TOPICS
       ● BANJO&GUITAR/DOUBLE NECK 
       ● PINK ‘KARAKUSA’ PATTERN
       ● RETRACTABLE MUTE BAR 
       ● ETC・・・ETC・・・


BUTTER

  
  ・・・バター。バンジョーとギターのダブルネックで、この命名・・・

  いかにもワスが付けそうな名前ですが、さにあらず。注文を受け
  制作したもので、当然オーナー様が名付け親と。もっとも、この
  Wネックを表す造語の「BATAR」でのスペルが本意だったよう
  ですが、その辺の連絡をミツにせず、お乳の方のバターでロゴ
  記載しちゃいました。なのでそれにはオカンムリだったけども、
  その他の部分については概ね気に入って頂け(てるとは思う
  けど・・・、重いってことは除いてね。こりゃ宿命だし仕方ナシ)、
  ひと安心出来、また作った甲斐もありました。

  で、そのオーダーの主ですが、なんとプロミュージシャンでおわす。
  マイク真木さんや加山雄三さんの脇を固めるなど、ギョーカイ筋で、
  特にカントリー界隈ではその名の通った「ポニー」さんという方で、
  オラのようなインチキ工作でいいのかしらとも一旦躊躇しましたが、
  ツアーやレコーディングにも使って頂けたようで、もう感無量っス。

  カントリー系、だからバンジョーかあと思われるかも知れませんが、
  それもモチロン正解の一部ではあるものの、ギターはじめ(コッチの
  方がメシのタネかな)クラリネットや多種の楽器に精通してますし、
  その上モノ知りっ。人間辞典というか人間WEBというか。なので
  ナニか解らないことがあったならHPトップにも載せてるけど、オラの
  遊び場でもある大森のライブバー「B1」へ。てか質問よりもポニー
  さん演奏してるんで、呑みがてら是非聴きに行ってみて下さいな。

  さて、そんなB1のポニーさん演奏日のあるとき、ステージ終りで
  いっしょに飲んでると「シオちゃん、バンジョーのネック使ってエレキ
  化(エレキギター的なソリッドボディ化)してくんない?」と頼まれた
  のです。バンジョーのネックなんてイジったことナイものの、工程と
  しちゃいつもやっていることと変わらんベと安請け合い。そして更に
  自分を苦しめることになるのが、「それなら今度来るとき、どんな
  カンジにするか考えておきま〜す」と、パソコンでアイコラならぬ
  ギタコラ作成、何通りか作ったものの画ヅラ的に少し地味だった
  ので、シャレでWネックも画像起こし、これを酒の肴バナシにでも
  するかいなと持って行ったのですが・・・。

  そう、お解りですね。ヒョータンからコマ、ウソから出たマコトってか、
  シャレで済まずにゴッツ気に入られてしまい、大業物作るハメに。
  まあナニゴトもチャレンジだべと考えを新たにし、ちょっくら作って
  みることにしました。まずはWネック制作なんてモチお初だし、使い
  勝手等を鑑みる為、段ボール切って実寸大で起こしてみました。
  画像の完成したコイツは、市販化された多くのWネックのモノより
  ネック同士の間隔が狭いことがお解りになられるかと思いますが、
  これは使い心地は悪くせずになるべく詰めてコンパクト化しようと、
  その段ボール使って何度か貼り変え、探っていった結果です。

  実はそのときボディ・デザインもオリジナルで作ってみたものの、
  ポニーさん的にはテレキャスをWネック化したカンジがいいなと
  いうことになり、ソッチでいくことになりました(けど、そのときの
  デザイン、自分ではけっこう気に入ってて、またホロウ・ボディで
  軽量にも仕上がるだろうから、いずれは手をつけたいなと思うも
  作りたいギターが山ほどあるんで、いつになるやら・・・)。

  まあテレキャス型ならソレ系のエレキを手に入れソレ丸々使って、
  そこにバンジョーネック足せばいいってノリでイケるんで、考え
  方や工作的にもやり易く、当初ボディはハナから自作のつもり
  だったことから比べれば、だいぶ簡略化出来るかなとひと安心。

  ところがテレキャス型ってストラト型に比べたら、更には中古だと
  全然流通量少ないから、そのドナーとなるべき個体がなかなか
  見つからないのよねん。高いヤツはバラすの勿体ないしコスト増
  にもなるし、どうすべぇかと悩んでいたら、新品で激安のヤツが!
  いくらだったっけ、思い出せないけど2万ちょい切りだったか一万
  ちょいだか、その間辺りだったか。とにかくそのどれか。ポニー
  さんに御意見伺いたてて了承得え、それをベースとすることに。

  お茶の水行って(いちおう中古見るもアタリなしなので)、目当ての
  ソレ見て触って弾いてみるとそんなバカにしたものでもなく、値段の
  安さは人件費削って上げたものなのねと納得のチャイナ製。

  さて、そんな新品の姿でいられたのもホンの僅か、ゲットするなり
  丸ノコでチュイ〜ンと真っ二つ。セミのような短命で御座ひました。
  合掌。いくら安価だっととはいえ、ピカピカのギターを切り刻むのは、
  なかなか胸が痛んだナリよ〜。

  で、正確には真っ二つというより少しオフセットさせネックポケットや
  PU避けたトコが切り口ね。ソコにバンジョーのネックポケットやPU
  載せる部分を付け足す木材ブチ込んで接着、再度一体化と。簡単に
  言っちゃあそゆコト(工程中の画像めっかったんで載せときます)。
  まあワゴンRワイド的手法というか。万人に解るタトエにしろって?

  かなり荒っぽい手口にも関わらず、全体のシルエットやディテール
  等は、そんなムチャしたとは思えない、ごく自然なテレキャス型の
  ワイド・ボディになっていると思うんだけど、これって自画自賛?
  そうそう丸ノコでぶった切ったとき、その断面は合板でなくしっかり
  ソリッドでした。別にワシ合板キライじゃないんだけど、このテレ君
  スペックにゃソリッド・ウッドって謳ってあったもんで。フカシじゃ
  なかったってことね。なんの木種かは記載なかったけど(笑)。

  で、バンジョーのネックなんだけど、そのボディとの接合方法なんて
  ギター弾きじゃ知ってる人、そうはいないよね。ワテもバラす前まで
  知らんかった。取り外し可だからいちおうデチャッタブルとはいえる
  けど、フェンダー系のようにスクリューで垂直に接合するのではなく、
  平行方向での合体で、それもかなりマニアックな造りになってるの。
  まあソコは割愛でとにかく2本、ネックエンドから水平にスクリューが
  飛び出てる造りさね(しかもいわゆる木ネジでなくビスネジね)。

  そのうちの1本はネックエンドの整形上、切り取る部分にあるから
  必然的にハネちゃうけど、もう一方は残る位置にある。モチロンそれ
  外しちゃって普通のエレキ的に接合してもいいし、事実その工法で
  装着したけど、なんかバンジョーの名残りを残して置きたく、ソコに
  付け足し「生き」にして、ジョイント手伝わせてます。画像の通りに。
  ムダな作業ちゃそーかもだけど、こういうのがオモロイんじゃん。

  さて、オーダー受けた当初より、ある装置も付けてと頼まれたので
  すが、項の構成上後述するとして、そんなこんなで木工や金属加工
  も終わり、塗装工程へ。これにも注文があって、本家テレキャスで
  お馴染みのピンクペイズリー柄っぽくしてくれとのこと。当時メチャ
  このこと調べましたよ。諸説ありナンタラの壁紙使っただナンだって
  (あとその塗装工程とかも。今やすっかり忘れたけど)、でも実際、
  そのものではなくとも同じよなペイズリー柄入手しなけりゃハナシに
  ならず、ホームセンターはもちろんユザワヤ行ったり、探す対象も
  工芸用からふすま用まで(もっともふすま用にペイズリーは・・・)。

  でもナニゲにペイズリー、しかもピンクで紙系、となると巷にまったく
  出回ってなく、こりゃアカンと思いながらもベースコートに白吹くと、
  それがけっこうカッコよかったので、ド真冬にポニーさん達とBBQ
  したとき、ホワイトボディなんてどうでっか?と進言してみたのです。
  するとポニーさん、「そーかいいーよいーよ。どーせオレがあとから
  ペイズリーでも唐草模様でも貼りゃいいんだろ」と冗談ごかしに
  だけど言われてしまい、こりゃどげんかせんとアカンなと。

  で、その後WEB上で唐草模様を発見、そーいえばあのときポニー
  さん「唐草でも」って言ってたっけと閃き、それは用紙販売ではなく
  単に柄をダウンロード出来るものだったんだけど、即取り込みです。





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