小田原城は箱根外輪山より延びる舌状大地にありますが、
小峰御鐘ノ台は一番箱根に近い場所に位置し小田原城の最前線基地になります。
御鐘ノ台の地名が残されているのはこの小峰御鐘ノ台と谷津御鐘ノ台の2箇所になります。
より大きな地図で 小峰御鐘ノ台 を表示
小田原駅の西部に向かって歩いて25分程度の距離になります。
御鐘ノ台推定地、先端部の曲輪跡です。
現在は茶畑となっています。
小峰御鐘ノ台イメージ 作画杉山実氏
このイメージ画のように戦国時代の小田原城において最も標高の高い場所であり、
見張りの最前線基地として陣鐘が置かれ本城への連絡をしたのではないかと言われています。
おそらく御鐘ノ台の周囲には総構の障子堀で囲まれていたでしょう。
御鐘ノ台先端部分の曲輪に隣接する道路からは見おろすと
一枚畑と言われる土地に残る総構が伺えます。
素晴らしい眺めです。この付近は北原白秋が小田原に在住の頃、
散歩道として使ったそうで、ここからの眺めを好んだそうです。
御鐘ノ台から関東学院大学方面へ降りていくと総構えの堀が現れました。
画像だとわかりにくいですが、右側の藪が総構の堀です。
さらに道に沿ってあるくと御鐘ノ台の下の堀が現れました。
画像ではわかりにくいですが、手前の藪が堀です。
引用・参考文献
小笠原清ほか小田原市編さん委員会 1995 小田原市史 別編 城郭 小田原市