年老いた子供
作 たまねぎ須永
ストーリー
PCがただずんでいる酒場に子供が入ってきて、近くまでふらふらと歩いてきて倒れます。
子供を介抱してみると、子供の症状は「老衰」とでます。
子供は数日間意識を失っています。話そうとするのならば、数分間(サイコロ1個分間)意識を取り戻します。その時以外は子供から直接情報を得ることは難しいでしょう。
- 「僕の名前はシルマニウム・カンザス」
- 「恐いお姉さんから逃げてきたんだ」
盗賊組合で子供の身元や、行方不明の子供について調べると、いくつか情報を得られます。
- 子供の服を調べる→仕立てた店は、街の中でも一、二を争う高級な店で、顧客は数えるほどしかいないことがわかります。
- 子供の身元→該当する身元は発見できません。たいていの貴族の子弟のデータは組合はつかんでいるので、異例のことです。
- 貴族の子供の行方不明が騒ぎになっているかどうか→マーガリア・カンザスという女性が探していることを知ることができます。
人物
子供:疲労感にゆがんだ顔をしている8歳くらいの男性。着ているものは、かなり高価なのだが、薄汚れている。この衣服は室内着で外出用ではない。シルマニウム・カンザス。肉体の形(外見)だけを若返らせる薬によって、子供の姿にされて自宅に軟禁されていました。
マーガリア・カンザス:シルマニウムの義理の孫。寒気を覚えるタイプの美貌の女性。魔女。カンザス家乗っ取りを狙い、シルマニウムの息子を籠絡している。息子に養女の手続きをさせたあと、彼を殺してある。シルマニウムを幼少化させ、彼女はカンザス家の実権を握った。
工夫
PCはマーガリアの出自を調べたり、使った薬品を押さえたりしてマーガリアを失脚させる手もあります。シルマニウムの正当性を、カンザス家と親しい貴族に証明してもらい、カンザス家の当主の座を取り返すという手もありますね。
私がプレイしたときには、いきなり屋敷に乗り込んでマーガリアと決戦をしたような気がします。
変化
マーガリアも傀儡にして、さらにその奥に黒幕を準備するのも面白いかもしれません。
導入で、こんな小さな子供が老衰なの! と驚かせるがこのシナリオの一番の肝です(私的には)。プレイヤーを驚かせて、一気にシナリオに引き込んで勢いよく進めていってください。
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