小文集(序文集) ’1985
ここが最初のページです。
1982年9月にスタートしたビレッジ教室(当初はカルチャービレッジ)の毎月の教室だよりの
序文を抜き出してまとめました。85年4月以前はエッセイ的な序文がないので85年5月からです。
その後も序文らしい序文がなかった月もあります。
85.5.7 幸せの原点
風薫る5月、桃色や黄色の花が目につきます。今ごろのお天気のいい日は、お天気がいいという
それだけで幸せです。これが幸せの原点なのかもしれません。
85.6.1 梅 雨
梅雨に入ります。楽器は湿気を嫌いますから、なるべくまめにケースにもどしましょう。でも
ケースに戻すとつい練習がおっくうになる方は楽器を犠牲にしても出しっぱなしがいいかもしれま
せん。どんないい音も弾かないことには意味がないですからね。雨の日は道の草や石が生き生きし
ています。イギリスと日本で水彩画が発展してきたのもこの風土のためでしょう。
85.7.1 な つ
四季それぞれに味わいがありますが、私はとくに7〜8月の暑い陽射しが好きです。田舎のどこ
を見ても緑の草がムンムンしているところを陽に焼かれながら歩くのは最高で、生きている実感を
味わいます。今年ももうじきそんな季節です。うれしいです。
85.9.2 母
母は7月から油絵を始めました。最近父も絵を描きはじめ、3人で7月末に黒姫高原へ行ってき
ました。共通の目的を持つと旅もいっそう楽しくなります。何十才から新しいことを始めてもおか
しくありません。人生欲張ろうではありませんか。母はこれからプロをめざすと言っております。
85.10.1 芸術の秋です!
地軸が23度かたむいているというだけでどうしてあんなに暑かったり、そしてあっというまに涼しくなって
しまうのでしょう。自然は不思議に満ち、美しくて偉大です。秋はその美しい顔を見せてくれる季節です。晴れ
たら外へ出ましょう。車ではなく歩きで・・・。歩けば草に出会います。
人間ぎらいではないけれど、人間以外の命の世界も豊かです。