日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールは こちら キャッチアップスケジュールは こちら (標準的な方法で出来なかった時の参考)
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インフルエンザ |
生後6ヶ月以上(メーカーによっては1歳以上)が対象 特に、保育所、幼稚園、小学校、中学校の児童生徒、高齢者、何らかの基礎疾患があって予防したい者、受験生等 |
13歳未満は2回接種 13歳以上は1回又は2回接種 65歳以上の公費は1回分 |
2〜4週 |
3歳未満 0.25ml/1回 3歳以上0.5ml/1回 |
皮下 |
注射を受けた部分が赤く腫れる程度で発熱はほとんどありません。はっきりした卵アレルギーは接種が出来ません(原則)。ワクチン株は毎年流行予測を行って製造しています。流行前の10月〜12月に接種終了が望ましいですが、過去に免疫のある13歳以上の人は1回でもすぐに免疫が出来るので未罹患であれば受けて下さい。近年はワクチン不足が起こりやすくなっています。高齢者や乳幼児に対して重症化を防げると考えられています。65歳以上には公費負担(H.13.12月~)があります。 通常ワクチンの入荷が10月上旬〜中旬になります。入荷次第接種を開始しますから、この時期に問い合わせてください。 解説配布書23-24年用 ワクチン在庫案内 |
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おたふくかぜ |
1歳以上の未罹患者 |
1回 2回接種推奨 |
0.5ml |
皮下 |
副反応は少ないですが、接種2〜3週間後に一過性の耳下腺腫脹や発熱がみられることもあります。また、まれに無菌性髄膜炎の報告もあります。2回接種推奨(MRワクチンのT期、U期に合わせて2回行うことでより確実に予防効果が期待できます) | ||||
水 痘 |
2歳以上の定期接種対象外の人 1,2歳児は定期接種 |
1回 2回接種推奨 |
0.5ml |
皮下 |
副反応はまずありません。感染して72時間以内に接種すれば発病を阻止できる可能性が有ります。接種しても2〜3割に軽く水痘に罹患することがあります。2回接種推奨(1歳で1回目を行い3か月以上経過しての接種を日本小児科学会は勧めていますが、この場合は乳幼児時代の予防効果は高いですが大きくなっての効果には疑問もあります。2回目を約1年後の2歳で行った方が長期効果に期待が出来そうです。この3か月−1年の間に水痘に罹患する危険度を考えて接種するのが順当かと思っています。2014年10月より1,2歳児対象に定期接種となりました。他の年齢でも今まで通り任意接種で受けることが可能です。 | ||||
B 型 肝 炎 |
母子垂直感染防止;HB陽性母の乳児 (WHOは全乳児に勧めています) |
3回 |
通常2,3,5ヶ月(139日以上空ける) |
各0.25ml |
皮下 |
局所反応以外の副反応の報告はほとんどありません。 抗体の出来にくい人は検査を受けて追加接種を行って下さい。 肝臓がん予防の意味合いで、WHOは生後早期の接種を勧めています。その場合は生後2ヶ月よりヒブ、肺炎球菌ワクチンとの同時接種が勧められています。WHOの勧告を受けており定期接種への要望も出されていますがまだ公費負担までには至っていません。 2016.10月より定期接種として2016.4月生まれ以後の0歳児を対象に始まりました。 |
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ハイリスク者;医療従事者、腎透析患者 (WHOは全乳児に勧めています) |
3回 |
1ヶ月間隔で2回 その後5〜6ヶ月後 に1回 |
各0.5ml (10歳未満は0.25ml) |
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ロタウイルス ワクチン (生ワクチン) |
ロタリックス(1価ワクチン) :一番重症化しやすい1種類のウイルス型を弱毒化したもので、交差免疫で他の型にも有効とされています。 ロタテック(5価ワクチン) :代表的な5種類のウイルス型を弱毒化したのものです。 両製剤の効果に大きな差はないとされています。 |
生後6週より接種可能。4週以上の間隔で2回経口接種し生後24週までに接種完了。 1回の内服量は1.5ml 生後6週より接種可能。4週以上の間隔で3回経口接種し生後32週までに接種完了。 |
1.5ml | 経口 | ロタウイルスは乳幼児のウイルス性胃腸炎(白色便下痢症とか冬季下痢おう吐症と呼ばれた下痢おう吐症)を引き起こす代表的なウイルスで、誰もが1回はかかる可能性があります。特に年少児がかかると脱水やけいれんなどおこして重症になり入院加療が必要になることが心配されます。このウイルスにはたくさんの型があるので複数回かかる可能性があります。 このワクチンを経口内服することで90%近く予防できるとされています。しかし、現在の所公費助成にはなっていませんので高額な自己負担がかかります。 対象年齢以上は腸重積症を引き起こす可能性があるので接種できません。 |