2010.7 星野村カシロダケ採集 No2

 2009年の11月から始まった竹林整備の結果が、いよいよこの時期の竹皮採集の結果にでます。都合の悪いことには、実はカシロダケの竹皮の採集時期と梅雨と重なります。7/10に神奈川の大磯を車で出発し20時間かけて現地にはいりました。往復2400キロ以上の一人の運転はいつもかなり睡魔との闘いになります
 今回も約1週間以上のテントでの滞在になるので、水・食料・酒・テント宿営の装備・竹皮採集のためのいろいろの道具など、かなりの量の荷物になりました。
 あいにく九州に入る前からひどい雨になりました。天気予報でもこれからしばらくは大雨が予想されたのですが、雨でも、やはり現地での竹皮を見て採取したいという思いからあえて現地に入ることを決めていました。
 最悪土砂降りでの長期間のテント生活を覚悟していたのですが、実は幸いなことに、地元のカシロダケの専門家の野中重之氏の紹介で、前村長の藤崎正昭氏のご厚意で、土砂降りでのテント生活は大変でしょうと気遣ってくださり、竹林の近くの畑の中の作業小屋をお借りすることができました。いろいろ虫や蚊も多いのでその中にテントを張り約1週間滞在しました。
               
                                           
    
    
翌日から星野村を出るまでの約1週間毎日毎日土砂降りが続き、ほとんど止むこともなく、とうとう一度も太陽を拝むことがありませんでした。ちょうどその頃北部九州地方の集中豪雨と重なり、土砂降りの竹林の中のテント生活だけは避けられたことは幸いでした。
 翌日から早速雨具を着て近隣のカシロダケの竹林に入りました。カシロダケの竹皮がまだ竿についているままでみるのは初めてでした。青々とした新竹についた白い竹皮は本当に美しいです。しかしこの皮もひろってすぐに水を切り、天日乾燥させれば一番いいのですが、それができない場合は2〜3日で腐って使えなくなってしまいます。梅雨の中での竹皮採集がいか大変な作業か初めて身体でわかりました。またいかに天候に左右されるかということもよくわかりました。
 土砂降りの中、何日も竹皮の採集をこころみましたが、せっかくの竹皮もみな雨に腐りほとんど拾えそうなものはありませんでした。かろうじて拾ってきた竹皮を10本ずつ束ねて、小屋にロープを張り、そこにぶら下げましたが、もう翌日からカビがはえてくる始末です。小ぶりの竹皮ばかりでしたがなんとか3キロほどの収穫がありました。

 昨年秋に竹林整備をした場所にも、とても期待しながら行ってみましたが、そこには新竹はほとんど生えていませんでした。そのかわり地面のあちこちに大穴があいていました。そうです。イノシシが筍を食べるためにあけた穴です。昨年苦労して整備した場所の筍はイノシシのために全滅でした。とても楽しみにしていたのですが。竹の生育には表年と裏年があり、それが交互にくるそうです。
 今年は丁度裏年にあたり、なおさら筍が少なく、イノシシも飢えていたのではないかと思われます。これからの課題はまずイノシシ避けの高い柵をしっかり作ることから始めるつもりです。

今回初めてわかったことばかりでしたが、竹皮の採集は地元の方にお願いするのが一番だと実感しました。さっそく地元の古老で、先代が、竹皮採集を生業にしていた方にお願いして、来年は人を雇って採集してもらうように頼んできました。試験的にこの方法でどのくらい収穫できるかを知りたいと思います。こちらは秋の竹林整備に毎年通い、とにかく、筍が生えるように竹林を整備することに集中したいとおもいます。

長い長い雨続きのテント生活を終え7/17日に星野村を出発しました。なんと当日は皮肉なことに久しぶりの太陽がのぞいていました。
つくづく自分が雨男であるということがわかりました。疲れもとれないまま、また長い道のりをハンドルをにぎり、睡魔とたわむれながら帰宅の途につきました。


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