SHAMCASTER(仮)
完成後、オーナー様にお渡ししてからの 元服名は、 NAKED Jr. 君で〜す!
  

   ・・・偶然の産物マットブラック仕上げその他、とっても気に入って貰え・・・

    ビグのB16搭載STをアッセンブルして安堵感に浸ってたのもつかの間、
    またもやその先輩様からお題を出題され…。その内容とは手持ちにある
    テレ・ネックとピックガードassyを使ってギター組みたいので、ワシャ
    んトコに転がってるボディに、なんかいいのない? で、あったらなら
    組んじゃって、というもの。

    ま確かにウチにゃムダに沢山ギターのボディ、転がってまっからの〜。
    そんなこってそのネックとピックガード・アッシーを預かり、後日お遊び
    がてら色んなボディに合わせてみて画像撮り、ブログにのっける。
    どれがヨロシイっすか〜?ってご意見伺う為にの〜。でまぁ画像で
    チョイスするのもいいんだけど、夏休み時期も近かったんでウチに
    お泊りイベントを兼ね、そのとき実際手に取ってみて選んだ方がより
    ベターなんじゃない、って流れになりました〜。

    で、そのとき最終的に候補になったのが黒ボディのヤツ。アイボリーの
    方はコントロール部表ザグリ、フツーのST仕様だし、色味もべっ甲
    PG(以下ピックガードはこのれでいこ〜)に似合ってるしお勧めだった
    のだが、ご本人様はブラックご希望で。確かにコッチも、アイボリーに
    遜色なくべっ甲PGにはグッド・マッチングしてますしの〜。

    ブラックのSTボディは2コあったものの、片方は’80っぽい元ロック・
    トレモロ&2ハム載ってたヤツ、もう片方は元SSHのPU配列もボディ
    シルエットもほぼフェンダーに準じたスタンダードな形状、でまぁ当然、
    後者の方を選びますわなぁ。ただ、そのどちらも元々はPGレス仕様、
    コントロール部裏ザグリのタイプだったんスな〜。

    ま、ご本人様は手持ちのネックとPGアッセン使ってギターになって
    くれればいい、くらいの軽めなオーダーだったんで、「ほんだら了解、
    引き受けました〜」と、夏休みの宿題ってか、夏休みに授かった
    課題にチャレンジ、と相成ったってワケっす。

    けど如何わしい工作、仕上がりになるのは手に取る様に見えたんで、
    ブログの方には『SHAM CASTER』として製作記始めたんですな〜
    (SHAMはインチキってのを電子辞書で引いたら3つばかし出て来た
    単語のうちのひとつナリ〜)。ご本人ご自慢のテレ・ヘッドにフェンダー・
    デカール逆さ貼りも(しかも大きさデカッ)、その仮名は合ってるって
    思ったしの〜。

    そんなワケでまず工程でやることといったら、コントロール部のザグリを
    ボディ表側から開けることですかの。とはいえソレ、1PU&VOLポッド
    のみというジツに潔い仕様なのでトーゼンSW系の類いもなく、だもんで
    ポッド一個分をザグっちゃえばほぼ終了ってな、簡便極まる作業なの
    ですな。よってポッド型即ち丸型にキレイに開けてみました〜。

    その他には、元ボディのPUワイヤー通す穴に再び通して組んじゃ
    チョー嫌味というかメンテ性最悪になっちゃうんで(っていうかそれで
    組むのもテーヘンだしぃ…)、ボディ・トップにPUワイヤー通す溝を
    設けたくらいかな。

   するってぇとジツにナンだかやり足りなく、消化不良で悶々…、と思うも、
   そうだこのボディ、結構キズも多いし、塗装頼まれたワケじゃないけど
   サービスサービスゥ〜で塗っちゃお〜、と張り切っちゃったのですな。
   ナニよりボディ・サイドにはパテ埋め跡も多いし丁度いいっぺってカンジ
   でねっ。ちなみになんで近々に使う予定もなかったこのボディにパテ
   埋めしてあるかというと、エポキシ・パテとか使ったときに余ったヤツ
   そのまま捨てちゃ勿体無いってんで、なんかいいトコないかな〜
   ってなモンでね〜。ケチの産物やの〜w

   でもまぁあくまでサービスなんでウレタン塗装はナイし(しかもお嫌い
   だろうし)、ほんじゃあラッカーにするかのぉと、けど黒ラッカー最近
   全然使ってなかったの〜と掘り起こすと残量少々、それもあって
   裏面塗装オミットでいいかぁ〜と手抜きゴコロ発生、そんな低い志で
   吹いていったのだが、おや?、ナンかヘンだ・・・。  

   グロスのブラック塗料で、間違っても艶消しではないにも関わらず、
   色味がフラット・ブラックに見えるぞ、いや乾燥したら艶出るのかな?、
   うんにゃ、そんなことはなさそうだ、古い塗料なんで溶剤がかなり
   抜けてて半クリーム状の状態ではあったものの、溶剤との撹拌は
   十二分にした筈だからそれでミスト粗くなるってことはないし、まぁ
   その割合がちょっちまだ濃い目で多少粗くなってるのかも知れんけど、
   にしたって塗り重ねてきゃあフツー、塗装面平滑になってくるに従い
   艶出てるわなぁ。ならばと溶剤少し増やしてみるかと足してやっても
   尚、艶消しモードは続き…。

   またこのときは記した様にボディトップ&サイド・プラスαくらいまで
   しか吹かない予定だったので、ガンではなくエアブラシ使用、ワシャの
   ブラシはガンと違いエアと塗料の混合比を可変出来ないので(ソレの
   ノブをイジれば多少ミストを滑らか⇔粗めに調整出来る。高級機種の
   ブラシには付いてるんだけどね〜)、なす術なく吹き続けるも、おや?
   これはコレで逆にシブい仕上がりなんでないかい?と、人のモンだけに
   (ウソウソ〜)お気楽な心持ちで対処し、その作業を肯定してしまう
   ワシャってどうよ?

   思うにきっと、古い塗料だったんで充分に撹拌したつもりでもちゃんと
   溶剤と完璧には混ざり切らなかったってのがワシャの読みではある
   んだけども、そんな偶然の産物フラット・ブラックを怪我の功名に
   すり替えて思っちゃうんだからホント、ワシャお気楽人間よの〜。

   そんなこんなでヤッツケ塗装終了、ほな組みまひょかとなったの
   だが、なんてったって本来ベッコのネックとボディをセットアップ
   するのだから、各部に不具合でてきても何ら不思議じゃナシ。
   それは、たとえ弦スケールが同じモデルのモノだったとしても、
   ナニゲに具合悪いトコあったりするのですな(ま、そこら辺解決
   しつつ組み上げるのが醍醐味だったりもするんだけど〜)。

   コイツの場合は、ボディにネックはめ入れ弦スケールを鑑みて
   ブリッジ位置を採寸すると、元々トレモロ・ユニットが載って
   いた位置よか少し後方になってしまい、するってとトレモロの
   イナーシャ・ブロックがアームダウンした際、ザグリの壁に
   当たることになっちまうんですな。

   まぁそれは仮に組んでみたときから解ってて、それでも音程
   1度くらいは下がるカンジに確保されてたし、ナニより、その
   先輩様はそんなにアームをワシワシ使う手合いでもなかった
   んで不問としていたのだ。きっと、トレモロ・マウントスクリュー
   締め上げて、ハードテイル的に使うんだろなと想像し、そう
   思い込んでたの。

   けど、最終的に組み上げる前に念の為この件伝えると、「暫くは
   確かにアームレスで使うと思うけど、のちにアーム使いたくなる
   かもしれないので、出来ればフツーに可動して欲しいなぁ」との
   お答え。ナヌ〜? ってもコッチが勝手な思い込みしてたんだ
   からしょうがない。組み上げ延期でトレモロザグリの後部を
   拡大する為トリマー加工。トホホ…。

   だけど真のトホホはこの後訪れ、そのザグリ付け足しは内部
   だけで済まずボディトップのザグリも後ろ側に拡大しなければ
   アンバイよく仕上がらなかったのでそうしたのだが、ななんと
   そこで削り過ぎちまったんよ〜。するってとトレモロ・ユニット
   はめ入れ所定の位置にセットすると、ユニット後部からビミョー
   ではあるもののザグリ穴がうっすら顔覗かせてしまい…。

   ハヒ〜ン! 流石にこれには打ちのめされ、けど、そこは気を
   強く持ち、見て見ぬフリせず修正作業、どうにか直すも、けど
   塗装、再度やり直さなきゃなぁ、あの偶然の産物のマット
   ブラック、も一度噴けるけしらん…。何度も試し噴きし、同じ
   調子を見つけ出し、どうにか再現出来たので、全面再塗装の
   憂き目に会わずに済みました〜。

   そんとき、ただ塗り直すんじゃあ単なるリカバリー作業、ただの
   徒労でしかないのは虚し過ぎたので、今まではPG載せると
   半分顔を覗かせちゃってたボディの元トーン・ポッド穴、埋めて
   その再塗装の際一緒に塗り潰しました〜。これで僅かでは
   あるけど、単にムダな時間使って元通りにしたんではなく、
   一歩前進があったってことだからの〜。

   と、全面的な塗装や木工の作業ではなかったにも係わらず、
   かなり各所でバタついて、その後の組み上げの際にも
   なかなかセンターが出なかったりもしたのだげど、どうにか
   こうにか楽器として、バッチリ演奏性宜しいセットアップに
   出来たので、めでたしメデタシと。
  
   するってと音の方はとなるのだけど、これがまた、前回の
   ビグ付ローズSTが素晴らしくヨイ音だったのに続き、アレに
   遜色ない出来になってしまったのだからまたまた悔しい…。
   
   サウンド・チェックのマイルストーンにしてる感ある、アレイ・
   キャットのトーン回路バイパスのクリーン・モード、そこでも
   ビグ付と同様美声を発し(先に悔しいと記したのは、ワシャの
   手持ちのエレキ、これでいい音奏でるヤツ殆どないのだ…)、
   羨ましい…。またも渡すのヤメようかという、悪魔の囁きが…。

   ビグに同じく、アタック感良好、レスポンスも素早いって部分が
   似てるってことなんだけど、音色的にはアレよか若干ミドル
   域なカンジかな。ビグ付の方は耳障りじゃなくいいカンジに
   結構トレブリーなんだけど、コッチはそれをスタンダードに
   したようなノリ。しかしこの音なら1PU、トーンノブなしでも
   なんら問題ないよな〜。弾く位置で充分音色の変化も付け
   られるし、何だかいいギターに仕上がっちまったぜと、またも
   自画自賛してたら、あながちそれは間違いではなく、あんだけ
   先輩様に気に入って貰ってたビグ付きから、ほぼギグギターの
   座を奪ってしまったのだからの〜。

   ま、ライブの音を聴けば、それもさもありなん(しかも演奏性は
   コッチのがシンプルで弾き易いしね)、そして、ナニゲにあの
   マットブラックが、ライブ向きになるなんて思いもしなかった
   んだけど、スポット当たるとカッコいいのよ。グロス仕上げの
   ヤツだと見慣れてるしキラッっと面が輝くだけだけど、コレは
   筆舌では表現し辛い、なんともなカンジで光を受けるからさ〜、
   いやぁそこまで偶然の産物は続いてましたよっ。

   てなワケで、コトの始まりは単に余ってるネックとPGアッシーを 
   セットアップしてエレキにしてくれればいい、ってな軽いオーダー
   だったんだけど、オマケオマケが付くうちにフツーのギターに
   組み上がり、まさかのまさかの先輩様メインギターになるとはの〜。
   
   だったなら、横着しないでボディ裏もちゃんと塗装かけときゃ
   よかったってな、反省ってか忸怩たる思いが、今になっては
   あるのだけどね〜っ!

    ネックとPG・assyを受け取り「どれにしまっか?」と、
    色々なボディに組み合わせ画像撮ってブログに
    載せた一部。あと画像には収めなかったけど、
    他にもモッキン型とかグヤのモズライト型した
    ヤツとか、まだまだボディ、ゴロゴロしてるのよね…。

   ボディの吟味・選択を兼ねた、拙宅夏休みお泊り会にて。
   温泉なんかも行きました〜。この後、夏休みの宿題が
   出題される…。


    なんたってコントロール部はポッド1ヶの潔い仕様。
    ならばと、ポッドの型そのままに丸穴開けて、ハイッ
    表側からのコントロール部ザグリ終了〜。

    ボディ・サイドにはキズ部分に他の作業で余った
    ポリ・パテ練り付けてあり…。捨てるの勿体無い
    という、オノレのケチ臭い習性が祟って、当初全く
    アタマになかった塗装作業をすることになり…。
    まっ、サービスサービスぅ〜(コレが後々メンド
    くさいことになるのだが…)。

    画像上の方には、ボディ中央にPUワイヤー
    通す溝が増設されてるのが散見出来ますなっ。
    
    どーよ?、グロス塗装とは全く違う、この得も言われぬ
    妖艶な輝き。マット・フィニッシュっていうと、ギブソンの
    ゴシック・シリーズとかいうのがそうだったと思うけど、
    アレもライト浴びると、こんな風な光の反射するのかし
    らん? ま、本文中にも触れてる様に、狙ってこうした
    ワケじゃないのに(しかも艶あり黒噴いたのに)この
    仕上がり…。ラッキーパンチなり〜。

    ホレ、同時期に組んでた姪っコキャスターの、フツーの
    グロス・ブラック仕様と比べると、同じ黒とはいっても
    全然印象違って見えるでしょ。ただ、この特殊なミタメの
    代償(?)として、塗装表面は若干、耐水ペーパーの
    砥面みたいなザラつき感あるから、クロスでキュッキュ
    ってなお手入れ磨きはアンバイ宜しくないけどね〜。
     
    
    当初はボディのネックジョイント穴の方を埋めて、ネック穴の方に
    合わせようとするも(なるべく預かり物の方の加工は少なくした
    かったんでねっ)、そうするとジョイントプレート位置がボディに
    ツライチあるいははみ出しちゃうんで、ネックの方の元スクリュー
    穴を埋め、ボディの方に合わて再度穴開け加工しました〜。


    これも本文中に詳しいが、インチキ塗装後にトレモロ
    ザグリの拡張加工をするハメになり、けどボディ表側の
    方を削り過ぎ、修正、そして再塗装が不可避という
    憂き目に…。だもんで、偶然の産物塗装を再現する
    のは難儀だったぜよ〜。

    
    トレモロ・スプリング入ってることからお解りの様に、これは完成後の
    画像だけど、記した通り塗装はボディ・トップ&サイドプラスαなので
    裏面はご覧の様な有様…。そもそもはじめは有り物のパーツ使って
    ギターにしてくれればいい、というオーダーだったので塗装自体も
    オマケ、また元々貼ってあったこのデカール、わざと残した方が
    ヤンチャっぽくて面白いべ思いとそうしたのだけど、まさかのメイン
    ギター採用、だったならもっとしっかり、全面に塗っときゃよかったと
    いう、反省というか忸怩たる感が今では残ります…(ただ、コンター
    部分のニルヴァーナと思しきロゴがグラデーション掛かってるのが
    ちょっとだけ、カッコいいでしょ!)。

    組み上げ前の仮組み状態を見、そのカッコよさに
    独りごちる…。親バカ的甘々感想かもしんないけど、
    でもその後の周りの反応もやっぱ高評価なんだ
    よね〜。そういえば唯我独尊状態での1PU搭載、
    レースセンサー、これもマットな表面処理だから、
    この塗装にマッチしてるよね〜。昔はクラプトンや
    ベック・モデルその他に搭載され栄華を極めた
    ものの、今はアクティブっぽい外観が敬遠される
    のか、ちょい衰退気味ね。でもいい音奏でるPUよ!


    そして完成〜。記念にワシャの手持ちの同仕様、テレ・ネックを
    STボディ載せと仲良く並ばせ記念撮影(ま、ワシャの方のネックは
    フジゲンのリプレイスものなんでちょっちヘッド形状異なってる
    けどねっ)。偶然にもどちらもゴールド・パーツ、べっ甲PGなんで
    まるで兄弟のようやの〜。こう見比べると艶消し君の方、電装系が
    極めてシンプルなのもモチロンだけど、サイドジャックなのも、より
    全体をスッキリしゃっきりソリッドに見せてるのね〜。カッコいい!

    
    オーナー様もワシャ以上に気に入ってくださり、ご覧の
    様にメイン機種に…。ま、音も合板ボディのクセに
    バツグンだしね〜(っていうかワシャは合板って結構
    ナニゲにいい音するって思ってるクチなんだけどっ)。
    よほど気に入って下さったのか、当初は年季入った
    クロームのクルーソン装着も、その後サラッピンの
    ゴールド・ペグにチェンジ!これでオール金色パーツ、
    コンプリートですなっ!


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