現在のサイト:ガープス リプレイ「欲魔と美者と短剣と……」
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これからのGURPS新時代を築く、GURPS TIMETRAVELリプレイ 

欲魔と美者と短剣と……

【始めに】

 ここは「GURPS TIMETRAVEL」の空間なのです。ガープスの新天地を切り開くために、あんまり人々に知られていないだろうタイムトラベルを選んだのですが、なんだか、今年は急にたくさん時間旅行ネタの話が増えてしまってなんか残念です。それでもまだ、未発達のこのタイムトラベルの分野、いっちょ、がんばりますか。ま、そんじゃ本文Start!!!

[1997/9/30追記]
 本文中に「▲」という部分がかなりありますね。あすこはほとんど10分単位で省略された部分です。しっかりとした各自発言型リプレイに戻したほうが読み手としては面白いでしょうが、最初これをB5版に10枚にまとめるように言われたもので、このような中途半端な形となっております。今年中に加筆修正版をお届けし、「▲」部分も楽しめるようにするつもりなので、応援ください。


11/30、サークルの部室にて

▲GMがプレイヤー6人が待つテーブルにくると、彼らはPCをほとんど完成させていた。

 GM: できたよ〜〜だね。
 プレイヤーM(男): ところで、上俵、悪いけど土曜は管理課の仕事が入ちゃってね……。ね、Yちゃん。
 プレイヤーY(男): そ、そ。
 プレイヤーH(男): ぬゎに〜〜、なんだとぉぉぉ〜〜。
 GM: んじゃ、どうすんべ。
 プレイヤーII(男): それじゃ、金曜にしますか?
 : 下宿のクーラーの工事が入っているんだが……。もしかしたら、来れないけど。
 GM: (う……、金曜じゃシナリオが間に合うか〜〜)
 : それでも来るの!
 GM: それじゃ、その日にしましょう(泣)。M先生、遅れたらその分出演が減りますからね。(締め切りもあるし、仕方がない。ま、何とかなるべ)


12/2 a.m.11:00  自宅にて

 GM: ぬ〜〜、シナリオのまとめをしていたらもうこんな時間か〜。いくら10時まで寝てたとはいえ困ったもんだ。ま、あいつら(プレイヤーたちですよ)もまだ来ていまい。それでも電話してから行くか。

▲プルルルル プルルルル

 : はいYです。
 GM: 上俵ですが、只今遅れています。ところで、みんな来てる??
 Y: M以外来てるけど、Mももう出発するって電話が。
 GM: えっ!!(M先生はきつそうなこと言っていたのに。M先生より後についたらまずい〜〜) ほんじゃ、カップ麺持ってくわ、ほんじゃ、また。


12/2 p.m.1:00 Yの下宿にて

 ▲テーブルの上にはNEO−GEOがありテレビ画面では柳生十兵衛同士がうなっていた。

 GM: ぬが? M先生は?
 Y: まだだよ。
 GM: (ふ〜〜、ほっと一息)でもみなさん早いねぇ。
 IT(男): いやぁ〜、俺とIIは昨日終電逃しちゃって……、
 IT: ま、Mちゃんが来るのを待とう。


12/2 p.m.1:40

 ▲ようやくMが来て、上俵GMからキャラクターシートが配布され、ゲームは始まった。

 GM: というわけで、自称ガープス・タイムトラベルが始まります。
 一同: おおぉぉぉぉ〜〜(どよめき、拍手)
 GM: 面倒くさいからガープス・タイムトラベルのルールブックを持ってこないぐらいの自称です。(つまり、持ってきても使えない)
 一同: (苦笑)
 プレイヤーO(男): GM、訳し終わってんの〜〜?
 GM: さぁ、始めようか(笑)
 : そいつはきいちゃいけないんだよ。
 GM: (サイコロを振って出目も見ずに)うむ、この出目では助教授どのからだな。(そう言って Yの方を見る)えぇと、助教授、名前は決まったかね?
 : 「大地隆」33歳。
 GM: これで「未決定」から名前が変われるわ。あんはんだけ名前が決ってなかったからね。  なんとか大学の天文学科の助教授ね。{これにて「Y」から「助教授」に変化}
 助教授: 百葉大学ね、「ひょくよう」じゃなくて、「ももは」大学。
 GM: 家はなんです? 自宅、マンション、下宿?
 助教授: 家……、マンション!
 GM: なんだ、大学の近くに下宿する助教授ってのも面白かったのに。
 : 違うだろ、学校の寮だろ。
 GM: えぇと、大学に向って歩いて行くとですなぁ、ポップコーン屋が大学の前に出てますね〜。
 助教授: あっそう、
 GM: 君に向って注文のもんができてまっせ、とそこから声がかかるよ〜ん。
 助教授: えぇっ! 注文したっけなぁ〜、あんまり記憶にないんだがなぁ。貰えるってゆうんだから、貰ってあげましょう。
 : 金払ってないらしいよ。
 助教授: もちろん、金払ってないが。
 GM: 金払わないでも貰えるね。ポップコーンのでっかい箱が貰えたよ〜ん。
 助教授: でっかい箱ねぇ。
 : なお、このポップコーンは自動的に爆発する……
(一同:笑)
 GM: (ちょっと、緊張)んじゃ、君はそれを持って研究室へ向うんだね。
 助教授: 持ってく、持ってく。それじゃ、となりにいる教授にポップコーンをあげに行く(ちょっとGMいじめのつもり)。「途中で貰ったんですよ〜」
 GM: それじゃ、箱を持ってるんだな、それじゃ、知力でちょっとチェックしてみて、ボーナスで+2あげよう。
 助教授: 成功、
 GM: あぁぁ〜〜、成功しちゃったか(ややオーバーに)。ポップコーンだけにしちゃ、その箱が重すぎるような気がしたね。
 助教授: う〜む、重いのか(いじわるな笑)、きっとぎっしりポップコーンが詰まっているんだな。
 GM: (慌てて)機械的な重さも感じるね。
 助教授: 機械的な重さ? じゃ、音聞いてみましょう。
 GM: 音を聞く? 振ってみるんですか?
 助教授: 耳をつけてみましょう。置いて、
 GM: 音ね、わかりました。知力は16と、「鋭敏聴覚」とかは持ってませんね。(密かに振って)特に聞えませんね。


大地隆(33歳)、百葉大学天文学科(何学部なだろ?)助教授。移動系の呪文使い(限定してるけではなく、その系統が多いだけ)。師匠は、別次元の人。GMの陰謀で今回の冒険では主人公的スートを過ごす。


 助教授: ?? まぁ、いいや。「教授さん、教授さん。ポップコーン貰ったんですけど、一緒に食べませんか」
 GM: 75歳の教授は「そんなハイカラなもんは好かん」とか言ってるけど。
一同:笑)
 助教授: 「んじゃ、教授はどんなもんがお好きなんですか」
 GM: 「やはり、大福よぉ」
 助教授: 「大福、まぁ、それもいいですね」
 : 拙者も大福は好きでござる。
 IT: あんた、あんたは江戸時代でしょぉ。
 助教授: 「いらないんなら、ま、結構ですけど」そういうことなら授業に行きます。
 IT: きっとそのころ私は高校だわ、しくしく。
 GM: それじゃ、知力でチェックをお願いします。+1のボーナスもあげましょう。
 助教授: 成功
 GM: 表面に手紙が貼付けてあるのになぜか気づいた(我ながらすごく苦しいね、これは)
 助教授: 手紙、今頃、今頃ぉ。読みましょう。
 GM: え〜と、「中に入ってる」と書いてありますね。
 II: もしかして、助教授、知力16ありながら馬鹿?(いえいえ、これはGMのミスですね)
 助教授: 中に何が入ってるんだろう? 開けたよ〜〜。
 GM: 底のほうにカセットレコーダーらしきものが入っているだけです。あと、表面の上にはたくさんのポップコーンがありますね(よく考えると、とても油っぽいレコーダーです)
 助教授: ポップコーンをばりばり食べてあげよう。

 GM: へっ!(驚き、呆れ)(それでも思いなおして)はい、カセットレコーダーです。(そう言ってイヤホン付カセットレコーダーを取り出す)
 助教授: はぁ〜〜(驚き、呆れ)、上俵ぁぁ。
 IT: つまり、これは助教授に対して聞けと言ってるんだね。
 GM: そうかもね。
 助教授: そういうことなのね。
 : さすが、上俵、やることが違う。
 GM: こうやっていかに準備したかと思わせるのがプロのやることよ(口に出してばらしたら意味ないでしょ)。よし、テープを聞き始めたから次の人行こう。(やっとだ)
 助教授: (笑いをこらえながら別室へと去るのであった)

(テープ内容)
 GM: (まず、「新スパイ大作戦」のオープニングテーマを流して、声を変にくぐもらせて)久しぶりだな。我が弟子よ。今日の汝への使命は、重大なもので、ある。全次元に対しての脅威が陰謀を始めている。それについての詳細は分かっていないが、各次元にちらばっている短剣・ナイフを狙ってのものらしい。
 まずは村山勉という登山家をたずねるがよい。彼は財宝さがしのプロであり、今追っている仕事が短剣と何らかの関連があると私はにらんでいる。なお、この件については我々とは別の何者かも動いているので気をつけること。
 ところで、いつ何時危険が待ちうけているかわからないが、私は一切関係がないということになっているので、そのつもりで。死して、魂戻すものなし。黙して語るはこれいかに。
 なお、このテープは自動的に消去されるのであるのじゃ。成功報酬をお楽しみに……。


「疾風」の龍牙(20代後半)伊賀の服部組の抜け忍。GMの陰謀でこのPCはいきなり汚名を受ける。主戦力その1。「残忍」「嫉妬」「不幸」であるため、主人公にはあんまりなれない。戦国時代末期に生きた。


 GM: それじゃ、次の人は、っと(プレイヤーに番号をつけるふりをしながらサイコロを振って)プレイヤーHの忍者だす。
 : えっ、(これより「H」から忍者「龍牙」に変更)
 GM: えぇと、龍牙はんはですね、森に覆われた山道にいます。
 龍牙: 森に覆われた山道、普通「木々に」覆われた山道と言わんか。
 GM: あ、そういえばそうだ。(慌て)
 龍牙: まぁ、よいわ。拙者は逃げているんだな。
 GM: そんでもって、前におじさんが一人いるね。
 龍牙: 警戒しながら近づく。
 GM: お師匠さんですね。
 龍牙: えっ(驚き)
 II: 忍者なんだから普通、姿を現さないでは?
 龍牙: それはちょっと、やばくありませんか、拙者は抜け忍だったような気が、
 GM: 「龍牙よ、汝は優れた忍びになると思うていたのに。自由などという妄想に迷いおったのか。可哀想だが、最期の情けとしてわし自身が引導を渡してやろう」そう言いながら、忍刀をずんばらりんと抜きます。
 龍牙: しゃっきと忍刀を抜く。「師匠が相手?」
 GM: いやいや、突如、空間が割れ、ピンクの大きな蛙が現われるんだよね。
 龍牙: いきなりかい!
 一同: ちょっと待てぇぇぇぇ!(どよめき)
 GM: その蛙は龍牙たちの近くに落ちて、そして、その蛙は現実の蛙とは微妙に違っていて、その表面は鉄甲船(織田信長が使ったアレ)な感じで覆われてますね。
 龍牙: 怪しいぞ、とてつもなく。
 GM: そして、上に派手なおじさんが出現して、高笑いを始めるね。
 龍牙: 「貴様! 何者!」
 GM: 「ふはは……、全次元の美しき武具は全て、この虚無伯爵のものじゃ。服部くん、さぁ君の背負っている〈草葉正宗〉を渡したまえ」
 龍牙: 拙者はそんなもんは持っておらんぞ。
 IT: お前じゃなくて、師匠の方だって。
 GM: 服部君は、「ぬぐ、突如出現して我が正宗をよこせとは」そう言って、服部は伯爵に4、5本の手裏剣を投げつける。伯爵の向って飛んでいく途中で手裏剣は倍々になっていき、伯爵の目前では数千本になっている。
 龍牙: 伯爵は拙者に向って背を向けているんだろうね?
 GM: そうだね。
 龍牙: 気づかれないように近づいていく。
 GM: はい。そして、伯爵に突き刺さるはずの数千本の手裏剣は伯爵の体を透き通って向う側の木々にぶつかる。
 龍牙: あぶねぇぇ、背後に近づいていたから当たるかと思ったぜ。
 GM: 服部君が「幻か……」と悔しそうにつぶやいていますね。それに対応してか、伯爵の声が蛙の化け物の中から聞えます。ところで、生命力のチェックをお願いします。修正は−12ね。
 龍牙: 不可能である。
 GM: 伯爵の声が蛙から聞えて「やはり、そうくるかね。君のような優秀な人物を殺すのはおしいが、死んでもらおう。やれ、ンパウ博士」「わかりました、伯爵」と中からいろいろと声が聞こえます。
 II: つまり、皆、中にいるらしい。
 GM: ピンクの蛙から青い舌が出て、服部へと迫る。よける服部、迫る舌。「ぬぬ……、空気に毒が混じっていたようだな、動けん」青い舌は麻痺した服部の体を巻く。そして流れるエレキテル。服部は焼き焦げていきますね。そして、蛙の口からマジックハンドが出て背負っていた正宗は回収され、服部はほっぽり出される。
 龍牙: ぬぬ、回収されるのか。邪魔してやるのじゃ!
 GM: 残念ですが、さっきの生命力判定に失敗したあなたは動けませんね。
「正宗さえ頂ければもうこの時代に用はないわ! 帰るぞ、ンパウ博士」
「わかりました、虚無伯爵」
「え〜、またこぐんですか〜ボスぅ。少し、休んでいきましょうよ」
「え〜い、行くと言ったら行くのじゃ」
と言ってピンクの蛙は去っていきました。
 一同: 「こぐ」ぅぅぅぅ?
 龍牙: 待てぇぇぇ!

▲その後、服部師匠のもとへかけよった龍牙は、師匠がすでにこときれていることを知る。そして焼け焦げた死体から役に立ちそうなもの(上質の手裏剣6本)を奪った。そんなのんきなことをしている抜け忍が、気づいたときには、周囲は服部村の忍軍に包囲されていた。怒りに燃える師匠の息子、服部半蔵は、龍牙が父を殺したのだと思いこむ。殺気だった忍軍に包囲され、万事休すというところで、空間に穴が開いてその中に吸い込まれる龍牙。半蔵たちは、「これはバテレンの妖術に違いない。あやつはバテレンどもと通じておったか」と悔しがる。

 GM: それじゃ、次の人。助教授2回目だ。そんじゃ、どうしますか?
 助教授: 指令どおり(笑)

 ▲助教授は箱の中に入っていた同封された洞窟の地図を持って、村山勉のところへ行った。村山氏は貴重な資料である地図を持ってきてくれた助教授に感謝し、今回のシナリオの現代の主な舞台である綾茂市の裏山(丹沢山地の一部)へと、共に向った。そこで道に迷った一行は格闘家「小山減高」(プレイヤーO担当)に出会う。

 GM: (小山に向って)えぇと、山篭りしていますとですね、地図を持った男とですね、怪しげな学者風の男が山を登ってくるのが見えるんだな。服装から登山家と学者(いったいどんな服装なんだろう?)みたいですね。登山家風の男は、
「いやぁ〜、ここらへんに宝があるはずなんですけど道に迷ってしまって困っているんですが、手伝って頂けませんか?」


小山減高(21歳)、私立綾茂高校の空手部・柔道部の外勤コーチ。普段はコーチに行かずに、山籠りしてる。主戦力その2。「好色」で「内気」という面倒なキャラ。しかし「内気」の演技をプレイヤーがしてないように見えるのは何故?


 助教授: 村山さん、頼みますよ〜。
 GM: というわけで、そこにいる方は全員知力判定をどうぞ。「鋭敏感覚」があったら、ボーナス指しあげます。
 助教授: 成功!
 小山: うっ、失敗。
 GM: 成功した人は木々の間から視線を感じます。
 助教授: 日頃から注目されているからなぁ。
一同:笑)
 GM: さらに覗くんならまた、チェックですね、成功? それじゃ、黒髪のきつそうな目つきの美女が木々の間から覗いていたのがわかります。
 小山: 美女なの?、色目を使いたいなあ。
 GM: 君は気づいていない、助教授が教えてくれなきゃできないって。
 助教授: きっと、私のファンに違いない。「今は忙しいのでサインはちょっとだめですよ」
 GM: かき消えますね。
 助教授: サインくらいで恥ずかしがらないでもいいのに。
 GM: ところで一息ついたところで、村山さんが自己紹介したよ。

▲というわけで互いに自己紹介したところで、話は進む。

 小山: 「山でお困りですか、僕も山で修行中の身ですが、お手伝いぐらいでしたら、してあげましょう」
 GM: じゃ、進んでいく方は〈生存/山〉または技能なし値で判定を。
 小山: 技能あるけど、失敗。
 助教授: 知力−5はでかすぎる! 失敗。
 GM: 皆、迷ってしまいましたね……。
 II: こうしてプレイは伸びていく〜。

▲山で迷った一行はその後、森の中にピンクの蛙型のメカにであった。そこでは、虚無伯爵が
「ここの近くに洞窟があるはずだ〜! 捜せ! 捜せ」
と怒っていた。そこから密かに立ちさった一行は洞窟にたどりついた。

 GM: それじゃ、次の人。真津前さんの番。
 小山: 真津前さ〜ん(笑)
 プレイヤーM その名でなんで呼ぶんだ。(以後、「M」から「真津前」に変化)
 GM: どこにいるかと申しますと、ひとまずこの平塚の宿場の近くの馬入川の川原にいますね。
 真津前: もしかして、故郷。一家は離散してんだな。
 GM: 川原で独りたたずんでいますと、遠くから女の悲鳴が近づいてきますね。
 真津前: そっちに振り返る。
 GM: 「きゃ〜〜」という悲鳴をあげている女性が一人、ごろつき風の男2人に追われています。
 真津前: どのくらい先?
 GM: 20mくらいですね。「旅の方ぁぁ〜〜、お助けください」と娘御は申していますが?


真津前文次郎(36歳)、江戸初期に生きる渡世人。相州平塚の貧しい農家に生まれ、10歳の時に家を捨て、その後一家は離散したという……。技能にCPを費やしすぎたため、ちょっと不安なキャラ。それでも、副戦力その2。


 真津前: 襲われてんだね。で、ごろつきたちは強そう?
 GM: じゃ、知力で判定してみてください。
 真津前: 「鋭敏感覚」入んない? 駄目、それじゃ、失敗。あ〜、よくわかんない。
 GM: そこらへんでいくらでも補充のききそうな単なるごろつきのようです。
 真津前: 2人か(考えこむ)、よし、助けてやろう。
 GM: 「そこの渡世人、娘を渡さねえと痛い目にあうぜ」とかごろつきは言ってるね。娘さんはいつのまにか、君の後ろに隠れてますね。
 真津前: 「堅気の方に迷惑かけちゃいけねえぜ」
一同:驚嘆)
 小山: かっこええ〜〜〜。
 GM: ごろつきは「なんだとぉぉ〜〜」と言って懐から短刀を取り出しますね。
 真津前: こっちも構えておこう。

▲その後、1/2の確率で折れる粗悪な刀で戦う真津前は、なんとか一人を1秒で切り倒し、相手を追払う。次のターンで残りのごろつきも切り倒したのであった。

 GM: 助けられた娘が感謝の言葉を述べた後にこう言うね。「私は砂賀屋の娘、橡(とち)と申します」
 真津前: やっや、嫌な娘だな。
 GM: 平塚の出身である真津前なら知ってますね。
「実は代官羽田富市に狙われているんです。そういうわけで、この短剣を差上げますから、どうか小田原の大久保様のところまで送っていってくださいませんか」
ちなみにこの短刀はだいぶ品質が良さそうだね。
 IT: ちなみに真津前の持ってる刀の折れる確立は47.2%
 真津前: だすな、そんな数! 「これもなんかの縁だ、いいよ」
 GM: 「ありがとうございます。では、これは差上げます」とお橡さんは真津前に短刀を渡して、ひとまず、真津前の出番は終って次の人だ。
 でもって、次は学生の方。

 IT: はぁ〜い。(やっと番か、ふ〜)
 GM: えぇ〜い、高校生は生徒といい、学生は大学生以上を言うと私は教わった記憶があるぞ! 汝ではないわ!
 IT: しまったぁぁぁぁぁぁぁ〜〜!!
 II: 俺?(これより、「II」改め「赤坂知洋」と表記)
 GM: で、いつもどおり授業出てんの? いつも授業出てるかどうかは知らんが。
 赤坂: きっと、1限目さぼって2限目出て4限目で帰るんだよ。
 GM: 朝の11時半くらいですから、授業中ですね。
 赤坂: 午後になると授業さぼってゲーセンいっちゃうね。
 GM: どのへんで授業うけてます?
 赤坂: 当然、真ん中。
 GM: はい、わかりました。じゃ、知力判定お願いします。
 赤坂: 前行きゃよかったよ。成功、−3。
 GM: じゃ、後ろの方に見たこともない金髪の男が授業に出ているのに気づいた。
 赤坂: なんだ、男か。
 GM: 瞳は青のようで、そんで、あんはんの方に注意をさまよわせているようです。
 赤坂: 授業を聞きながらそっちのほうにも注意をしておこう。でも、視線をそっちに向けないようにしておく。


赤坂知洋(18歳)、プレイヤーの希望を無視して大地氏と同じ大学の学生となる。私立百葉大学工学部材料工学科1年生。戦闘力はないのだが、コンピュターで活躍(!)する。ゲーマーでありナイフのコレクターでもあるらしい。


 GM: なんやかんやで授業は終わる。
 赤坂: 食堂へ行くぞ!
 GM: そうしていると、知りあいのナイフコレクターさんに会う。
 赤坂: は? 「また、お前か。腐れ縁だな」
 GM: 「駅前の骨董品屋に新しいナイフが入ったらしい」
 赤坂: 「今、金ないんだけどなぁ〜」
 GM: 「そうか、そいつは残念。それは俺が頂くぜ」と言って去ってきますね。「これでお前とのナイフコレクションの勝負は俺の勝ちだな」
 赤坂: なんか嫌だなぁ、「別に勝負をしかけた憶えはないが」でもね、午後の授業出る気ないから見に行くんだよ。
 GM: はいはい。では、骨董品屋に向う。では、知力判定をどうぞ!
 赤坂: この目は! (ファンブルってやつです)
 GM: その目では、世界でただ一人道を歩いているという気になりますね。(尾行感知失敗)
 赤坂: なんだそれは。ちょっと待てい。
 GM: そんなこんなで受動防御あります?
 赤坂: なぜ? ない! そうとう、電信柱に俺をぶつけたいらしいな。
 GM: では、サイコロ3個振ってみてください。
 赤坂: こんちくしょう、「よけ」させるつもりだな。
 GM: なぁ〜に、クリティカルの出目でなければ意味はありませんって。
 赤坂: 出目が10だからよけれない。
 GM: 相手は部位狙いをしていたかな。命中部位決定表を使ってあげましょう(てきとうに振って出目を見て勝手に)荷物に当たったんだね。ま、どこかからナイフが飛んできただけです。
 赤坂: ちょっと待てい! それは刺さったというのではないのか。
 GM: 荷物に当たるということなので、ノートパソコンの方へ向っていきます。見事に当たりましたね。貫通はしていませんね。
 赤坂: まじぃ!
 GM: (適当にサイコロを振って)ところで〈神秘学〉あります? なければ知力でどうぞ。
 赤坂: なに、こんちくしょう。−3で成功。
 GM: それじゃ、ナイフから黒い煙がノートパソコンの方へ向っていくのが見えましたね。
 赤坂: ちょっと、こいつはやばいかもしんないなぁ。安全なところに行って調べたほうがよさそうだな。じゃ、ナイフ屋はいったんやめて、自分の家に行こう。
 GM: じゃ、着きました。
 赤坂: いくつか調べる。〈電子機器〉があるな。−3成功。
 GM: 特に外的損傷はなくて、ナイフが刺さっているだけですね。さらに調べるために、刺さっているナイフを抜くとプシュ〜と傷が塞がれていく。
 赤坂: 俺のパソコンにそんな機能あったけ?(笑) 自動修復機能付ノートパソコンだって! 妖しいナイフは?
 GM: ナイフは(100面体を振って)32個の破片に分かれて……
 赤坂: 破片になるわけね。破片をとりあえずフィルムケースに入れて調査しておくよ。外的損傷がないんじゃ、内部だな。〈コンピュータ〉、−9成功。
 GM: 自分の使っていた容量のほとんどが失われ、未知のプログラムが入っているね。

▲その後、いろいろ調べてみると、わけのわからないデータの入ったプログラムであることがわかり、動作方法もわかり起動してみることにした赤坂であった。そうすると、パソコンから煙が出てきて腕の3本あるわけのわからない黒っぽい男が出て血を1lよこせば、「お前の部下になろう」というが、男はパソコンに戻される。

 GM: そして、次は生徒さんだ。
 IT: はいはい(今度こそやっと、番だ){これより「IT」は「川原沙織」と表記}
 GM: というわけで夕方です。
 川原: きゃ、きゃ、もうお弁当は食べちゃったぁ。部活に行きます。
 GM: では、はい、ズンバラリン、ズンバラリン。はい、終わりました。
 川原: 「ズンバラリン」じゃな〜〜い!
 龍牙: 「ピシッ」「パシッ」でも変か?


川原沙織(17歳)、私立綾茂高校剣道部2年生。容貌に15CP費やしたパーティの予備戦力であり、きっとパーティーの良識だと信じたい。念のために言っておくがもちろんプレイヤーは女性だ(大嘘)。


 GM: 「コロコロ、クリティカァル!」(こりゃ、我てらプレイヤーやGMや読者だな)
 龍牙: なんじゃそりゃぁ(笑)
 GM: 「マスター、そいつはずるいぜ」とか
 川原: 違う、ごく普通の剣道部(泣)

▲ま、剣道部とは違う妖しい活動の説明で盛り上がって、話はすすむ。その間に部活活動終了時間は過ぎるのであった。

 川原: それじゃいつもどおり、防具を片付けて、待っている親友と帰る。
 GM: 親友は何人かなあ?
 赤坂: 親友は同性かなぁ?
 川原: もちろん、女の子が一人。というわけで、帰ろぅ。
 GM: はぃはぃ、控え目な女の子ね。というわけで帰宅はバイクですか、自転車ですか。
 川原: 自転車だって!
 GM: それでは帰り道ですが、途中に荒涼とした屋敷がありまして、そこは「お化け屋敷」と称されております。
 川原: 全く無視。
 GM: それではそこの前で知力判定+3でどうぞ。
 川原: 11、目標値17だから絶対成功だね。
 GM: それでは「ビシバシ」「ビシバシ」拳やらがぶつかりあうような音が聞えてきます。
 川原: 危険な感じがする。
 GM: スーツ姿の男と、真っ赤な道着を着て小さな盾を2つ持った姿の女性が戦ってますね。
 赤坂: 二つの盾! シールド・バトン(ガープス・ルナルでおなじみの武器・防具)か?
 GM: 知力−3で振ってみてください。
 川原: 11以下、出た。
 GM: じゃ、女は下に革鎧をつけているのがわかりましたね。
 川原: 巻き込まれたくないなぁ。
 赤坂: アルリアナかよ。(ガープス・ルナルの神様。知ってる人が多いでしょうけど)
 GM: 女はゲシゲシ蹴って、3秒後には男は倒れてしまいます。
 川原: ますますまずいなぁ……。
 一同: マーシャルアーツかぁ!
 川原: とりあえず巻き込まれたくないから帰る。
 GM: はい、わかりました。ま、私は強制的な「巻き込み」型の話は嫌いですから、基本的にプレイヤーの自由を追求しますね。
 龍牙・赤坂: 俺達はどういうことだぁ!!
 GM: しかし、ここからどうなるんだろう?
 赤坂: きっと、バラバラのまま終わるとか?
 GM: (川原に)親友の女の子は「よそみしてるとあぶないわよ」とか言いながら、気づいていないらしくすったかすったか進んでいってますが。実はさっきの判定のサイコロの目が悪くて、電柱にぶつかって気絶してみたりして(笑)
 ちょうど屋敷の真ん前ぐらいの電柱だったりしますが……。
 助教授: どうしても巻き込みたいよ〜だな。
 川原: 〈応急手当〉しましょう。
 GM: そういえばそれって2、30分かかるんじゃなかったけ(笑)?
 川原: じゃぁ、それやめ。
 GM: 自然回復には1時間くらいかかりそうですね。
 川原: それじゃ、〈応急手当〉するってば!
 GM: 成功ですね。そんなことしてるとですねぇ、屋敷の中から巨大な跳ねるような音がして空間から何か出てきたようですね。
「よし、始末したかぁ、シェーナ・ブリスウィン君」
「親分の言うとおりに始末しておきましたわ」
「よしよくやった」
とか言う声が聞えて、女は謎の蛙に乗り込んで消えていったよ〜〜。
 川原: 親友(名前は結局最後まで付けられなかったような気がする)に「あれって何だと思うぅ?」と尋ねてみましょう。
 GM: 「きっとあれは妖怪だわ!!」
 川原: 「ま、帰りましょうか」
 GM: 帰るわけですな。では、知力判定をば(しかし知力判定が多いなこのゲーム?)
 川原: どうしても巻き込みたいようだな。成功!(あぁあぁ、巻き込まれたくなければ失敗すれば良かったのに)
 GM: 「そこの方々……」と男が這ってきて鯛焼並の大きさの袋を渡して絶命したようです。

▲袋の中には、鉄砲みたいなものと、なんだかよくわからないパックが一つと、紙切れが一つと、短剣が一本入っていた。紙切れ(使用説明書)のおかげで鉄砲もどきとパックが「レーザーピストル」と「エネルギーパック」であるは判明した。短剣を見てみた川原であったが、けばけばしい装飾の付いたものだとしかわからなかった。この遺物と死体のことを知らせようと川原とその親友は交番へと向うのであった。しかし、彼女らが警官を連れてその場へ戻ってくると、すでにその死体はなく、おまけにその「レーザーピストル」もおもちゃとしてしか扱われなく、「お嬢さんたち、大人をからかっちゃいけないよ」という言葉を残して立去ったのであった。彼女らはしかたなく、自宅へと戻るのであった。しかし、その後を尾行する影があることには気づいていなかった……。

 GM: というわけで洞窟だ。しばらく行くと10mくらいの空間が開けてます。村山さんは地図のとおり適当にいじってみますと、奥の壁がせりあがっていってなにやら水晶でできた人型の置物と木でできた小箱があります。〈神秘学〉または〈TVゲーム〉−4または知力−6でどうぞ!
 助教授: 成功!
 GM: それでは、水晶のゴーレムだということがわかります。
 助教授: う〜む、これが噂に聞くゴーレムか、まさか、本当にこの世にいるとは思わなかった。
 GM: 村山さんは「あの箱に宝物があるんでしょうね〜、やりましたね〜」とか言って近づいていきますね。近づくとゴーレムくんはとおせんぼして「ここは我が主、白鳥の皇子が眠る一つの地。宝が欲しくば我が問に答えるがいい。王子の嫁にして海神の犠牲となりし娘にちなみし地名とは?」

▲この問題に対し、助教授と小山はさまざまな判定のヒントを受けて、さらに混乱を深めつつ、さらに他のプレイヤーとともに考えながら、とてもたくさんの時間を消費してなんとか問題を考えながら「あづま(東国の旧称)」と答えてみる。すると、なんとかゴーレムの動きはとまった。

 小山: じゃ、宝箱開ける! ぬぬぬぬぬ、開かん! 固い!
 助教授: 力自慢の格闘家さんがあけれないのに、なぜ、私が……、開いた。
 GM: 中には、短剣が一本あるだけですね。
 助教授: これがお師匠様の言ってた短剣か。〈神秘学〉で振ってみよう、失敗。

▲この後、村山さんは短剣を助教授に研究に使うということで売ってさしあげた。その販売費用の半分は小山への報酬へと流れてしまった。そして洞窟から出てみると、森や山は焼き焦げていた。そこでピンクの装甲板と、金色の髪の毛を発見した。そして、彼らは街へ帰っていった。

 GM: それでは真津前さん。平塚宿から小田原への道のりを歩いている途中です。もちろん、お橡さんと一緒ですね。ところで、突如、黒髪のきつそうな目つきの女性が出現するんだな、目の前に。
 真津前: びっくりして腰を抜かしてしまった!
 GM: 「その短剣を頂きにきましたの」
 真津前: そんな重要なものなの?

▲真津前が快く渡してくれないので、黒髪の美女は彼らを気絶させて短剣を奪っていった。1時間後、真津前と橡さんのまわりにあの女はいなかった。そして、金髪の青い瞳の男が出現して、「お前の短剣を取り返す手伝いをしてやろう」と言って奇妙な術を使ってみせる。その術で飛ばされる真津前であった。

真津前:別にあんな短剣に未練はな〜〜い〜〜)

▲その後、話の舞台は赤坂邸に移る。

 GM: ノックですね、
 赤坂: 玄関の扉の覗窓から覗いてみよう。名前知ってる?
 GM: 名前は知りませんね。金髪で青い瞳の20代の青年ですね。
 赤坂: まあいいや、開ける。「確か、同じクラスだったよね」
 GM: 「まあ、留学してきて編入してきたばっかりだから」とか言ってるね。
 赤坂: 今の時間は?
 GM: 夕方の5時くらいですね。「僕も短剣を集めていてねぇ」
 赤坂: 「しかし、いったい誰からそれを? まぁ、いいや、とにかく中へ、ここで立ち話もなんだから」
 GM: 「私は魔法使いなんかをやっててね、セシリアというが、盗み聞きさせてもらったよ」
 赤坂: 「それでいったい何をしに?」
 GM: 「ナイフを見せて貰おう」
 赤坂: 「ナイフ?」
 GM: 「そう、ナイフだ。何かいいナイフが飛んできたらしいじゃないか」
 赤坂: 「はて、身に憶えがございませんが」
 GM: 「おかしいな、せっかくつけてきたのに」とか呟いていますが、
 赤坂: 「後をつけてきた?」しっかり聞きとがめます。
 GM: 「うん、そうなんだぁ」
 赤坂: それでは徐(おもむろ)にコレクションからナイフを取り出して「目的は何だ!」
 GM: それを黙って見守りながら何か唱えています、(「嘘発見」の魔法をかけただけ)「世界にある美しい短剣を集めているだけさ」
 赤坂: なんか俺、ピンク色の蛙が出てきそうで嫌だなぁ。「美しい短剣、何故?」
 GM: 「知りたいようだから、教えてやろう」
 赤坂: ちなみにこっちナイフ持ったままね。
 GM: 「私はその短剣の中の短剣を集めて、我が神を復活させるのじゃぁ!」
 助教授: 協力してぇぇ、協力してぇ。(実はセシリアは昔の助教授のロスト−キャラクターでした)
 GM: 「どうかね、君も協力しないかね」
 赤坂: 「神を復活させることで何が起こる? 断る! だいたいにおいて貴様の投げたであろう短剣は粉々になってしまったわ!」パシっと、パソコンに駆け寄る。
 GM: こちらは懐から物を取り出して、《龍牙兵》召還!
 赤坂: 「ビシャモン」召還(勝手に悪魔に名前をつけた)
 GM: 「そんなものを呼び出せるとは……、しかたがない、さらばだぁぁぁ!」なにやら呪文を唱えてかき消える。
 赤坂: 「これで敵対したな」

▲この後、ビシャモンと《龍牙兵》は死闘を繰広げ、《龍牙兵》は壊された。戦闘後、部屋は目茶苦茶になっていた。その後、大学に向かいセシリアの身元調査をするのだ。


▲赤坂は大学でセシリアの身元調査をしていた。その後、ナイフに詳しい骨董品屋に向う。そこでナイフの調査に来ていた助教授と出会う。そこで売っていた似ている短剣を買い、研究室に向う。そこで短剣に触った助教授は魔力を感じた。
 しかし、そこにセシリアがやってきた。セシリアはお化け屋敷の地下に何かかがあるということを告げて、また《時間移動》で去っていった。


▲空間に吸われた龍牙は、通称‘お化け屋敷’の地下に出ていた。そこから出た龍牙は帰宅中の川原を尾行していくことになった。


▲真津前は気が付くと、深夜の剣術道場にいた。だがそこは、川原の汗流す場所、綾茂高校剣道部の練習場だったのだぁぁぁ! そこから出た後、見慣れぬ町並に苦悩する真津前。青い服を着た男に追われてみたりと疲れる(主に精神)のであった。


▲格闘部のコーチを終えた小山は帰り道で、龍牙と真津前と助教授と赤坂に出会う。彼らとともに空き地でアルリアナの蹴打術使いシェーナ・ブリスウィンに「短剣を渡していただけないかしら」と言われる。渡すのを拒んだ一行はシェーナにゲシゲシ削られる。ビシャモンの動きでも捕えられない動き一行は苦しめられる。
シェーナ:「あら、それが技なの? そんな技じゃ、さっさと短剣を渡したほうがいいんじゃなくて」
 しかし、助教授の《パニック》のおかげで逃げるか防御しかできなくなったシェーナは敗れた。彼女が敗れたとき、どこからか虚無伯爵の声が聞えた「我が部下に弱き者はいらん」それはシェーナが虚無伯爵から見捨てられたことを意味していた。


▲川原邸にも夜、お化け屋敷の地下に機械があるという謎の電話があった。


▲そして、龍牙や真津前や赤坂や助教授と小山たちが集結した夜の次の日、男5人と川原は‘お化け屋敷’の地下に行った。そこで彼らは6畳くらいの大きさのある機械を発見した。彼らは相談して、龍牙・真津前・赤坂・助教授の4人が機械を動かしてみることにした。
 すると、彼ら4人は未来の時空警察の本部に出た。そこで200時間の学習をして、未来でしか習えないような〈レーザーピストル〉〈物理学/10〉〈時間物理学/10〉〈時間電子工学/10〉などの技能を修得した。そしてそこで彼らは、彼らの持つ短剣が時空の破壊神コウムルの解放に必要な7本の短剣だと知る。時空警察はその野望の阻止のためということで高速振動剣を渡してくれた。


▲そして、セシリアとともに虚無伯爵のところに共同して攻め込むことになった。その待ち合わせ場所に早くついた6人は適当に分散して待ち受けることになった。特に龍牙・小山の2人は空き地の土管に隠れて待ち受けた。しかし、虚無伯爵の居場所を知っているのはセシリアだけだというため、セシリアを殺すようなことはできないのだ。


▲しかし、長い省略部分だなぁ。やっぱりプレイ時間8時間は伊達じゃないぜ! しかも苦しい展開。アドリブは大変だぁ! 時間ができたらここらへんを書き起こしたいな。おもしろいところですし……。

 GM: 空き地には、金髪の人セシリアと黒髪の人が現われますね。
 赤坂: 土管隊の人々は、そちらの判断にまかせます。
 GM: 黒髪の人は、時空警察の人のおかげでマグダクという悪魔だということがわかってます。
 赤坂: 「さて、そちらの希望とおり来てやったぞ」と助教授が言ってくれないと……。(笑)
 助教授: 「あなたがたは何をしようというのです?」
 GM(セシリア)「虚無伯爵のところへ行って短剣を入手したいだけです。あなたがたもそうしたいでしょう。だから、それまでは同盟ということで」
(マグダグ)「ここで決着つける? それとも虚無伯爵のところへ行く?」
 赤坂: 「悪魔とは手を組みたくはないが、仕方がない」
 GM: 「そこの土管の忍者の方、仇はうちたくないの」
 龍牙: 見破られていたか!(土管から出てくる2人、ちょっとまぬけ)
 GM: 「ところで短剣は持ってきましたか」
 助教授: 「2本」
 赤坂: 「コンピュターに一本?」
 GM: セシリアが舌先から一本。「川原さん言っていいかしら?」突如姿を消すマグダク、再び姿をあらわした時には川原の短剣が手には握られていた。
(マグダグ)「短剣は揃ったようね、さぁ行きましょうか」


1930年代 の南極大陸地下。

 GM: というわけで、100×20×10mのベニヤでできたような部屋ですね。部屋の真ん中にはピンクな蛙のメカが1台あります。虚無伯爵がンパウ博士に「まだ治らんのか〜、この時間飛躍機は」と怒ってましてやがて「貴様たち、なぜ、ここがわかったのだ」と君達に言ってきますね。
 赤坂: ここでうまくやれば、彼らを仲間に引き込めますね。
 GM: そうはどっこい。セシリアが「貴様を倒して短剣を手に入れにきたのだ」と言って呪文を一瞬で唱える。
 助教授: えぇ〜い、そいつは違うぞ!「こいつこそが短剣を手に入れて世界を破滅させようとしている悪の権化なんだ」
 GM: しかし、時すでに遅く、セシリアの魔法は発動している! 虚無伯爵を中心として広がる黒い雲、これこそが苦しき《毒の雲》なんだ。
 虚無伯爵、ンパウ博士、そして部下のでぶっちょの3人ともが倒れてしまう。
 真津前: (突然)叩き斬るよ! はい、命中!
 GM: か、かわせない。ダメージおくれ。
 真津前: 切りの10点!
 GM: それは……、セシリア倒れる! しかし、それと同時に姿を消していたマグダグが現われる! そして、彼女(?)が短剣を持ってきたがために全ての短剣が共鳴を始める!!
 川原: これは、解放の始まりなの?!
 助教授: しかたがないから、未来1分後にとぼう!

▲戦いは熾烈であった。魔法で派手なダメージを与えてくるやら、攻撃しても「よけ」られてしまうやら、【腕間接技】をしようとしてもよけられてしまう! その決着は、それでも8秒でついたが、けれどもゲーム外実時間で考えると1時間以上の苦しい戦いだった。

 GM: 倒れたマグダクの体は灰になって崩れたけど、赤い宝石が浮かんでるよ。
 一同: 警戒しながら見てる。
 GM: それじゃ、一瞬、きらめいたあと、消える。それと同時に壁から船が2、3隻入ってくる。時空警察だね。虚無伯爵一行は時間超越強盗罪の罪で逮捕された。セシリアは既に死体になっている。ま、これにて事件解決。


『そ・の・後』

 龍牙・赤坂・助教授・川原・小山の5人は新たな時空警察の一員として加えられた。しかし、まだ一人前になるための訓練が待っている。
 真津前はお橡さんと結ばれて砂賀屋を盛り上げたという。しかし、そこから3代目が贅沢のしすぎで砂賀屋はお取り潰しになったと歴史書(『大江戸風土記相模巻』)は語っている。

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