10大ニュース
あけましておめでとうございます。「うたたね書房」、本年もよろしくお願いします。

2010 年はトラ年ということで、ことしはタイガース、いいですよ。特に鳥谷。完全にスーパースターとなって、3割30本は確実。新しいミスタータイガースの誕生 だあ。それから、サッカーのワールドカップ。え、日本のベスト4?まあ、夢をみるのはご自由に、という感じでしょうけれど。それより、フェルナンド トー レス、いいですねえ。今回はスペインかなあ。それとも、ヨーロッパ以外でやるんだから、やっぱりブラジル、いくかも。イングランド、ちょっと、ないかなあ。

という風に、ことしの展望で盛り上がろうかというときに、去年のことを話題にするのも、気が引けてなんですが、実は、去年は、大変にいい年だったんじゃないでしょうか。よく、年末のあいさつ代わりに、「来 年こそいい年にしたいもんですなあ」、かなんかいう、その「いい年」というのは、実は去年のような年のことなんじゃないかと思うくらい、よい年だった。信じら れませんか。それなら、昨年末に出た「10大ニュース」、みてみてください。

こんなに悪いニュースが「10大ニュース」に入らなかった年は、たぶん、これまでにないです。あまりそのこと をいった人もないみたいだから、 ちょっと、触れてみたい。え、いまさら、去年の10大ニュースかよ、とお思いですか。、すみませんね。私、なににつけても、とかくタイミング、悪いタイプなんです。

そ れではまず、去年の10大ニュース、ここでもう一度、みてましょうか。これは、YOMIURI ONLINEの「2009年読者が選ぶ10大ニュース(日 本編)」からの引用・要訳です。これから触れるほかの関連項目も、すべて同じ。もっとほかのデータも当たればいいんでしょうが、怠け者だから、そこまでし ません。この文章に、それほどの精度と信憑性を求めないように。朝日新聞の10大ニュースも、だいたい似たようなもんでしたよ、たしか。

1位。「衆議院で民主圧勝、歴史的政権交代」。これはまあ、明るいニュースと思う人も、暗いニュースと思う人もいるでしょうね。


2 位。「新型インフルエンザ流行」。暗いニュースには違いないけれど、大したことはなかった。いえいえ、死んだ方もいて、その方やご家族には、大したことない どころではない、ということはもちろんです。それを十分に理解して、そのうえで、年間のトータルとして、ということです。この後も、個別には深刻な被害者 がいるけれども、ということを前提条件にしなければいけない事項があると思います。決してそれらを、ないがしろにするつもりではありませんので、よろしく ご理解のほどを。

3位、「裁判員制度」スタート。
4位、日本がWBC連覇。
5位、酒井法子容疑者、覚せい剤所持で逮捕。
6位、天皇 即位20年。
7位、高速道「上限1000円」スタート。
8位、イチロー選手が大リーグ史上初の9年連続200安打。
9位、巨人が7年ぶり日本一。
10位、 「足利事件」の菅谷さん釈放。

以上です。ね、暗いニュースは9番目の「ジャイアンツの優勝」くらい(あはは、ファンの方、すみません)。それほど深刻な事 件、事故はない。立場によって評価が正反対になるだろう政治ネタは別として、誰がみても暗いとしかいいようのないような事件ものでは、酒井法子さんがい るだけ(「足利事件」は、はじめからないほうがよかったニュースだけれど、名誉回復という面からだけみて明るいニュースとして)。また、天災ものが、ひとつも入っていないのも、去年の大きな特徴。

それで は比較のために、さかのぼって、2008年の10大ニュースはどうだったかといえば1位は「中国製ギョ-ザの中毒」です。事件ものでは、5番目に「東京・秋葉原の無差別7人殺害」 があるし7番目は「元厚生次官宅襲撃」。天災は、9番目に、「岩手・宮城で震度6強、13人死亡」というのがある。
もう1年前の、2007年の事件ものは、守屋前防 衛事務次官の収賄、天災は、新潟県中越地震、死者15人です。
いかがですか、秋葉原の事件と、酒井法子さんの事件とを比べるだけで、去年がいかにのんびりし た年だったかということは、一目瞭然じゃ、ありませんか。

さ らに追い打ち。それより前の各年の、トップ3のニュースをみると、2006年はまあまあなんですが、2005年の1位は「JR福知山線の脱線」、2004 年のトップは「新潟中越地震」、阪神が優勝した明るいニュースがトップの2003年でさえ、3位に「中学生が4歳男児殺害など、少年関連事件続発」という のが入ってます。深刻ですよねえ。
ね、こうしてみると、去年は本当に、平穏無事なよい年だったということが、わかります。

そういえば、例の、清水寺の貫主さんがでかい文字を書く、年末恒例の「今年の漢字」。去年は「新」の字でした。新型インフルを ふくんで、ということにせよ、「毒」だの、「末」だのという字ばっかりみせられてきたのに比べりゃ、いい字です。本当に、去年は明るい1年でした。やれ やれ、よかった、よかった。めでたし、めでたし。といいながら、ひそかに胸の底に、高まる不安。

災害、なかったかなあ。なんか、年中、雨ばっかり降って、 やたらに水があふれていたような気がするが。それに地震だってさあ、東名高速が崩れてましたよ、ねえ。それに、日本中を覆い尽くしたあの不景気の暗さは、どうしたんでしょう。

あれれ、ど うしたって、明るい年だったとはいいにくいような気がしてきました。そこで、11位以下をみてみると、17位に、「西日本中心に豪雨・台風被害、死者・不 明58人」というのがある。この17位は、低すぎるような気がするなあ。58人の犠牲者というのは、大災害だ。ひとつの災害というよりも、ある期間に次々に災害が起きた、という感じがするせ いで、10大ニュースにはあげにくかった、というような事情が、あるかしら。

も うちょっと、まじめに、「10大ニュース」をみなおしてみると、「WBC」だの、「酒井法子さん」だの、「巨人」なんていうのは、ちょっと、ランクが高す ぎませんか。巨人は読売がやってる10大ニュースだから仕方がないけど、(もっとも、阪神が優勝した時は、トップだった。まあ、滅多にないからだけど)、 去年の10大ニュースののんきさといいますかね、平和ぶりといいますか、そういうのどかさは、ちょっと、際立ったもののように 思えます。

少し、真剣なまなざしを向けて、1年を振り返っていたら、例えば過去最高だった失業率の問題とか、1日100人死んでいく自殺者のこととか、もっと上のほうにランクされるべき事柄は、あったと思うんですが。
と まあ、そういうこともいったうえで、結論が二転三転するようですが、それでもなお、去年はまずまず、平穏な年の方だったといっていいんでしょう。という か、これくらいで、まあいい年だった、ということにしておかないと、「いい年」なんていうのは、永遠に訪れそうもないです。

さて、 2010年。阪神の優勝は問題ないとして、もうひとつ、ワールドカップ日本代表のベスト4は問題外として、ほかになにが起きるんでしょうね。いまから予測 することはまったくできませんが、願いとしては、明るい年になってほしい。人の心が穏やかになって、10大ニュースに陰惨なニュースがのりませんように。 地震や台風も、大災害にならずにすんでくれますように。それから、世の中を覆うこの暗ーいムードが、少しづつでも、霧が晴れるように、払拭されていきます ように、心から願わずにはいられません。

最後に、「うたたね書房」と、「陶房馬の目」の繁栄を心からお祈りいたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。ははは。年頭ののご挨拶だったんですね。本年もどうぞよろしく。

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