6月30日 足跡

またまた更新作業の渋滞です。それにしても自院での診療は空いていることが多く暇ですが、診療以外の予定が非常に多かった6月でした。予定表を振り返ると25回も6月は行事予定をこなしたことになります。医師会や関係団体の総会や理事会に加えて、医師会内の各種委員会や市役所(教育委員会)、県(保健福祉事務所)の会議、健康課の健診、保育園の健診、湘南地域の小児科交流、に休日夜間診療所勤務と実にいろいろありました。まあ、役員をしていなくても休診出動や園医健診はありますけれど。
医師会から年に1-2回だけの仕事をお願いしても断る先生もいる中で、一部の役員の先生方はやむなく引き受けて下さって感謝です。本当に世の中は、「自分のためや自国のため」の風潮が広がり(勿論いろいろ理屈をつけていますが)困ったと感じています。もちろん私も自院の診療が一番大切だとは思いつつ、医師会の仕事は所属している先生方の為に働いているのであって本当に悩ましいです。まあ、患者さんの立場からいえば、いつでも診療してくれるのがグッドでしょう。
県医師会の役員の先生方はもっと忙しいようで、それなりに多額の報酬も出ているようですが、市町村医師会ではただ働きに近いことが多く、役員を断る原因なのかもしれません。愚痴ってしまいました!

最後に、昨年はハワイでおたふく風邪が1000名を超えて難聴を含む後遺症が31名出たとのこと。例年の患者数が10名程度だったので100倍という記事が出ました。日本ではおたふく風邪は定期接種もないので桁違いの患者数だと思いますが、麻しんの騒ぎでもお分かりのように、いずれおたふく風邪がどこどこで発生したと大騒ぎになる時代が来るかもしれません。朝ドラの半分青い!で主人公がおたふく風邪の後遺症で片耳が聞こえない設定になっているのでご存じかもしれませんが、おたふく風邪の難聴の頻度が予想よりも多いとの報告が続いています。知っている限りの最大では、1難聴/300おたふく患者数位の頻度となって有効な治療法もありません。麻しん騒ぎの後はおたふく風邪かも?


6月11日 更新渋滞

昨日は夜間診療所に勤務してきました。6月から薬の処方をコンピューターで入力するシステムに変更したばかりなので、私にとっても初めての初日です。でも、患者さんが非常に少なく時間的余裕があったので難なくクリアーできました。
さて、他のページに記載したように、応援している平塚在住の穂積絵莉選手が全仏オープンで決勝戦に臨みました。丁度診療開始までの時間を見ることが出来ましたが、さすがに診療時間過ぎては詳細に見ることは出来ませんでした。結果はニュースで報道されてご存じと思いますが、準優勝という立派な成績でした。
この1ヶ月はここに記載する大きな出来事が無かったように思えます。麻しんも終息してきたし医師会での問題事項も少なく平穏であったのかもしれません。まあ、世界では北朝鮮問題でいろいろあり米朝会談が明日に控えていますけれど、、、、
この時期は各団体の総会がありそれに向けて理事会が開催されたりと別の面での忙しさはありましたが、世の中平穏が一番です。


5月14日 まとめておきました

麻疹については前回も報告したところですが、この機会にちょっとした歴史からエピソードを交えての文書を書いておきました。 こちら
最後の感想になりますが、予防接種のなかった時代では誰もがかかり得る麻しん(年間数十万人が罹患)が予防接種の普及で、100人患者が出ても騒がれるほど少なくなってしまいました。予防接種の重要性をもっと広く知ってほしいと感じました。
何のために接種を行うのか、きちんと説明できる所で接種を行ってもらわないと後々混乱の元になり得ますから。


5月8日 麻しんの現状

現在沖縄に持ち込まれた麻しんに関して報道されていることはご存じのことと思います。現在の流行状況はまだ予断を許しませんが、過去と比較したところまだまだ序の口の段階なので過剰反応は如何なものかと思っています。
国立感染研の今までのまとめをリンクしておきます。 こちら

このように急激に感染者が増加していることに間違いはありませんが、ご覧のように2016年にも2017年にも同じように急激に増加した時期はありましたがその後は平坦になっています。そもそも年度末の感染者数をみても2014年の462人がここ数年で最高人数です。2008年の年間発生数は1万1千人もあり、前年の2007年は大学等軒並み休校になるなど大騒ぎで定点当りの発生数は4千人ほどだったので実数はその10倍近くの4万人あったかもしれません。統計方法が異なるので正確な比較は出来ませんが、過去の騒がれた時と現状では全く規模が異なっています。まあ、その時の反省から成人にもワクチンが必要であるとか2回接種が必要であるとの情報が共有されたので現在の報道内容に生かされているのかもしれませんが。
そこで、麻しんワクチンは定期接種対象が1歳児と入学前の年長児なので、ワクチン製造もその子ども達の人口に合わせて生産される訳ですからもともと余裕はありません。そこに今回のように成人にも接種した方が良いとなれば必然的にワクチンが不足する事態を迎えることになります。ワクチン未接種の30〜40代の人が流行地に出向くのであればやむを得ないのですが、ほとんど感染者のいない地域の成人までがワクチンを求めてしまったらどのような結末を迎えるのか想像がつくかと思います。確かに年少児が一人で流行地を出歩くことは少ないかと思いますが、定期接種分のワクチンまで手に入らなくなってしまったら誰の責任となるのでしょうか?冷静に判断し報道してもらいたいものと思っています。


5月8日 連休の休日診療所は

結論を言えば、今年のGWの休診は6日間で総合計1,114名で空いていました。内科:昼273−夜132、小児科:311-115,外科:193-80ですから、一番混雑した4日でも合計245人なので正月の休診の約1/2程だったとなります。強いて今年の特徴は、外科の受診者が多かったかもしれません。心配していたインフルエンザの感染症も拡大することなく、また沖縄からの持ち込み麻しんも無かったようで安心しました。


4月30日 休日診療所出動

今日は昼間の休日急患診療所に勤務してきました。連休中ですがまあまあの出足で60名ほどで昨日と同じ程度。ただ、問題は大野小学校の下級生にもA型インフルエンザが広がっているようで2年生2名がインフ。その後金田小学校の児童もインフした考えられないので検査を行ったところA型インフでした。大野小学校とは交流が無いのが気になる点。この時期にインフルエンザが拡散したら如何なものでしょう?まあ、新しい抗インフルエンザ薬で皆さん助かった旨の反応がありました。
珍しいことに小児の帯状疱疹が2名も来院されました。また、不機嫌な6ヶ月くらいの赤ちゃんが難しい症例で、反応も良く笑ってくれるし手足を動かしても痛がる様子も無く転倒の痕跡が無いと思っていたら、抱き上げたら泣き出してしまい何かあるのかと悩んでいたら眠り込んでしまいました。眠いだけかどこか痛い箇所があるのか経過観察を依頼しました。また、昨日からの鼻水咳で来院され麻しんが流行しているので心配とのこと。これなんぞマスコミのお節介と言いたくなりますね。絶対に違うとは言い切れませんが誰だってこの段階で判断できないでしょう。何の感染の危険があったわけでは無いのですから、、、考えれば麻しんを診察したことの無い小児科医がどんどん増えているはずです。もう10年前に全国で1.1万人流行した時に診察した経験がある医者が一般的に最後でしょうし、その前も麻しんは日常的な感染症から外れていたので2007年に騒がれたわけですから。小児科医でも50歳以下ならば診療経験が殆ど無いのでしょう。ワクチンが普及して今後は水痘も見たことの無い小児科医が増えることでしょう。


4月29日 小児科教室100周年記念式典

我が母校の千葉大学医学部小児科学教室設立100周年記念式典に出席してきました。まあ、100年に1回ですから普段は出かけない教室の会ですがたまには顔見せでも良いかと。本来は明治時代に内科教室の一部として小児科はあったそうで140年ほどになるようですが、大正7年に独立後100年とのことです。初代から4代の教授は期間も短く記録もあまり無いようですが、5代教授の詫間教授が基礎を築いたようですがお目にかかったことはありません。詫間先生はその後東京大学の教授に転身され叙勲?の推薦を東大で行うのか千葉で行うのかもめたそう。その後の佐々木哲丸教授は小生が成田赤十字時代に回診でご一緒。その後の歴代教授は小生の大学時代にご一緒だったので昔を思い出させてもらいました。久保教授は入局時の先生でアレルギー臨床の先駆けで、次の中島教授は内分泌専門で日本の小児甲状腺疾患の牽引車。その次が新美教授で小生入局時(は講師)最初の当直を一緒にさせてもらい、今回の小児科の歴史を講演で語って頂いた張本人。テニス部の先輩でもあれど中途で首になった経緯も本日小生に話してくれました。次の教授が河野陽一先生で、少ない期間ながら免疫アレルギー班で深夜まで一緒のことも多く同年代ながら基礎免疫から実験方法まで数多くのことを教わりました。皆さん名誉教授になられています。そして現役の下条教授も河野門下生でもありテニス部の有力な後輩でもあります。ちなみに徳久千葉大学長も大学の位置づけや方向性など講演して頂きましたが、河野先生の同級生で研究分野も同じであるため免疫学教室にお邪魔した記憶があります。もともと千葉大学は免疫を中心に各分野でリードしてきた歴史があるので、現在でもこの方面の人が要職にあるのかも知れません。
 さて、参加者はやはり歴代の要職にあった学識豊かな人が集まるので、一般の開業医は結構少ないようにも感じました。感心したことは皆さん年をとって外見上は老けているとか足取りが怪しい超高齢者であってもしゃべることは青年のように記憶力も素晴らしく、研究意欲まで旺盛で若手に刺激を与え続けていることでしょう。80歳、90歳であっても明晰な人はいるのですね。また、小生と同時代に在籍していた後輩達も、今では○○教授とか△△病院長となっている人が沢山います。教授を辞めると病院長になることも。一体何人いるのか?恐れ入りました。次回の200周年には恐らく出席出来ないでしょうから貴重な顔見せの会でもありました。


4月26日 復活?

大野小学校でインフルエンザによる学級閉鎖が出てしまいました。当院受診者はA型なので恐らく一緒だと思います。麻しんの輸入が沖縄であったことから全国的に流行していると勘違いしている人もいるようですが現状では地域限定です。同じように平塚のインフルエンザも地域限定ですが今後の動向を見ていくつもりです。


4月2日 新年度スタート

診療報酬改定により4月から支払額の変わる場合もありますのでご承知下さい。詳細は後日掲載します。

渋田川の満開の桜


3月21日  肥満について

このまま年度末を過ぎてしまいそうな日頃です。インフルエンザの大流行が終焉したのとひき換えに花粉症が目立つこの頃です。アレルギーに関しては抗原となる物質で症状が惹起されるかどうかで原因が決まるので、採血でIgE抗体が検出されたからといっても症状が出ない場合があります。スギに関しては、この時期に症状が出て抗体もあればほぼ間違いはないでしょうが、もしも、10月にくしゃみ鼻水がでてスギ抗体陽性であってもスギとは無関係となりますから。しかし、治療薬剤は何科で処方してもほぼ同じで、抗アレルギー剤の経口内服、点鼻、点眼がちゅうしんとなります。特殊なものではレーザー治療等もありますが稀でしょう。経口免疫療法が近年行われるようになってきましたが、願わくは有効率がもっと高いと嬉しいのですが、、、
さて、たまたまWHOによる世界各国の肥満率が目に入りましたのでまとめておきました。これは、18歳以上の成人の報告なので小児には適応されません。しかし、日本では肥満についてあれこれ声高に騒いでいる割には太っていない国だと認識しました。
ここ からご覧下さい。


3月9日 健康寿命の報告

本日、厚労省から健康寿命が延びた旨の報道がありました。まことに喜ばしい事ではありますが、平均寿命からこの健康寿命を差し引いた年月が不健康期間となるわけで、どれ程短くなっているのかが気になるところです。平成13年からこれらの数値をまとめてお示ししておきます。ご覧のように、不健康期間は殆ど変わっていないので医療支援や介護支援がこの数年に凝縮されているのです。小児科にとってはあまりかかわりの無いことかも知れませんがご参考までに。


追加説明:厚労省発表(2017.9.13)による2015年度の国民医療費は 42兆3646億円、国民一人当りの医療費は0歳〜14歳=15万8800円、75歳以上=92万9000円となっています。増え続ける国民医療費を減らすために国はいろいろな施策をこうじていますので、小児科領域にも同様に安価なジェネリック医薬品を使えとかいろいろしわ寄せが来ていることはご存じの通り。しかし、この数字を見ればどこを削減しなくてはいけないのか一目瞭然だと思いますが如何でしょう?


2月27日 インフルエンザに代わり花粉症にご注意

感染症動向調査でも先週前半までの感染者が多く、学級閉鎖も今週は3クラスと少なく、休日診療所も一昨日は内科:53+17,小児科:65+24と受診者数も平常時の人数に落ち着いておりインフルエンザに関しては殆ど終息に近づいていると思います。しかし、まだ完全に消滅してはいませんので当面は検査陰性が続くと思われます。
それに反して、急激に花粉症の症状が現れてきたようです。薬物療法は基本的に抗アレルギー薬内服と点鼻、点眼になりますが、症状に応じて組み合わせての使用になるかと思います。また、舌下免疫療法もスギに対してありますが、即効性は望めませんので今後の治療選択と考えてください。


2月20日 インフルエンザの峠越え!

本日の感染症情報でも学級閉鎖の新規報告数でも休日・夜間急患診療所の患者さん数でも、どれをとってもインフルエンザの高レベルでの流行は無くなったようです。小児科にとっては1週間でほぼ半減したようで急激に減少しています。過去には第二の山と言えるA型の山が来なければ安堵できるのですが、まだ注目していく必要がありそうです。18日の休診の状況は内科が105+34名、小児科が89名+24名、で外科は恒常的に17+8となっていました。
どうして内科の方が近年は受診者が多いのか現在いろいろ検討していますが、、、、?単に少子化の影響では済まされないようで、、、


2月17日 平成30年の休日・夜間急患診療所とインフルエンザ流行状況に関する報告(案)

 国立感染症情報センターによる発表では、第5週までに推計1400万人がインフルエンザに罹患したとしています。単純に考えるとピークに要した週数を経て減少していくことが多いので、この数字の2倍の罹患者が出るものと考えられます。

 新型インフルエンザに用いているCDC(アメリカ疾病管理予防センター)による患者数予測では、国民の25%程度が罹患するものとして対策が講じられていますが、日本での予測は1300万人〜2500万人の罹患者予測となっています。このことから考えても1400万人×22800万人であれば、新型インフルエンザ以上の爆発的なインフルエンザの流行年となることでしょう。

 平塚市周辺の状況は昨年の12月よりインフルエンザが報告され始めたので、感染症動向調査により今年の第6週までを合計したところ3,429名となりました。大まかに10倍すれば推測罹患者数になりますので中郡の割合を差し引くと約3万人の平塚市民が発病した計算になります。そこで平塚市の新型インフルエンザ行動計画の予測と照らし合わせると大幅に超えていることが判明。行動計画のミスが発覚してしまいました。

 さて、休日・夜間急患診療所の混雑程度は推して知るべし。そこで、年末年始の受診状況を調べてみると6日間で1953名の受診者数で、31日の379名が最高数、平均は325名です。この数字は平成2627年の年末年始受診者数約3600名(8日間)、平均450名(500名越え3日)よりは少なかったとも言えます。しかし、その後の流行状況は全く異なり平成30年の休日の受診状況は平均431名(8休日:500名越え1日)と3年前の年末年始の大混雑に匹敵する受診者で占められています。受診者の内訳は、年末年始は内科が小児科の2〜3倍でしたが、1月中旬からは小児科の方がやや内科を上回るようになり、外科は一貫して1割以下。過去の一日当りの最高受診者のあった日は新型インフルエンザの来襲があった2009年の11月22日で、5科合計551名であり、耳鼻科と眼科を除いても521名(22日)、512名(23日)。しかし、この内訳は現在と大きく異なり小児科が内科の34倍と圧倒していたことが挙げられます。

ちなみに、この22日に終日出動していた私の記録によりますと、朝の9時から帰宅した24時過ぎまでに食事時間の15分を除く全てを診療していたとなっていました。E先生とご一緒でしたが、400名近く(昼間247名+夜間140名)の小児科受診者を診察した経験は初めてであったし最後の経験であって欲しいと願っています。本当に今では想像も出来ませんが若かったのでしょう?

 そのような訳で、過去には今回以上に混雑した年末年始もあったし、今年以上の一日の最高受診者数があった年もありましたが、通常の休日診療所が持続的に混んでいる本年のような年はありませんでした。現在流行している型はB型が中心を占めておりA型も混在しています。あくまでも感触ですが、年末年始はABが拮抗していましたが、学級閉鎖が始まってからは圧倒的に8割?B型中心となり成人や幼児にA型が見られるように思えます。そのA型もAH1が優位なのか症状が軽くすんでいるようです。その結果、発熱があったとしても38度代が多く40度をみることは殆どありません。また、いつ発熱し始めたのかも不明のため計測後時間が経っていないようであっても検査陽性になる例も多く経験されます。その反対に12時間以上経過しても検査が陰性の人も散見されます。抗インフルエンザ薬に反応が鈍い例もあり得るので、投薬時に説明できれば良いのですが忙しさに紛れて忘れがち。また、症状もインフルエンザのイメージダウン?となるような元気一杯といえる患者さんが多いのも今回の特徴でしょうか?食欲もあり人によっては運動まで出来てしまう始末。また、マスコミが隠れインフルエンザと報道したようで、熱の出ない症例も検査を求めて抗インフルエンザ薬を内服しようとしています。そして、このように軽症であっても隠れインフルエンザの可能性があるので医療機関に早く受診するように言っていたと親御さんは口にします。こうなると検査をやらざるを得ないでしょう。また、インフルエンザは薬を使わないと治らないと思っている人が予想以上に多いことを思い知らされました。だから、咳・鼻水・咽頭痛・微熱の風邪症状で元気であれば自然治癒するとお話ししても社会環境が許してくれないようです。学校ではきちんと検査をしたかと確認したがるし、家庭でも受験生がいるから心配であるとか、感染させられたら仕事に行けないので確認の検査をして欲しいとか等々、人間誰しも出来る限り早く楽になりたいと思うでしょうから複雑な心境です。しかし、検査キットや抗インフルエンザ薬の無かった時代であれば、発熱率が少々高く感染率が高い風邪とし対処していても何の問題もないように思います。勿論、助けが必要な辛い人を放置するわけではありませんので誤解の無きように!

そこで、個人的には今回のB型インフルエンザを「くせ者インフルエンザ」と命名しておきました。いくら軽症にみえてもインフルエンザですから重症化する危険性を排除できず、希望があれば検査もするし投薬もしますが、やはり釈然としません。
 「これなら軽症で治癒する」と断言出来る何らかの因子を誰かが見つけてくれないかと切望しています!!

 最後に、最も重要な医師会事業とも言える休日・夜間急患診療所の運営に、数多くの先生方に御出動いただき感謝です。特に、混雑時に応援して下さる先生方には頭の下がる思いであります。受診される方にも事情をお察しの上、時には対応に不備な点もあるかもしれませんがお酌み取りいただければ幸いであります。

2005年にB型優位でA型も流行したことがあり、この時は2峰性の流行の山を示していました。果たして今年はどうなることでしょうか?
また、休日・夜間急患診療所に来られる年齢層は、ここ数年は小児科と内科で同じような受診者数に変わってきています。以前は圧倒的に小児の患者さんでしたがその理由は不明で、少子化の影響だけとは思えません。特に、年末年始に限れば圧倒的に内科の受診者が増えています。どうしてなのでしょうか?インフルエンザに限れば、抗インフルエンザ薬が登場してきてから成人した人が多くなり、その結果、薬に頼らず回復した人が稀となり、その結果免疫の弱い成人が増えたのではないかとの意見を聞きました。これもエビデンスが示されたわけではないと思いますが一理あるかと??今年の北半球ではインフルエンザの流行が各地から報告されていますが、その型は様々で何故??となります。熱帯地方でもインフルエンザは存在しますが何故??何故が多いのもインフルエンザですがきっと遠い将来には地球上から消滅してくれることを、、、、期待、、、しましょう、、、、か!?


2月6日 インフルエンザは流行のピークか?

今年の平塚周辺のインフルエンザの流行状況です。マスコミに出ているように大まかな傾向は同じですが、全国の状況と地元の状況では多少は変わるかもしれません。ここ2週間ほどが恐らくインフルエンザのピークに達したようで数字上は頭打ちになってきました。しかし、どの統計を見ても患者数が非常に多いことは確実です。感染症定点からの報告でもようやく横ばいになり、学級閉鎖状況でもほぼ横ばいになり、休日診療所の受診者状況でもほぼ横ばいになりました。休日診療所では相変わらず大混雑で、28日(日)は内科135+58名、小児科168+57名、4日(日)内科146+46名、小児科163+60名と数字上は横ばいになっています。まあ、物理的にこれ以上の受診はもう出来ないのかもしれませんが、、、、また、学級閉鎖の続く小学校はB型インフルエンザが大半を占めているようですが、A型も幼稚園や保育園、成人とよく検出されているようです。今後は2回目の感染が危惧されるのが一番の問題です。例年であれば、ピークに要した時間をかけて徐々に減少していくはずですが、第二のピークでもあれば3月一杯インフルエンザとつきあわないと行けないでしょう。
B型は比較的元気な人が多いと前回書いたとおりですが、検査でもなかなか陽性に出ないとか、抗インフルエンザ薬を使用しているのに劇的な効果が少ない等実にいやらしい経過をとる人もいるようです。A型もH1が多いと考えられ、同様にだらだらした傾向が見受けられるようです。総じて、今年のインフルエンザ「くせ者インフルエンザの年」と名付けましょう!今年これ程インフルエンザが広がった理由を考えました。あまりに軽症であれば風邪との違いも実感として無いはずで、感染力の強いウイルスはどんどん拡散してしまいます。逆に、病原性が高く致死率も高いようなインフルエンザであれば元気に歩き回ることも出来ずベッドに伏せているので拡散はしないであろうと考えています。勿論、異論もあるでしょうが少なくとも昔のインフルエンザのイメージの患者さんは非常に少ないとの意見には同僚の医師にも賛同してもらっています。


1月23日 インフルエンザ本格化

最新感染症情報でもお分かりのように小児科領域でもインフルエンザが猛威を振るってきました。学級閉鎖も続出しています。昨年末からABのインフルエンザが徐々に拡大し、年末年始の休日診療所では内科領域でのインフルエンザが非常に多い状態で、受診者数も小児科の2.5倍、インフルエンザ感染症は4〜5倍と成人のインフルエンザが猛威を振るっておりA型とB型が拮抗する割合でした。しかし、予想通り14日の休日診療所では小児科と内科の受診者数が近づき(内科:136+53名、小児科:113+35名)、21日には逆転して内科:138+53名、小児科:167+59名になっていました。当然ながら学級閉鎖が急激に増加しているのが現状です。また、今ではインフルエンザの型もB型が優位になっています。今までB型で爆発的に大流行したことはあまりないことなので今後の動向が心配です。と言うのは、いずれA型流行してくるのではないかと危惧されます。B型は皆さんが想像するインフルエンザと違う傾向があり、だらだらと熱が上下したり比較的元気な人もいますので、風邪と思って普通生活を送り他の人に感染させる恐れも多いです。勿論、全員が同じ症状ではないので誤解のないようにしてください。


1月11日 医師会新年会

毎年恒例になっている医師会の新年会が行われました。120名を超え盛況です。平塚市の場合は他市と異なり議員さんを呼ばない方針なので、県や郡市医師会の会長さんや副会長さんに歯科医師会長さん薬剤師会会長さん等が主な来賓となりますが平塚市長さんと議長さんだけはお招きしています。特別なイベントもなく新入会員の紹介と挨拶が毎年異なるだけで、会長挨拶や市長挨拶、議長挨拶、県会長挨拶等の内容は現在直面する事項について報告されたように感じています。このところ、私の役割は最後の挨拶となっているのですが、時間の関係もあり一言で終了せざるを得ないこともあったり逆に時間稼ぎすることもあり得たり、臨機応変に望まないとしゃべられません。ネタとして用意していたものを冒頭の挨拶で話されてしまうと困るのですが、今回は補足説明として休日夜間急患診療所の年末の動向と受診状況の歴史、平塚医師会の歴史や会報の生い立ちについて話をさせてもらいました。原稿を読む挨拶はやめようと決めているので抜け落ちた話もあったかと思いますが、無事に終了して一息です。

何せ最後の挨拶までに酔っぱらうことも出来ないわけですから酒好きでなくて良かった!


1月10日 正月の休日夜間・急患診療所は

29日から3日までの6日間で総勢1953名の患者さんが受診されました。大雑把な数字で内訳を書くと、内科が1200名、小児科が500名、外科200名で疾患としては圧倒的にインフルエンザが多くA型とB型がほぼ拮抗しており、内科の1/3、小児科の1/5がインフルエンザになるでしょうか?最も混雑した31日〜2日はインフルエンザ数の把握も困難でしたので正確ではありませんが、内科が400名で小児科が100名の合計500名近くがインフルエンザではなかったかと推測されます。ここ数年の休日夜間急患診療所の年間受診者をみれば、内科と小児科がほぼ拮抗した受診者となっていましたが、年末年始は内科受診者が圧倒してきています。昔は小児科が多く全く逆の展開だっただけにどうしてこのように変化してきたのかは不明です。いくら少子化と言ってもそこまでの変化はあり得ないはず。成人もインフルエンザに弱くなったのか、たまたま流行の時期が正月に重なったのかわかりませんが、正月明けに年少者へ感染していくので学級閉鎖があと1-2週すぎると始まってくる予感がします。インフルエンザは人から人へと伝染するのは明白なので、周囲の人の健康状態にも注目してうつされないように頑張ってください。尚、小児科のインフルエンザはまだ少なくRSウイルスやアデノウイルス、溶連菌感染症等の発熱を伴う感染症も多かったと付け加えておきます。

また、正月明けの7,8日も同様な傾向で非常に混雑した休診となった模様です。内科の先生は慢性疾患を日頃メインにしているはずなので急性疾患の感染症対応にはご苦労様が続いています。


2018年(平成30年)1月1日

様、

今年もよろしくお願い致します。
また、皆様にとってよい一年であることをお祈り致しております。

昨年の情報お知らせ等は上段バックナンバー平成29年からご覧ください。