スポーツまいんど その115
◎昔のすぽると66 「ラジオ体操」始まり
スポーツまいんど その115
◎昔のすぽると66 「ラジオ体操」始まり
参考文献「近代体育スポーツ年表」に1928年(昭和3年)「11.1ご大礼記念事業として『ラジオ体操』開始(東京)」という記事があった。日本の「ラジオ体操」はアメリカのメトロポリタン生命保険会社により健康増進を目的として考案されたもので、1925年から放送されていたラジオ放送番組「Tower Health Exercise」が基らしい。今回は日本の「ラジオ体操」の始まりを見てみる。
この「大礼記念事業」とは「御大典記念事業」であり、天皇陛下の儀式であるが、大正天皇の崩御が1926年の12月25日。昭和天皇の始まりは、祝いづらい中でのスタート。ほぼ1年の喪中の後、1928年11月に「即位礼(御大礼)」と一連の儀式(御大典)が行われた。その記念の事業として「ラジオ体操」を開始した。現在も「新しい朝が来た♪」という「ラジオ体操の歌」に続いて「ラジオ体操第1」「ラジオ体操第2」が放送されている。
1923年、逓信省簡易保険局監督課長の「猪熊」さんが保険事業に関する調査のため訪米し、メトロポリタン生命保険会社のラジオ体操の企画を知った。それを『逓信協会雑誌』で紹介し、天皇即位を祝う事業としてラジオ体操を提案。簡易保険局、日本生命保険会社協会、日本放送協会が文部省に委嘱。文部省は体育課長を委員長として検討を進め「国民保健体操」という名前で発表。11月1日の7時に天皇の御大典記念事業の一環として放送を開始。
1931年(昭和6年)に「ラジオ体操の歌」が発表され、翌年、青年向きの「旧ラジオ体操第二」が制定され放送開始。そして「全国ラジオ体操の会」が始まる。延べ参加人員2593万人と言われている。1939年(昭和14年)に厚生省は「旧ラジオ体操第三」を発表、放送開始。そして「旧ラジオ体操」が中止されたのは1945年(昭和20年)8月15日(日本、無条件降伏の日)であった。その後8月23日に再開するが、GHQが旧ラジオ体操は全体主義的と判断したことで翌年4月に中止、その日に「新ラジオ体操」を制定し、放送開始。その体操がやや難しかったのであまり普及せず、翌年8月に中止。現在のラジオ体操は1951年(昭和26年)に制定され、放送開始だった。この終戦前後の「旧ラジオ体操」の動き、知らなかった。都市部ではアメリカ軍の爆撃などもあったのに、どのような状況で行っていたのだろうか・・・?