メタボリックシンドローム

                                                      


最近 耳にする言葉ですが これはどんなもの?

簡単乱暴に言ってしまえば お腹まわりの脂肪、でしょうか。

日本語に訳すと、  メタボリック=代謝、シンドローム=症候群
日本語の場合、「内臓脂肪症候群」と表記するのが一般のようです。
しかし、皆さんは
脂肪、肉の脂身などは少なければ少ないほうがよいと 思っていませんか?
そんなに簡単では ないようです。脂肪は大切な働きがあるのです。人間が生きていくための三大栄養素の
ひとつなのですから、ばかにしちゃいけません。

脂肪組織にはホルモンなど 体の働きを制御する様々な物質を分泌しているのです。しかも、皮下脂肪より、
内臓脂肪のほうがその働きがはるかに高いのです。つまり、内臓脂肪は より臓器に近いわけです。
このように 体にとって 不可欠だということを 知っていてほしいものです。
内臓脂肪=悪玉、ではないわけです。

ですが、不都合のでるほど大きくなりすぎた状態を メタボリックシンドロームといいます。

内臓脂肪の働きを わかりやすく簡単に示すと、血中糖分に関係する物質、血管の傷みを修復する働き、
インスリンの作用を高める働きの物質、血を固まりやすくする物質・・・などなど。
ようするに、この 掲げた項目が 内臓脂肪が大きくなると 全部反対作用になるわけです。
インスリンの働きが悪くなる、血管が傷みやすくなる、血が固まりやすく(いわゆる ドロドロ)、血中の中性脂肪値が
高くなるなどです。
これが 何をひきおこすかというと、動脈硬化 高血圧、糖尿病、高脂血症・・・などオールスター揃い踏み
これでは いけません。では どのくらいの大きさが分岐点か。

しかし 内臓脂肪の断面積はCT撮影しないと測れません。
そんなに 費用をかけずに簡単に推し量るには

  メジャーを持って   リラックスして立ちます。
軽く息をはいて ヘソの高さの周囲にメジャーを回して測ります
けっして、くびれた所とか、息を吐ききって腹に力を入れた状態で
測ったりしたごまかした数値では意味ありませんよ^^

   ウエスト径  男性・・85センチ以上
            女性・・90センチ以上
 かつ、次の項目2つ以上あてはまる場合は メタボリックシンドロームと診断
  
  高グリセリド血症         150mg./dl 以上
  低HDLコレステロール血症   40mg./dl 以下
  血圧値               130/85以上
  空腹時血糖値           110mg/.dl 以上

この 判断でメタボリックシンドローム?と判断された場合 疑わしきは、
日常の生活習慣をかえなければ いけないようです
    ですが 力士はどうなんでしょう? 太っている力士は意外に 血圧や血糖値などは正常値に収まって
いる場合が多いようです。日常的に激しい運動を行っていて 筋肉量も多く 内臓脂肪も多くないようです
このことから 運動しないのがより大きな問題のようです。
運動不足はメタボリックシンドロームの敵のようです。

 まず、その人にあった 運動が 一番です 
ジョキング、散歩、自転車、水泳   持続10〜30分  週に3〜5日  無理なく継続が大切

 脂肪には 2種類あるわけです。たまりにくい代わりに 減らすのも簡単でない皮下脂肪と
たまりやすいが 減らしやすい内臓脂肪。 
この、内臓脂肪、減らしやすいわけですから 皆さん がんばりましょう〜

では、皆さんは 普段どのくらい体を動かしているか、 主な参考例をみて 大体自分がどの位か
推し量ってみませんか?

           この 時間は 1Exに相当する時間です(エクササイズ=Ex 身体活動量)

軽い筋トレ 20分 普通歩行(買い物・犬の散歩)
体操、ゴルフ 17分 モップ・掃除機
ウォーキング・水中運動・卓球・ 15分 自転車にのる・介護・子供と遊ぶ
バトミントン・ 13分 草むしり・農作業
野球 12分 かなりのはや歩き
水泳・バスケット 10分 荷物の運搬作業
テニス・ジョキング・エアロビクス 9分
山登り・サイクリング・ランニング等 8分 階段を上がる 等

例えば、自転車通勤30分だったら 2Ex です。犬の散歩が40分だったら 2Ex、草むしりが40分
だったら、3Ex・・・というように おおよそ その日の活動を数えます
カレンダーに 毎日 つけてみましょう。そして 1週間 自分の活動数を出してみます
生活習慣病予防の目標は 23Ex!! 
 さて、さて?? 足りなかったら、15分のウォーキングでもはじめましょうか?




                                           参考:市健康課だより