GYANKEE       TOPICS 
  ● RESTORATION
  ● RE・PAINT


  グヤンキー。普段というか今まではヤンキー・グヤ(トーン)とか呼んでたんだけど、このHP
  立ち上げるにあたり、もっと洗練された(?)ネーミングを思い付くこと出来ました。ボヤッキー
  みたいって?どちらにせよその名は、その配色の元ネタにしたヤン(キー)車と、ギターの
  ブランド・ネームを足したものです。

  今日び恐竜のごとく絶滅してしまったヤン車、ま族車のことですが、このエレキを入手した
  当時は、なんせまだ湘南ナンバーも生まれてないここら全域「相模」ナンバーのお土地柄、
  隣りも厚木だし、もうメッカと言わんばかりに溢れてたのにねぇ。同時期にはそのテのプラモ
  まで出てたし、あとお正月なんかになると、屋根ぶった切って取っ払った即興オープン族車
  てのも走り回り、三が日過ぎるとソコラに乗り捨ててあったりして、なかなか凄い時代でした。

  まあそれらの代名詞的カラーってなるとやっぱムラサキでしょってなカンジで、そこにピンク
  なんて付け足した日にゃ、エグさ下品さ全開である意味サイコーだし、よってイタダキってな
  アンバイです。当時はまだカラーボビンのPUなんて製品化されてなかったってか、少なく
  とも自分じゃ見たことなかったけど、それ先駆けてワシやっちまったのさ。まあPUに限らず
  他の部分にもアチコチ塗ってるけど。

  さて、コイツの入手経緯は、まずはコレ友達がゴミ捨て場で拾ったもの。よくネット上でも
  同様にして手に入れたコメント目にするけど、そんなにギターって捨ててあるんかいな。
  ワシ自身は見たこともないが(もちろん即拾うぞっ)。で、その友達は別段音楽やギターに
  興味あるクチではなかったんだけど、ソレ手に入れたし、またオラも弾くもんで、自分も
  遊びでやろうかなということになり、ならばってんで弦張ってチューニングしてあげたの
  です。ついでにお約束のスモーク・オン・ザ・ウォーターのリフの弾き方も教えて(笑)。

  とっころが、そのギター弾いてみるとやたら生音がデカイ。最近はどうかしんないけど、昔は
  生音大きいエレキはアンプで出音させてもよく鳴るとかよく言われてたもんで、「おっ、コレは
  っ?」となったワケです。まあその音はパリッパリに乾燥し切ってヒビ割れ起こしてるような
  木材に弦張って出したようなイメージのパッキパキ生音だけど、でも魅かれるものあったの
  よねん。またシンクロとは違うトレモロも魅力で、ジャズマスターとかのフローティング・Trと
  ほぼ同構造、更にはローラー・ブリッジだし。なので強奪計画が芽生え、少し経ってカレが
  飽きてきたかなという頃合いを見計らい、結果見事譲ってもらうことが出来ました。

  その友達は別にアンプも通さないしマジで弾く気もなかったので、各箇所色々不具合や
  欠品あったけど、そこは不問だったの。けどワテの場合そうはいかないじゃん。もちろん
  アンプリファイアしたいし。なんせPUもイッコっきりだったし、ポッドもTONE欠品、その上
  トグルSWもガワだけで中身ナシ、そんなんだから配線なんて当然断線。トドメにゃペグも
  6弦のヤツが見当たらんし。キース仕様ですか?ってなカンジ。

  上の水色囲みにはレストレーションなんてカッコつけて書いてるけど、実際のとこは取り
  敢えず音が出るように部品足して、前述したようなヤンキー色に塗っただけ。プラパーツ
  とかも黄ばんでてバッチかったしね。ボディも同様、元色純白だった面影もナシ。けど当然
  適当作業で、前者筆塗り後者缶スプレーをパー吹き。ま当時じゃそんなもんでしょ。電装も
  同様で、PUは足したもののトグルSWは交換せずダミーで死んだまま、代わりにポッド
  足して2VOLのTONEナシという仕様に。ペグはアコギの取って付けたんだっけかなあ。

  オリジナルのPU&エスカッションはご覧のようにデカく、ハム載せるにゃ更なるオーバー・
  エスカッション(?)が必要なんで、そいつと欠品だったトラスロッド・カバーをプラ板で作り、
  あ、そうそうコレ、エグレ指板いわゆるスキャロップにされてて、しかも一部ネック部分の
  木材にまでそれが到達するというヒドイ工作っぷり、よってココもある程度補正整形したら、
  やはりプラカラーの今度は艶消し黒で塗ってしまいました。黒々雄々しく(エロい?)、一見
  黒檀のように見える(?)のはその為です。その上ににアバロン・インレイもどきとばかりに
  キラキラ・シール貼って(12フレのポジション・マーク、形状変えてるのが芸コマでしょ)、
  トドメに「節電」のプレート接着して出来上がりっと。イヤいちおう電化製品ですし。

  あと現状に至るまでに、チューニングの安定度が余りヨロシクなかったんで、手持ちに
  あったロック・ナット取り付けてみたり、その前のオリジンでは0フレ付だったりして、結局
  ナット部分の旅の終着は、ご覧の通り極めて凡庸なミテクレとなっとります。

  さて、そんなこんなと手を加え、それ以前に友達からタフ・ネゴシエートの末奪い取った
  ギターですが、それもモトはといえばイイ音するんじゃないかという期待があってのこと
  でした。で、結果はって? う〜ん別に悪い音じゃないけどバツグンにいい音ってワケじゃ
  ないし・・・。そう思うのはオマエがロック的な基準で判断したり、そういうセッティングで
  音出したからじゃないのかって? いえいえ、いちおうコレって当然、日本に置ける第一
  次エレキ・ブームに乗って登場して来たエレキだと思うし、カタチからしてもトーゼン、
  モズライトの代替ってかコピー的に作られたモノだと思うから、そういういわゆるテケテケ、
  GSサウンドっぽく設定して音出しもしたけど、それもウ〜ンっていうか、まあワテその
  テの音源をまったく聴き込んでないんで、どういうアンバイがいい音かもそんな解らんし。
  アンプとのコンビもあるのかしらねぇ。

  というワケで、スキャロップ指板ってこともあり、結局友達から強奪したはいいものの
  そんなに弾き込むこともなく、今となってはちょっと悪かったかなぁという反省も入って
  しまいます。今回撮影の為に久々手に取りちょいと弾いてみると、そのオラをまやかした
  魅惑の生音も、まあ弦が死ぬ程古いままなんでそれで判断しちゃマズかろうけど、でも
  確かに音自体は大きくて、けど昔のイメージとは異なったもの。なんか一回ラジオを
  通して鳴っているような、しかもレトロな戦後とかの放送風、エフェクターにもそういう
  音に変換するヤツあるでしょ、あんな生音。そんなこって、ギター自体の懐かしさと
  それを助長するような音に、当時のことが蘇って来て、色々思い出しちゃったっス。
  嗚呼青春ナリっ!




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