遺伝子の優性と劣性とは?
 遺伝によって、親から子へと伝えられる両親の性質を「形質」という。
 両親どうしの遺伝子の形質が同じならば問題はないが、代々母親の目の色が黒で、父親が青だと、その子どもに現れる目の色は必ず黒になる。
 母親の染色体の中の遺伝子には目の色が黒と書き込まれているが、父親の遺伝子には青と書き込まれているためだ。

 この対立している遺伝子があると、どちらか強い方の形質が子どもに受け継がれてしまう。
 この強く現れる遺伝子の形質を優性遺伝子といい、隠れてしまった方を劣勢遺伝子という。
 優性遺伝子の形質は、ある酵素を作るが、劣性は作らないために、このような結果が起きてしまうのだ。
 この優劣の遺伝子を研究したのがメンデルで、エンドウ豆の種で根気良く実験を続けたそうだ。
 その結果、代々シワのある種のエンドウの花に丸い種の花を掛け合わせると、できた種は全て丸いとの結論を導いた。
 すなわち、優性が丸い種で、シワのある種が劣勢であることを突き止めたのだ。

 これは、このように説明がつく。
 優性の遺伝子を A とし、劣勢の遺伝子を aとすると、代々優性の遺伝子を持っている丸い種の遺伝子の1対をAA と表すと、しわのある種は aa と表せる。
 これを掛け合わせると、表1のように、子の遺伝子は全てAa で、必ず優勢遺伝子の A が含まれてしまう。(赤色)
 そのため子の種は、皆丸くなってしまうのだ。

次に Aa の遺伝子を持つ子ども同士を掛け合わせると、表2のように、AA、Aa、aa、の3種類の遺伝子を持つ孫が現れることになる。
 優勢遺伝子 A の現れる率は、a の劣性遺伝子より多く、その割合も3:1 だ。

 すなわち、孫の代では、丸い種とシワの種の割合は、3:1の確率で作られることになる。
 丸い種とシワのある種のような対立する遺伝子には、優勢と劣性があり、目の色では濃い方が優性となるため、黒色と青色では黒色の方が優性になる。
色覚異常と正常は、正常が優性で、不思議なことに、6本指と5本指では、6本指の方が優性と物の本には書いてあった。
印刷ミスなのか、どうもこれだけは理解に苦しむ。


 表1              表2