スポーツまいんど その29
◎「スポーツ」と「遊び」 ③「遊草」とは何?
スポーツまいんど その29
◎「スポーツ」と「遊び」 ③「遊草」とは何?
「スポーツを遊ぶ」と言うことは何となく馴染まないのが日本人であるが、かつて日本人は遊ぶ(プレイする)ことを知っていた。その証拠に日本語には「遊」を使った言葉が沢山ある。例えば「遊星」、「遊牧」、「遊観」、「遊人」、「遊侠」、「遊客」、「遊食」、「遊民」、「遊草」、「遊糸」、「遊動」、「遊歩」、「遊軍」、「遊撃」、「遊離」、「遊子」、「遊学」、「遊君」、「遊女」、「遊郭」など。それぞれの意味は以下のとおり。
「遊星」とは惑星のこと(昔、遊星なんとかというマンガがあった)。 「遊牧」は水や牧草を追って移住し、牛・羊などを牧養すること。 「遊観」とは遊び歩いて見物すること。 「遊人(ゆうじん)」は一定の職がなくて遊んでいる人、あそびにん、 つまりやくざさん(「友人」にはしたくない)。
「遊侠」は任侠と同じ、おとこだてのこと。 「遊客」は仕事がなくて遊んでいる人、あるいは遊郭で遊ぶ人のこと。 「遊民」は仕事もせずに遊んでいる人(ユーミンはちゃんとお仕事している)。「遊食」は職につかず遊び暮らすこと(うらやましい)。
ここで問題、「遊草(あそびぐさ)」、「遊糸(ゆうし)」とは何のことか?正解は後で述べる。
「遊動」とは自由に動くこと。 「遊歩」とはそぞろ歩き、つまり散歩。 「遊軍」とは戦列外にあって、時期を見て味方を擁護、敵を攻撃する軍隊。 「遊撃」とは、あらかじめ攻撃すべき敵を定めないで、臨機に攻撃したり守ったりすること(守るべきベースがある一塁手、二塁手、三塁手に対してショートストップを遊撃手と訳したのは名訳)。 「遊離」とは他と離れて存在すること。 「遊子」とは家を離れて他郷にある人。 「遊学」は他の土地や国に行って学問をすること、つまり留学(遊んでいる学生さんではない。総理大臣の「外遊」などという言葉もある)。 「遊君」とはあそびめ、すなわち「遊女」のこと。「遊女」に関しては説明はいらないと思う。(ちなみに「優女(ゆうじょ)」は美貌の美しく気の優しい女性のこと、日本語は難しい。) 「遊郭」は遊女屋が集まっている一定の地域、「いろまち」、「いろさと」、「遊里」「くるわ」とも言う。
こんなに「遊」を使った言葉があるが、どうもその「遊」の意味が違うようである。その違いは次回に解説予定。途中で出した問題の正解は以下の通り。
「遊草(あそびぐさ)」とは「柳」、「遊糸(ゆうし)」とは「陽炎(かげろう)」のことである。