手が4連覇したニュースが出回りました。圭君が当院に来院した当時は19歳でまだテニス関係者しかあまり知られていなかったし一般のニュースで話題になることはありませんでした。時の過ぎるのは本当に早いものです。当時色紙に書いてもらったサインをシールにしておいてありますので希望があれば他のシールと同様に差し上げますので受診時に申し出て下さい。同じく女子フェドカップ日本代表で活躍した穂積絵莉選手も当院には何回か来院されているので同じシールをいつか作成させてもらいましょう。


2月11日

今日は休日急患診療所に昼間出動してきました。予想を覆すことなく大混雑の日で内科が165名ほどで小児科が147名ほど。内訳はほとんどがインフルエンザでそれ以外が僅かです。小児科に関してはA型が優位ですがB型も1/3〜1/4位は出ています。詳細なインフルエンザの人数はあまりに多くて分かりませんが、来院者の2/3近くはインフルエンザではないでしょうか?7日の休日とほぼ同数なのでピークに達したかもしれませんが減少には至っていないようです。夜間は内科が49名、小児科71名と多く一日の来院数は400名は優に越えて500人弱になるのではないかと思っていますが後日確定数を報告させてもらいます。昨年の年末年始の大混雑に匹敵する状況が続いているようです。幸いなことに今のところ重症の人が少なく比較的元気な人が多いのはパンデミックタイプとB型が優勢のためかもしれませんが注意深く動向を見守っていきたいと思っています。また例年に比べると年少児のインフルエンザが多いとも感じています。


2月9日

本日の感染症情報でもお分かりのように週間報告数が1医療機関当たり40人以上となりましたので、そろそろ流行のピークに達した勘もあります。しばらく横ばい状態があって下降線を辿って欲しいものですが果たしてどうなることでしょうか?学級閉鎖報告も相変わらず続いていており、一昨日の休日夜間急患診療所は最高の人出?となり、先週の1.5倍で、昼間は内科が137名、小児科158名、夜間が内科47名、小児科70名の総合計432名ですからインフルエンザの数はもうカウント不能になっています。もちろんこの他に外科の患者さんもいらっしゃいますから保健センター機能のほぼ限界近いのではないでしょうか?まあインフルエンザ以外の患者さんをどの様に隔離できるのか考えても難しいので、インフルエンザ以外の疾患で休日診療所を受診する人はマスクと他人と距離をとるように心がけてもらうしかありません。
おそらく今年の流行の中心は2009年に新型と騒がれたパンデミックタイプで、その後の大きな流行がなかったため免疫の少ないと思われる未就学児や小学校低学年児の感染が危惧されています。


2月3日

本日の感染症情報でもお分かりのようにインフルエンザが1週間で3倍のペースで拡大してきています。初期には感染ルートも想定できましたが現在ではどこで感染したのか不明の乳幼児も出ているので、いわばパンデミックと同様の状況に突入したようで十分な注意が必要でしょう。31日の休日夜間急患診療所でもインフルエンザの患者さんがたくさん来院されました。昼間の来院数は小児科111名(A型46名、B型7名)、内科81名(A型30名、B型4名)となっており、来院者の半数ほどはインフルエンザの患者さんになります。夜間も非常に多くインフルエンザ多数の報告になっていますから願わくは現在がピークであって欲しいところですがまだ先になるでしょう。例年の動向を考えると今月一杯はインフルエンザに注意が必要と思います。


1月27日

感染症情報でもお分かりのようにインフルエンザが急激に増え始めました。休日夜間診療所でも同様で今までは平日夜間でも毎日数名のインフルエンザはありましたが内科の方が多くA型優位の傾向でしたが、先週末からインフルエンザの小児科患者さんが増えて24日には全科で約50人弱のインフルエンザが出ました。しかし休日明けはまた少なく、学級閉鎖情報の嵐かと思えば1クラスだけの報告なので爆発的流行ではないような気がしています。
それよりも溶連菌感染症の報告数が過去に記憶にないほど多いのが特徴でしょう。A保育園で流行している情報を基に、その保育園の発熱児に溶連菌の検査を行うと総て陽性に出てしまいます。教科書的な発疹や咽頭所見、扁桃所見、舌の所見等皆無ですから当方も驚いているところです。子どもの発熱で最近は抗生剤を安易には使わないですが、溶連菌感染症は抗生剤が必須と言って良い感染症ですから単に対症薬のみで経過をみていると戦後のようなリュウマチ熱で心臓を冒されたり腎臓をやられる心配も出てくるかもしれません。保育園児はほとんど喉の痛みを強く訴えないので、普通ののど風邪も現状では要注意となるでしょう。まあ咳き込みや鼻水を伴っていれば除外できるかな?


1月19日

昨日から平塚市内の小学校で学級閉鎖の報告がありました。インフルエンザはようやく流行の上昇カーブに入ったようで、休日夜間診療所でも毎日数名のインフルエンザが出ているようです。ここの傾向ではまだ内科の方が小児科よりも数は多くA型が優位ですがB型もその半分は出ているようです。国立感染研のデータでは香港型、パンデミック型、B型の山形株とビクトリア株の総てが出ているようなのでこの先の予測が難しい状況です。今後は人混みの中にウイルスが飛散している可能性が増えるので注意が必要です。


1月15日

7日に医師会の新年会が行われて形式的ながらも今年もよろしくお願いしますとのご挨拶。会長の挨拶が例年に比べて長かったのが印象的でした。そして、I丸先生の葬儀が行われたのも先週末で診療時間を変更させて頂きましたが、さながら東海大学関係の集まりのようでした。ご冥福をお祈りします。
さて、ニュースでも流れた通りインフルエンザがそろそろ平塚にも増え始めてきましたが、迅速検査を行ってもまだまだ陰性の人の方が圧倒的です。休日夜間診療所の検出状況を見ても依然として内科の方が多く、A型がB型の倍以上はありそうで休日でもまだ数名程度です。それにしても我が診療所で患者さんが少ないのはインフルエンザが流行っていないためかロタウイルスワクチンで胃腸炎が減ったのかよくわかりません。
子育て会議で知ったことは、横浜、川崎を始め茅ヶ崎までもが幼稚園児は定員一杯のようでも平塚は66%程なので余力を何とか待機児童解消に向けたいようです。いろいろ制約があるようなので簡単ではなさそうですが良い方向に向かって欲しいと思います。会議の内容に医師会が主導的に関与することがないので拝聴するだけで終わってしまいました。


1月5日
医師会の初会務がありました。年末年始の休日急患診療所のまとめの報告が出ていましたが、昨年とは一転して患者さんの少ない状況でした。休日の期間を同一の6日間で比較してみると総数で約半分になり、昨年の休日9日で比較すれば1/3の数字になります。これは昨年の年末年始が異常に混雑したためでもありますが、逆に今年は異常に少ない年とも言えます。内科と小児科で比較すると内科の方が昨年も今年も数が多く小児科と外科を合わせて内科と同等位でしょうか?今年の全合計数は1300人強で半数が内科で残り2/3が小児科で1/3が外科と大雑把になるでしょうか?インフルエンザがほとんど検出されなかったことが大きな要因であることに間違いはありません。


1月1日元旦
今年は久々の元旦の休日夜間診療所に勤務してきました。昨年とは一転してインフルエンザの少ない年末年始の診療所ですが、今日は0歳児で1週間も38℃以上が続く元気の良い子が最初の患者さんで、突発疹にしても元気があるのでアデノウイルス検査を行ったところ陽性と判明しました便秘がらみのおう吐が2例、蕁麻疹、家族性のおう吐はピークを過ぎていて診察のみで終了で他の下痢おう吐も脱水兆候はなく対症的に。また中耳炎が3名と喘息発作が3名と目立ったところでダウン症の2名はRS陽性児と肺炎児。一家全滅(ほぼ5名)のA型インフルエンザがありましたが、他の高熱児にインフルエンザは全て陰性でした。結局喘息で軽快しなかった子とダウンの肺炎児を2次病院でお世話になりました。合計24名ほどなので通常の休日夜間の患者数とほぼ同じなので年末年始の休日診療所は平穏と言っても差し支えないと思います。このような感染症状況が何時まで続くのか分かりませんが、インフルエンザのピークは2−3月と勝手に推測しています。


2016年(平成28年)1月1日

様、

今年もよろしくお願い致します。
また、皆様にとってよい一年であることをお祈り致しております。

昨年の情報お知らせ等は上段バックナンバー平成27年からご覧ください。