イヌの臭覚について   佐々木顕正


愛犬の臭覚について考えます。

おいしそうに見える食べ物もクンクンと匂いをかいで、プイと顔をそむけることを見かけることがあります。臭覚は食べ物を選択する手段なのです。
においは、食べ物を選択する第一歩であり、最大のものです。
臭覚を感じる細胞はジャーマンシェパードの2億個からコッカースパニエルの6700万個まで種差があり、数の多い方に感受性が高いのです。鼻が真っ直ぐなシェパードが、ボクサーのような鼻が短く曲がった犬種より敏感です。シェパードが警察犬で麻薬探知によく活躍するのも理解できます。
毛の色とも関係があり、色の濃い犬種が色の薄い犬種よりも臭覚が鋭い傾向があります。性別ではメスはオスより匂いに敏感です。性周期と性ホルモンに影響し、発情期には特定の匂いに対して敏感になり、避妊すると臭覚はかなり低下します。
年齢によっても臭覚の変化がおこります。成長とともに敏感になり、老化によって最も早く衰えます。これは鼻の粘膜の萎縮と神経組織が衰退することから起こります。

さて、食欲が落ちたり、食事を変えて食べないときはどうしたらよいでしょう?。
まず、試してみることは食事を暖めます。暖めることにより食べ物の匂いが強くなり、食欲を刺激します。好ましい温度はイヌの体温と同じくらいの約38度です。