9月6日(木)

朝早く起きてアンティークヴィレッジに行くつもりだった。
今日は午後からもう一つのホストファミリーの家に行くのでどうしても午前中に行きたい。
・・・・と、起きたのが午前9時を回っていた・・・。やっば−−−!!びっくりして飛び起きた。
昨夜、お約束の末っ子の夜泣きが1時間以上続き、眠ったのが朝方だったっけ・・・・。

私の予定ではオープンと同時に
1人で行って、お昼前には戻り、2番目のホストの家に行こうかな〜って思っていた。
しかし、旦那は子守りがイヤなのか、「皆でいけばいいじゃん。」とな。
え〜〜〜っ。
邪魔者がいるとゆっくり見れないのよね〜〜〜。でも、何度も往復するのは時間のロスだし−。
仕方がない、皆で行くか・・・・。旦那と長男は途中にあるホームデポという、これまたでっかいDIYセンターで降ろして
私、娘、末っ子はアンティークヴィレッジに行く事にしました。

10:30出発。ホームデポにはすぐに到着。12時にピックアップするという事で私たちは急ぎアンティークヴィレッジへ。
既に駐車場には5〜6台の車が止まっていて、私も「急がなきゃ(?)」という妙なあせりがあったりした。
店内に入って前日の続きからスタート!
・・・と、すぐに娘が「ママ〜おしっこ〜。」ガ−−−・・・・。
いつもの事だけど、なんでこう言う大事な時にぃ〜。
トイレを探し、用をたす・・・・。トイレがまた広〜い!
自宅ののお風呂以上あるよ〜。

とっとと出て、続き続き!
末っ子は最初、おんぶしていたけど、後ろで商品を掴んだり、触ったり
いたずらが絶えないので、抱っこに替える。

黄色のお店やファブリックばかりのお店、トイレの前のお店は
道具(?)類ばかりあったな〜。
洗濯板、板がガラス製だったり、文字が書いてあったり、
スーツケースに入りそうだったから、悩んだよ〜。
洗濯板、考え中・・・・「ママ〜うんち〜」・・・いいかげんにしてよ〜。
大人の買い物につき合わせて、申し訳ないと思ってるけど、ママには時間がないのよ!!!!


この待ち時間が何とももったいない・・・・。結局、2度のトイレで15分の時間ロス。
これからはママに時間をちょうだい! 残り30分でお店を見学して、15分で決定、会計と、頭の中でスケジュールを立てる。
駆け足で残りのお店を歩き回り(でも、全部は回れなかった・・・)、上の3点を厳選して購入しました。

心残りはいっぱいあって、も〜っと見ていたかったけど、後ろ髪引かれる思いでアンティークヴィレッジを後にしました・・・・。
必ずまた戻ってくるからね〜。
12時少し回って、旦那と長男のいるホームデポへ。あ〜いた、いた!店の前のベンチに座っていた。
聞けば、お店は家を一軒建てられる道具、材料、機材が全て揃っていて、広いんだけど商品もでかいからあっという間に見学終了。
英語のしゃべれない&アクティブではない旦那は20分、ず〜っと座ってたんだって。バカだね〜。
約束の時間までまだまだ時間があったから、前日に行ったショッピングモールに行く?と、聞いても「行かない。」
せっかくアメリカまで来たのにね〜。子連れでチョコチョコ動くのはイヤなんだって。
アメリカ来てまで夫婦喧嘩。
「あっそー。後で行きたいって言っても行けないんだからね〜。」って言ってやったわ。



これから行くホスト宅はマーガレットと言って、病院でリハビリの仕事をしている。
身長が180cmくらいあって、アメリカ人はさすがでかい!と、思わせる女性です。
私が高2の時、2週間づつの交代のホームステイだった。他の友達はみんな一つのホストで、当時はすごく羨ましかった。
なんで?だって、仲良くなったら別れちゃって、また最初からやり直しでしょ。じっくり長く居たかったのよ〜。
でも、結果的には両方のホストに恵まれ、今現在も仲良くしてもらってる。

最初の渡米から1年半、マーガレットと前夫、ブルースは離婚をしてしまった。ブルースに好きな人ができた事が理由らしい。
彼らにはマシューという当時7歳の息子が居た。
マシューは英語が話せない私にもすごくなついてくれて、つたない英語でたくさん話をしたっけ。
19歳の時、1人になったマーガレットに会った。白髪が増えていて、やつれた感じだった。
「ブルースはあなたと会いたがっていたけど、今、バケーションでいないのよ。」と、言われた。
私は会いたくなかった。マーガレットを裏切ったブルースがどうしても許せなかった。

新婚旅行でマーガレットに会った時、ブルースに会う機会があった。彼と彼の奥さんの家に連れて行ってくれた。
すると出てきたのは、体の大きいブルースと子供くらい(120cmくらい?)の身長しかない可愛らしい女性だった。
会った瞬間、ブルースの心の大きさと優しさを感じ、自分のブルースへの気持ちを恥じた。
そして、これじゃマーガレットは勝てないね・・・とも、思った。

あれから10数年、マーガレットも再婚し、今は山の中腹の眺めのいい大きな家に住んでいる。

新しい家に行くのは今回が初めてで、
前の日、Dad が住所を頼りに地図で探してくれた。

地図にはそれらしき道の名前はあるけど、途中でなくなってる。
電話で確認すると、やはりその道で良いらしい。
迷ったら電話をしなさいと、携帯電話を貸してくれた。

地図を見ながらなら、どうにか行けるはず。
アメリカの道は全て名前があるから、分かりやすい。道が枝分かれしていても、
この道はOOst、OORd,OO Ave, などの標識もあるので、迷う事は少ないと思う。
私たちも順調に走っていた。だんだん山道になってきて、道幅も狭くなってきた。
でも、家はぽつんぽつんと所々に点在してる。
・・・と、住所のストリート名を発見!すぐに番地のポストもあって、そこを入っていく。
目の前には広い庭と、大きなお屋敷のような家が建っていた。
インターフォンを押そうと外に出る(門は自動開閉よ!)と、マーガレットが出てきた。
大声で呼ぶ。「Margaret!」気付いた!
白髪が増えたね〜マーガレット。相変わらず、スタイルは抜群だ。

大きな家には3つのベッドルームと2つのバスルーム、キッチン、ダイニング、
リヴィング、プールも付いている。
末っ子はスキップフロアーになってるベッドルームの階段が気に入ったのか、
何度も上り下りをしていた。ここに2人だけで住んでるなんて・・・・。
ため息が出てしまう。庭も広いし、家庭菜園もある。

「プールで泳いだら?」と、言われた。でも、水着は持ってこなかった。
裸でもいいのよ。と言ってくれたので、子供はすぐに裸になった。
たまたま、近所の子供のウエットスーツがあり、
長男が着たらぴったり!借りる事にした。
ライフガードもつけたので、おぼれる心配もない。

娘はオーバーパンツをはいていたので、それで泳がせる事にした。
するといきなり娘が泣き出した。「怖い〜怖いよ〜〜〜〜。」
深いから気を付けなよ、と話したので、
昨日のおぼれた事を思い出してしまったらしい。
「怖いなら、泳ぐの止める?。」と言っても、
「イヤだ〜泳ぐ〜でも怖い〜ママも〜。」の連発

長男は流れが出るこのプールを気に入ってしまって、大はしゃぎで泳いでる。
見かねたマーガレットが水着を貸してくれた。これで一緒に泳いであげて、と。
怖くて私につかまったまま離れない娘を抱いてプールに入った。娘にもおぼれないように発泡スチロール製のわっかを付けた。
流れるプールが思ったより面白くて、私も子供たちと一緒になって遊んでしまった水は冷たく、30分ほどで体が冷えてきた。
長男は唇が真っ青!
ものすご〜く楽しい気持ちはわかるけど、
風邪でも引かれては大変!プールから上がり、温かいシャワーを浴びた。

私たちがプールに入っている間に末っ子は眠ってしまった。広〜いキングサイズのベッドに1人で寝ていた。

こから車で20分ほどのマーガレットの現・夫、ジムのお店に行く。
ジムはディスカウントタイヤというタイヤチェーン店のマネージャーをしている。

新婚旅行の時にジムを紹介され、車のタイヤ交換で知り合ったのよ、と言ってた。
実はうちの旦那もタイヤ屋さん。主にトラックや大型車のタイヤを交換している。
旦那は今回の旅でジムのお店に行きたいと言っていた。アメリカのタイヤ屋と日本との違いを見てみたいのだと言う。
旦那の勤めているタイヤメーカーの名前もジムは知っていると言っていたわ。
日本のショップって、おしゃれじゃないよね〜。
見て見て〜タイヤ持ってるお兄さん。
黒のポロシャツと半パンツ、黒靴下に靴も黒。
黒尽くしで、かっこいいじゃな〜い

ジムも着ていたから、これがユニフォームなんだろうね。
旦那はいつも、つなぎで作業してるわ・・・。


ジムは日本に来た事があるらしく、単語程度の日本語は話せるの。
旦那はジムに連れられて、倉庫見学。
英語が全くダメな旦那は、ちゃんと話せたのかな?


その間私たちは店のかなでタイヤ交換を見ながら待っていました。
子供は飽きちゃってるから早く終わらせてくれ〜い!
これはタイヤに溝をつける機械。旦那はこれを欲しがっていた・・・。もちろん、仕事場でね。
アメリカは日本よりはるかに車社会だから、タイヤの消耗も激しいのかしら?
乗る距離も長いもんね〜。まぁ、旦那の念願がかなって、私はホッとしたよ。
私ばかりの用事じゃ、機嫌が悪くなるからね〜。

ここからハイウェイに乗って、ブルースの住む家へ。
マシューが大学から帰って来てて、家にいるらしい。
マシューが小さい頃はマーガレットと暮らしていたけど
高校からはブルースと住むようになった。やっぱ、男の子だから大きくなると
母親の手におえなくなるのかな?


店から15分ほどで到着。新婚旅行の時にもここに来た覚えがある。
中からマシューが出てきてびっくり!!!
高校卒業の写真を送ってもらった時はスレンダーなナイスガイだったのに、
今は、上も横もお相撲さん並みにでかい!!
どうしちゃったの〜??? 一日中ゲームをしてたんだって。おたくになっちゃった?

家に入って、挨拶をしていたら長男がどっし〜ん!と音を立てて倒れこんでた。なに?なに?長男大泣き!!
事の成り行きを理解できなかったけど、私はすぐ読めた!窓ガラスにぶつかったのだ。
長男曰く、窓の外(庭)に猫がいたから触ろうと思って小走りに駈けたら、窓ガラスがあまりに綺麗で見えなくて、
そのまま激突したらしい。私は泣いている長男を抱え、笑いをこらえるのが精一杯!イヤな親だね〜。
窓ガラスにはおでこと鼻の跡がくっきり残ってたわ・・・。彼もおでこにでっかいたんこぶできちゃった。

しばらくするとブルースが出てきた。ブルースは小学校の校長先生をやっている。日本の校長とはえらい違い。
ブルースも相変わらずでかい。でかい両親から生まれた子供だから、マシューがでかくて当たり前なんだけどね。
30分ぐらい話をして、そろそろ帰る事に。末っ子がぐずり出しちゃったからね。
また来るね〜。その時までは痩せててよ、マシュー。っと心の中でつぶやいた・・・。



この場所からアウトレットのモールが近いから、私としては行きたかった。でも、子供たちの事を考えると無理は禁物。
今回は完全にアウトレットは諦めた。明日はもうお別れの日。帰って荷造りもしなくちゃいけないし。
借りた携帯でTELを入れると、Mom がディナーを用意しておくから帰って来て、と言っていた。
帰ろう。そして、最後の夜をじっくり楽しまなきゃ。
マーガレットの車に付いて行き、20分程で到着した。ここでマーガレットともお別れ。今日一日ありがとう。また必ず来るからね。
私は別れる時は泣かない。だって、必ずまた会えるから。その時まで See you !

今晩のディナーはMomが作ってくれた。ラザニア、ポテト、サラダ、ブレッド、おいしいワイン。
アメリカ人は本当に楽しみながらゆっくりと食事をする。日本ではせわしくって、
こんなに話を弾ませながらの食事はあまりしないね〜。

いろいろな事を話した。これからの時代、2ヶ国語は話せないとダメよって事。母国語と英語は絶対必要と言っていた。
カリフォルニア州はメキシコ人も多い。テレビもスパニッシュ(スペイン語)放送があったり、字幕がスパニッシュになってる時もある。
Momは勉強させろと言っているのではなく、体験や経験で英語を見につけてね、と言う事らしい。
だって、私のめちゃくちゃな英語も、それでいいのよ〜って褒めてくれたし。

食事の片付けもそこそこ、子供たちをお風呂に入れ、荷造りを始める。何度、この家で荷造りをしただろう。
また必ず来るつもりではいるけど、MomもDad もだいぶ老けた。65歳と71歳だって。
あと何度会えるかな〜。私の子供たちが高校生になってこの家にホームステイさせたいんだから。
その時は私も一緒に付いて行くわ〜。別れが近付くと、すぐには会えない距離の長さを感じてしまう・・・・。

さぁ!明日はディズニーランドへ出発!






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