イヌの消化器系の病気について
(下部消化器2) 
 佐々木顕正


下部消化器系の症状として、いくつか挙げられます。

一般に下痢、便秘、メレナ(黒色タール便)、排便のりきみや、疼痛。げっぷや、腹囲の膨大(腸内のガス産生)、肛門周囲の病変(出血、こすりつけ)、排便失禁などです。
診断には、身体検査、レントゲン検査、超音波検査、内視鏡検査、生化学検査、血液検査糞便検査、などがあります。重要なのは問診、触診、便の状態です。

まず、飼い主さんが、最初の情報として発症時期、経過をしっかり把握することでしょう。
下痢の治療に関しては、脱水を補うことが重要です。点滴により、体細胞内外液の代謝イオンを正常に戻すことで、代謝性アシドーシスによる虚脱や血液循環障害を防ぎます。
症状の程度、原因により治療方針は変化しますが、支持療法として点滴が有効です。

次回は下痢の原因や各種疾患について説明していきます