お盆(盂蘭盆会

 お盆は仏教一般の行事で、先祖供養を行います。 お盆の起こりは、「盂蘭盆経」に説かれています。それによると、釈尊の弟子の一人である目蓮尊者が、亡くなった母が餓鬼道に落ちて飢え苦しんでいるのを知り、食べ物を与えようとしますが、みな炎となって燃え上がってしまい与えることが出来ません。そこで、目蓮が釈尊にどうしたらいいかと尋ねたところ、修行僧を手厚く供養するといいといわれ、そのとおりに実行すると、亡き母は餓鬼道から抜け出ることができました。 この目蓮尊者の施しの説話がお盆の由来となり、さらに日本古来の祖先を祭る風習とまじわって、今日のような行事になったとされています。

初盆

 故人の死後はじめて迎える新盆の供養はとくに丁重に営みます。精霊棚を設け、初物の農作物で作った供物を飾り、供養膳に精進料理を盛って供えます。そうめん・白玉だんご・果物・好物などです。なお、この供物は墓前にもお供えるようにします。また、お盆の間は、精霊に自分の家を教えるために、仏壇のそばとか軒先に、岐阜提灯や新盆灯籠を飾るものとされています。白提灯は、新盆を迎える家でととのえ、色提灯は親戚や知人からお盆の前に贈られたりします。なお、新盆には僧侶に読経を頼みますが、お盆は僧侶が最も多忙な時ですから、早めに依頼しておいたほうがよいでしょう。


掛け袋セット
平塚市および近郊では、新仏様が遠い浄土より初めて帰ってこられるために下記のような品をそろえて、、お寺のお施餓鬼供養法要の3日位前までに届ける風習があります。
@ 掛け袋 (三角袋)  道中の召し上がり物、昔は一生に一度ということから米一升一合入れた。
A 履物と麻ひも     亡くなられた時には、往きの仕度のみなので帰ってこられる時の履物。
                道中は履物が切れたら麻ひもで直す。
B 扇子          暑いので扇子で扇ぐ。
C お小遣い銭      のし袋に入れる(いくらでも良い。 

墓参りから供養までの行い方

 お盆の初日(一般には713日、旧暦813日)にお墓参りをし、墓地を清め、香華をてむけ、お供え物を飾りお参りをします。昔は、墓地で迎え、火をたいてその火を盆提灯にうつして持ち帰ったものですが、諸事情により、現在では、家で迎え火をたいて仏壇の灯明をともし、盆提灯の明かりをつけます。提灯はお盆の間、毎日明かりをつけるようにします。お盆の最後の日(一般716日、旧暦816日)にも送り火をたき、霊を送り出して、新盆の行事を終わります。

お 彼 岸
春の彼岸は、三月二十一日(春分の日)・秋の彼岸は、九月二十三日(秋分の日)を中日として、前後七日間にわたり、先祖を供養する日です。お墓参りをし、仏壇をきれいにし、おはぎを供えたりします。「彼岸」は古代インド語の「バーラミータ」の訳である「到彼岸」を略したもので、煩悩のない彼岸へ渡れるように祈り、先祖を供養すると共に、神々に感謝する仏教的な意味合いと日本古来からの伝統が習合したものといえる行事です。極楽浄土は真西にあるとされ、彼岸の中日は真西に太陽が沈むことから彼岸と極楽は結びつけられることが多いようです。また、お供え物として必ず登場するのがおはぎです。春に作るのがぼた餅、秋に作るのがおはぎと云われています。
 

花まつり(潅仏会)
日本では例年四月八日が釈迦の誕生日とされており、この日各地の寺院で、白い象(インドでは神聖で最上の乗り物とされる)に載せられた花御堂(四本の柱の上に屋根を取り付け、花で飾ったお堂)に、天上天下唯我独尊を呼号したという、右手を上に挙げた小さな誕生仏をその中に安置し、花御堂を本堂の前に祀り参会した人々が誕生仏の頭に柄杓で甘茶を注いで生誕を祝う行事です。甘茶とは、日本の山野に自生するウリ科のつる草・アマチャズルの葉を蒸して揉み乾燥させたもので、少し煮出して飲用します。釈迦が生まれた時に龍が天から降りてきて香水(甘露と呼ばれる不死の妙薬で、蜜のように甘いといわれる)を産湯として注いだといわれる故事がらきています。