12月24日
いよいよ出はじめましたよ!本日平塚市北部の医院様からインフルエンザが出たとの報告を受けました。型は不明とのことです。時同じく当院でもA型インフルエンザの患者さんが出ました。やはり居住地は平塚市北部の方です。今シーズンでの問題は福建型と言われるタイプがどの程度混入しているのかが気になるところです。もしも割合が多ければ再び流行が大きくなる可能性はあると思うのですが、、、薬の不足や試薬の不足はご勘弁願いたいものです。


12月18日
遂に当院でも新規接種分のインフルエンザワクチンが無くなりました!まだ2回目の完了していない人が100数十名もいるので、4週間過ぎても来院の意思のない人がいたら新規接種枠が出るのですが、、、、、?既に延べ接種者数は1,000名以上になっています。来季がもう心配になってきました。


12月11日
先日のご案内のように、朝のNHKでインフルエンザワクチン不足の特集を放送しましたね!会議の間1時間近くカメラを回していたのですが放映は2秒位でした。

まあどこに映っていようと関係ありませんが、論調は「ワクチンをたくさん造ったからお互い融通しあえば不足しない」と厚労省の話をメインにしていました。県医師会の会議では接種者が急増していると言う話が多かったです。内田理事の調査結果はわずか61医療機関の結果なのであくまでも参考です。また、毎年ワクチン不足の年でさえ余りが出てくるから偏在していると思われがちですが、インフルエンザワクチンの特殊性によるやむを得ない点も少しあります。今では成人は1回でも終了となりますが、本来は2回接種のワクチンでした。もちろん今でも13歳未満では2回接種です。この2回目を接種しないで終わる人が毎年何人かいますから、2回目のために保存してあるワクチンが余ってしまいます。受けない理由には病気にかかり受けられなかったが多いですが、1回目の接種が年末で本物に罹患して間に合わなかった人もいます。理由は様々でしょうが1医療機関で数人であっても日本全体ではワクチン何本に匹敵するのでしょうか?この点を問題にする人が少ないように思っています。見込み違いでしょう!?


12月9日
今日の午後は県医師会の公衆衛生委員会に出席のため休診で申し訳ありませんでした。貴重な健診と予防接種専門の火曜日午後ですが仕方ありませんでした。すでに話題にもなっているようですがインフルエンザワクチンの不足が問題になっています。数年前の騒ぎの時はワクチンの偏在が問題視されていましたが、今年は需要見込みの間違いとの見方が強そうです。平塚市でも他の市町村でも公費負担の高齢者用ワクチンも無くなったところがほとんどでした。自費分のワクチンは神奈川県の一部医療機関の調査によると約1/4に在庫がありそうでした。病院対象の神奈川県衛生部の調査でも探せばまだありそうと言うのが正解のようです。
今日の委員会の模様はNHKが取材に来ており11日(木)のおはよう日本の朝7:45〜のどこかで放送するようです。映らないように発言を控えていましたが、、、 

幸い当院では途中で追加注文出来ていたので在庫はまだあります。しかし、他で断られて来られる方が徐々に増えているのでいつまで
在庫があるのか分かりません。今週一杯かと思っていましたが、13日の結果によっては来週も残っているかどうかと言うところでしょう!
その後予防接種講演会で加藤達夫教授のお話を伺ってきました。インフルエンザとポリオ、麻疹、BCGを中心にした講演でした。






12月4日
本日夕刻からSARSに関する研修会が平塚市保健福祉事務所で行われました。本来は結核医療従事者の研修のようですが、本年は話題もあって「この冬のSARS・インフルエンザ・結核の対策に必要なこと」の演題で国立感染症研究所の砂川富正先生のお話。この先生の講演は4月21日に横浜情報文化センターで拝聴してから3回目になります。WHOから派遣された日本の元締めの現場責任者とでも言えますから、内容に関しては勉強することばかりです。インターネットで仕入れている情報も感染症センターからが多いですから当然です。そろそろ再認識が必要だったので勉強になりました。また、インフルエンザのお話も多少伺いましたが、やはり福建省型のH3N2インフルエンザもご存じでした。まあ、SARSに関しては不顕性感染の可能性と、SARS接触後の謹慎する時期と日数などについて質問させていただき、最後に医師会として締めの挨拶をさせていただいて終了しました。

新インフルエンザを警戒 香港、大流行の恐れ

 【香港29日共同】二十九日の香港各紙によると、香港衛生当局は二十八日、福建型
と呼ばれる新種のA型インフルエンザウイルス(H3N2)が来年一―三月に大流行す
る恐れがあるとして、市民に警戒を呼び掛けた。
 同ウイルスは今年二月に中国福建省で最初の感染が確認され、現在、欧米で感染が拡
大中。ワクチンが開発されておらず、数千人が死亡したとされるスペイン風邪(一九一
八―一九年)以来の大流行を予測する専門家もいるという。
 衛生当局は欧米からの観光客が集まるクリスマスシーズンを前に、人込みではマスク
を着用することなどを勧めている。
                                 [共同通信]

台湾で新インフルエンザか 福建型の変種と衛生当局

 【台北2日共同】中央通信などによると、台湾の衛生署(衛生省)は二日、風邪の症
状を示した台湾の男児から、福建型と呼ばれる新種のA型インフルエンザウイルス(H
3N2)に遺伝子構造が似たウイルスが初めて検出されたと発表した。
 衛生署は「福建型の変種」とみている。
 二日付台湾夕刊各紙によると、欧米では現在、福建型インフルエンザの感染が拡大し
ており、既に十人以上が死亡している。
 新型肺炎(SARS)と新種のインフルエンザの同時流行を警戒している衛生署は同
日、感染防止対策を強化するため、行政院(内閣)の各部局から成る専門委員会を設置
する方針を決めた。
                                 [共同通信]

>>残り少ない現在のインフルエンザワクチンですが、2管程度足りないようで来期のワクチンには入れる予定??らしいです。2回接種の方がこのタイプに関しては効果出現の可能性が出てきそうらしい、、、、です、、が。公的には何も言えません。


12月2日
今日は夜間診療所に出動してきました。ここでは相変わらずおう吐と下痢の感染性胃腸炎が多かったですが、幸いなことに脱水症で危ない人はいませんでした。この感染性胃腸炎はSRSV(小型球形ウイルス)と言われていたもので、全国的に非常に流行中です。呼び名も、カリシウイルス科ノロウイルス属ノーウォークウイルスと言うことになっているようです。この流行の最中に、不思議と虫垂炎にも遭遇しますが、今年も虫垂炎らしき人が受診されました。何か関係があるのかもしれません。
話は変わりますが、↓で記載したとおりにインフルエンザワクチンの予備能力を確認しておきました。当院ではまだ新規接種者を引き受ける事が可能です。しかし、毎日毎日20人〜50人以上もの人が接種されており(半分が初回接種)、初回分は10日ももたないかもしれません。


11月30日
明日から師走です。はやいものです。ここ1ヶ月はインフルエンザの予防接種で忙しく、昨年の1.5倍の方が接種をされているようです。今年はWHOがSARSの再流行に備えてインフルエンザの流行を抑えたい意向が働いているからでしょう。ワクチンの製造も増えていますが、希望者の増加の方が多いような気がしますので、ワクチンの流通不備が起こることが予想されます。2回目の接種用にワクチンを用意しないといけないので、残っていても断るケースが徐々に出ているようです。当院での予備能力を明日再度確認しますが、大人の人が2回接種をするのか否かによって予備能力に大きな差が出そうです。1回目の接種時に確認できなかった人が多かったので困りましたネ!
さて、朝日新聞で麻疹ワクチンが効かない旨の記事が出ていました。以前にも成人の麻疹が多いのは(ブースター効果がなくなり)免疫の低下があるので2回接種にすべきだとの意見はありましたので新しい問題ではないかもしれません。千葉血清のワクチンのあるLotが不良とのことになれば追跡調査に追加接種など行われると思いますが、現在のところ接種率を上げることに目標を置いているようです。95%の人が1歳〜1歳半までに接種を行ってくれたら予防効果は大きいと思えますが、平塚市の1歳半健診での接種率は64→81%、3歳児健診時では88→92%とここ5年間で増えましたがまだまだです。それも集団健診へ受診してくれている熱心なご家庭の成績ですから、未受診者の成績を入れたらもっと悪くなると想像されます。来年3月1日から1週間を予防接種週間として広報することになっていますが、それまでにも麻疹の予防接種を忘れていたら直ぐに行いましょう。「1歳のお誕生日プレゼントは麻疹ワクチン」を提唱しています!残念ながら、ある医療機関で3歳まで行わなくて良いと言われて来院された方がいらっしゃいました。困ったものです!


11月18日
本日は県医師会公衆衛生委員会に出席のため午後が休診となり申し訳ありませんでした。委員会での目新しい事はなくインフルエンザとSARSの話題が多かったです。相変わらず何にでも口を挟む人は決まっていますが、有意義なものが少ないのが難点でしょうか?免疫応答には遺伝的背景から詳細に吟味しないと個別の事は難しいのに、安易に注射は1回で良いのでしょうかとかの質問が出るのだから、、、
インフルエンザの注射回数は1回で高応答の人もいれば2回以上行っても低応答の人もいるはずです。少しでも効果を高めたいのなら2回接種が良いのは明かです。そのためにはお金もかかります。実際には個別に総合的に判断していただきたいものです。
会議とは別に最近話題の検診事業についてニュースが出ていますので(小児科と言うより公衆衛生担当の仕事ですが)メモ代わりに書かせてもらいます。

厚労省、がん検診見直し 効果明確な検査を優先 根拠未確認の検査法拡大 指針策定へ12月に検討会 {1}

 市町村が実施する公的がん検診で死亡率減少の効果が確認されていない前立腺がんな
どの検査が増える一方、効果的な乳がん検査の普及が伸び悩んでいることが厚生労働省
研究班の調査で分かり、同省は事態改善のため公的検診の在り方を見直す方針を十五日
までに固めた。
 財政的な制約が強い中、公的検診費用は年五百億円を超えており、効果的な検診を促
すのが狙い。同省は十二月にも検討会を設置、科学的根拠が確立した検査を優先するこ
となどを盛り込んだ指針づくりを目指す。
 辻一郎東北大教授らの同省研究班は今年二月、全国約三千二百市町村を対象に、比較
的新しい六種類のがん検診の実施状況を調査、二千三百四十市町村から回答を得た。
 その結果、乳房エックス線撮影検査(マンモグラフィー)による乳がん検診を実施し
ている自治体は48・2%と半数に達しなかった。同検査は二○○一年、厚労省研究班
が国内外の研究を基に、早期発見による死亡率低下効果があると認めた。
 その際、データ不足のため有効性評価が保留された前立腺特異抗原(PSA)検査を
中心とする前立腺がん検診の実施率は32・9%と二○○○年度の18・4%から急増
した。
 PSA検査によるがんの早期発見が効果的かどうかを判定するには、現在、欧米で進
められている大規模な調査の結果を待つしかないという。
 同様に評価が保留となった血清ペプシノゲンによる胃がん検診や卵巣がん検診、高精
度のエックス線撮影ができるヘリカルCTによる肺がん検診の実施率は、いずれも全国
平均では5%未満と低かったが、中には最大15%に達した自治体もあった。
 そうした背景には特定の検査法を推進する地元医師の意向があるとの指摘もある。辻
教授は「公的検診は効果が科学的に確認されたものに優先的に予算投入すべきだ」と話
している。
                                 [共同通信]

普及には有効性検証が必要 死亡率減少と早期発見は別 {2}

 【解説】公的がん検診の狙いは、がんによる死亡率の低下。多額の税金が使われる以
上、その方法が有効かどうかは十分に検証する必要がある。
 それにもかかわらず検証されていない検査法が拡大する理由の一つは早期発見には役
立つからだ。ただ、早期発見がそのまま死亡率低下につながるわけではない。
 例えば前立腺がんは六十代以上に多く、大きくなるのが遅い。小さながんを放置して
も死因にならないことがある。前立腺がん以外の原因で死亡した八十代の人たちを調べ
たら、そのうち八割に前立腺がんが見つかったという報告もある。
 死亡率低下効果の有無を判定するには、検査を受けた人と受けない人を数万人単位で
何年も追跡しなければならない。調査なしで検診が普及すれば、厚生労働省が今年夏、
十九年も続けた小児がんの一種である神経芽細胞腫の集団検診を海外の研究で否定され
、慌てて廃止した事態の二の舞いにもなりかねない。
 効果が未確認の検診が広がるもう一つの背景について、ある厚労省関係者は「市町村
が科学的根拠よりも、検診を推進する地元の医師の意向を重視しているためではないか
」と指摘する。
 宮城県立がんセンターの久道茂総長は「個人の負担で検診を受けることは否定しない
。しかし行政が実施する公的検診は全体としての利益が得られるものを選ぶべきだ」と
話している。
                                 [共同通信]

市町村のがん検診 {3}

 市町村のがん検診 1983年、胃がんと子宮がんで始まり、乳がんや大腸がんなど
が追加された。検診は老人保健法で義務付けられ、国も事業費の一部を補助金として負
担していたが、98年から義務規定がなくなり補助金も廃止された。その後、検診は市
町村の判断に委ねることになった。年間の受診者は延べ約2300万人、費用は総額5
00億円以上とされる。受診費は無料だったり、1000円程度の負担を求めたりと自
治体によってまちまちだ。
                                 [共同通信]

>>>千里コメント
このように各自治体は検診事業をどのように進めていくのか考えないといけません。今まで保健福祉事務所で行っていた神経芽細胞腫の検査も海外で有効性に問題が生じたためにひとまず休止になりました。同じく中止となる小児整形外科検診事業は平塚市が引き受けて継続して行うべく作業中です。
これら行政が行う検診や予防接種を各自治体で相互に乗り入れしようという動きがあり、近日中に集まりがあるようなので結論がどうなりますか?
ついでに最近多い吐き下しの感染症は次の記事のような事が多いですね。

児童ら140人が吐き気 東京の小学校が臨時休校

 東京都日の出町立本宿小学校(児童数二百三十三人)で、児童ら約百四十人が吐き気
や下痢、腹痛などを訴え、同校は十四日、臨時休校になった。
 報告を受けた東京都健康局などは、食中毒か感染性胃腸炎の集団発生の可能性がある
とみて原因を調べている。
 児童らは十二日夕方から症状が出始め、一時入院した児童もいるという。症状は回復
に向かっており、学校は十七日には通常通り授業を行うことにしている。
                                 [共同通信]

11月9日

かからないようまず予防 インフルエンザ流行に備え

 今年もインフルエンザシーズンが近づいてきた。ここ十年で二番目の大流行となった
昨シーズンは、迅速診断キットの普及で診断が容易になった一方、肝心の治療薬が足り
ず、各医療機関で患者の要望に応えられないなどの混乱が起きた。
 今年は症状がよく似た新型肺炎(SARS)の再流行と重なれば、混乱にさらに拍車
が掛かる恐れがあり、専門医は「かからないようにまず予防を」と呼び掛けている。
 ▽診断・治療が激変
 東京都大田区の住宅地にある大西医院。今年も十月からインフルエンザワクチンの予
防接種を始めた。接種の希望者は今のところ例年並みだが、大西真由美医師は「数年前
から高齢者らへの接種を勧めてきたが、まずは手洗いやうがいをきちんとするという基
本的なことも大事」と強調する。
 インフルエンザの診断、治療はこの数年で大きく変わった。約十五分で結果が出る診
断キットが開発され、よく効く治療薬が出たためだ。
 この結果、医療機関では例年にない事態が起きた。昨シーズンは、子どもの救急患者
が夜の病院に押し寄せたが「親は医師の診断より、診断キットの結果を知りたがった」
(ある小児科医)。
 陽性と出ると、症状が軽くて普段なら様子を見るケースでも親は薬を出してほしいと
要望。治療薬「タミフル」を販売する中外製薬には注文が殺到し、供給が追いつかない
非常事態となった。
 日本だけで治療薬は世界の四分の三、診断キットは九割以上を使ったという。「こと
しは昨シーズンの二・四倍の千三百万人分を用意した」(中外製薬)と、万全の構えを
強調する。厚生労働省のまとめだと、迅速診断キットも千五百万人分準備される見通し
だ。
 ▽新型肺炎と重複警戒
 ただ、こうした゛治療・診断大国″ぶりには首をかしげる向きもある。予防というイ
ンフルエンザ対策に最も大事な取り組みが、見過ごされがちになるからだ。
 インフルエンザに詳しいけいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫小児科部長は「ワクチン
接種の取り組みではようやく世界のベストテンの程度」と指摘。「接種しても感染する
人はいるが、重症化を防ぐ効果がある。重症化する危険性の高い高齢者、乳幼児などを
守るためにも、周囲の大人なども予防接種を受けることが必要だ」と強調する。
 今シーズンの流行がどの程度の規模になるかは今のところ未知数。ただ、発熱、せき
など症状の区別がつかない新型肺炎と重複して流行すると、医療現場が対応を誤り、新
型肺炎の拡大を招く恐れがある。このため厚労省は「薬に頼る前にまず予防を」と訴え
ている。
                                 [共同通信]
>>上記のような報道が今年は多く出ています。何もSARSの騒ぎがなくても予防できるものは予防したいものです。
検査キットも抗ウイルス薬も日本で多く使われるのはある程度納得できます。他の治療に関しても日本は高水準の治療が
出来る国なのです。逆に言えば、医療費が沢山になる可能性がありますね。自身の健康につながるのであれば幸せな国ですが
これを改革と称して抑制する働きには注意したいものです。

11月6日
本日「保健医療セミナー」が無事終了しました。医師会と保健福祉事務所の共同開催なので最終日は双方からの挨拶があります。今回は副会長が都合悪く小生が代理で挨拶をさせていただきました。予定通り噛んでしまったのですが、要旨だけでも控えておきましょう。(あらすじだけを描いている時の挨拶はまだなんとかなりますが、誰かの引用や条文などを記憶して話そうとするとダメですね!)平塚地区のセミナーは昨年度の延べ受講者数は県域で2番目の多さだった。講師の先生がベテラン揃い等が理由か?セミナーの目的に、保健活動が期待できる人材を育成することとなっているので、受講者は自身のためだけでなく周りの人々にも宣伝して頂きたい。SARSが危惧される季節になったし、インフルエンザも怖いので予防できるものはしっかりおこなって貰いたい。等等を交えてご挨拶としました。普段話している数字では、SARSの患者数は8098名、死者774名で死亡率9.6%。インフルエンザの感染者は1〜2割もあり、全世界での死亡者は25万人〜50万人にもなる。スペイン風邪は2000万人とも4000万人とも言われる死者を出した等々の数字はスラスラ出るのにねぇ、、、
その後共済病院産婦人科部長の岩崎先生の講義がありました。ここに至るまでに実は紆余曲折があったのですが・・・・です。


10月23日
本日発刊されたタウンニューストップに、守られぬ受診経路と題して小児救急の記事が出ました。7月3日にこのサイトでお話しした内容が記事になった訳です。頑張ってポスターを作った成果が現れました。また運良くあのポスターを記者さんが見て関心を持っていただきました。Webサイトにも出ていますのでリンクしておきます。ここ 


10月21日
毎年出される「今冬のインフルエンザ総合対策」が出来たようです。厚労省と感染症情報センターがリンクして各種対策やQ&Aを出しています。
毎年大きく変わることはありませんが、今年はSARSが出たら、、、、云々の記載が入っています。よくよく考えてみると、インフルエンザに罹ってしまう人は10%前後と考えられ、そのためインフルエンザで亡くなる人は日本だけでも毎年600人程で間接的な死亡を含めると1万人にもなるかとも言われています。SARSで亡くなった方は800名弱ですから比較になりません。全世界でのインフルエンザでの死亡は25万人〜50万人/毎年とも言われています。予防接種のあるインフルエンザでも恩恵に預かれるのは世界的に見ると一握りの人達だけです。今年も昨年以上にワクチンが確保されており、いわゆる特効薬や検査薬も昨年より大幅に増産されているはずです。さて、流行の規模はどの位でしょうか?
15日にお知らせしたSARS講演会の内容が日本医師会危機管理室からパワーポイント版とpdf版とで出されています。こちら


10月15日
連休の13日に休日診療所に朝から夜まで勤務してきました。この日は天候不順で午後は台風のような風雨があった日です。患者さんで一番目についたのは喘息発作の人で吸入器を使う順番待ちが延々と続く状態でした。大多数の人は気管支拡張剤などの薬の予備が無くて来院のケースが多かったですが、かかりつけ医で喘息の診断を受けていない人も意外に多く感じました。しかし、もらっている薬は気管支拡張剤の内服や貼付薬ですから説明に困ることもありました。
また感染症動向調査に報告されない風邪、それも、鼻風邪らしき患者さんが非常に多く、発熱が先行している人の割合は少なかったです。
14日午後は公衆衛生委員会で県医師会に出かけてきました。議題は多かったですがSARS対策や基本検診報告、結核感染報告、肝炎や廃棄物など様々ですが急いで公表されるべきものは意外に少ないかも??インフルエンザワクチンをしましょうと言うポスターを急遽作成されるようですが、ネットでいずれ公開されそうです。平塚市医師会のホームページは最新の情報公開もなく死んだHPですが、神奈川県医師会のHPは徐々に活動が活発になっています。SARSの講演もパワーポイントで出来るようにいずれ公開予定だそうです。日医のHPは更にその上を行っており、毎日の更新が当たり前に行われています。この様に医師会もネットを使いIT化が進んでいますが、末端の医師会員は高齢者も多くインターネットさえ見ることが出来ない人も多いのが現状です。


10月7日
今週からインフルエンザワクチンの接種を始めます!!公費負担の高齢者接種は11月からです。
毎年インフルエンザワクチンについての新たな話題がありますが、今年はSARSと関連させて鑑別が難しいから出来るだけ接種をして欲しいとの要望が出ています。いくら接種が出来ていても完全にインフルエンザを予防できないのはご承知の通りです。これらを承知の上で接種を受けて下さい。
尚、当分は予約なしでもワクチンはありますので直接来院でも接種可能です!


10月3日
東京都こども医療ガイドなるHPが開設されました。病気の基礎知識や病気や怪我の対処の仕方等が掲載されています。
ある程度公の所で書いてある内容なので無難に書いてある気がしますが、まだ全項目を見ていませんので批評はご容赦を!
こちらから


9月24日
その後SARSの報告は出ませんでしたが、神奈川県ではSARS対応指針の第3版を先日出しました。県のHPに掲載されています。この様に分厚い内容になってはかえって理解しづらくなりましたね。次回は簡潔版と詳細版に分けてもらいたいものです。  こちら


9月12日
季節が1ヶ月狂ってしまったような暑い毎日が続きます。そのためか7月ピークの夏風邪である手足口病が目立っています。逆に喘息発作は少なくなったでしょうか?そして報道でご存じと思いますがSARSと認定された患者さんがシンガポールに現れました。感染ルートがはっきりしませんが、今冬の再発が現実味を帯びてきました。そこでいろいろな通達が出ていますが、例年と同様にインフルエンザのワクチンや検査キットを必要以上に買い溜めしないように、、、、相反するように囁かれているのが、今冬はインフルエンザワクチンを行う人が多いので品不足になるから早めの準備が必要だとか、、、、SARSとの鑑別には検査キットが必要だから揃えないと、、、、
と言うことで、毎年の事ながらインフルエンザとSARSの足音が聞こえてきました。


9月2日
あっという間に9月です。31日(日)休日夜間診療所で働いてきましたが、患者さんは非常に少なく比較的楽な出動でした。例年も8月は小児科の一番暇な月と言われていますが、今年は少ないながらも冷夏のためか喘息発作が目立ちました。
また、7月3日の欄で書いたように今月末で経過措置による風疹の予防接種が終了します。本日図書館でポスターをみてきた人がいましたので、どんなポスターだったとおもわず聞いてしまいました。あの昭和54年4月2日〜昭和62年10月1日までと書いた文字に目がいったようでした。自分の作ったポスターをみて接種してくれる人がいることはうれしい限りです。
また、ここ数年医師会側を担当している保健医療セミナーが決定しました。保健福祉事務所の方で案内がHPに出ましたので、リンクしておきます。内容に興味のある人は是非受講して下さい。 こちらから


8月22日
ずいぶん空白が続いてしまいました。今夏はまれに見る冷夏で8月3日からの1週間だけが夏でようやく昨日晴れ間が見えましたがもう残暑です。そのためか真夏の今頃に喘息の発作が例年以上に多い気がします。また心配されていた西ナイルウイルスの侵入も現在まで無いようですし、喜ばしいことにワクチンの開発が進んでいるようです。SARSのワクチンを期待しましょう。また、SARSを忘れないように 厚労省で監訳したまとめが出ています。こちら

西ナイル熱のワクチン開発

 【ワシントン18日共同】米国立アレルギー感染症研究所は十八日、北アフリカの風
土病、西ナイル熱の治療に有望なワクチンを開発した、と発表した。動物実験で有効な
成績を上げたとしている。
 ワクチンは、デング熱を起こすウイルスに西ナイル熱のウイルスの成分を掛け合わせ
て合成。十二匹のサルを使った実験では、十二匹とも抗体が体内にでき、西ナイル熱に
感染しなかった。人に対する臨床実験は年内に開始する予定。
                                 [共同通信]

7月26日
梅雨も明けないままに7月も後半です。SARSの騒ぎが嘘のようですが、夏に向かって昨年から心配されていたウエストナイル熱(西ナイル熱)の流行が再び懸念されています。

米国で大流行の兆し 西ナイル熱、日本上陸も (1)

 【ワシントン23日共同】死に至る脳炎を引き起こす可能性があるアフリカ北部の風
土病、西ナイル熱が今夏、米国で大流行する兆しをみせている。
 米疾病対策センター(CDC)の二十二日の発表によると、患者は二十一日現在、テ
キサスなど五州の八人だが、原因となる西ナイルウイルスを持つ蚊や鳥が確認された州
は、既に三十三州に上り、同時期に二十州程度だった昨年を大きく上回った。
 専門家は「ウイルスを媒介する蚊が飛行機で世界中に運ばれる可能性があり、日本で
も厳重な警戒が必要だ」と警告。厚生労働省も新型肺炎(SARS)に引き続き、新た
な感染症の日本上陸阻止に追われている。
 西ナイルウイルスは、人にも動物にも感染するフラビウイルスの一種。感染すると、
発熱や頭痛などを起こし、脳炎で死ぬこともある。
 米国では一九九九年にニューヨーク州で死者が確認されたのを最初に感染が拡大。昨
年は四十州で感染者が確認され、死者は二百八十人を超えた。
 CDCのガーバーディン所長は「蚊の報告例などからして、今年はさらに大きな問題
になると予想される」と緊張の色を隠さない。
 対策が困難なのは、ウイルスに感染する生物が多く、感染経路も複雑なためだ。米国
では馬などの家畜のほか、百五十種類以上の野鳥や十六種類のほ乳類と、は虫類への感
染が確認され、宿主が幅広いことが、急速な感染拡大の一因とされている。
 人間は主にウイルスを持った蚊に刺され感染するが、輸血や臓器移植、母乳からも感
染する。
 CDCは「長袖、長ズボンの着用、虫よけスプレー使用」「庭先の水たまりなど、ボ
ウフラの生息場所をなくそう」とPR。野生生物の調査をする地質調査所や、母乳や輸
血の問題を扱う食品医薬品局(FDA)なども総動員して対策に懸命だ。
                                 [共同通信]

日本上陸に備え警戒強化 侵入すれば大流行の恐れ  (3)

 米国で今年も、西ナイル熱患者の発生が始まり、厚生労働省は日本上陸に備え警戒を
強めている。
 厚労省によると、日本に西ナイルウイルスが侵入するルートとして(1)渡り鳥が海
を横断(2)食用やペット用の鳥の輸入(3)ウイルスを持つ蚊が飛行機に入って侵入
(4)患者が潜伏期間中に入国―などが考えられる。
 「日米の交流が活発なことを考えると、国内侵入を完全に防ぐことは難しい」と同省
担当者。日本には同ウイルスを媒介するチカイエカやアカイエカが生息、カラスを含む
野鳥も多く、いったん侵入を許すと大流行する恐れが強い。
 同省は、西ナイル熱をエイズと同じ四類感染症に指定、医師に届け出を義務付けたほ
か、流行地域からの航空便の室内やコンテナ貨物のほか、港、空港周辺で蚊のウイルス
保有検査を実施している。これまで約三万匹を調べたが、すべて陰性だった。
 患者発生前にカラスの大量死が報告されることもあるため、全国百二十公園で死んだ
カラスの数も調査。農水省に協力を依頼し、米国やカナダから輸入される鳥について、
衛生証明書の取得を義務付けるなど、検疫も強化している。
                                 [共同通信]
>>あまり心配しすぎるのも良くありませんが、日本上陸は避けられないと思います。正しい知識を得ておいて下さい。
ウエストナイル熱の詳細は日本医師会の感染症危機管理室にまとめてありますからご覧下さい。蚊対策も通達されています。
  リンク先  こちら

7月15日
夕刻の診察終了後に移動理事会に出かけてきました。昨年までは市長を囲んで雑談と食事で終わっていましたが、今年は医師会も新執行部だし市長も就任間もないとあって完全に意見交換の場でありました。折角膝を交える場なので食事などもってのほかで小児の2次救急医療を中心に聞いてもらい、現状の補足説明をさせて頂きました。大蔵市長もやる気満々なので市民のために頑張ってもらいたいし、医師会も市民のために活動しているような面も多いので協力していかないといけないでしょう!


7月8日
本日の午後は県医師会公衆衛生委員会に出席のため休診で申し訳ありませんでした。会議の内容は厚労省や日医からの通達伝達や関連会議等の内容伝達が主なものです。情報をいち早く取得できるメリットもありますが、自分にとって常識的な事まで質問が出たりであきれたりもします。でも、専門家でない人もいるので仕方がないと勝手に解釈。反対に自分の知らないことは勉強にもなります。今日は医療廃棄物問題ですが、平塚市では今のところ無関係。
また、昨年と同じワクチン株なので1回接種でもどうか?と質問があったインフルエンザの予防接種回数は現行通りに2回をきちんとやればより確実としか誰も言えないですね。1回でも大丈夫かもしれないですが、かもは取れません。本来免疫応答に確実に反応する人間集団なんて居ないのですから、稀には10回接種と1回接種が同じ効果でも仕方がない事もあり得ますからね!


7月5日
ついに最後まで残っていたSARSの流行地域から台湾が除外されました!!まだまだ油断大敵でしょうし、秋から冬が怖いーーーです。
共同通信の特集へリンクさせておきます。こちら


7月3日
今日から平塚七夕祭りが始まりました。先月からいろいろ訳あってポスターを作成しています。1つは風疹ワクチン接種の暫定措置が9月末で終了する事の周知ポスターともう一つは小児救急医療の問題。これは平塚市の休日夜間診療所経由でなく、直接2次の病院である市民病院や共済病院へ1次の患者さんが訪れてしまうために重い患者さんへの対応が遅れてしまうと言う問題です。特に両病院の小児科勤務医が少なくなってしまったので、余計にしわ寄せが来ています。この問題は以前からアピールしている事もあって平塚市民は少ないのに大磯や二宮からの直接来院者が相対的に多いようです。6月18日にも記載したとおりです。


クリックすると大きくなります。
今後印刷して各医療機関や市役所・公民館へ掲載して頂く予定です。


7月1日
最近ではSARSの報道も非常に少なくなりました。「のど元過ぎれば、、、」ではありませんが、先月25日にSARSの可能性例が報告されていました。現在SARSの伝播確認地域はトロントと台湾だけですが、この可能性例は台湾から21日に日本にきて高熱を出していました。結果はB型インフルエンザと判明し可能性例から取り下げられたのですが、今回の事例に関しては全く報道もされず驚きです。万一本物だったらどうだったでしょうか?何せ可能性例の報告も国内ではしばらく無かったのにあれ程騒いでいたのに、、、、、と言う顛末でした!


6月25日
どうも中国は、、、、

広東省の日本脳炎2百人超 18人死亡

 【香港20日共同】二十日付の香港各紙によると、中国広東省の衛生当局は十九日、
同省内で今年に入って二百十一人が日本脳炎に感染、十八人が死亡したことを明らかに
した。在留邦人の多い広州市などでも感染者が出ていることが分かった。
 発表によると、感染者は茂名市が七十人で最も多く、湛江市は五十四人。感染者数は
昨年同期に比べて倍増しており、省当局は地方政府に、感染しやすい子供に予防注射を
するよう呼び掛けている。
 日本脳炎は、東南アジアを中心に発生するウイルス性脳炎で、コガタアカイエカを媒
介に感染し、死亡率は約30%と言われている。
                                 [共同通信]


>>日本脳炎のワクチンを毎日たくさんの人に行っていますが、日本国内の患者さんは非常に少なく平塚市を含む関東地方での患者さんは最近では記憶にありません。これもワクチン接種のお陰と思いましょうし、国外での流行は必ずあるのですから忘れないようにしましょう!


6月24日
遅くなってしまった気もしますが、特例措置の風疹予防接種の期限が今年の9月30日で終了します。当院で掲示しているポスターを修正して各医療機関や市役所関係へも配布すべく手配終了しました。昭和54年4月2日〜昭和62年10月1日までに生まれた人が対象です。また、作成ついでに下記の小児救急医療がピンチだというポスターも作ってみました(案)。このようなことがあって、広く周知してもらうのにどの方法が一番良いかを考えます。やはりテレビが一番でしょう!電力不足のPRも始まりました。行政が広報するのには政府公報でSARSや風疹予防接種など入れて欲しいものです。まあ、各市町村で行うものだったら対象者に直接葉書でお知らせするのが一番でしょう。これこそ地方分権のメリットでしょう!また学校で配布する物に親御さんは非常に敏感です。
さて、忘れていた訳じゃなかったのですが、妊婦さんへキンメダイやメカジキなどの魚を控えるようにとの話が話題になっていました。厚労省のQ&Aです。
最後に、新型肺炎のその後(北京も本日解除の発表がありました)あと一歩ですが再燃が怖い!!

香港も「封じ込め」宣言 新型肺炎沈静化とWHO

 【ジュネーブ23日共同】世界保健機関(WHO)は二十三日、香港での新型肺炎(
SARS)の感染拡大が沈静化したとして、香港を新型肺炎の「流行地域」の指定リス
トから同日付で解除したと発表した。流行地域の解除は、香港が新型肺炎の封じ込めに
成功したことを意味する。
 これにより、病院以外の域内で新型肺炎の感染が確認されている流行地域は、中国・
北京、台湾、カナダ・トロントの三地域だけとなった。北京には最も重い措置の渡航延
期勧告が出ているが、WHOは勧告解除の要件を満たしているかどうかについて今週か
ら来週にかけて検討する予定。
 新型肺炎は中国広東省で発生し、香港からアジアを中心とする世界各地に拡大した。
感染拡大の「中継地」となった香港の「封じ込め宣言」は、新型肺炎が世界規模で制圧
に向かっていることを象徴的に示している。
 WHOの発表によると、香港では、最後の可能性例とされる患者が今月二日に隔離さ
れてから二十日間が経過。二十日間は新型肺炎の最大潜伏期間の二倍に当たり、WHO
は渡航者と域内の住民への感染の恐れがほぼなくなったと判断した。
 香港では、ホテルに宿泊した中国広東省の医師から他の宿泊客に感染、各地に拡大し
た。マンションでは三百人以上が大量感染するなど、新型肺炎の被害が最も深刻な地域
の一つだった。香港政府によると、累計の感染者は千七百五十五人、死者は二百九十六
人。
 WHOは四月二日に香港に渡航延期勧告を出したが、五月二十三日に解除した。
                                 [共同通信]

新型肺炎、指定感染症に 知事判断で強制措置 迅速な対応可能に

 厚生労働省の厚生科学審議会感染症分科会は二十日、新型肺炎(重症急性呼吸器症候
群=SARS)を感染症法に基づく「指定感染症」とすることを了承した。エボラ出血
熱など最も危険な感染症への対応に近い措置を可能にする。来月にも政令で指定する。
 これまでは、従来知られていない重い感染症にあたる「新感染症」としてきたが、原
因のSARSコロナウイルスが特定されるなど病気の性質が明らかになってきたため、
扱いを変更した。指定感染症の適用は、一九九九年の感染症法施行後、初めて。
 指定後は、都道府県知事の判断で、患者の入院や接触者の健康診断を強制的に行える
ようになり、拡大防止のための迅速な対応が可能となる。二次感染防止策として、患者
がいた場所の消毒命令や、建物の立ち入り制限、生活用水の使用制限もできるようにす
る。
 また、患者の発生を早期に把握するため、患者を診断した医師は保健所への報告を義
務付けられ、怠ると最高三十万円の罰金を科せられる。
 一方、エボラ出血熱やペストなど危険な「一類感染症」に限り認められている、流行
地域への交通遮断や無症状のウイルス保有者への強制措置の適用は見送られた。
 従来の新感染症の扱いでは、入院などの強制措置を行う場合、審議会や国の助言が必
要だった。
 指定感染症となることで国の権限や責任の度合いが小さくなることを不安視する声も
あるが、厚労省は引き続き専門委員会や現場に派遣する疫学調査チームを維持する方針
。同省は「国が中心となって新型肺炎対策に当たることは変わらない」としている。
                                 [共同通信]

新型肺炎の診断基準策定へ 厚労省が方針    「1」

 新型肺炎(SARS)が指定感染症になるのに伴い、患者を診察した医師に罰則付き
の届け出義務が発生することから、厚生労働省は二十日、専門委員会で新型肺炎の診断
基準を策定する方針を決めた。
 新型肺炎は現段階では、原因となるSARSコロナウイルスの遺伝子や抗体が検査で
確認された患者のほか、世界保健機関(WHO)が指定する流行地域から帰国後十日以
内に肺炎の症状が出た患者を「可能性例」として扱うことになっている。
 しかし、検査法はまだ精度が十分でなく患者を見逃す可能性がある。また、新型肺炎
の流行は沈静化しており、流行地域の指定がなくなれば、現在の「可能性例」の定義は
使えなくなる。
 このため、届け出義務が課せられる医師の間からは「確実な検査法がないのに、どう
診断すればよいのか」「後で患者と分かった場合も、処罰の対象になるのか」などの戸
惑いが出ているという。
 厚労省は当面、現在の「可能性例」の定義を軸に診断基準を策定。今後、新たな知見
が得られれば、改定していくことにしている。
                                 [共同通信]

千里>>本日健康課と今冬のインフルエンザ予防接種について話し合いました。SARSの影響がどの程度残っているかわかりませんが、インフルエンザとのダブルパンチを避けるためにも接種可能なインフルエンザワクチンの需要が増えると想像されます。期間が短いとラッシュアワーの接種になってきめ細やかな予防接種が出来なくなる恐れもあり可能な限り対象期間を広げてもらえるように要望致しました。


6月18日
一転して話題は小児の休日夜間救急態勢です。各地で話題になっていますが、平塚地域限定のお話ですから感心の有る方はもう一度再確認して下さい。
いろいろな広報媒体でご存じの事と思いますが、平塚市では保健医療センターで休日夜間急患診療所を開いており、ここで時間外の1次の患者さんを診療しています。この1次診療所で手に負えない患者さんを2次の市民病院や共済病院、東海大大磯病院などの当番病院へ紹介しています。この順番で受診をしてもらっているはずですが、そうでない人もいるようです。2次病院の近くだからとか診察券があるからとか車がないので救急車で2次病院へとか。大磯や二宮地区から平塚市の2次病院への直接受診が一番多いようで困ったものですが、、、、もちろん朝から熱が出て心配だから夜になって受診とか、旦那が戻ってきて車で来られるから夜になって受診したとかが結構多いのです。2次病院へ直接受診されると、せっかく重症者を急患診療所から転送しても2次病院での本来の役目がなかなか出来ません。新聞などでたらい回しの報道もありましたが、平塚市では軽症者が重症者の治療の邪魔をしているとしか思えなくもありません。これでは本末転倒ですね!もちろん素人が軽症とか重症を見極めて受診しろと言っているわけではありません。基本的な考えとして入院治療を必要とするなら2次病院でしょう。ですから熱冷ましの薬でももらってこようと言う人に2次病院へ来て欲しくないのです。また、急患診療所は混雑しているので2次病院へ向かったと言う人も自分勝手としか言えませんね。中村小児科医院を受診なさっている人にはこの様な人は居ないと思っていますが、2次病院の先生方が疲労困憊してきておりこのまま放置すると救急態勢の崩壊につながる恐れが出てきたので、あえて再確認していただきました。


6月16日
昨日発行された「広報ひらつか」にSARSに関するお知らせが掲載されていました。どれ程の方が気にとめて頂けたでしょうか?改めて申し上げるまでもなく、SARSの場合は2次感染防止の観点から受診の前にまず電話で相談して下さいと言うことの啓発記事です。どうやらSARSも終息に向かっている印象がありますが、気温との関係で26℃以下になってくると再び拡大してくるとの報告もあります。

流行再燃に今後も警戒必要 全体的には終息近い WHO西太平洋事務局長

 マレーシアのクアラルンプールで十七日から開かれる世界保健機関(WHO)の新型
肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)世界専門家会議を前に、尾身茂WHO西太平
洋地域事務局長(54)はマニラでインタビューに答え、「新型肺炎は全体的には終息
に近づいている」とした上で「再燃もあるし、今後、この種の新興感染症が起きる可能
があり危機感を持ち続けることが必要」と述べ、今後も厳重な警戒が必要と指摘した。
 ▽寒くなると活性化
 ―新型肺炎の現状は。
 「患者数が減っており全体的には終息に近づいていると言っていい。しかし、新しい
病気のためすべては分かっておらず、最後の段階が難しい。カナダ・トロントのように
時間をおいて再燃することもあり、安易に安心感をもたず、ガードを下げないことが必
要だ」
 ―流行の発端となった中国の状況は。
 「中国も終息に向かっているのは間違いない。情報公開などで問題があったが四月を
境に政治的課題となり、それを反映して情報の開示が非常によくなった。感染者数が減
っているのは正確な動向を表していると思う」
 ―再燃の可能性は。
 「中国だけでなくどこにでもある。病原体のコロナウイルスは寒くなってくると活性
を持つので冬にまた起きる可能性はあるが、一年たたないと分からない。今は制圧に集
中するのがいい」
 ―ワクチンがないが。
 「ワクチン開発には一年以上はかかる。治療薬の方が先にできるだろう。短時間では
っきり分かる診断法もまだ確立されていない」
 ―制圧宣言はいつ。
 「渡航延期勧告と流行地域指定の両方がなくなったときだと思う。ただ制圧と言って
も根絶とは違う。現段階で一応終息したということ。次に起こる可能性があるから留保
付きだ」
 ▽日本侵入まだある
 ―中国などへの渡航延期勧告解除の基準は。
 「(1)これまでの患者数、現在の患者数、新しい患者数(2)接触者の追跡がうま
くできているか(3)国外に感染を輸出したか(4)最後の患者を隔離してから二十日
間(潜伏期間の二倍)たっているか―などの項目を総合的に判断して決めることになる
」
 ―日本は感染者が出ていないが。
 「水際での検疫や国民への啓もうが諸外国と比べて適切であることが大きい。幸運も
ある。(世界的な拡大の原因となった)香港のホテルに日本人が同時期、近くの部屋に
泊まっていたら感染者が出ていた可能性もある。今後も、潜伏期の人が日本に来る恐れ
はある。患者が発生したら初動を早くして二次感染防止を徹底することが必要だ」
 ―台湾の医師問題での日本の対応は。
 「ホテル名の公開が焦点になったが、目的は台湾の医師に接触した人たちを捜すこと
だった。その目的を達するために日本がとった方法は適切だった。必要最低限の情報開
示はこの病気の性格から必要だが過剰になってはいけない。感染者と社会の相互協力が
必要だ」
 ▽飛行機で世界に拡大
 ―新型肺炎の特徴は。
 「飛行機を通じ、瞬く間に世界中に広がった、まさに二十一世紀の病気。経済的打撃
も多かったが、院内感染対策や監視体制の弱さが露呈され、反省の契機になった」
 ―今後、WHOはどう対応していくのか。
 「こういう病気には国境がないということが分かり、新たな世界的監視体制が求めら
れている。これまでは各国政府の公式情報を基に警報を出していたが、非公式な情報で
も対処し、必要であれば当該国や地域にWHOの調査団を積極的に送るという強い決意
で臨んでいく」(マニラ共同=桑原正樹)
                                 [共同通信]

最高気温26度以下が危険 新型肺炎で専門家分析

 【北京12日共同】十二日付の中国紙、人民日報によると、中国気象局の専門家は新
型肺炎(SARS)は、最高気温二六度以下で一日の気温差が少なく、湿度も高い時に
感染が拡大しやすいとする調査結果をまとめた。
 感染統計を毎日公表するようになった四月二十日からの北京の感染者数と気象条件を
調べた結果、感染が急増する前の約十日間、最高気温が二六度以下で湿度が高い日が続
いたという。
 感染者が多く出た香港や広東省は未調査で、北京の分析も初期段階だが、専門家は「
感染と気象条件は密接な関係がある」と結論付けた。
 また、分析結果から夏季の注意点として、雨や曇りの日にはできるだけ人が密集する
場所は避け、クーラー使用時も室内を二六度以下に冷やさないよう呼び掛けている。
                                 [共同通信]

6月8日
ここ数日の感想ですが、SARSに関する新しい出来事が無くなってきたように感じています。中国、台湾での患者発生が少なくなり死亡者も急激に減少しています。トロントでの2次発生も終盤になれば全体としてSARSは終息に向かっている気もします。これが本当に減少し日本国内への発生が無ければ非常に嬉しい事ですが、今冬までに入国してしまったらインフルエンザと恐らく区別できないのでパニックですね。インフルエンザの迅速検査試薬も大量に揃えておかないと鑑別診断に苦しむことになりそう。


5月26日
24日午後は休診でご迷惑をおかけしました。24日も今話題のSARSのお話を聞いてきました。どうしても医師会の中で感染症も担当分野なので気になってしまいます。22日には平塚保健福祉事務所主催で健康危機管理に関する会合でSARSの取り組みを確認したところですが、少し気になっていたところもあったので参加しました。演者は前回同様に国立感染症研究所の砂川冨正先生で、関西を旅行していった台湾医師の調査も行われたようです。講演内容は前回と重なるところが多く、新しい知見はありませんでしたが確認になりました。また、行政から県衛生部の中沢課長のお話も確認事項になるでしょうか?県医師会の内田先生のスライドに診察した医師は10日間隔離される必要があるのかと言う一番知りたかったことを話されました。潜伏期に感染しないのはほぼ定説ですから、接触後すぐに他の人に感染させるはずもないからです。発熱して呼吸器症状の咳き込みで本格的に感染させるようになるからです。大流行になれば別ですが。これらを参考に作成中の「医師会としての対応指針」をまとめました。あと関係機関の意見をいれて医師会の先生にも配布する予定です。自分で作った標語で申し訳ありませんが、SARSかな??受診の前に まず電話!! 国内流行のない現在では一番知って欲しいことです!広く周知するようにしましょう!なんせSARSがらみのテレビ報道が多いので、自己判断で勝手に行動されても混乱と流行の拡大をもたらしますからね!ハクビシンは国内にも多いようです。日本型SARSもいずれ出現する可能性は??   それでもって本日は保健福祉事務所と健康課を回って医師会事務局で配付資料の打ち合わせ!


5月19日
感染症情報を更新したついでに雑感。昨日の休日夜間急患診療所では意外にも高熱を出す風邪と、吐き下しの風邪に喘息発作が主だった疾患でした。小児科サイドにはSARSを疑う患者さんはいませんでしたが、外国帰りの胃腸炎の患者さんは内科に受診されたようです。SARSに罹患した台湾の医師が観光で日本を訪れたのは誠に残念ですが、今後の教訓にもなったようです。今週一杯国内で発生がなければ台風一過になるかもしれませんが、まだ予断を許しません。台湾医師の熱が自然に下がっていたらどうなっていたでしょうか?全くパニックにもならなかったしホテルの損害も無かった?或いは、2次感染が出てルート不明のSARS上陸と騒がれた?そもそもSARSにはまだ解っていないことがたくさんあると思うからです。回復するSARSは検査をしないで他の呼吸器感染症と区別がつくのか?逆に検査が出来るようになって数字上の死亡率が上がっただけではないのか?つまり重症者は検査をしますが元気な発熱者は検査を行わない可能性もありそうだから。いずれにしてもSARSが一歩近づいてきたのは確かなようです。
内容更新が大変です! これ


5月16日
またまた気になるニュースですが、SARSもあっと言う間に広がったのでこのニュースも今はお知らせまで!

鳥インフルエンザを警戒 人から人へ感染か    (1)

 オランダの鶏の間で流行した鳥インフルエンザに感染した獣医師(57)が四月中旬
に死亡、養鶏場作業員八十人以上やその家族も感染していることが判明し、専門家は「
新型インフルエンザウイルスが人から人への感染を始めた」と警戒を強めている。
 世界保健機関(WHO)などのインフルエンザ専門家の多くは、新型肺炎(SARS
)対策に手いっぱいなのが現状。だが、人から人へ感染する新型インフルエンザが出れ
ば、免疫を持っていないために、最悪の場合、世界で二千万人の死者を出したスペイン
風邪(一九一八年)並みの事態も予想されるという。
 オランダでは今年二月以降、非常に病原性が強い鳥インフルエンザウイルス(H7N
7)が鶏の間に流行。獣医師は、流行が起きていた養鶏場を訪れた後の四月十七日、肺
炎で死亡した。
 その後、養鶏場作業員八十三人の感染が判明。うち二人の家族計三人も鶏と接触して
いないのに感染したことが分かり、人から人への感染が疑われた。豚にも感染している
とされ、H7N7は種の壁を越えて広がり始めた可能性があるという。
 オランダでは感染拡大防止のため一千万羽以上の鶏を処分したが、H7N7はベルギ
ーやドイツにも広まっている。
 鳥インフルエンザの人への感染が初めて確認されたのは一九九七年。香港で、H5N
1という鳥インフルエンザウイルスに感染した六人が死亡、今年二月にも一人の死亡が
確認された。H5N1は人から人への感染はないとされている。
                                 [共同通信]

状況見守る必要ある   (2)

 喜田宏北海道大教授(微生物学)の話 養鶏場の作業員の家族に感染していることか
ら、人から人へ感染する可能性があり、一九九七年に初めて香港で人が感染した鳥イン
フルエンザウイルス(H5N1)よりも注意が必要だ。感染した人のために抗ウイルス
剤の準備が必要。ワクチン株は既に用意されている。新型肺炎(SARS)の陰になっ
て情報が少ないが、今後注意深く状況を見守る必要がある。
                                 [共同通信]
千里>>
新型のインフルエンザウイルスを最も恐れて各種対策が行われていました。SARSの出現で状況変化がありましたが、
もしもインフルエンザが猛威をふるったらSARS以上にパニックとなり世界の人口も変わるだろうとも。
今は経過を追っていくしかないでしょう。この様な記事を2月21日の蘭に書いた後SARS来襲だったので今回は??

5月12日
だいぶこの蘭の空白が続いてしまいましたが、ご存じのSARSが相変わらず猛威をふるっており情報がどんどん変化するので注目を続けています。この間の情報で死亡率が14〜15%まで引き上がったことが注目でしょうか?WHOの7日の発表では、24歳以下は1%未満、25歳−44歳は6%、45歳−54歳は15%、65歳以上は50%超と年齢によってだいぶ異なるようです。中国での拡大は台湾を含めて続いていますが、ベトナムやカナダでの制圧が上手くいっているようです。今後の問題は、日本国内にいつ入国してどのように制圧されるかでしょう。治療に関しては死亡率に差があると言うのがヒントになって、免疫系の関わりなどが明らかにされると良いのにと希望的観測も持ちましたよ!
神奈川県から対応指針2版が出ましたのでリンクさせます。こちら


4月22日
昨日は突然の休診で申し訳ありませんでした。横浜で行われたSARSの講演会に出席してきました。本日の新聞の神奈川版には殆ど掲載されていたと思いますが、WHO調査団で香港に派遣された砂川富正先生による調査経験のお話です。限られた会場に報道関係者と行政関係者と医療関係者が集まり一杯です。実際に現場に出向かれた人の話を聞くことは、より現実感があり真剣に聞かざるを得ません。
個人的に今までのSARSに関する解説を書きましたのでご参考になさってください。今後修正や訂正があるかもしれませんので心得て下さい。あくまでも公的な機関が公表したものではなく、個人の裁量でまとめたものですからお取り扱いにご注意下さい。 ここ


4月18日
この1ヶ月の間は、SARSの情報が頻繁に流れており、一つの時代の側面を眺めていた気がします。もちろんイラク戦争もありましたが、3月22日のこの蘭に紹介した時は1週間ほど状況把握してから紹介した記憶があります。その後も多くの情報が飛び回っていましたが、あっという間に新種のコロナウィルスが特定されて、SARSウィルスと命名されました。これで一段落かもしれません。2月中旬に香港や広東省で新しい感染症が報告され、WHOが本格的に乗り出し世界中の専門家がインターネットなど駆使して情報交換し2ヶ月足らずで原因ウィルスを探し出したのは驚異のスピードです!野口英世の時代なら何十年もかかったでしょうし、20年前でもエイズウィルスを見つけるのに何年もかかったことを考えると隔世の感じがします。インターネットでの情報の交流が最大の殊勲賞でしょう。ウィルスが特定されると診断方法は近々完成されるはずです。問題は予防方法と治療方法になるでしょう!簡単な抗ウィルス薬は難しそうですが、感染から立ち直った人の血液を用いて重症化した人への補助治療は出来そうですね。
予防方法が一番難しいかもしれませんね!一般的な風邪の予防「栄養をとって、安静(たくさん睡眠を)、加温・加湿、手洗い、うがい、マスク、、、」では進歩がないですね。ワクチン開発まで出来たら最高ですし、当然だれもが開発に着手すると思うのですが、意外に難しそうな気がします。これを機会に、コロナウィルス全般に効果のある診断・治療・予防が出来るといわゆる風邪の多くが無くなる可能性があるのでもっと良いですね!
 そろそろ総まとめの準備を始めておきましょうっと、、、、、


4月15日
ここに書くことではないかもしれませんが、嬉しいことのお裾分けでもしましょう!開業前の勤務医時代に骨髄移植も行っていました。今と違って当時は国内で移植を行っている小児科の施設は少なく、必死の思いで血液、免疫、感染症と多くの分野に係わる移植を勉強していました(つもり)。完治して欲しいの一念です。幸い経過良好であっても年数が経つと分野がもっと広がり、結婚や妊娠、出産まで関わってきます。放射線の全身照射を行ってからの妊娠や出産についても当時の文献で可能性があるのは知っていましたが、確率は小さかったのを覚えています。その小さな確率を打ち破って、妊娠の知らせを本人から本日受けました。まったくあきらめていたようでしたが信じられない奇跡が起こったように大感激感涙の涙でした!生まれてくる子供も絶対元気一杯だと保証しましょう!
少子高齢化が叫ばれているこの時代に、生まれてくる子供の貴重度はベビーブームの時代とは比べものにならないかもしれません。人類の進化から考えると、これからの子どもは1人で親や祖父母の世代の2〜3人分の貢献をしてくれるはずだと信じています。本当に言葉だけでなく未来の世界を背負ってくれる子どもへのプレゼントは素敵なものにしないといけませんね。


4月1日
4月になりました。年度が新しくなって、フレッシュな気持ちで頑張りたいと思います。
感染症も一息ついて、現在流行中の疾患はありません。海外では「重症急性呼吸器症候群」なる原因不明の疾患で騒がれており、日本国内への感染がいつ来るのか注目されています。http://www.mhlw.go.jp/topics/2003/03/tp0318-1.html


3月22日
今週になってようやく当院でもインフルエンザの患者さんは少なくなりました。明らかに終焉へ向かっていますが、まだ毎日必ずいます。来週中には患者さんゼロが続くようになりそうです。今回で推移のグラフは終了にします。

尚、新聞やテレビ等の報道でご存じの事と思いますが、「重症急性呼吸器症候群」については厚生労働省からいろいろ通知が出ています。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2003/03/tp0318-1.html
まだ、本体のわからない疾患ですが関心を持っておいて下さい。日本でも該当者が出ましたが、同じ疾患と言うわけではなさそうですが、、、


3月16日
今日は休日診療所に昼間出かけていました。予想以上にインフルエンザの流行があるようで驚きました。また、吐いたり下痢と言う感染性胃腸炎が残りの患者さんで、正月休み並の大混雑でした。インフルエンザらしき人の居住地は四ノ宮、田村、東八幡、中堂、馬入等の北東部に多いようでしたし、胃腸炎は他の地域の方が多そうでした。タミフルの処方数はかなり多かったと思いますし、怪しそうな人にも今回は処方しました。

先週分を追加しましたが、当院でも1月〜2月前半並の数がでているので、上記地域ではこれ以上の可能性がありますね。でも、検査を行わないとはっきりしない人も多いのは確かです。今回も感じたのですが、インフルエンザは怖いので解熱剤を使わないで頑張ったとか、市販の薬は控えて頑張ったとかのコメントです。マスコミの力の怖さを再認識しました。解熱剤を使わないと脳炎・脳症にならないと信じている人が多いのにびっくり!


3月12日 意外な流行状況なので、今シーズンの当院のインフルエンザ数の推移をグラフにしてみました。
現在も進行形ですが、A型インフルエンザと入れ替わりB型中心に現在も流行中なのが良くわかります。


3月7日(金)
火曜日に今週は変だと感じたのですが、その後はB型インフルエンザが大流行?状態で学級閉鎖のクラスの大部分を診察してしまったようです。別の学校では欠席者もいないところもあるのですが?あてのない予想では、今後は海岸地域と市街地が要注意かな?
昨日は保健福祉事務所で横市大教授:横田俊平先生の結核に関する講演を聴いてきました。大学病院で小児結核病棟のある横浜市立大学ですから、小児科領域での貴重なデータが多かったです。結論は大人の結核を防ぐと小児は減少する。乳幼児早期にBCGで重症化を減らせる。と言うことでしょうか。この他、話題のインフルエンザ脳炎・脳症についても触れられて、最近のマスコミ報道に憤慨されていました。不安を煽る(あおる)報道は困ったものです。正確な情報を得るようにしていただきたいし、伝える側(医療サイド)も正確な情報を持たないと混乱に拍車をかけてしまいますので、心を新たに研鑽していきましょう。


3月4日(火)
ここに来て学級閉鎖がまた増えてきたようです。当院でも確実にインフルエンザの患者さんは減少していましたが、地域の問題なのか先週以上になりそうな数です。どうも考えを変えると、A型インフルエンザは完全に下火ですがB型だけに限ればようやく峠を越したところかもしれません。本日久々にA型インフルエンザが検出されましたが、それまでは20例以上連続でB型しか出ていません。学級閉鎖の富士見小や大原小にB型が確実に混じっていますが、インフ陰性の胃腸炎も混在しているのは確かです。やっかいなこの頃です。
また、非常に少ないと思っているスギ花粉症の幼児がいます。2歳で花粉症だと何年苦しむのか??可哀想ですが頑張りましょう。当院ではプリックテストで簡単に花粉症を調べていますが、意外に鼻風邪も多いようです。もちろん診断の確実な人は問題なく、現在は真っ最中ですからご用心!!


2月28日
平成15年度の平塚市健康課で行う事業(乳幼児関係)を簡単にまとめた「Baby&Kids健康カレンダー」が出来上がっています。
健康課や保健センター・公民館で手に入れることが出来ます。でも考えてみると必要な乳幼児は、各医療機関(特に小児科と産婦人科)や保育園、子育て支援センターで健康カレンダーを入手できれば有り難いのにと思いました。当院でも用意はしておきましょう!


2月26日
今日から学級閉鎖になるところがあります。症状は発熱と下痢とのことで感染性胃腸炎が主体だと思いますが、この学年にはB型インフルエンザも含まれています。最近のインフルエンザの患者さんは殆どB型ですし、1月頃に比べて症状が軽い印象が確かにあります。かえってインフルエンザ以外の方が、熱が長引いたりして困ったものです。また、品薄で騒がれたタミフルも入手できるようになりましたが、使わなくても元気そうなので、有り難さが薄いですね!
さて、だいぶ気温も上がってきて春めいてきました。花粉症がこれから本格的になってきます。一昨日の医師会の臨時総会で役員選挙もおこなわれて、後任の会長以下理事が決まりました。なんでもかんでも芽生えの季節が近づいた気持ちがします。小児科でも花粉症の薬はありますのでおっしゃって下さい。


2月21日
今週はB型インフルエンザばかりですが、終息に向かっていますと書く予定でした。しかし、この終盤になって気になるニュースが飛び込んできました。
新型インフルエンザ!?これが感染力があって人人感染があれば怖い!要注目です!!!!!

男児から鳥インフルエンザ 香港、死亡の父からも検出 【1】

 【香港20日共同】香港政府は二十日、香港の九歳の男児から鳥のインフルエンザウ
イルス(H5N1)が検出されたと公表、さらに男児の父親で、今月十七日発熱などの
症状を示し死亡した男性(33)からも、同ウイルスが検出され、このウイルスへの感
染で死亡した可能性が高いと発表した。
 香港では一九九七年にニワトリから感染するインフルエンザで六人が死亡しており、
香港衛生当局や世界保健機関(WHO)が、今回の事例の感染源について詳しい調査を
続けている。
 香港紙などによると、男性は妻(30)、長女(10)、二女(8つ)、長男ととも
に先月二十五日から中国福建省の親類宅を訪問。二女も同二十八日から肺炎のような症
状を示し、今月四日、同省内の病院で死亡した。親類宅ではニワトリを放し飼いにして
いたという。
 香港政府は、同ウイルスは人から人へ感染する可能性は低いとして、冷静に対処する
よう、市民に呼び掛けている。香港では昨年もニワトリのインフルエンザが流行、養鶏
場の数万羽を処分した。
                                 [共同通信]

空港で水際対策を実施 鳥インフルエンザで厚労省 【2】

 香港で鳥のインフルエンザウイルス(H5N1)に感染した親子が確認された問題で
、厚生労働省は二十日、緊急の危機管理会議を開き、ウイルスの国内侵入を食い止める
ため空港での帰国者のチェック強化を決めるとともに、現地への専門家派遣の検討を始
めた。
 会議には同省の担当者や国立感染症研究所の専門家らが出席。
 検疫所を通じ、空港にポスターを張るなどして渡航者に現地で問題が起きていること
を注意喚起するほか、帰国者にはインフルエンザの症状が出ていないか質問するなど、
国内侵入対策を強化することを確認した。
 情報収集を続ける一方、患者が感染したとみられる中国福建省に、国立感染症研究所
の専門家を派遣したい意向だが、中国政府が受け入れるかどうかは分からないという。
                                 [共同通信]

鳥インフルエンザが再出現 香港、97年の流行と同型 人から人への感染警戒 厚労省、専門家の派遣検討

 中国福建省を訪ねた香港の一家が相次いで倒れ、二人が死亡した事例が世界の衛生担
当者を緊張させている。二十一日までに死者一人を含む二人が、通常は人間にうつらな
い鳥のA型インフルエンザウイルス(H5N1)に感染していると分かったからだ。
 H5N1は一九九七年、初めて香港で人への感染が確認され、感染者十八人のうち六
人が死亡するという高い致死率が衝撃を与えた。この時は感染力が弱く、世界的な大流
行には至らなかったが、今回、家族内での感染の広がりは何を示すのか。五年余を経て
人の世界に再出現したウイルスの動向に注目が集まりそうだ。
 厚生労働省も緊急の危機管理会議を開くとともに、現地への専門家派遣の検討を始め
た。
 香港当局などの発表によると、一家は父母と子供三人の五人家族。旧正月の休みで一
月下旬から福建省の親類宅を訪問したが、一月二十八日に二女(8つ)が肺炎を起こし
、現地の病院で二月四日に死亡。次いで七日に父親(33)も肺炎になり、十七日に香
港の病院で死亡した。さらに長男(9つ)も九日に発熱などの症状が出て入院したが、
快方に向かっている。
 H5N1は長男と父親から検出された。香港衛生当局によると、今回のウイルスは九
七年に流行したものとは微妙に異なっているという。
 専門家が最も注目するのは、人から人への感染力だ。もしあれば、人が免疫を持たな
いウイルスだけに、航空の要である香港から瞬く間に世界に広がる危険がある。
 専門家によると、香港政府はウイルス遺伝子を調べた結果、「人に感染しやすい特徴
は備えていない」としており、前回同様、鳥から人への感染との見方を強めている。
 しかしインフルエンザウイルスに詳しい喜田宏・北海道大教授は「家族内で複数の感
染者がおり、現時点では人から人への感染を完全には否定できない」としている。
                                 [共同通信]


2月15日
今週も終了です。さて、平塚市でのインフルエンザは完全に流行は下火になったようです。しかし、最近の方がマスコミで取り上げられているために、脳炎や脳症が心配なので来院しましたとか、インフルエンザだと解熱剤が使えないので検査依頼に来院したとかのケースが増えています。以前にも書いた記憶があるのですが、もう一度転記します。元はこちら



インフルエンザの臨床経過中に発症した脳炎・脳症の重症化と解熱剤の使用について

平成11年度厚生科学研究「インフルエンザ脳炎・脳症の臨床疫学的研究班」(班長:森島恒雄 名古屋大学医学部教授)より以下の報告を受けた。

@ 平成11年1月から3月までにインフルエンザの臨床経過中に脳炎・脳症を発症した事例に対してアンケート調査を実施し、解析が行えた181例(うち小児17   0例)について解熱剤の使用の関連性について検討を行った。

A その結果、ジクロフェナクナトリウム又はメフェナム酸が使用された症例では使用していない症例に比較して死亡率が高かった(表1)。
 しかしながら、インフルエンザ脳炎・脳症においては発熱が高くなるほど死亡率が高くなることが知られており、ジクロフェナクナトリウム又はメフェナム酸はこうし た重症例の解熱に使用される傾向にあることを踏まえ、さらに統計的な解析を行ったところ、これらの解熱剤とインフルエンザ脳炎・脳症による死亡について、わ ずかではあるが有意な結果を得た(表2)。

B 本研究は、今後更なる研究が必要であり、これらの解熱剤とインフルエンザ脳炎・脳症による死亡との関連については、結論的なことは言えない状況と考え    る。

                                 表1

  全症例数 死亡者数 死亡率
解熱剤使用せず 63 16 25.4
アセトアミノフェン 78 23 29.5
ジクロフェナクナトリウム 25 13 52.0
メフェナム酸 9 6 66.7
その他の解熱剤 22 5 22.7

このデータが基本となって、解熱剤の使用は控えるとか大人用の解熱剤を使用しないと警告が出されました。表1にあるように、いくら解熱剤を使用しなくても死亡率は25.4%ありますし、安全とされているアセトアミノフェンでも29.5%の死亡率です。
いたずらに報道に迷わされることなく、不要な解熱剤は使用せずに結構ですが、逆に、上手なタイミングで使用も出来ると思います。
今年のまとめもいずれ出されると思いますが、今までの報告例は比較的年長の7歳とかが」目立ち、突然死の形をとっている例もあるようです。
そうは言っても平塚市の流行は終了でしょう。秦野や厚木、相模原など内陸部は流行が大きかったようですが、平塚市や茅ヶ崎市など海に面している湘南地方の流行は小さい気がします。市内でも内陸部方面に流行や学級閉鎖が多い気がします。間違っているでしょうか?


2月7日
蛇足ながら、、、今日の新聞のテレビ欄の見出しに「猛威をふるうインフルエンザ 51万人発症、、」とありました。内容を見られなかったのですが、先日の計算と合わないので一言。どうも感染症動向調査の第4週までの合計報告数が51万人突破したので、この数字を言ったものだと思います。前の説明でおわかりのように、報告する定点は一部の医療機関です。平塚市と大磯町、二宮町を管轄する平塚保健福祉事務所で11カ所がインフルエンザを報告する患者定点数です。
従って51万×数倍が予測実数の正解でしょう。耳鼻科とか婦人科でインフルエンザの患者さんを診る場合もあるので倍数をいくつに設定すればよいのかは分かりません。
当院での大雑把な統計によりますと、迅速検査等で確認されたインフルエンザ数は150名程。7%がB型で増加中。予防接種歴のある人は6%ですが、症状に軽いとか重いとかの差はありません。脳炎・脳症はゼロ。また、検査時点で37℃代(最低37.4℃)の人も3名おり、元気で暴れ回っている子供のインフルエンザは5〜6%。胃腸症状は今のところ少ないようです。
〔迅速検査の紹介〕
キャピリアAB 







←A型インフルエンザ陽性例


 多くの場合1分あれば結果が出ますが、15分までかかることもあります。


 ←B型インフルエンザ陽性例






インフルAB

  ダイヤマークの出た方が陽性で手順が多くかかります。
  結果は早くても4〜5分。10分は覚悟したほうが良いかも?


 ←B型インフルエンザ陽性例







 ←A型インフルエンザ陽性例






この他にもいろいろありますが、ご参考までに。


2月5日
報道でご存じの方も多いと思いますが、インフルエンザ予防接種の副作用の事が出ましたので貼り付けておきます。

2年間で7人副作用で死亡 インフルエンザワクチンで 厚労省答弁書

 二○○○年度から○一年度までの二年間でインフルエンザワクチンの接種による副作
用症例数は、年間八十人以上に上り七人が死亡していたことが、金田誠一衆院議員(民
主)の質問主意書に対する厚生労働省の答弁書で四日分かった。
 死亡したのは、いずれも六十代以上で、死因は急性肝炎や肺炎などだった。厚労省は
、ほかのワクチンに比べ死亡率が特別高いわけでないとしたが、副作用の予防のため「
体調が悪いときには接種を避けてほしい」と呼び掛けている。
 二○○○年度の報告症例数は八十二人で、○一年度は八十七人。症状別では発熱や嘔
吐(おうと)、ショック症状などが目立った。ほとんどが回復したが、二十一人が副作
用が続いていたり、後遺症が出たりした。
 厚労省などによると、○一年度にワクチンは一千万人分出荷され、六十歳以上は約六
百四十万人が接種を受けたという。
 インフルエンザワクチンは、ウイルスを鶏卵に接種して増殖させた後、毒性を除いて
製造する。ポリオ(小児まひ)ワクチンなどと違い、発症を完全に防ぐことはできない
が、インフルエンザにかかりにくくなるほか、肺炎など重症化の予防に効果があるとさ
れる。
                                 [共同通信]

高齢者の予防接種が公費負担になり、ある程度正確な数字が出てきたと思いますが、導入時に懸念されていたように高齢者は基礎疾患が様々あるので副作用であるのかの因果関係は非常に難しいと思います。参考にはなると思います。

今週もインフルエンザは多いようですが、当院でのピークは過ぎた感じです。県公衆衛生委員会での他の市町村ではまだ非常に多いと仰有っていましたので、まだ油断は出来ません。しかし、感染性胃腸炎と思われる吐き気、おう吐、発熱が息を吹き返してきた感じもあります。


1月31日
今日で1月も終了ですし、週末にもなります。先週は二桁を越えるインフルエンザ患者さんがありましたが、今週は少なくなった感じがします。しかし、困ったことにB型のインフルエンザが目立ってきました。流行後半に多いと言われることもありますが、タミフルが自由に使用できない現状ではB型のインフルエンザはは困りました。薬の無い時代でも何とかなったのですから、頑張ってもらいましょう!迅速把握事業で報告されたインフルエンザの患者さんは約8万名になりました。これは患者さん報告定点の約1/10ですから、10倍して80万名は患者さん。更に、定点となっている医療機関は一部ですから、内科系の診療機関は3〜5倍ほどあるのではと考えると、240万〜400万名もが既にインフルエンザに罹った計算になってしまいます。間違っているかな!?現在までに脳炎や脳症が26名出たと報告されていたよう(後日確認します)ですが、確率からすると10数万名に1名とでしょうか?多いのか少ないのか?
 明日からは2月です。インフルエンザに加えてスギの花粉症が始まります。アレルギー等をメインにやっていた時代には耳鼻科の先生に治療法や検査法をお教えしていたこともあったのに、開業も長くなると新知識が無くなってきていることに反省しきりですよ!スギ花粉症の遺伝形式や免疫応答の制御などどうなってきたのかなぁ、、、


1月27日
本日、先週分(第4週)の感染症情報が出ました。まだまだインフルエンザの増加がはっきりとわかります。本日は天候が雨のためか、外来診察時のインフルエンザの患者さんが少なかったです。願わくはピークを越える前兆であって欲しいものです。本日小児科部会の会合で、平塚市内の小児科の先生方と雑談しましたが、どこもインフルエンザに関しては同じ状況の様です。脳炎や脳症の患者さんはいないようでした。あれほどインフルエンザワクチンを行ったのに、まだこれだけやっていない人がいて罹患してしまうのだろうか、、、どの先生も「予防接種をしていない人に圧倒的に罹患者が多い」と言う共通の印象があります。
公のデータではありませんが、メーリングリストでインフルエンザの検査結果やワクチン接種の有無などを公開しているサイトがあります。参考にどうぞ! ここ

今秋に昨年以上のワクチン接種を行うのは、物理的にどこの先生でも辛いのではないかと勝手に想像しています。外来が麻痺してしまいますからねぇ、、、、


1月25日
ようやく今週が終わりました。インフルエンザの患者さんが増加中ですが、抗インフルエンザの薬で直ぐに軽快してしまうので、再来の患者さんは非常に少ないおかしな状況になっています。今週は毎日10人近くになることが多く、先週よりも倍増しています。流行初期は家族全員が罹患することがありましたが、最近は単独の来院が多いのでまだまだ増殖中でしょう!既に100名は突破してしまいましたが、予防接種完了者で罹患した人は7名ほどです。薬に関しては非常に困った状況が続いています。B型インフルエンザの人はごめんなさい!このままでは検査薬も無くなってしまうかもしれません。みんな品薄になってしまえば、一昔前に戻った医療をするだけですが、、、、恐らくあと1〜2週で下降線に向かい2月末まで騒がれるかもしれませんね。ここ10年間でトップ3に入りそうな勢いです。


1月20日
感覚として平塚周辺でインフルエンザが猛威をふるっている印象はありません。これは学級閉鎖がまだ少ないからでしょうか?しかし、抗インフルエンザ薬の「タミフル」が品薄で入荷が望めない報道が正式にありました。発売元の中外製薬から言い訳とお詫びが出ています。こちら 昨年は3月まで使用していたこの薬が手に入らなくなり、B型インフルエンザの患者さんへはどう対処すれば良いのか悩んでいます。どこの薬品棚に残っているのかを医師会で把握すべきなのか、薬屋さんにB型の人の分を紹介してもらえるようにするのか?はっきりとB型という証拠を出せば手に入れることは可能なのか?インフルエンザに関しては、ワクチン不足の騒動から検査キット不足に薬の不足と毎年何かが不足して混乱を起こしています。何とかならないものでしょうか?本日「タウンニュース」に医師会紹介の形でインフルエンザの流行状況の取材を受けました。簡単な内容なので中味に期待をしていませんが、どうして流行が大きいのでしょうか?と聞かれました。これは集団の免疫がどの程度沢山残っているのか と インフルエンザのウイルス量が多いのか のバランスによって流行が決まります。香港型の流行は近年少なかったから免疫がないのでしょうね!毎日4〜5人は陽性で休み明けは倍、連休明けは3倍の人が来院しています。従って近年になく流行の規模が大きいのは確かです。ある情報では昨年の10倍の数になっています。人混みは要注意。手洗いとうがい。規則正しい生活。早めの受診と出来れば検査で確認。適合した薬。蛇足ながら、折角検査をしても慣れないために遠慮して鼻孔(鼻甲介の前)に綿棒を擦りつけて検査を行っているところもあるようですが、鼻甲介まで押し込んで粘膜細胞を擦り取るようにすると陽性率が高まるようです。他の医療機関で陰性と言われ当院の再検査で陽性な人が続いたための蛇足です。


1月17日
予想通りに学級閉鎖の知らせが少しずつ入ってきています。今シーズンも高齢者のインフルエンザによると思われる死亡者が報道されました。予防接種を受けていたようで、尚更残念です。今シーズン現在までのところ、当院で迅速検査などで確認済みのインフルエンザは50名を超えましたが、予防接種を行っていた人は3名です。特殊なケースとして熱が37.4度とで頭痛だけの元気な子供も要望があって検査を行ったところインフルエンザでした。他にも比較的元気で他のシーズンなら普通感冒としか言えない人でインフルエンザだった人が2名ありました。このように、インフルエンザと言えども軽症の人がいるのだと勉強させられました。発熱の人全員へ迅速検査を行うつもりもありませんが、可能性として考えなくてはいけないと自戒しています。


1月14日
今やインフルエンザの話題を扱うしかないようです。あまり学級閉鎖の知らせがないので騒がれていませんが、予想以上にインフルエンザの大流行は急激に迫っています。休日診療所や他の医療機関で風邪と診断された人でも当院で検査をしてみるとA型インフルエンザが殆どです。1日での検査陽性数は恐らく記憶にある限り最高の数でした。先週の1週間分の半数が本日1日の数です。悪いことにB型インフルエンザも当院で今季初めて検出されました。検査を行うと時間がかかるし、コストもかかるのでやらずに済めば嬉しいのですが臨床症状で確実に診断は難しいです。強いて言えば、家族内発生が強く虚脱感や関節痛が年長児や大人で多く、年少児は寝てばかりいるという訴えが多いようです。でも38度位で自然解熱したようにみえて元気な子どもでも検査上インフルエンザだったこともあるので最終的に検査するしかないようです。不幸にも予防接種を行った人で罹患してしまった数は現在の所1名だけです。
本日神奈川県衛生研究所からの微生物検出情報速報が出ましたが、これによると「今シーズン初めて神奈川県内(横浜市、川崎市を除く)で、病原体検査定点から12月20日に搬入された7歳男児の咽頭拭い液から、A香港(AH3)型インフルエンザが分離されました。」とあり、当院からの報告が最初だったことになります。だからといって当院に集中しているはずではありませんが、インフルエンザ薬のタミフルが入手困難になっているのが気がかりです。


1月9日
インフルエンザによる患者数の迅速把握事業が本来ならば昨年の12月1日から実施されるか、遅くとも中旬には開始するはずでした。残念ながら、神奈川県の衛生部から7日付文書の送付が本日届きましたので、今日から開始になります。早速、本日の患者さんからネットで入力を開始しました。また、還元情報のアドレスも判明しましたのでリンクさせます。ここから(リンクの頁にもありますが、一般用は既に公開済みらしい) これによると12月18日から始まっている都道府県が多いようですね。また、正月休みの休日診療所の患者さん数が1745名でここ数年間で最高だったようです。
余談ですが、本日医師会の新年会が行われました。市長は忙しいようで遅刻しての挨拶でしたが目新しい内容ではありません。残念なのは現医師会長の北原先生が今期をもって勇退なさると表明されたことです。会長職は診療の合間に出来るようなものではありません。自分のような下っ端の理事でさえ休診を余儀なくさせられているのに、数十倍も忙しい会長職は診療を犠牲にして働かれたのは明らかです。本当に心からお礼を申し上げたいと思います。


1月8日
感染症動向調査の先週分が届きました。実質1月4日の報告だけでインフルエンザが多いのは、今日から始まる学校ですぐにでも流行して学級閉鎖になるものと思われます。1週間後には学級閉鎖かな?そこで問題なのは、インフルエンザ特効薬の一つ「タミフル」の入荷状況が思わしくありません。この薬はA型にもB型にも効果があり従来からの薬よりも副作用が少ないと言われています。在庫がなくなってくれば数少ないB型インフルエンザ用に使用して、多くのA型インフルエンザには旧来の薬を使うことになるかもしれません。


1月3日
今日は霙模様の寒い一日でした。引きこもっていたので、ここ数年間に当院から紹介して返信を頂いた報告書をまとめてみました。入院加療になった患者さんが多いですが、検査や外来加療も含まれていますし、急性中耳炎などは余りに数が多いので集計しませんでした。ここに出てきた病名は思ったよりも多岐にわたっており、開業診療所に似合わないものもありますね。 こちら  もちろん肺炎とか気管支炎に気管支喘息に下痢脱水は定番の入院加療病名ですが、実際にはもっと数は多いはずです。近日中に、最近の症例を追加しておきましょう。


2003年(平成15年)1月1日

様、

今年もよろしくお願い致します。
また、皆様にとってよい一年であることをお祈り致しております。



例年元旦の夜間診療所に連続して勤務しておりますが、昨年は通常の感冒が多かったですが今年は如何でしょうか?
勤務終了後にでもご報告いたしましょう。
休日夜間診療所の様子ですが、今年は毎日混雑が続いているようです。今夜の感想は、確実にインフルエンザの患者さんが出ていることで、迅速検査を行った人は全員インフルエンザです。埼玉から帰省中の人がB型でしたが他はA型で3〜4名だったでしょうか?検査を行っていない人もいるので実数はもっと出ていたでしょう。また、水痘の患者さんがこれ以上に多かったようです。どうして?
と言うことで、今年も夜間診療所から年明けになりました。
尚、新年度になり昨年に掲載した情報サイトの内容はトップ(↑)からリンクしていますのでご参照下さい。