大磯町議会議員 竹内恵美子の議会レポート

wind まちづくりNEWS LETTER/議会報告



1    vol.43  2014年4月 発行  (平成26年4月)
 
町長は公約を守らなくてよいのか?   
 

 今年は例年になく、この湘南の地にも雪が2度も積りました。待ち遠しかった春も、もう桜が散り初夏を思わす日差しがまぶしい季節となりました。
 平成26年度第1回定例会が2月18日から3月18日まで29日間開催されました。この議会は予算を審議する重要な議会です。
 

議案 

* 大磯町長等の給与に関する条例及び大磯町教育委員会教育長の給与及び勤務時間等に関する条例の一部を改正する条例  (現在行われている副町長と教育長の給与の減額措置二分の一を4月から取りやめ元に戻す)
 私は議案が提出されてから町民数十人の方々に直接伺いました。皆さん全員がおかしい、なぜ今出してくるのか。あと9か月で町長選挙があるではないか。それからでいいのではないか。2月の広報には、4月から火葬料補助金が毎年1万5千円ずつ下がると出ていたではないか。その分を副町長と教育長の給料に充てるのか、公約で二分の一にするとあったから投票したのだと大勢の方々から言われました。副町長の仕事が大変とか大変ではないの問題ではない、公約だろう、矛盾していると言われました。
 4月からは消費税、国民健康保険料が上がり、そして火葬料補助金95,000円が80,000円に下がります。年寄りはこれからどうやって生きていけばいいのかとも言われました。
 23年3月議会に提案された時には、議員から町長だけが二分の一にすればよいのではという質問がありましたが、町長は4年間3役もですと言いました。公約のうちのまだ3年しかたっておりません。町長自身の姿勢、公約で4年間と決めました。
 町長は、副町長については、厳しいがゆえに、本当に半額で納得していただける、そういう方こそ、心を一つにして、逆にやっていただけるそういう人を探したい。町民の皆様とお約束したこと、公約として約束したこと、これは是非ともお認め頂きたい。厳しい財政難ゆえカットしたいと答弁されました。
 そして、もう一つ、医官のことです。医師を雇って、ご自分で決めてきて、一度も医師が町内を廻るということはありませんでした。総額で約850万円も無駄遣いをしたと思います。
 これらを含めてもう少し先を見据えた町政運営をしていただきたいと思います。公約を軽視する向きもあるようですが、とんでもない話です。どうしてもできないものは公約やむなしということもあるでしょうが、努力できるものをしないで公約を軽んずる行為は町民をだましていることになります。町長が一生懸命なのはよくわかりますが、行き当たりばったりの町政運営では困ります。一番困るのは町民です。
 竹内は、以上のような反対討論をしました。反対者は、鈴木京子議員、渡辺順子議員と竹内だけでした。
                         賛成者多数で可決

 

*大磯町みどり基金条例の一部を改正する条例
 緑化の推進に関する助成(いけがき設置、シンボリツリー植栽)や緑の保全に関する助成(保存樹木、保存樹林)を行うにあたり、助成費用の財源として、大磯町みどり基金を活用すること。
                         賛成者全員で可決
 
*大磯町社会教育委員の定数及び任期に関する条例の一部を改正する条例
 (社会教育法が改正されたことに伴い、大磯町社会教育委員の定数及び任期に関する条例の一部を改正する)

 社会教育委員は現在11名を委嘱している。「社会教育関係者」「学識経験者」の範囲が広いので委嘱の基準は変更ない。社会教育委員と 教育委員との話し合いはしている。5月31日で任期が切れる。 
                         賛成者全員で可決
 
*教育委員に相模原市南区鵜野森にお住いの曽田 成則氏にお願いすることになりました。
*教育委員に大磯町国府本郷にお住いのM名 三代子氏にお願いすることになりました。
*固定資産評価審査委員に二宮町中里にお住いの近藤 陽一郎氏にお願いすることになりました。
 


補正予算


火葬料補助金増381万円。
防犯対策修繕料増32万円。
ひとり親医療扶助費増120万円。
横溝千鶴子記念障害福祉センター施設整備事業工事請負費減857万円。
妊娠出産前支援事業減140万円。
第9分団消防団修繕料増39万円。
教育研究所PC購入費40万円。
小、中学校パソコン教室用プロジェクター、カメラ、イス等購入費324万円。
小、中学校サポート終了等に伴うパソコン・プリンター購入(保健室用)70万円、等
                         賛成者多数で可決


 
平成26年度予算


 平成26年度、一般会計総額予算94億7500万円。主な事業は、
防災行政無線整備事業(運動公園に子局新設)500万円。
防犯灯LED化事業255万円。
国府中学校体育館等改修事業(耐震診断調査)260万円。
子育て・親育て新制度運営事業(事業計画策定)393万円。
障害者福祉政策策定事業39万円。
大磯オリジナル切手シート作成事業(合併60周年記念)120万円。
ご当地ナンバー作成事業16万円。
ふるさと納税13万円。
公園トイレ改修事業(町屋公園、六所公園)2232万円。
幼稚園施設整備事業(大磯、国府幼稚園トイレ改修設計)300万円。
コンピューター教育推進事業(小、中学校)1096万円。
郷土資料館リニューアル推進事業1220万円。
幹線30号線整備事業(石神台トンネル)1000万円。
観光トイレ整備事業(高麗)1295万円、等
                         賛成者多数で可決


 

竹内恵美子の一般質問
 

ふるさと納税の使い道、活用方法は

竹内 旧吉田邸の寄付は今後も続けていくのか。
産業環境部長 建設の残と国庫の状況で調度品等の復元を考えている。
竹内 ふるさと納税の使い道、活用方法はどのようなものがあるか。
政策総務部長 みどり基金や公共施設整備基金、歴史的建造物等整備基金、公共施設整備基金等事業にそれぞれの目的の事業に充てる。
竹内 今後のふるさと納税の取り組みは。
町長 町の政策に積極的にアピールし、事業の財源を確保していきたい。
政策総務部長 カード払いの方法を今年度から実施する。寄付者には、何らかの特産品を贈る。
竹内 今後のスケジュールは。
教育部長 予算が認められたら6月頃までにスピード感を持って取り組む。

 
消防審議会の答申が出たが進捗状況は
 

竹内 答申を受けてから消防団の人数の変化はどうか。
消防長  現在169名在籍。微増している。
竹内 今年に入って2件の火災があったが、火災現場で人手が足らなくて困ったことはなかったか。
消防長 特に現場で困ったことはない。
竹内 消防審議会の答申が出たが進捗状況はいかがか。
町長 行政評価の結果、消防団運営事業が取り上げられ消防団のあり方を検討していく。
竹内 消防団の組織の統廃合の話は出ませんでしたか。
消防長  話は出たが、簡単に決められる状況ではない。
竹内 石神台は消防団のない地区ですが、消防水利の把握の観点からも好ましくないという答申が出ているが。
消防長 これから石神台、新宿、月京地域の皆様と今後検討し、解決できるような方向に進めたい。



 
いま問われているのは大磯の未来
 
 
一歩、一歩、また一歩、一生懸命に。
 


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