平塚市長杯(2003.9.23)

試合時間:10時半集合、11時半〜、14時半〜(晴のち曇)
試合場所:大神G
参加人数:6年生12名+5年生3名
6年生を中心とするチームは平塚市長杯の3回戦と準決勝の2試合。
5年生の翔・友太・時憲が合流しました。
CBの遼介が負傷で出場できませんでしたが、応援に来てくれました。

1.試合内容

(1)vs松延○3:2
得点:大樹×3

FW:翔D、雄大
MF:本道、大樹
ボランチ:主馬、祐二
DF:武史、雄介、俊彦
CB:祥吾
GK:豊
サブ:崇史、智則、友太D、時憲D

相手の松延は旭6地区のライバルであり、春の神田杯の決勝で0:3と完敗した相手。
Hコーチから「あの時の悔しさを忘れるな」と檄が飛ぶ。
(あの決勝戦は3連戦で疲労していたが・・・)
相手のセンターフォワードをしっかりマークするように指示が出た。

しかし、あれから確実に進歩しているのでリベンジを期待したい。

立上がりから激しい攻防が続く。
祥吾を軸にDFラインを高く保ち、何度もオフサイドを誘う。
(副審がベルマーレのTコーチなのでオフサイドを見落とさず安心できた)
とは言え、何度かカウンターやスルーパスで突破されるがGK豊の飛び出しで防いだ。
また、GK豊がかわされガラ空きになったゴールに向かったボールを武史が飛び込んで防ぐ。

攻撃でも大樹・主馬・雄大の突破から決定機を何度か得る。
右サイドを大樹が突破しゴール前にセンターリング。
翔がフリーでシュートを打つがボールが浮いてGKがかろうじてパンチで防ぐ。
また、左サイドを翔・主馬たちが突破し、右サイドの雄大にボールが出てフリーでシュート。
しかし、これもゴールを割れない。

一進一退の均衡を破ったのはFKから。
主馬が中盤左サイドから中央に走り込み相手とボールを競る。相手のチャージで主馬が倒された。
ペナルティエリア右外からのフリーキック。相手の壁はニアポスト側に4枚。
大樹が「近い!」とアピール。少し壁が離れる。
「狙え!」と父母・コーチの声が聞こえる。
大樹のキックは低くファーポスト側に鋭く飛ぶ。
相手GKがダイブするが及ばず、ゴ〜〜〜〜〜〜ル!!!!!
先制点を奪う。父母から歓声が沸いた。

追加点を奪いたいが、激しい攻防、チャンスとピンチの中でハーフタイム。
前半は1:0でリード。

前半は風下で相手のカウンターやスルーパスのボールが流れGK豊が前に出て防げた。
後半は風上でボールが止まるので少し心配していたが・・・

後半もDFラインが高くハーフウェイライン付近の中盤で激しい攻防。

その攻防のこぼれ球がDFラインの裏に出てしまい、相手センターフォワードに突破を許し、
GK豊と1対1となり連続失点で1:2と逆転を許す。

気落ちするかと思われたが、あきらめず反撃する。
風上なのでスピードに乗れる。
右サイドを大樹と雄大が突破。大樹がペナルティエリア右外からドリブルで切り込む。
角度のないところから思い切りの良いミドルシュート。
風にも乗って一直線に左ポスト内側をたたきゴールイン。度肝を抜くシュートだった。
2:2の同点に追いつく。

お互いに決勝点を目指して攻撃し合う。

左サイド中盤の高い位置で本道・武史が何度も競り合う。
左サイドでスローインから翔にボールがわたる。相手DFと競りながら反転しゴールを向く。
脇をフォローする大樹にボールをつなぐ。大樹が大きめなファーストタッチでDFをかわす。
大樹はそのまま相手DF陣の間を割ってゴールに向かう。GKの出際にシュート。
ボールはゴールに吸い込まれ逆転ゴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ル!!!!!!
3:2。

残り時間は5分弱。
何度かのピンチをコーナーキックに逃れる。
コーナーキックでは大樹が相手CFをしっかりマーク。
主馬の「守るぞ!」の気合の声が入る。

そのまま3:2でタイムアップ。
準決勝に進出。

*大樹の3得点、ハットトリックで逆転できた。
 翔と雄大のツートップは得点できなかったが動きの質が以前より少しずつ良くなっている。
 その分、大樹・主馬が動けるスペースが増えてきた。4人の攻撃の質を上げて得点力を増したい。
*それ以上に、GK豊の好首尾が冴えた。
 また相手CFに2得点を許したが、マークについた雄介、祥吾・武史・俊彦の守備陣も頑張った。

<休憩>

(2)vsベルマーレ●0:6
得点:なし。
FW:翔D、雄大
MF:友太D、主馬
ボランチ:雄介、祐二
DF:本道、祥吾、俊彦
CB:大樹
GK:豊
サブ:武史、智則、崇史、時憲D

優勝候補のベルマーレに対してポジションを変更。
スピードがありキックの良い大樹をCBにして、縦への突破を押さえる。
筆者から、守備の原則「相手とゴールの間に位置取り、あわてて当たってかわされないように」と要求。

前半12〜13分まではよく動き、オフサイドを誘う。
突破されてもCB大樹がコースを押さえ、決定的ピンチをGK豊が防ぐ。
また本道・俊彦・友太Dもあわてて当たってかわされることも少なくコースを押さえる。

攻撃もペナルティエリアになかなか入れないが、主馬・雄大・翔Dが突破を試みる。
特に個人技のしっかりした主馬・翔Dは積極的に挑戦していた。

しかし、個人技と動きの質で勝るベルマーレが終始主導権を握りDFラインの裏を狙われる。

遂に、右サイドを突破されフリーでシュートを決められ先制を許す。

しばらくして同じ形で右サイドを突破され追加点を決められた。

反撃も遠めからのシュートのみで決定機を作れず、前半は0:2。

リードを許したので、後半はポジションを戻す。
FW:時憲D(崇史)、雄大(智則)
MF:翔D、大樹
ボランチ:主馬、祐二
DF:本道、雄介、俊彦
CB:祥吾
GK:豊
サブ:武史、智則、崇史、友太D

後半も終始ボールを保持されるが、大樹・主馬・祐二・雄介が反撃を試み良い形が何回かあった。

しかし、ファーストタッチがしっかりし、プレーに余裕のあるベルマーレにDFラインを崩される。
ドリブル突破、DFラインの裏へのスルーパスなど中央・サイドから多彩な攻撃を許す。
中盤での競り合いでもこぼれ球をしっかりショートパスでつながれる。

立て続けに失点を許す。
GK豊も何度も防いでくれたが、1対1となっては防ぎようがない。

顔が下向きになり、あきらかに気落ちしている。反撃を促す主馬の声だけが響く。

結局、得点できず完敗。

*点差の上では完敗だった。
 しかし、失点は増えたが、反撃に挑戦した姿勢は立派だった。
 あとは一人一人の技術をレベルアップさせ、チームとしてのいくつかの戦術を実践したい。
*筆者の長男の在学6年間では11人制で不思議とベルマーレと対戦したことがない。
 間近にベルマーレの子供たちを初めて観たが、やはりボールコントロールがしっかりしている。
 トラッピングがしっかりしているので余裕を持ってプレーできている。
 特にツータッチパスがうまい。
事前に周りを見て、
ファーストタッチで次にプレーするところにボールを運び、
キックも正確にパスにつなげる。
 どのプレーにも意志を込めて実現している。
 やはりスポーツとしてレベルの高いサッカーを知っているようだ。
 平塚旭を含め他チームの多くの子供たちが、
  ・意志を込めても、技術が未熟で具現できない
  ・意思を込めずに、ただボールをキックする
 の状況だが、中学生になるまでに少しでもレベルを上げさせてやりたい。

(3)クールダウン

*今日の2試合では守備陣がよく頑張った。
 GK豊が20回くらいのピンチを防いでくれた。
 武史もガラ空きになったゴールに向かうボールに飛び込んで防ぎ、
 主馬も際どいボールをスライディングして弾き出し、
 祥吾もDFラインを高く保ちオフサイドを獲り、体を張ったプレーを何度も見せた。
*3位決定戦は小学校の運動会の都合から10/13を予定。
 是非勝利して名前を残して欲しい。


以下、Hコーチからのコメントです。
コメント
『成果』
@遼介が怪我で抜けた穴をみんなで埋めた。
 ラインコントロ−ルの指揮者が抜けていたが、ほぼ同じようなDFの上げ下げが出来ていた。
A最近強く要求している(練習している)ラン・ウィズ・ザ・ボ-ルが出来ている選手が出てきた。
 vs松延戦の決勝点で、翔からの横パスをワンタッチでスペースに出し次のタッチでシュートした大樹を誉めたい。
BGKの豊の飛び出しが安定してきたので思いっきりラインを上げることが出来る。
C課題であるFWの動きの質が少しずつ向上している。
DDFは同等のレベルでは視野の確保が様になって来た。
E結構危ない場面を体を張って防ぐことが出来た。

『課題』
@ファ−ストタッチの精度
 ボールをただコントロ−ルすることはできるが場面に応じたコントロールができない。
 次の展開を考えた、体の向き、コントロールする位置を自分で判断して出来るようになって欲しい。
Aキックの精度
 折角フリーなのに慌ててしまい、まともなフィードが出来ない。@にも関係するが、
 キックの精度が悪いので蹴ったボ−ルを相手に渡してしまいピンチに陥るケースが多い。
 きっちり、意図のあるキックが出来るようになって欲しい。
B視野の確保
 これも@やAに大きく関係するが、ボ−ルを受ける際に体の向きが今ひとつ悪い。
 次の展開を考えた体の向きが出来るようになって欲しい。(DFもMFもFWも同様)
Cスペ-スの生かし方
 前後左右にスペースがあることを理解して欲しい。どうしても前へ前への気持ちが強く、
 スペ−スに対する意識が低い(気が付いていない)これも上で書いた内容と重複します。

総括すると、個々のスキルをもっと上げる必要があるということに結びつく。
正確なかつ早い判断を行い、実現できる技術の向上を求めて行きたい。


ボタンを押すともとのページにもどります
ホームページに戻る