7. 身の回りの放射線


 私達の日常に馴染みのある放射線としては、レントゲン検査で使われるX線がありますが、この他にもいろいろなところに放射線があります。

 
 例えば、地球の外から降り注いでくる宇宙線や、地球の中にはウランやナトリウムなどの自然の放射性物質から出る放射線が在り、これらを「自然放射線」と呼んでいます。
 自然放射線による人体の被ばく線量は、1年間におよ2.4mSvで、その内訳は宇宙線から0.36mSv、大地などからおよそ0.41mSv、人体内の自然放射性物質からおよそ1.63mSvです。
(1988年 国連科学委員会報告)






 自然放射線は、地域及び場所により変化しており、各都道府県では下の図のようになっています。関東地方が関西地方より低いのは、その地質の違いで、関東が関東ローム層に対し関西は花こう岩であることに起因しています。

 その他、街の中でも場所により変化しています。 例えば、デパート内は、花こう岩の壁からの放射線で高くなっており、エスカレーターでは、宇宙線がエスカレーターを造っている金属によりしゃへいされているため、低い値を示します。