イヌの消化器系の病気について
(咽喉の症例について4) 
 佐々木顕正


咽喉、すなわち体内に通じる消化器系の入り口について説明いたします。
解剖学上、呼吸器系の鼻咽頭と、分かれている部位でもあります。
咽喉の症例として、

  1. 咽頭炎(のどの腫れ) 呼吸器系から埃、排気ガス、煙、刺激性の強い揮発性ガスの侵入。細菌、ウイルスによる感染症により発熱、咳、くしゃみなどの症状を呈します。
    都市部の産業道路幹線で飼育されていた愛犬では、咽頭炎を初期症状として、塵肺症様の症例が確認されたことがあります。また、気密性の高いガレージにいた愛犬が揮発性ガスを持続的に吸引して吐き気、過剰なよだれを起こし、痛みを伴う咽頭炎を発症した症例があります。
  2. 扁桃腺炎 咽頭や、呼吸器系の感染症の症状として扁桃腺が腫れます。発熱、食欲低下や、吐き気なども認められます。リンパ腫なども併発していることもあります。

治療について
非ステロイド系の消炎鎮痛剤や、抗生物質などを投与します。

次回は、食べ物の通過する食道についてお話します。