大磯町議会議員 竹内恵美子の議会レポート


wind まちづくりNEWS LETTER/議会報告



29    vol.12  2006.04.03 発行  (平成18年4月)
 
まだまだ足りない情報公開!
 
このままでは住民自治は、ほど遠く。
 
3月議会開かれる
 
 今年は例年になく、この湘南の地にも雪が積もりました。
 待ち遠しかった暖かな春がもうそこまで・・・日脚が伸びて桜の開花も始まりました。
 大磯町議会も、今年は例年(3月1日)より早く、2月21日から3月16日まで、第1回定例会が召集されました。この定例会は予算審議をする重要な議会です。
またこの議会には「指定管理者制度」というちょっと聞きなれないことがでてきました。これは平成15年9月に改正された地方自治法の中にあり、今まで、公的な団体に限られていた公共施設の管理運営を、地方公共団体が指定する民間企業やNPO法人などが行うことが出来るようになった制度のことです。実施は平成18年9月から。地方公共団体は平成18年9月までに指定管理者制度か直営管理でいくのかを選択し、条例の改定をしなければなりません。その際、議会の議決が必要になります。
 この制度のメリットとして、@地方公共団体はこれまで施設に掛かっていた経費を削減できるA指定管理者は利用料金を設定する事ができ、そのため収益をあげることができる。B民間企業のノウハウを活かし、効率的な施設運営を行い、利用者に幅の広いサービスを提供できること等が考えられます。
 大磯町では、平成17年4月から各地区の区長に説明をしてきました。しかし町は今までずっと各地区に一部委託事業としてきているので、区長会ではこのままで、今まで通り町の直営でいくということになりました。
この間、私は、区長会の会長、副会長の方々といろいろな話を聞き、意見交換の機会がありましたが、その話の中で、どうも町当局の、住民への説明責任が果たされていないようにも感じましたが、区長会では、来年1年間はこのままでいきたいという意見が多く出されました。
賛成者少数で否決
 
予算特別委員会で予算案を否決
 
 予算委員会での町の説明によると、今年度予算は昨年より2億4000万円増額の見通し。これは、国からの税源移譲のため個人町民税の増額です。景気が良くなったための増収ではありません。
 大磯駅バリアフリー化のための予算2億1666万円。行政財産目的外使用料(自販機、ATM機、幼小中学校の駐車料、電柱等)が4月1日から設定されます。万台こゆるぎの森(野村研修所跡地)の施設耐震診断事業380万円、旧吉田茂邸保存・活用事業210万円、防災行政無線新事業250万円、県防災行政通信網整備事業854.7万円、自転車駐車場維持管理事業6208.4万円、救助工作車購入事業7520.3万円、大磯駅バリアフリー化事業6200万円、世代交流センター(さざんか荘)施設整備事業1351.6万円、放課後児童健全育成事業834万円、児童管外委託事業3308.3万円、自立支援給付事業2億3560.9万円、児童手当・児童扶養手当事業1億8352.6万円、教育振興627.4万円推進事業、大磯中学校体育館耐震改修事業902.5万円、私立幼稚園終えん補助金966.6万円、生涯学習館用地購入事業1億4000万円、郷土資料館改修事業170万円、OISOチャレンジフェスチバル事業149.7万円、生沢プール維持管理事業900.2万円、首都圏自然歩道巡視等委託金58.4万円、ごみ処理広域化実施計画策定負担金175万円、循環型社会形成推進地域計画策定委託料負担金70万円、農水産物まつり事業73万円、町観光協会事業補助金1469.4万円、町営照ヶ崎プール施設改修事業2100万円、大磯港再整備事務事業32.5万円、仮称湘南新道調査委託料200万円、幹線28号線整備事業700万円、狭あい道路整備事業8608.9万円、高田公園整備事業2200万円、万台こゆるぎの森200万円、町営住宅建て替え事業設計委託料550万円等の審議が行われ、討論の結果・・・予算特別委員会は、大磯町一般会計当初予算77億5000万円を賛成2、反対6で否決。その他4特別会計予算は可決されました。
 
教育委員が決まりました
昨年9月に否決されてから半年間不在だった教育委員は、
大磯町国府新宿にお住まいの清田 義弘さん。
大磯町大磯にお住まいの石塚 洋さんのお二人にお願いする事になりました。
 
修正予算案を可決
 議会最終日に今年度予算に対する修正案が提出されました。
 まず、大磯駅バリアフリーの件については、今回の修正案で当初の議案で計上されていた大磯駅バリアフリー化事業、鉄道駅総合改善事業補助金、6200万円について、修正案では予算計上を見送っています。
 これはバリアフリーという法の流れに一見沿うようですが、計画されている内容、エレベーター、エスカレーターの位置等、構造的な問題、また工事費用の点見ても、かなりずさんな計画であり、特に体の不自由な方や、シルバー世代の立場になって考えていない計画であることがわかりました。  すでに駅西側にはコンビニエンスストアーが開店し、駅前の景観上また駅前の交通の流れの上からも問題が残ります。
 また駅前の交通渋滞などの問題は起こらないのでしょうか。駅周辺の整備、防災上の問題を視野に入れた駅周辺地域ゾーンとしてバリアフリー化を考えなかったのかとても理解に苦しみます。
 そのために、議会は特別委員会の設置を、又都市計画、交通計画、景観計画、福祉計画等の専門家を中心とした研究会も設置する必要があると思います。
 そして、住民、町、議会が力をあわせて素敵な大磯駅を作りたいものです。
 さらに修正事項として
1、大磯中学校体育館耐震改修事業でなく、耐震診断の結果(IS値は0.33から1.8)を受けたので、(基準値は0.6以上、目標は0.75)広域避難場所にもなっている中学校ですのですぐにでも総合的な建物に建て替える必要があると思います。
2、総務企画推進プロジエクトを昨年立ち上げました。来年度もそのまま続行するということですが、それよりももっと職員に研修費をつけて自己研修していただきたいと思います。そして、今年度は8人も退職する人がおります。臨時やアルバイト対応で住民に充分なサービスができるのか不安です。
3、町の生活道路計画、特に東海大学大磯病院前の道路等を順次、推進していっていただきたい。
4、万台こゆるぎの森については、国の補助金交付の目途がたっていない中での耐震診断は拙速ではないでしょうか。
この修正案は賛成者多数で可決
その後、特別委員会(各委員会から2名、計6名)が設置されました。
 
 
大磯の未来が問われています!
つくろう、住民自治の大磯町を
 
住民の声をよく聞き、地域力を生かす大磯町政に!
 
一般質問
 
竹内 2月22日に1市2町の首長が集まり、ゴミの広域化のための協定書に署名をしました。今後どのように進めていくのか。
 
町長 1市2町で検討し、「循環型社会形成推進地域計画」を18、19年度で作成する。
 
竹内 今後の広域化は担当レベルで検討するのか。
 
環境経済部長 部長クラス、担当推進会議で検討する。
 
竹内 組織の充実のため、職員間の人事の交流は考えているか。
 
町長 平塚市、大磯町、二宮町の1市2町でまとめ、派遣交流する。
竹内 今後、広域化の先に見えてくるものは合併ではないかと思うが考えは。
 
町長 メリット、デメリットを考え、よく検討する必要がある。住民の方々から意見が盛り上がってくることが必要だと思う。合併については具体的には考えていない。広域化を考えていく。
 
三沢町政について
竹内 町長になって4年弱ですが、公的実現を評価してみて、自己採点で何点ぐらいをつけられますか。
 
町長 難しいが町民の皆さんがつけてくれるもの。
 
竹内 企画制作推進プロジェクトを立ち上げたが、今まで評価が上がっていないように思うが、来年度の考えは。
 
町長 来年度も続けてやっていく。的確人事を心がけていく。
 
竹内 この3月に8人の退職者がいるそうですが、臨時職員やアルバイト対応で住民へのサービスは十分といえるのか。
 
町長 最善を尽くしていく。サービスの低下の言い訳にはならない。
 
竹内 生涯学習活動の推進と重点的に取り組むボランテイア団体等の情報提供は。
 
教育長 団塊の世代が増えてくることは認識している。生涯学習推進計画に基づき支援していく。広報、ホームページ等で知らせる。生涯学習団体がいつどこで何をしているのか活動の一覧表を作成する。
 
竹内 町民便利帳、町勢要覧等の作成は考えているのか。
 
企画担当参事 小刷誌を検討する。
 
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おかしい???
 議会最終日、修正案の賛成討論のなかで、駅前ドゥ・ゼ・アンがマンションになってしまうような発言がありました。
 私たち議員は町側から1月にマンション業者が購入し、レストランを開業すると聞いており、今後どうなるのか見守っていく必要があります。
 


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