マリンネット湘南

標 語


船でよく使われる標語を書き出しました。


1 海事一般

  雨が降るときは雨衣の用意、風が吹くときはあごひもをかけ、全て作業は準備が第一
  一事にとらわれなかれ(注意の集中と分散が同時にできる)
  いい加減は船乗りに禁物(自然は手加減してくれない)
  いかなる困難に遭うも、最後まで手段と努力を惜しむな。
  海は荒れても心は静か
  運を頼まず、努力が第一
  大船たりとも恐れず、小船たりとも侮らず
  船上で必要以外走らぬこと
  船では真水は貴重品
  勘の養成に努めよ
  距離の目測に慣れることが、勘を養う第一関門
  苦労した先輩の経験をおろそかにするな(よき船乗りは常に謙虚なり)
  荒天を前に無理して上陸許すな
  細心な計画、大胆な実行
  作業に適応した服装を整えよ
  出航前夜は船に泊まれ
  しけたら、まず24時間と覚悟せよ
  自然の力を恐れるとともにこれを利用せよ
(自然の力を軽く見て、任務を遂行しても良い結果は得られないばかりか失敗をまねく)
  周章は判断を誤り、遅疑は時期を失う
  新聞は見なくとも天気図は見よ
  上司に叱られても、不満の色を表さないのは船乗りのたしなみ
  乗員の命をあずかるのは、艇長である
  事前事後の研究を怠るな
  先手先手の判断はいかなる善後処置よりも優る
  艇にのったら低い姿勢
  艇に乗るときは下級者より、降りるときは上級者より
  だろうだろうは事故のもと
  手先信号静粛第一
  手先信号第一、口第二
  天候は眠っている間によく変わる
  出船の精神
  5分前の精神
  当直は常に厳正であれ、一艦の保安を守るは当直員なり
  時計は常に整合しておけ
  乗り回すとも乗せられるな
  ハンドレールに寄りかかるな、上甲板構造物に腰掛けるな
  人の艇見て、わが艇直せ
  船乗りに不精は禁物
  無理は禁物、無理を知りつつ作業を行うな
  申し継ぎは丁寧になし、慎重に聞け
  やけは船乗りに禁物
  油断と怠慢は船乗りの敵
  忘れたではすまない海の作業
  わがままは、艇の和を乱す


2 運 用

  錨の使用に関しては、苦労を惜しむな
  錨及び錨鎖は、汚れたまま放置するな
  運用の巧者とは、ただ操船のみについて言うにあらず、船体はもちろん用具を整備し、目 
 的遂行に対し万遺漏なきを言う
  運用の妙は一誠にあり(運用の妙は一心にあり)
  運用の妙は注意と果断にあり
  運用は数理6分勘4分
  運用の目は八方に
  運用の極致(こつ)は智得にあらず、体得にあり
  重いものは下に積め
  海上で使用する用具には控え索を付けよ
  外舷作業には必ず命索と救命具
  索具は伸率を計算に入れて使用せよ
  索の端は止めておけ
  重量物は必要以上に高く揚げるな
  天幕、側幕類はひょう動しないように、また止めひもは垂下しないこと
  動索にさわるな(動索付近の作業は注意が必要)
  伸びた索具に注意せよ
  ホーサー舫、ワイヤーロープ及び係留用錨鎖の摩擦部に気をつけよ
  結ぶ時は解く時のことを考えよ
  輪がねたロープの中に足を入れるな


3 行 船

  あいまいな目標で位置をいれるな(航海術の初歩)
  紅灯(あか)と紅灯、青灯(あお)と青灯とを見て通れ
  灯火(あかり)のはやのみこみは危険なり
  頭より早く船を走らすな
  安心して乗っておられる艇にせよ
  錨かき(底質)に注意して投錨せよ
  錨と揚錨機は艇の生命である。
  位置がわからぬ時は止まれ、速力を緩めよ、レッド(測深線)を入れよ、安全な方に避けよ
  位置は確実に入れておけ(急に見えなくなるのは海上の常)
  海の上では待ったなし
  同じ航路も初航路、二度の航海、初航海
  海図はよく調べて大尺度のもを使え
  回転の増減には機先を制せよ(回転の効果はすぐにあらわれない)
  舵のぐらぐら相手が迷う
  舵一杯はよくよくのとき、慌てて急ぐな、ゆっくり回れ
  風に乗るより潮に乗れ
  風の変わり目に注意せよ
  コックピットは静粛に
  艇の扱いは惰力と転心を見るに敏なるを要す
  艇尾を危険物から遠さけよ
  カームに衝突、月夜に座礁
  エンジンを止めても船は止まらぬ
  狭水道では特に両岸の地形に注意せよ
  危険と思えばまず停止
  強風の航海、船首はのぼっても船位は落とされるものと知れ
  霧には錨を忘れるな
  霧の前ぶれ風寒し
  霧来たりなば目を見張り、耳をそばだて、杖をつき、ゆっくり進め
  きわどい操船怪我のもと
  航海に3L(Log、Lead、look out)
  航海は始めと終わりに用心肝要
  航海準備は早めに完成せよ
  航海長は線で、船長は帯で(幅のある航法)
  荒天準備を遅疑するな
  ころばぬ先の杖、乗り揚げぬ前にまずレット
  潮の流れに錨を使い船を回せよ川湊
  暴風(しけ)には尻に帆をあげるな
  暴風(しけ)の前にはうねりあり
  暴風(しけ)が来たら、ボートに錨、エンジン準備を忘れるな
  暴風(しけ)中は陸岸に近寄るな
  衝突予防の第一は見張りと報告
  衝突避けるに相手に頼るな
  自差測定を怠るな
  自信なき船乗りは船に乗るにあらずして船にのせられるなり
  上手な操船は上手に見えぬ(はでには見えない)
  推薦航路の左に出るな
  水道は右側を通れ
  水道における変針は「ジワジワ」主義
  瀬戸の短いものは順潮で長い場合は逆潮で通れ
  操船は千回うまく行っても普通だが、一回失敗すれば下手である
  操船は人を気にせず自然を見て(体面、部下の不平、便乗者の便利等にとらわれるな)
  走錨の恐れがあれば早めに錨鎖を伸ばせ
  速力遅ければ偏差大なり
  速力の感覚を身につけよ
  速力の確認は行程の基
  他船の灯を見たら自分のを確かめよ
  たそがれに間違うものは、埼の鼻、瀬戸の入り口、島の面(つら)
  大丈夫と思わぬところに錨を入れるな
  沈没座礁の先例を常に熟読がん味せよ
  月の入り会い前が見えぬ
  東よりの風に注意せよ
  避航は早めに大きく
  左警戒、右注意
  錨鎖を伸ばして安眠せよ、用心は何よりも安全である
  風潮強いところで速力をゆるめると艇位はあてにならず
  風落(リーウェイ)の量を確認せよ
  船は自分より正直なり(思う通りに動かぬ時は、何か操船の原則を忘れている)
  船乗りはみんな見張員
  浮標の位置は信用できぬ
  古い海図でよくたたり(補正しておくこと)
  変針10分前に艇橋に行け
  まず停止確かに安心できるまで
  待てば海路の日和あり
  曲り角、出会い頭にぶつかるな
  見合い関係に入れるな
  水先人は過信するな、自分でもチェックせよ
  見張りは心の目を開いて
  見張りの極意は見えると見えざるの境を見るにあり
  港の入口衝突多し
  見えぬときは陸を離して通れ
  見えたらすぐ報告
  眼鏡は常に目に合わしておけ
  夜間航行中に発見した灯火は必ず方位を測れ
  夜間当直は目をならしてから立て
  夜明近くには艇橋にあがれ
  横付け時、どちらも互いに防舷物を出せ
  夜の光りは近くに見える
  夜の光は強く見える
  ログは信用すべし、過信すべかれず
  ログ、流木は流れを知らず
  ロラン、レーダーあっても目視位置を出せ


4 機 関

  移動用携帯器(電気ドリル、移動灯、錆打器等)は必ずアースをとれ
  回転する機会に油を忘れるな
  仮配線を行うな
  機関室内で腕まくりをするな(やけど、怪我、感電のもと)
  死線を確認するまでは通電中と心得よ(正確な測定器で確認する)
  振動するところのネジの緩みに注意せよ(事前に増締を行え)
  スイッチの操作は右手で行え
  蓄電池の整備状況は艇の電気装置の整備を表す
  電気火災は直ちに電源を切れ
  電気装置には湿気、高熱、汚れは禁物である


5 整 備

  厚化粧は船を沈める
  いつも使わぬ物こそ手入れ
  金物の錆は庭の雑草と同じ、やり放せば増える、とらねば恥
  甲板の油と水はすぐ拭え
  艇の外容整備を怠るな
  艇の美観は各員の心がけ次第
  艇内に不要なものは持ち込むな
  機械や工具は何時でも最良の状態で、最大能力発揮できるよう整備に力をそそげ
  緊急時に必要な物件は、いつも整備し、その所在場所を確認しておけ
  靴の泥を持ち込むな
  修理復旧後の試運転は必ず立ち会え
  真ちゅう、金物は極力磨いて光沢を出せ
  愛艇精神はシーマンシップの第一歩
  清掃は常に上から下へ、風上から風下へ
  清掃するより汚さぬように
  常に艇の清掃に努めよ
  適切な整備保存は経費の節約である
  塗装は風の強い日、湿気の多い日は避ける
  入渠のとき船底をよく調べよ
  熱と湿気は錆のもと
  便所は常に清潔に(便所を見れば躾がわかる)
  予備品は常に使用できるよう手入れせよ

  
6 安 全

  ライフジャケットとハーネスは命の恩人
  「だろう」「だろ」は事故のもと
  安全止めを忘れるな
  安全とは危険との戦いである
  安全帽は必ずかぶれ
  安全は確実な見張りと報告から
  異音、異臭、異熱等自分の周囲の状況に絶えず5感を働かせ
  旺盛な責任感に事故はなし
  海難は心のタガのゆるみから
  海難は違法と無理と油断から
  火事は消すより出さぬよう
  危険な所で危険は少なく、安全な所で危険多し
  舷外作業員は必ず救命胴衣を装着し、命索をつけよ
  構造物や取付金具等にある安全保護装置を盲信するな
  作業(操法)は安全、確実、迅速の順
  しくじったら第二、第三の手段を迅速にやれ
  「しまった」と思う暇があれば策をとれ(議論より実行)
  初心者に過失少なく、慣れて怠る者に怪我多し
  事故が起こった時の記録は確実に詳しくとれ
  事前の研究と平静な心が事故を防ぐ
  重量物取り扱うはまず姿勢
  倉庫で裸火は使わない
  注意に勝る技量はなし
  つらい、いやだは事故を招く
  重量物の下に身を置くな
  動揺や衝撃に対して人体や機器の予防措置はしたか
  人の変わったとき用心(注意)せよ
  負荷を切ってからメインスイッチを切れ
  報告を怠ることも事故のうち
  安全に手加減は禁物
  漫然操船事故のもと
  マストに登るときはボースンチェヤーに安全止め
  目分量が失策のもと
  よそ見、わき見は事故のもと
  弱いところをカバーせよ
  楽な時ほど心を締めて
  「楽だな〜」と思うときに油断あり
  わかっていても慎重に
  基本にかえれ
  沈んだら艇から離れるな
  達着時に手で行足を止めるな
  手、足のツメを切っておけ
  夏でも冬の服装


7 気 象

  キラキラ星は風邪をひく
  春の風には恐怖が潜む
  山の景色が天気の予防
  湿った空気と空の色
  夕焼け小焼けは心も晴れる
  空の芸術が明日を占う
  日傘,月傘天気は下り
  北東気流は天気が悪い
  釣れる歓びが悲涙に変わる
  島が目安の雨と雪
  波の理解が我が身を守る


トップへ
トップへ
戻る
戻る