■ カシロダケ竹林整備レポート
今年の11月2日〜11月5日の4日間、福岡県八女郡星野村のカシロダケ竹林の整備作業を行いました。
前半2日は、元林業試験場専門研究官で現在は竹利用アドバイザーとして活躍される、野中重之氏に竹林整備の方法をご指導いただきながら、一緒に作業を進めました。後半2日間は一人早朝から日暮れまで竹林の中にに篭って整備作業を行いました。こんなに汗が出るのかと思うくらい、汗だくの重労働でした。しかし竹林の中での休憩中の静寂と、ときおり竹林に差し込む光はとても美しく、日常のよごれたこころの洗濯をするように、とても清々しい気分にさせてくれます。竹林とはじつに不思議な空気をもっているとつくづく実感しました

□竹林整備とは
竹というのは毎年筍が生まれます。そしてそれがわずか30〜40日程で成長します。実は4年目竹以降は、根の成長が止まります。4年目以降の竹をそのまま放置すると、翌年その根からは、もう新しい筍が生まれなくなります。それを防ぐために、4年目以降の竹を伐採することで、翌年の新しい筍の生長を促すのです。このような循環が竹と筍の間にあるのです。竹林整備とはその4年目以降の古い竹を伐採することと、また梅雨の竹皮採集時期に竹皮を拾いやすいように、道を確保しないといけないという二つの理由があります。また古い竹を伐採することで、日光が入るようになり、筍の生長を助けることにもなるのです。実際、荒れて放置された竹林は、うっそうと暗く、1メートル先に落ちている竹皮でさえ、拾うことが出来ないほどの状況になります。このように竹林整備とは、竹の伐採と道の確保という二つの理由のためにするのです。

今回は、4日間で40メートル×50メートルくらいの山の斜面の整備でした、こつこつと何年もかけて地道に整備して広げていくつもりです。整備前と整備後の変わりように、驚き、夢中になりながら、気分よく作業することができました。
ちょうど初日は夜中に雨になり、寒波がきたようでしたが、夜のテントの中はあったかく寝袋に包まっていました。2日目の夜中聞き覚えの無い、異様な鼻息のようなものが枕元で聞こえました。イノシシです。まさかイノシシの鼻息で起こされるとは。テントの周りをうろうろしてゴミをあさっていたようでしたが、しばらくしていなくなりました。イノシシの縄張りに侵入したので様子を見に来たのでしょう。その後は現れませんでした。やっと不審者と思われなくなったのかもしれません。ただ昼間、林の中を2頭のイノシシをみかけましたが、こちらの姿をみてどこかへ行ってしまいました。なかなか日常体験できない、つかの間の竹林生活でしたが、とても気分よく今回の竹林作業を無事終えました。来年のテントでの竹林作業がまた楽しみです。大汗かいて整備を終え、急に日の光が差し込むようになった竹林の眺めは、言葉で言えないほど、竹林独特の美しい清涼感にあふれています。
                       

        
        

                                 

                                                                          
         


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