平塚クラブ会派視察報告
期間 平成21年10月7日〜平成21年10月9日(2泊3日)
視察先 ○宜野湾市 宜野湾マリン支援センター
○北谷町 アラハビーチ&NPO法人沖縄OCEN
○糸満市 市役所の太陽光発電システム
1、糸満市
沖縄本島の最南端に位置し、「ひかり」と「みどり」と「いのり」をテーマにかかげた
人口58,138人の漁師(ウミンチュー)のまちです。
市の新庁舎が平成14年5月から業務開始しましたので、
庁舎建設の基本理念や太陽光発電システムの特徴・効果について視察しました。
*庁舎建設の基本理念
庁舎が単に行政運営の拠点としてとどまるだけでなく
地域住民と自治体とのコミュニケーションの場であるとともに、
地域の風土や周辺環境とも調和し、ひとにやさしい開かれた地方自治の拠点となるために、
(1)市民が親しみ利用しやすく、職員が働きやすい行政サービスセンターとしての庁舎
(2)市民がふれあい憩えるコミュニケーション空間を保有し、周辺都市環境と調和している庁舎
(3)本市の風土と文化を生かし、21世紀へはばたく魅力的なまちのシンボルとしての庁舎
(4)省資源・省エネルギー型の対策が講じられ、防災拠点としての機能をもつ庁舎
(5)21世紀を展望した国際化・情報化社会等に対応できる規模や機能を有する庁舎
など5つの基本理念を作成しました。
*建築概要
・敷地面積 13,844�u(旧庁舎の3倍の広さ)
・延べ床面積 15,434�u
・駐車場 117台(内身障者用 5台)
・工期 平成12年10月23日〜平成14年3月31日
・総事業費 約56億73百万円
(太陽光発電設備設置費 4億5千万円、助成金含む)
*建築特徴
■基本理念に基づきバリアフリー計画をたてた。
(1)各階に車いすで利用可能な多目的トイレを設置
(2)身障者用エレベーター(ストレッチャー対応)
(3)音声誘導装置(玄関出入口)
(4)聴覚障がい者補聴装置(議場・大会議室・窓口部門)
■新エネ、省エネ対策
(1)庁舎内の熱負荷を抑制する効果を図るため、太陽光発電パネルで構成された
シェルター及びルーバーの設置
(2)自然エネルギーの活用(太陽光発電)
(3)氷蓄熱(深夜電力利用により、日中の電力ピークシフトをおこない契約電力の抑制)
(4)雨水利用(300立方メートル、散水・トイレ全水道使用料の40%をまかなう)
■インテリジェントビル
(1)全庁ネットワーク化(情報の共有)
(2)ビル管理システムの導入(省エネ・効率化)
(3)各課へのダイヤルイン(電話による待ち時間の短縮)
*太陽光発電システム
■導入の背景
二酸化炭素の排出による地球温暖化問題に積極的にとりくむために
「糸満市新エネルギービジョン」を策定。
二酸化炭素の排出抑制にきわめて有効な新エネルギーである太陽光を利用し、
計画される公共施設にできる限り導入を図り市民への喚起を促す。
■特徴と効果
太陽光発電パネルを屋上に1496枚(975×922mm)、
南面に1040枚(1032×469mm)の合計2536枚とりつけられています。
南面のソーラーパネルは日よけ効果を保ちながら室内からの眺望を妨げず、
又パネル同士で影にならないように設置。
これらのソーラーパネルは、屋上145.3kw、南面50.3kw、
合計195.6kwを発電することができ市庁舎の必要電力の約12%をまかなっています。
年間では、約21万kw/h 電気料金に換算すると約300万円です。
また、二酸化炭素削減量は、約125トンです。
<感想>
塩害のため、太陽光パネルの維持管理に多額の費用がかかり、
費用対効果はあまり期待できない。
ドイツ製のケーブルの修理には、1000万円かかるといわれている。
メンテナンスの経費増をいかにおさえるかが課題です。
1、北谷町アニハビーチ
アニハビーチは、3.5kmにおよぶ海辺のふれあい地域であり、
このすばらしい自然環境を利用して、ビーチサッカーがさかんに行われています。
ビーチサッカーは、ブラジルの発祥ですが、ここ10数年で欧米をはじめ
世界的に普及してきた新しいスポーツです。
*平塚市でも平塚海岸にビーチバレーコートをもっていますので、
湘南ベルマーレとの協力が得られれば、ビーチサッカーの普及も可能かと思います。
*このビーチのすばらしい砂浜の砂を海のないまちへ運び、沖縄のビーチをつくり、
ビーチスポーツを展開したらどうかと感じました。
*ビーチサッカーは、まだまだ認知度が低いですが、日本国内では、
2006年から全国大会が4回連続、沖縄で開催されました。
沖縄から発信される数少ないスポーツのひとつですので、国内でメジャーになるためにも、
主体となる団体の育成ならびに、後援団体の支援が必要となります。
*沖縄でビーチサッカーの普及に取り組んでいるのが
「NPO法人O.C.E.N」で、ハニハ公園の指定管理者として事業をすすめながら、
ビーチクリーンアップ、陸上のごみ清掃、などを通して海の環境保全につなげる活動をしています。
*J1昇格なった「湘南ベルマーレ」もサッカー、ビーチバレー、女子ソフトなど
多くのスポーツ分野に進出していますので、今後、平塚海岸の活用も含め、
沖縄と平塚の連携ができないか、検討してみる価値がありそうです。
1、宜野湾市
本市は、沖縄本島の中南部の東シナ海に面し、中心部には、米軍の基地のある基地のまちです。
今、政府は、この普天間基地の移転をめぐり、県内、県外、国外と
いろいろ論議がなされ、大きな政治問題になっていますが、市内の公共施設は、
国の補助金により立派な施設が多く、雇用や経済面での促進がみられます。
しかし、基地による危険性の除去は、なされず、騒音被害とあいまって深刻な状況です。
このような中で、宜野湾マリン支援センターを視察しました。
*宜野湾マリン支援センター
愛称「まりりんぎのわん」は、宜野湾市とマレアが運営しています。
マレアは、ダイビング指導団体から最優秀賞を受賞したマリンショップで、
本社は東京にあり、インストラクチャーに横浜の女性もいて親近感を覚えました。
目的
・マリンスポーツの指導員や資格者を育成し、地元雇用の拡大を図る
・観光産業としての確立と質の向上
特徴
・ファミリーで参加できるメニューが充実
・海が目の前なので短時間で様々なマリンプログラムが楽しめる。
・水着やタオルもレンタルがあるので着いた日も帰る日も手軽にマリンスポーツを楽しめる。
・200台の大型ロッカー&14機のシャワー完備。
又、海をテーマにした目的利用型の施設として、海と接点を望む人たちが
気軽に利用できる事業をおこないます。
例えば、海の情報発信としてホームページの開設や海をテーマにした展示品の紹介をしたり、
海の体験学習として体験講座・カルチャー講座・催事の開催等おこないます。
運営は、マレアという指定管理者ですが、「海」をテーマにした観光施設としては、
家族で楽しめる行き届いたサービスがあり、沖縄ならではと感じます。
平塚市も「海」がありますが、龍城ヶ丘にあるプールの有効活用を早期にはかり、
県との調整の中で、家族で楽しめる『海』にできればと思います。