参考書紹介 
「少年サッカーの指導」
2001.2.24更新
書 名:少年サッカーの指導(Coaching Soccer for Schoolboys)
著 者:加藤久(元 日本サッカー協会強化委員長、早稲田大学助教授、ヴェルディ川崎)
発行所:雪書房
定 価:1400円(1994.5時点)
短評
- 一般に市販されている本では数少ない、少年サッカーの指導に初めて携わろうとする方にとって必読の書です。
:->最も参考にしています。
- 内容として「少年指導のあり方」「少年の健康管理」などを解説されているので、やや「硬め」です。
従って、真面目に少年サッカーの指導に取組もうという方には大変役に立ちます。
とりあえず基本技術だけ知りたいと言う方にも写真付きで技術指導が載っているので役立ちますが、他の市販本でも代わりにはなります。
目次
内容紹介
第1章 少年指導の理念(あり方)
少年期、少年スポーツの役割、サッカーの魅力を解説されています。
:-> 「よい指導者の条件」「勝つことと育てること」については他の一般市販本にはない充実した内容です。
第2章 少年指導のポイント
前章の指導者の条件に加え「少年サッカー指導者の役割」を詳細に解説されています。
また、「技術練習の原理」、「少年の接し方」のポイントをまとめてくれています。
^^;) 現実の指導では、なかなか前章・本章のような理想的な指導ができず、時折読み返しては反省しています。
第3章 基本技術の指導
サッカーの技術を分類し、個々の技術について著者の連続写真付きで解説してくれています。
著者の「サッカー 練習プログラム」(成美堂出版)でも同様の技術内容が載っています。
:-< ある程度サッカーを知っているか、サッカーをできる方にとっては内容を理解でき、子供に見本を見せることができると思います。
しかし、ほとんどサッカーの経験のない方にとっては少し難しいかも。
:-< また、子供達がどんな点について間違いやすく、成長度・身体能力などよって難しい点・壁など、および対処方法・指導方法について解説してくれると初心者コーチには助かるのですが、そこまでは解説はありません・・・(~~;)
第4章 少年の技術・判断力を伸ばす練習法
練習の組み方、クローズドスキルとオープンスキルを伸ばす練習法を解説。「この練習は実戦とどう結びつくのか」「子供に何が必要か見極めて練習法を決める」をポイントに、様々な練習方法をイラスト図で解説してくれています。
:-> 練習場の状況(広さ・設備備品など)、子供・コーチの人数、子供毎のスキル、練習時間の長さなどに応じて本章のイラスト図を参考にしてそのままか、工夫を加えて練習方法を決めています。
:-< 1〜2週に1回の練習しかできない(学校・グラウンドを使えない、コーチが土曜・日曜しか都合が付かない・・・)チームにおける指導としては、1週間のメニューはもちろんできませんし、月間・年間計画も立てにくいのが実態です。
:-< 高学年になると試合・大会が増え、基本的な練習を満足に出来ず、試合中心の計画になってしまいます。
「日曜コーチ」「お父さんコーチ」の限界です!
地域に密着したサッカーを始めとする少年・少女のスポーツ指導体制の実現を期待します。「百年構想」ではありませんが・・・
第5章 少年サッカーの現状
日本サッカー協会の強化システム、少年サッカー大会、Jリーグ、第4種委員会サッカー指導マニュアル、ルール解説などを簡単に解説。
:-< 年齢に応じたサッカーコーチング例の小学1・2年(6〜7才)において、「とくに技術の分解・分節的指導は不要。しかし、よいモデル、デモンストレーションは大切。」「スモールゲーム→自然にやらせる(指導不要)→かたまってボールを追い走りまわる。」という記述がありました。
『技術の分解・分節的指導は不要』『自然にやらせる(指導不要)』について、正直に言って合点がいきません。
子供達は技術を知りたがっているし、どうすれば上手くなるのか、要領・コツを知りたがっています。
放っておけば、上手い子と下手な子の差はドンドン広がり、上達の遅い子供が取り残されてしまいます。
従って、『指導不要』と言うことは決してありえず、最低でも「アドバイス」が必ず必要だと確信しています。
日本の子供の欲求度・要求度は決して低くありません。あせる必要はないと思いますが、指導者による何らかの反応・指導・アドバイスが必須と考えます。
ただし、低学年の指導を経験してみて、この「アドバイス」をどうすればよいのか、どこまでアドバイスしてやればよいのか、どのようなモデル、デモンストレーションをすればよいか、試行錯誤になってしまいました。
第6章 少年の健康管理
子供達の運動と健康、スポーツ障害、ウォーミングアップとクーリングダウン、事故と対策、栄養に関する基礎知識などの要点を解説。
:-> スポーツをする限り障害・事故の可能性があります。子供の指導に関わる者として最低限の知識・対処技術を身につけ、日頃から勉強したいものです。
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