イヌのワクチンについて1   佐々木顕正


イヌのワクチンは、ウイルス感染症を防ぐ目的で接種されます。
ウイルスに対しての抗体 (抗原の侵入を受けた生体が、その刺激で作り出すタンパク質の総称。)を産生するために、 ワクチン接種します。抗体はその抗原(ウイルス等)だけに特異的(それだけに)に認識 して攻撃して溶解したり、毒素を中和したりします。よってワクチンは弱毒化したウイル ス抗原であり、生体内の抗体産生機能を低レベルに刺激して、再度同様な事態(実際のウ イルス感染)にリンパ組織などの免疫機能を最大に働きかけるのです。 いわば、一度生体に学習させ、ウイルスを撃退する手段を学ばせるのです。