9月14日(金)
【本来なら日本到着の日】

この日の夕方、たくさんのお土産と思い出を抱え、成田に到着の予定だった。しかし、私たちは未だここアメリカにいる。
帰りたくても帰れないのだ。旦那の仕事、子供の体調、所持金の事、これからの世界情勢・・・不安材料が山となってる。
これからどうなるのか・・・・。

たくさんの不安を抱え、今日はナッツベリーファームへ行く事にした。もちろん、出費は最小限に抑えなくてはならない。
ディズニーランド同様、水筒、ペットボトルに麦茶を詰め、いざ出発。エアポートバス乗り場までホテルのシャトルに乗せて行って貰う。

ここのバス乗り場は、何の施設もないただの駐車場。トイレもない。いきたくなったら道路向かいのホテルで借りる。
切符売り場はあるが、職員は居らずたまに顔を出すと「切符は車内で買ってくれ」と無愛想に言われる。
ナッツベリーファームまでは9時発のバスなので、45分ほど寒い中待たされる羽目に。
ここカリフォルニアは日中は日差しが強く、ものすご〜く暑いが、朝晩は長袖長ズボンが必要なほど冷え込む。
昼間の暑さも日本の蒸し暑さとは違い、空気が乾燥していて実に過ごしやすい。日陰は心地よい風が吹き抜ける。

9時近くになりバスがきて私たちを含め3家族が乗り込む。ドライバーは、帰りはここに電話をして迎えにきてもらってと言う。
そうなの?何度も念を押してしまった。おまけに降りるときは誰も料金を払わないで降りてる。
え〜〜〜いいの?!私たちも従うが不に落ちない。帰りのバスは降ろしてもらったバス停で、Pick Up するからと言われた。
帰りにまとめて払うのかな〜。きっとそうだな。お土産屋さん街を通り、エントランスへ向かう。

開園は10時からであと20分ほどある。私は公衆電話からミッキーネットのアツコさんに電話をする。
何か状況が変わったらホテルに電話をくれる事になっていたので、今日は夕方までいない事を告げ、帰り次第電話を入れると伝えた。

ここに入場料は大人2人、子供2人で計$140 もした。他のテーマパークでクーポンを貰うつもりが忘れてた。
カードで払うつもりだったので、カードを提示すると「このカードは使えないよ。」と、言われてしまった。えっ?なんで?
とにかく他のカードを出してそちらで支払いを済ませた。どうしてだろう・・・・あっ!そうだ!
ホテルのチェックインで保証としてカードを提示しなければならない。これはその時のカードだ。
延泊が続いて、まだ清算が終わっていないのでストップが掛かってたのか?!カードを3枚持ってきておいて良かった・・・。

ナッツベリーファームのキャラクターはスヌーピー。
10時のオープンの前に入場者、キャストが全員でアメリカ国歌を斉唱。
入場するとここのキャラクターのスヌーピーがお出迎え。
さっそく、恒例のストローラーのレンタル。借りてびっくり。
情けないくらいの古さ・・・(笑)。昔の乳母車に近い(笑)
ディズニーランドやユニバーサルスタジオを見ているから、がっかり。
シングルとダブルがあって、ダブルは向かい合わせで乗れる優れもの。
レンタル料もバカにならないから、ここはシングルでガマン。

気を取り直して、『キャンプ・スヌーピー』に向かう。
テーマパークは絶叫系が多くて、小さい子供は身長制限で引っかかる。
でもここは、小さい子供しか乗れない乗リ物がたくさんあって、
子供たちは大喜び!!特に娘はね。
ナッツべりファームはディズニーランド見たく混んでないので、
待ち時間なんかなくて、スイスイ乗れちゃったのが嬉しい。
まぁ、でも広いから歩くのが疲れるかな〜。
ユニバーサルスタジオより広いかも(歩く所が多い)。

フリーフォールのような乗り物。
落下せず、ガクン、ガクンと止まりながら上がったり下りたりする。
この他にも飛行機の乗り物や、汽車、ミニジェットコースター、バスの形のスウィング、メリーゴーランドなど
大人の乗り物以上にたくさん乗れて、子供たちは大満足!よかったね。

私たちの本来の目的はここでWood サインを作る事。園内マップで探しても、それらしい名前は出てこない。
ウロウロしてるうちに『Corky’s Carver Signs 』と言うお店を発見!ウッドサインの見本がいっぱい並んでる!
しかし、7年前の新婚旅行できた時にはないウッドサインの形だし、その時の物ではない。でもすごく気に入った!
旦那は消極的だったが(あくまでも抜き文字にこだわってる)、
私は「もし、あの時のが見つからなかったら、また作らなくて後悔するなら絶対作ったほうがいい」と断固として譲らず。
結局、1つオーダーする事にした。シンプルな形が良かったので、見本で選び作ってもらう。
15分ほどでできると言うので、プラプラする事に。お値段、$24也。
お土産物屋や、ファーストフード店が西部劇に出てくるような町並みに
溶け込んで何店舗も並んでいる

ふと その中に一つのお店を発見。あ〜〜あのお店だ!
7年前に作れなかったウッドサインのお店。『Wood-N-Stuff』だ〜。
が〜〜ん。別の物をオーダーしてから見つけるなんて・・・・。
やっぱり抜き文字のウッドサインも捨て難い・・・。旦那は買う気満々。
せっかくだし買うか〜。これを逃したら次回はないかもね?!

名前と他に一つ形を選べる。私たちは見本にあったグースにした。
職人が居ないのか、3時間後の3時に出来上がると言う。
早く見つけられて良かった〜。これで$36也。

町並みのいたるところに、最初に作ったウッドサインの
彫り文字が掛かっていて、メニューや料金表になっていた。
これはこれで、すごく合っていて良いわ〜。作ってよかった♪
所持金が少なくなってきてのこの2つの出費は痛いけど、
お金には返られない大切な思い出になるわ〜。
上が念願かなった抜き文字のウッドサイン。
下が最近の主流?彫り文字のウッドサイン。

音楽にあわせて噴水が生きてるように動く。
見事!なショ−でした。
暑かったので水しぶきが心地よかった♪
この日はアメリカに来て、一番暑い一日となった。
いくら水を飲んでものどが渇く。汗が全く出ないので、暑い感じがしない。
水筒とペットボトルの麦茶が帰る頃には空になった。
気温、華氏92F。90Fが約32℃だから、もっと暑い!

早めにウッドサインの受け取りに行ったが、もう出来ていた。
子供たちの疲れも激しく、そろそろ帰ることにした。
ペニープレス機もいっぱいやったし、子供たちは満足したかな?

出口で再入園のスタンプを押されそうになったが、もう帰るので断ると
すっごい変な顔をされた。まだ3時だもんね。普通はまた来るか。
ナッツベリーファームのチキンはおいしいと評判なので
今夜の夕食に買って行く事にした。
ディナーパックのようなセットで、チキンとサラダとポテトが付いてくる。
これで$15.59也。
ナッツベリーファームはどこのお店も食べ物がおいしかった。
食欲のない私もおいしく食べられた。
ここのジャムはあまりにも有名で私たちのホテルでも使ってたよ。

チキンを買って外に出ると、旦那がエアポートバスのバンがバス停の方向に走っていった、と言う。
HPの時刻表ではナッツベリーファーム発が3:30になっていた。まだ3:23。走れば間に合う。急いで子供たちの手を引き走り始める。
しかし、バス停にはバンどころか何も止まっていない。ちょっと〜少しぐらい待ってよね〜。アバウトなんだから・・・アメリカ人・・・。

エアポートバスに電話したら来てくれるのかしら?電話は苦手・・・。何度もコールをしてようやく出たと思ったらいきなり切られた。
ちっくしょー!!もう一度掛ける。すると、迎えになんか行かないから、ここまで来いと言う。はぁ?話が違う!
英語が話せないと言っておきながら、頭にきたので「行きのドライバーが、電話をしたら迎えにくるって行ったんだよー!!」と
めちゃくちゃな英語でまくし立てた。すると、わかったのか「OK,迎えに行く。時間は5:30ね」・・・・はぁ?

時刻表では確かに3:30の後が5:30だが、まだ3:30前だよ〜さっき行ったバンを無線か何かで呼び戻せよ〜。

旦那に話すと、5:30までは待つのはきついと言う。そうだよね。水もないし、子供も疲れ切ってる。
今日の暑さで かなり体力を消耗しているのは 子供も大人も一緒だし。
仕方がない、タクシーで帰るか・・・。客待ちのタクシーにホテルまでの料金を聞き、トラベラーズチェックが使えるか尋ねる。
ホテルまでは$20、チェックは使えないよ、と言われてしまった。キャッシュに変えるのに何か買うか・・・・。
すると、もう1人のドライバーが、キャッシュと同じだから使えるよ、と助言してくれた。
こうして私たちはタクシーに乗って帰ることにした。行きはタダで来れたから、これでとんとんか〜。

長男と娘はすぐに眠ってしまった。末っ子はのどが渇いたのか、ホテルに着くまでず〜〜〜っと泣きっぱなしだった。
ホテルに着き、チェックを渡そうとすると、まだ心配だったのかフロントで換金してくれるように頼んでくれと言う。
そうですかい。事情を話し、キャッシュに変えてもらった。

部屋に戻り、状況チェック。ミッキーネットさんに電話をする。
今日飛ぶはずだったJAL便が飛ばなかったと言う。しかし、明日2便出る予定になってるから、少し希望が見えてきてると言う。
明日もし飛べば、足止めを食っている日本人がだいぶ減るから、今後、空港に行けばその日に乗れる確率が高いと言う。
この時はテロで空港閉鎖となっていた時のチケットを持っている乗客が優先して乗れるものだとお互い思っていた。
私たちは13日のチケットだったので、11日、12日の次に優先権があると思っていた。

そっか〜明日飛んでも乗れる確率はないから、明日の夜も泊まる様だな・・・・。となると、月曜日には日本にいるか危うい。
娘のアゴの傷の抜糸の日にちが迫っていた。診断書では5日後、土曜日に抜糸となっていたが、日本の医者は土曜日が休みなので
月曜日に抜糸をして下さい、と言われていた。でも、こんな状況でいつ帰れるかわからない。
再び St.ジョセフ小児科病院に行って、抜糸をしなければならない。

アメリカの病院は全て予約制なので、フロントに行って事情を説明し、予約を取ってもらう。
すると、救急で行った私たちには予約の必要はないらしい。行けば抜糸をしてもらえると言う。
それと、もう一つ。病院までシャトルで送って欲しいと頼む。片道$20。往復$40のタクシー代は節約したい所。
今回のテロで日本に帰れなくなったこと、お金も少なくなってきて節約したい事を切々と訴えた。
フロントのエリザベスは「ちょっと待ってて」と言って、上司?を呼んで今回の怪我の経緯と、今の状況を説明してくれた。
すると、特別にタクシーを手配してくれる事になった。ホテル側が往復のタクシー代を持ってくれると言う。ありがとう!

あごの怪我を縫う時には海外旅行の保険適用期間内だったので無料で済んだが(ホテル側が払った可能性もあり)、
今回の抜糸は期間外になっていた。テロが発生し、帰国のめどが立たなくなってすぐにAIUの米国サービスセンターに電話をした。
このような状況では不可抗力なので、日本に帰国するまで無料で期間延長ができると言う。よかった。
これで心置きなく抜糸ができる。でも、ここまで来るとホント、先が見えなくなってきた。
このホテルの人たちにはホントに感謝している。
言葉の分からない私たちを温かく向かえ、無理なお願いも出来る範囲で聞いてくれる。子供たちにも親切だ。
こんなに長期間の滞在は稀だろう。今日で8日が過ぎようとしている。いつまで居るのか?いつ帰れるのか?
不安な思いがよりいっそう強くなっていった。



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