2008/4/29
//著者からのコメント
「『単語耳』の著者の松澤喜好です。
私のサイト名は『英語・発音・語彙』です。それは、英語をマスターするためには発音と語彙が最も重要だと実感しているからです。
発音については、『英語耳』で話しました。次は「語彙」です。
語彙に関しては、『単語耳』の4冊で大いに語るつもりです。
単語の学習は、発音から入ることが正しいのです。脳に優しい英単語の記憶方法は、発音から入っていく方法です。“きちんと発音できる単語は一生忘れない”からです。たとえば、自分の名前が言えなくなった認知症のお年寄りの方でも、昔覚えた歌はきちんと歌える、という例が多くあるそうです 。
(参考文献:『バカはなおせる 脳を鍛える習慣、悪くする習慣』←この本は、『単語耳』をいっしょに作っている工藤編集長が手がけた本です。脳の中では、英語の習得したあとはどうなっているのか、というような話をして毎回盛り上がっています。音の話でも盛り上がりました)。

『単語耳』シリーズでは、大学卒英米人並みの語彙力を得るために必須となる8千単語を、
全4冊に分けて皆様にご提供します。
私が20年から30年かけて習得した2万4千語を皆さんには、2年間で習得していただこうと考えた結果です。
受信語彙は、発信語彙の3倍あるといわれています。私の感覚ともあっています。受信語彙は、なんとなく知っている単語のことです。読んだり、聞いたりしたときに文の前後からなんとなく分かる単語です。
発信語彙とは、自分で使いこなせる単語です。書いたり、話したりするときに使える単語です。発信語彙は、受信語彙がものすごく進歩したものです。
辞書のお世話にならなくて済む語彙は2万語といわれています。今回は24,000語としました。これは受信語彙です。すると、8000語をいきなり発信語彙にしてしまえば、受信語彙の24,000語も、またたくまに習得できるはずだと、理科系の頭で考えました。 ロジカルで確固たる根拠がある8000語を使いたかった。さいわい、JACET8000語を使える契約が結べたので、『単語耳』が実現しました。
その第一巻目である本書(「理論編+実践編Lv.1」)は、前半の100ページほどを理論編として執筆しました。
『英語耳』ですこし話したのですが、『単語耳』に理論編で、初めて、英語学習に関する私のノウハウの「全貌(ぜんぼう)」を語ることができた、と自負しております。
まだまだ話し足りないので、『単語耳』シリーズの残りの3冊で、語りつくしたい。
後半の実践編Lv.1では、具体的にJACET8000語の最初の1000単語を取り上げ、「子音・母音の音」や「音節」([spi]などの、一口で言える子音・母音のまとまり)
の発音を練習しながら、1000単語を同時に覚えてしまおうと、一石二鳥を狙っています。
Lv.1はLevel 1のことです。残りの3冊がそれぞれ、Level 2 (Lv.2), Lv.3, Lv4になります。『単語耳』シリーズでは、1日30分程度の練習で、半年で英語耳の基礎ができ(実践編Lv.1)、1年でTOEICのリスニングで満点を 取れるレベルに到達し(実践編Lv.2)、2年で大学卒の英米人並の語彙力を「正しい発音」とセットで記憶でき(実践編Lv.3&4)、 いったん脳に刷り込んだら、一生忘れないように考えて作っています。強引に、発音で単語を脳に刷り込むことがコンセプトです。
実践編Lv.1の対象者は、これから英語を覚えようとする中学1年生から、TOEICで950点以上をとれる高得点の方にまで、幅広く利用してもらうように考えています。この1000単語は、英語耳の基礎をつくるための格好の練習材料だからです。すでに相当な語彙力がある人も、まずは本書で英語耳の基礎作りに専念してみてください。意味を知っている単語で練習するほうが、
より早く英語耳をつくれるからです。
『単語耳』では新たに、「子音母音の音」だけでなく、「音節」の音の習得に重点を置きました。ネイティブスピーカーは、主にアクセントがある音節の音をもとにして、英単語を脳の中に入れたり出したりしていると考えられるからです。実は、音節さえ聞き取れれば、相手の使用単語を即座にほぼ特定できるようになってしまうことに――その大きな効果に――本書で
学習した読者の皆様は驚かれるでしょう。
Lv.2
音節を本格的に練習するのは、2冊目のLv.2です。10万語を発音するために必要な「音節」の数は、だいたい500ほどの音しかないと、今回JACET8000語を分析して初めてわかりました。
そして確信しました。これを友人でもある発音の指導者に話したところ、「500もあるの?たいへんそうねー・・・」という反応でした。
この反応をFeedbackして第2巻をさらに分かりやすく編集してあります。
500音を練り直して、『単語耳』シリーズでは56パターンに 分類して習得できるようになっています。たとえば、「spi」という音節の音を覚えながら、speak、species、speech…… といった単語を習得できるようになっています。この[spi]という音は500音のうちの一つです。500音、56パターンの全部は、第2巻のLv.2で登場します。Lv.1の1000単語では、数が少ないのと、いきなり500音の練習はハードルが高いので、『英語耳』と『単語耳』第2巻の間にもう一段のステップとして、今回の『単語耳』実践編Lev.1を位置づけました。
Lv.2は2000単語を扱うので、500単語、56パターンの全貌を十分に紹介できます。扱う単語は、JACETの1001番目から3000番目までの権威ある2000語です。権威を利用していますが、JACET8000語はとてもよい力作です。2007年の秋に『単語耳』の第2巻を出せるようにがんばっています。つまり、第1巻の半年後です。その後も半年後とに全部で24ヶ月で出版を完了したいと願っています。
長年、ネイティブ・スピーカーはアクセントがある音節を単語の中心において、脳の中に整理整頓して格納しているのではないか?と感じていました。それならば、ネイティブ・スピーカーと同じように脳の中に単語を格納しようではありませんか? たとえば、「spi」という音節の音の引き出しを脳の中に作ること
です。そしてその引き出しに整理される形で、
speak, species, speechなどの語彙を記憶できる脳へと、あなたの脳をつくりかえることができます。これこそが、
ネイティブスピーカーが脳の中に単語を整理してしまっているやり方だ、と考えられます。
実践編Lv.1には2枚の付録CDが付属しています。
1枚目のCDには、1000単語を、子供に単語を教えるように、かみくだいたスローな発音と、普通のスピードでなされた発音を続けて収録してあります。
英語の発音のからくりと、ネイティブが普通の速度で
話したときの音の消え方などを、すべて納得しながら練習することができます。2回入れたのは、スローバージョンで、子音母音を強調した、特に語尾の子音の正しい発音を聞いて、続けて、普通の会話で語尾の子音が消える発音を聞くことにより、発音のからくりがよく分かります。「百聞は一見にしかず。」と言われますが、「百読は、一聞にしかず」です。編集長も、これをきいて「松澤さんが言っていることは、このことかー!良く分かる。」と感激しています。十回以上もMeetingしてきたのですが、それでもなかなか伝わらないということが存在します。
2枚目のCDでは、アルファベット順(普通の発音)、JACET順(登場頻度順 にナレーターがリズミカルにノッテ録音できた)の二通りの録音を入れてあります。つまり1000単語を全部で2回収録しました。JACET順の録音は、1000単語をやさしい順に並べて発音しているものです。全部で20分強です。すなわち20分で1000単語の発音練習が1ラウンドできてしまうのです。毎日1回、100日続けられたら、脳内ですごいことが起きます。
次のページに2枚のCDの代表的な一部分を聞けるようにしましたので、ぜひ確認してください。
「きちんと発音できる単語は、一生忘れない!!」
あなたは、batとbut、yearとear、heartとhurtの音を区別
して覚えていますか? それらを区別して発音できなければ、英語のリスニングを楽にこなすことは到底できません。
それらを区別できない英単語学習は、今すぐやめるべきです。
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なぜ「音」を使うと、英会話を完全にマスターするための必須8千語を忘れなくなるのでしょうか? その秘密は、本書の「はじめに」をぜひご一読ください。
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実践編Lv.1では、子音・母音の音や「音節」の発音を極めながら、基本1000語で日常会話レベルをマスターします。
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