大磯町議会議員 竹内恵美子の議会レポート


wind まちづくりNEWS LETTER/議会報告



39    vol.2  2003.10.16 発行  (平成15年10月)
 
ガラスばりの決算こそ、住民自治の礎
 
みんなに分かりやすく、
すべての情報を公開で。
 
 
9月議会が開かれました。
 
 平成15年第3回(9月)大磯町議会定例会が、9月29日までの27日間開かれました。
 
 議案審議に入る前、突然、議長に対し、不信任の動議が出され、動議に賛成者があり動議は成立、質疑に入りました。
 
 不信任案提出の理由は、農業委員(学識経験者)の選任について、正副議長と議会選出の農業委員で、選任をおこなうことになっていましたが、議長が事前に特定の人を農業委員会会長にと農業委員に依頼していた事実が指摘されたのです。議長は「個人の立場で動いた」と釈明しましたが、議長の独断行動、委員会への圧力ともとられる事が問題にされました。議長は、議長としてではなく、個人の立場で動いたと弁明しましたが、それもまた問題とされました。
 
 この後、議会運営委員会で協議がされました。傍聴は内部の事なので、公開はしない。その理由は本会議を速やかに開き説明するという事で非公開になりました。
 
 本会議再開、議長は退席し、副議長が議長席に。各議員から質疑応答、討論がされましたが、不信任案は賛成6反対10で否決されました。
 
 
議題
 
1.本庁舎防災対策事業終了
  • 13年度156,640,000円
  • 14年度120,980,000円
  •  計  277,620,000円
 
2.横溝千鶴子記念障害者福祉建設事業終了
  • 13年度101,720,000円
  • 14年度141,880,000円
  •  計  243,600,000円
 
3.大磯町特別報酬等審議会の答申により町長、助役、収入役の給料月額の改正をする
  • 町長 856,000円 ⇒ 767,000円 (10.3%)
  • 助役 695,000円 ⇒ 623,000円 (10.3%)
  • 収入役 641,000円 ⇒ 575,000円 (10.3%)
  • 教育長 641,000円 ⇒ 575,000円 (10.3%)
   平成15年10月から施行する。
 
4.大磯運動公園の建設委託に関する協定の締結について
 
協定金額 355,000,000円。
協定の相手方都市基盤整備公団なのですが。
 
 
  問題噴出、運動公園
 
・テニス、野球場ができたが中途半端
 
・必用最小限の費用でやったほうが良い
 
・町のチェック機能がないのでは?丸投げでは?
 
・エレベーターは後の維持管理がかかりすぎる・分離発注したらどうか、町の業者が仕事になるのではないか
 
・競争入札にしたらどうか
 
・町長との対話集会で反対者が多い
 
等々の意見が相次ぎ、採決の結果、反対11賛成6で否決となりました。
 
 否決になってしまったが運動公園の整備は・・・・このままでは、工事がストップしてしまいます。町側が内容を検討して再度、もう一度提案してくると思いますが、町民皆が納得できるような説明、方法を町側と検討していかなければならないと思います。
 
 
行政委員が決まりました。
 
5.新しい教育委員には、 東小磯にお住まいの澤 愛子さん(57)に賛成多数でお願いする事になりました。
 
6.固定資産評価審査委員には、国府新宿にお住まいの簑島敏明さん(68)に賛成多数でお願いする事になりました。
 
 
   決算を否決
 
7. 平成15年度大磯町一般会計補正予算については、
 
予算総額に256,128千円を追加し、予算の総額を8,276,128千円とする。
 
@(公有財産購入費)投資的事業として、土地購入費(328m2)東小磯2号線改工事31,816千円。高田公園にあがる町道東小磯2号線の一部、私道部分を坪約32万円で購入することについては、執行はせず、その分31,816千円は基金に積み立てる修正案を可決しました。
 
 普通、私道部分は町に寄付をしてその後、町が整備をするのだと思いますが、今回は斜面地のため整備に必用という説明がありました。しかも、3.3u(1坪)あたり30万円。おかしな金額です。
 
 もちろん、議会では認めないという結論がでました。
 
 これからはもっともっと厳しく内容のチェックをしていかなければならないことを痛感しました。
 
8.平成15年度大磯町国民健康保険事業特別会計補正予算について
 
9.平成15年度大磯町老人保健特別会計補正予算について
 
10.平成15年度大磯町介護保険事業特別会計補正予算について
 
11.平成15年度大磯町下水道事業特別会計補正予算について
 
  8〜11まで一括討議。賛成者多数で可決。
 
12.平成14年度大磯町一般会計歳入歳出決算の認定について
 
13.平成14年度大磯町国民健康保険歳入歳出決算の認定について
 
14.平成14年度大磯町老人保健特別会計歳入歳出決算の認定について
 
15.平成14年度大磯町介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について
 
16.平成14年度大磯町下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について
 
  12〜16まで一括討議。賛成者多数で認定。
 
 
 初議会、ドキドキの中無事に終わりました。この日を忘れずにこれからの4年間頑張っていきますのでご支援宜しくお願いいたします。
 
 
大磯のごみ・環境問題を質問。
 
 
Q.竹内恵美子の質問
 9月18,19日の二日間で行われた一般質問では、18人の議員中16人が質問に登壇。 町の財政、子育て支援、ゴミ、環境、防災、道路整備等、多くの質問を指摘しながら、幅広く質問しました。
 町はどれだけ真剣に環境、ゴミ問題に取り組もうとしているのか。
 
@ ごみ処理基本計画書によれば、19年度までに一人一日あたりのごみの排出量を13年度対比で10%削減、資源化の目標は32%、最終処分場の目標についても、61%にするとしている。いずれも、早急に取り掛からないと、目標達成は難しいと思われるが、今年度はどのような実施計画をたてて推進しているのか。 また、14年度では、一人一日あたりのごみ排出量は何グラムなのか。
 
 
A 発生抑制、資源化計画の中で、廃棄物処理の基本原則である3Rである(リデユース、リユース、リサイクル)に沿った、それぞれの施策が計画されているが、現在どのように取り組んでいるのか。
 
 
A.町長  環境美化センターの見学会、町民のごみ減量化推進委員制度の取り入れ等、広報で啓発する。
 
A.担当部長  14年度のごみ排出量はまだ計算しておりせん。パソコンのリサイクル制度、8月からの不良品取り組み登録制度を開始している。
 
 
Q.竹内恵美子の質問
 
B 最終処分場の建設は、緊急の課題だと思うが、進行状況は。また、大磯町外へ出しているごみはどんなごみをどれくらいどこへ出しているのか。
 
 
A.町長  広域化行政西地区(平塚市、二宮町、大磯町)ブロックで来年度にかけて検討中であり、町独自でも内部検討中である。
 
A.担当部長  広域化行政(3市2町)で調査委託中で、17年度以降になる。町の処分耐用年数が22年までなのでそれまでには答えが出る。
 
長野県豊田村へ焼却残渣772トン、不燃物563トン、長野県小諸市へ粗大ごみ159トン。
 
 
Q.竹内恵美子の質問
 
粗大ごみが町中いたるところに不法投棄されているが、常時町中をパトロールし、収集に努める考えはないか。
 
 
A.町長  県との合同パトロール、郵便局員からの監視体制、看板の設置、町独自のパトロール、町の職員の対応でやる。
 
 
Q.竹内恵美子の質問
 
D環境美化センターの管理運営は昨年より少人数になっているが、十分なのか。
 
A.町長  15年4月、強化を図るため、一元化した。ごみ処理計画は熱意と識見のあるごみ減量化推進員の制度を取り入れて、現状のままでいく。
 
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9月29日 陳情3件
 
    @西小磯287-40宅地開発にかかるまちづくり条例の遵守を求める陳情
 
       (本会議で採択)
 
    A杏雲堂平塚病院の閉院反対と存続・充実に関する陳情
 
       (本会議で継続審査)
 
    B平成16年度の義務教育費国庫負担制度堅持を求める陳情
 
       (本会議で採択)
 
議案第59号 平成14年度大磯町一般会計歳入歳出決算の認定について
 
議案第60号 平成14年度大磯町国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について
 
議案第61号 平成14年度大磯町老人保健特別特別会計歳入歳出決算の認定について
 
議案第62号 平成14年度大磯町介護保健事業特別会計歳入歳出決算の認定について
 
議案第63号 平成14年度大磯町下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について
 
       (以上賛成者多数で可決)
 
 私は決算委員会の委員で、3日間に渡り審議しました。決算委員会の中で一般会計決算だけ反対しました。なぜならば、補助金を40万円も出しているのに報告書も提出してもらってない。弁護士謝金に560万円も支払っている。委託料が前年度より34.3%,備品購入費が33.9%も増えている。これではこの先どうなるのか。年々税収が減るのがわかっているのに。我々も理事者側も身をもってただすべきではないか、また来年度予算に生かし反映させてもらいたいという思いで反対しました。
 
 
意見書第6号 北朝鮮による拉致問題の早期解決を求める意見書
 
       (賛成者多数で可決)
 
意見書第7号 平成16年度の義務教育費国庫負担制度の存続を求める意見書
 
       (賛成者多数で可決)
 
大磯町農業委員会委員の推薦について小島 浅夫さんを推薦しました。
 
 
議案第64号  大磯町議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例
 
 この件は、改選前(15年6月)からの案件で新議員が決まってから審議することになっていたそうです。四役が10%下げたので我々議員も下げるという事にしたのですが、反対多数で否決になりました。
 
       (私は賛成しました。)
 
 
 はらはらドキドキの27日間でした。一般質問は上がってしまい、町側が答えられずにいたのに質問がつっこめなくて残念!決算委員会では、補助金を出しているのに報告書が出てないとは。私がサロン・ド・カルチャーを担当していたときには、2千円出すだけでもうるさく言って報告書は出していただいていたのに考えられませんでした。税収50億円、借金160億円、我々も身をもってただす。チェックの大切さ、これからの予算のバランス、これが議員の仕事。まだまだ歩き始めたばかりです。一生懸命頑張りますので、ご声援宜しくお願いいたします。
 


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