ネコは高いところから逆さに落しても、うまく着地するのはなぜ?
 敏捷な猫は、少しぐらい高い所から落ちても見事着地する。オリンピック選手もまっ青なくらい見事だ。
 我が家の猫は、近所のボス猫に追われ庭の木に掛け登ったが、降りることすらできない情けない猫だ。
 数日後のニュ−スに、梯子車が出動して木の上の猫を救出している場面があったが、これとは大違いだ。たった2m程の高さだ。
 こんな情けない猫でも、放り投げれば見事着地する。
 運動神経は普通の猫並に持ち合わせているようだ。

 この着地をよく観察すると、背骨を曲げて身体を丸めてフワリと四足を地面につける。
犬だとこうはうまくいかない。
 ドサッところがるのがオチで、打ち所が悪ければ足の骨を折る。

 なぜ、猫はあんなにもうまく着地できるのだろうか。
 身体の傾きは、耳の奥の内耳にある半器官が司さどる。
 脊椎(せきつい)を持つ動物たちは、この半器官を持っていて倒れるのを防ぐ。
 この傾いた身体をすぐに建て直すには、敏捷(びんしょう)な運動神経が必要だ。
 特に肉食動物たちは、敏捷で素早い。
 敏捷でなければ獲物を捕まえることができないからだ。

 特に猫は体重も軽く身も軽い。
 あまりにも敏捷なために、自動車に驚くと、その場で立ちすくみ、ひかれてしまう事も多い。

 このすぐれた敏捷性と体重の軽さが、フワリと足から着地することができる特技の一つだ。
 もう一つは、人間の肩にある鎖骨と言う骨が猫にはない。
 そのため、身体を丸めて方向をうまく変えることができる。
 猫の身体の造りが、高所からの着地を可能にさせているのだ。