写真を語る11回目、今回は「鳥居② ちょっと変わった鳥居」。「鳥居」は神域と人間の住む俗界を区画し、神域への入口の「門」であるが、中には変わった神様、変わった素材、変わった歴史、何となく変な鳥居、変わった場所の鳥居がある。今回はそれらを紹介。

「すぽれじゃ」の旅59 写真を語る⑪「鳥居②ちょっと変わった鳥居」

 まずは「変わった神様」の鳥居。大坂の「通天閣」の展望台に「ビリケンさま」という置物があるが、その下に広がる商店街「新世界」、そこに「ビリケン神社」があり、その鳥居(上左写真)。鳥居の奥には「ビリケンさま」が祀られている。


 次は福島県喜多方市にある「喜多方ラーメン神社」の鳥居(上右写真)。鳥居の横の柱(笠木と貫)が斜めになっているが、これはラーメンを食べるときの「割り箸」をイメージしたという。面白い鳥居である。

 ここでは「変わった素材」の鳥居。まずは「黒木鳥居」(上左写真)。これは京都の嵯峨野にある「野宮神社」にある樹皮のついたままの鳥居である。この神社は「トロッコ嵐山」の駅から「嵐山 竹林の小径」を歩いて行くと現れる神社。その神社の解説によると「鳥居の形式としては極めて原始的日本最古のもの」であり「くぬき」を使用して3年毎に建替をしてきたという。


 もうひとつの鳥居は明治神宮の第二鳥居(上右写真)。これは高さ12m、1920年(大正9年)に造営、1975年(昭和50年)に再建、木造の「明神鳥居」としては国内最大である。素材は「ヒノキ」、樹齢は1500年以上の巨木、凄いものである。再建の理由は落雷、こんな「ヒノキ」の巨木は日本にはもうない、ある日本人が「台湾」の3000mの山を探し、この巨木を見つけたという。そして台湾総督府によって明治神宮に贈られたという面白いストーリーがある。

 ここでは「変わった歴史」の鳥居。この1本の柱だけでたつ鳥居(上左写真)、長崎の坂元町にある「山王神社二の鳥居」。ここは原爆の爆心地から800メートルの処であり、原爆の爆風で片方の柱が吹き飛ばされたものである。1本の柱で立っていることから「一本柱鳥居」と呼ばれているという。

 

 Googleマップのストリートビューから取り込んだ鳥居の写真(上右写真)、今はもうない「草薙大鳥居」。昨年10月、旧東海道ウオーキングで静岡市清水区の「草薙」を訪れ、この鳥居を見るつもりで旧東海道(407号線)を進んでいったが見当たらない。後から調べてみると「草薙神社へ続く大鳥居 静岡市9月撤去、老朽化対策」というNewsがあった。「草薙神社」まで「草薙神社通り」がlkmほど続く、その入口の鳥居であったが、大鳥居は撤去されていたのだ。しかしこの鳥居の所有者が不明であり、費用約1100万円で静岡市が「代執行」で撤去という変わった出来事だった。この鳥居は今でもGoogleマップのストリートビューで見ることができる(2021.7月)。

 次は「何となく変な鳥居」。これは前回解説した鳥居の種類「神明鳥居」であるが、全て円柱で構成されているので「素木鳥居」という(上左写真)。一番上の横の円柱、ここは「笠木」と言われるが、そこが何かとぶつかったらしく凹んでいる。その奥にある「祠(ほこら)」も痛んでおり、倒れた竹が道を塞いでいる。これは昨年(2020年)「田舎町の古跡(ふるあと):「すぽれじゃ」の旅42」で訪れた時の写真であるが、もっと古い写真を探してみると2016年に訪れた時のものがあった(上右写真)。その時の鳥居には凹みが見当たらない。4年間に一体、何が起こったのであろうか。

 最後は「変な場所の鳥居」。これは静岡の「蒲原宿」の一里塚跡にある鳥居(上左写真)。一里塚と鳥居のマッチングは珍しい。説明板には「最初の一里塚は、元禄12年(1699)の大津波で流失して、宿の移転にともなってここに移されたものですが、当時の面影はありません」と書かれているが、この鳥居が何を意味するか不明。


 水の中にある鳥居(上右写真)。後ろには五重塔やお城がある。ここは一体、何処でしょうか。ここはなんとアメリカ合衆国、フロリダ州にある「ディズニー・ワールド」の4大パークの1つ、いろんな国の「エプコット:万博のテーマパークのようなもの」がある処。「神社」なら解るが、「五重塔」や「お城」とのマッチングはとても珍しい。この鳥居は広島の宮島、「厳島神社」の鳥居をモチーフにしているという。


 次回は「鳥居③ 不思議な鳥居」お楽しみに・・・。

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