うりうそときちぞう
山角天神社には瓜生外吉像がひっそりと置かれています。
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場所は小田原駅より西南に歩いて20分程度の距離になります。
瓜生外吉は加賀藩支藩の大聖寺藩士、瓜生吟弥の次男として安政4（1857）年に生まれ、
明治8（1875）年から14年まで米国アナポリス海軍兵学校に留学します。
海軍提督として日露戦争に参加、
仁川沖の海戦で最初の号砲を鳴らし戦功により海軍大将、男爵までのぼりつめます。
こちらは瓜生坂と呼ばれる坂道です。
瓜生は三井物産創始者益田孝の勧めで大正2（1912)年この坂の上に別邸を構えます。
この石垣は足の不自由な瓜生に気遣い益田の援助を得て、
海軍関係者がこの坂を舗装したときのものだそうです。
瓜生婦人繁子は益田の妹、瓜生と益田は義兄に当たります。
繁子はアメリカで留学中に瓜生と出会い帰国後に結婚します。
東京女子高等師範学校（現御茶ノ水女子大学）や
東京音楽学校（現東京藝術大学）でピアノの教鞭をとりました。
地元のお爺さんに尋ねたところ、
この像の製作者は長崎の平和の像を造った北村西望とのこと。
小田原の街には気がつかない所に意外な物がたくさんあるですね。
引用・参考文献
平井太郎 2011 小田原まちあるき指南帖4庭園めぐりの巻 小田原まちづくり応援団
石川県の北國新聞社が出版する文芸誌『北國文華』2012年冬号で、
『瓜生外吉像』が紹介されました。
北國新聞社のHPはこちら
http://www.hokkoku.co.jp/
北國文華のページ
https://sec.hokkoku.co.jp/bunka/
