大磯町議会議員 竹内恵美子の議会レポート

wind まちづくりNEWS LETTER/議会報告



    vol.60   2018年7月 発行  (平成30年7月)
  

  うっとうしい梅雨が明けまして、本格的な暑い時期となり、みなさまにはいかがお過ごしでしょうか。
 5月31日から6月15日まで大磯町議会6月定例会が開かれました。


議案

  
*指定管理者の指定について
 磯港賑わい創出施設の指定管理者に(株)田園プラザ川場を指定
 町内外の来訪者に対し、交流・休憩・地域農水産物等の宣伝・販売及び飲食の場を提供し、人や情報の交流及び町内周遊観光の拠点として活用することで地域の活性化を図る。
  応募団体  (株)ダブリューズカンパニー(東京都)
          (株)田園プラザ川場(群馬県)
指定期間   平成32年の開業予定。5年間 
 この議案は、平成28年度実施の「基本構想設計調査」から始まり、昨年12月の第4回定例会での「設置・管理等に関する条例」の可決、制定。そして、本年3月議会での平成30年度予算における2カ年継続事業としての予算可決など、3年にわたり、その時々の議会審議も行われ、計画的に順を追いながら事業が進んできました。今回、指定管理者制度導入に伴う、指定管理者の指定について議案が提案されました。この選定については、公募が行われ、2団体からの応募があり、そのうちの1団体からの審査欠席の連絡があり、結果として1団体の審査となった。
 1団体の審査であっても、指定管理候補者になるには、得点配分が70点以上の委員が過半数いなければならず、また、各委員の得点が70点以上なければならないと事前に定めた選定条件を満たす必要がありましたが、今回選定された(株)田園プラザ川場は、81,8点を獲得した。
 また、選定方法については、選定委員会が開催されていますが、委員には、外部からの大学の先生や税理士も入っており、書類審査やプレゼンテーション、ヒアリング審査も行われ、委員会所見としても「実績がある、意欲的な企業である」と評価を得ている。そして、税理士講評にも書かれているが、「財務状況は健全性や安定性があり、事業活動状況も良好との判断」が示されている。
 事業者の提案で、町が施設を建て、指定管理料は払わず、事業者が運営を行う。
 総合計画で整備費用は3億円程度を見込み。国、県の補助金等を活用する。
                             賛成者多数で可決
  
 竹内は道の駅群馬県田園プラザ川場を訪問してきました。
 車で約2時間半。川場村の宮内副村長にお会いして、川場村の説明をしていただき、美味しいコクのある飲むヨーグルトを御馳走になりました。
 年間180万人が来場。年間売り上げ約20億円。リピーター率が7割。社員34人、パート200人。
 フアーマーズマーケットは5億円の売り上げ。65歳以上の女性は、地場産品を利用した果実、野菜などを加工した特産品、地酒、果実酒等4億円の売り上げがあり、パートに行くより良い。そのため、医療費減、お年寄りは元気になったという話を伺いました。
 その後、田園プラザ川場の永井社長にたまたまお会いすることができ、いろいろなお話を聞きました。
 ビール工房、飲むヨーグルト、そば処、ベーカリー、ミート工房、ソフトクリーム、おにぎり等の豊富なお店や物産センター(地場産品)、観光協会等がありました。
 社長の「大磯には宝の山がたくさんある」という言葉が忘れられません。2020年を目指して、群馬県川場村の山、大磯町の海ということで期待したいと思います。

*工事請負契約の締結について
  国府新宿地内の雨水管整備工事(その1)
  落札者  (株)湘南推進工業
  落札価格 70,900,000円(落札比率)71,97%
  契約工期 契約締結の日から平成31年1月31日 
   国府新宿のJR南側の一部地域の雨水を葛川に排除するため、雨水管整備工事をするもの。
   今回の工事は、国道1号線槙の木交差点から、西方向へ126mの区間と、槙の木交差点北側の町道
   国府新宿12号線から、国道北側区域の雨水管を接続させるため、5メートル区間の整備をするもの。
                    賛成者多数で可決
 
*財産の取得について
  高規格救急車を更新(本所)
   落札者  神奈川日産自動車(株)法人営業部
   落札価格 20,304,000円(落札比率)93,24%
  高度救命資機材 
   落札者  日本船舶薬品(株)横浜支店
   落札価格 13,262,400円(落札比率)98,52%
                     賛成者多数で可決

監査委員に大磯町生沢にお住いの 脇 國廣氏にお願いすることになりました。
農業委員会委員の任命 14名の新委員に同意
  安池 正美氏、鈴木 洋有氏、戸塚 昭雄氏、青木 貞治氏、西方 敬氏、柳田 三千夫氏
  石井 雅浩氏、二宮 賢一氏、吉川 京男氏、近藤 剛司氏、野崎 健一氏、竹内 浩氏、
  福島 啓氏、今井 正氏。
  任期は、8月25日から3年間。

補正予算

国際・姉妹都市交流事業
  デイトン市との姉妹都市提携50周年に当たり、市長と訪問団の受け入れを行うため、バスの借り上げ料や歓迎レセプションの会場使用料、記念品代等、国際交流協会への補助金として、合計58万8,000円を追加するもの。
                        賛成者多数で可決 


竹内恵美子の一般質問

東の池のハスの葉は戻った?   

竹内  池の水の水質検査をした結果は。 
町長  農業用水としては問題ないと確認している。 
竹内  町の役割分担は。
町長  役割分担については、協議中である。
竹内  今年1月10日から水抜き、17日にかい堀りをした。その結果は。
産業環境部長  ブラックバス、ブルーギル、雷魚、アメリカザリガニ、ミシシッピアカミミカメ等捕獲した。
     外来種は、神奈川県水産技術センター内水面試験場(相模原市)で胃の残存物などを調査中。
     ミシシッピアカミミカメは、静岡県河津町の体験型IZOO(イズー)に引き取っていただいた。
竹内  かい堀りのあと1か月ほど池の水抜きを継続したがその結果は。 
産業環境部長  根から腐食しているハスが見つかり、メタンガスが発生している。ハスの浮き葉確認できた。 
竹内  五月ころから水面にヒシノ葉が覆い始め、その中にハスの浮き葉が見られるようになってきた。 
     しかし、まだまだ魚を投げ入れに来る人がいるので、大きな看板をつけかえたほうが良いのではと
     言われたが。  

産業環境部長  水利組合と協議して設置について検討していきたい。 


認知症対策について  

竹内  2025年には、65歳以上の高齢者の10人に一人が認知症になるという推計が出ている。
     大磯町において、平成30年3月に第7期大磯町高齢者福祉計画・介護保険事業計画が策定された。
     認知症初期集中支援チームの役割は。

町長  大磯町では認知症と思われる方は約1,100人と推定している。
     中郡医師会の先生方に協力いただき、診断治療の面において平成30年度より事業を開始している。
     医師、社会福祉士、保健師と認知症が疑われる方に、早い段階から訪問、必要な医療、
     介護保険サービスに結びつける支援をしていく。 
竹内  社会福祉士を配置して効果はどうか。
教育長 課題を抱える児童生徒のおかれた環境への働きかけや関係機関とのネットワークの構築、相談や
     教職員に対する相談及び情報提供等が行われた結果、効果が現れてきている。
     家庭の状況も複雑化しており、指導上、非常に困難な対応が求められている。
     専門職のサポートはますます必要になる。
竹内  認知症初期集中支援チームの流れは。
福祉部長 在宅で生活されている40歳以上の方で、介護保険サービスの提供を受けていない
     認知症疾患のある方、または疑われる方が対象。家族、民生委員、地域の方から、
     地域包括支援センターへ相談。     
     @地域包括支援センターの職員が自宅訪問。A認知症初期集中支援チームの対象かどうかの判断。
     専門的な医療機関や介護保険サービスの説明等を。B対象となったら、その後医師を加えて
     会議を開催し、支援方法を決定し、受診の勧奨、本人、家族へのサポート支援。
竹内  認知症初期集中支援チームの支援をする医師はどのくらいいるのか。
福祉部長 大磯班の医師は2人。
竹内  認知症のケアパスの利は。
町長  ケアパスとは、認知症が疑われる方に、症状により受けることのできる支援等をまとめた冊子、
     パンフレット。本町では、平成30年度の完成を目指す。
竹内  ケアパスの中に専門医の先生を入れてほしいが。
福祉部長 準備や手続き、医療や介護の相談窓口を掲載し、町民への周知をしていく。
竹内  認知症カフエの進捗状況は。
福祉部長 社会福祉協議会の「まんてん」のほうで、1週間に1度程度オープンができればと思っている。
竹内  認知症サポーター事業にはどのくらいの方が参加しているのか。
福祉部長 認知症の登録制度には30名が登録。養成講座には289名が受講。
竹内  認知症の相談窓口は。
福祉部長 地域包括支援センターやかながわ認知症コールセンターへ。
     コールセンターは、電話での相談窓口だけ。
竹内  専門的な診断が必要な時にはどのような病院があるのか。
福祉部長 二次医療圏内に、東海大学医学部付属病院、小田原市の曽我病院、
     横須賀市久里浜医療センター、     茅ヶ崎市湘南東部総合病院、厚木市佐藤病院の5か所。  


 
いま問われているのは大磯の未来
 
 
一歩、一歩、また一歩、一生懸命に。
 


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