本屋にゴー
矢部さんと本屋に行くのは、ある時期、週末の慣例行事の一つだった。
よく自転車で近所の本屋を片っ端から周り歩いたものだった。
そしてどういう訳か我々はへんてこなものをよく見つけた。たとえばこういうものだ。
女装専門雑誌しかも古本、
表紙のおやじがごっつい不細工で、
タイトルは”リバーシブルな愛”ときたもんだ!
こんなのもあった。
なんだか良く分からない
美少女系を銘打ったH本。
表紙の子が頭蓋骨でかすぎ遠近法まるで無視
まだある。
某古本屋にて
”夕焼け番長”全巻発見しかも初版。
おまけにこの店、おおむね
11時から2時まで昼休みにて開店休業
従業員2名、推定平均年齢70才、
大丈夫なんか、おい?
いまも語り継がれる伝説。
どうでもいいけど本屋に行くと必ず
ガチャポンに興じる矢部さんと私。
いい歳して全部で8勝負、
泣くほど下らない景品に大はしゃぎの二人
あのすざまじい品揃えの数々。
我々は憑かれたようにあっちこっちをチェックして回った。
矢部さんは足が早く、彼の背中はいつでも見る見るうちに小さくなったっけ。
自転車が電車に変わった今も、我々は時々あの興奮を求めて本屋に向かう。
そしてどういう訳か、探せば必ずある。
あああんなものや、こおおんなものが・・・。