2000年8月 世界遺産  白神山地

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2000年08月03日
世界遺産  白神山地
【日程@】
ビジターセンター→弘前城→津軽藩ねぷた村→アクアグリーンビレッジ ANMON(キャンプ2泊)
【日程A】
暗門の滝歩道トレッキング→アクアビレッジANMON(キャンプ)
暑い夏は、北へ行こう。

世界遺産のブナの森<白神山地>へ2泊の予定で旅に出ます。
白神に入るには、何種類かのコースがあるようですが、
私達は、宿泊地を基準にして<暗門の滝>コースを選びました。
宿泊地にするのは、センターハウスに温泉施設のある
「アクアグリーンビレッジANMON」です。
コテージなどもありますが、選んだのはオートキャンプ場です。

前夜から出発して、東北自動車道をひたすら走って8時間。
青森県に入ったら
西目屋村にある白神山地ビジターセンターを目指します。

まっすぐに続く一本道の両側には、
果てしなく続くりんご畑、遠くに岩木山がそびえています。
これが、津軽平野?
『なんて、すばらしい!』
早朝の澄んだ空気の中、車窓には、雄大な景色が広がっている。
その景色の中の一部になって、走り抜ける気持ちよさ!
至福のひと時です。
静寂を破っては罰が当たりそうで、
心の中で『お岩木山に〜♪手を振って〜♪』のフレーズを、思い浮かべちゃった。
(演歌「帰って来いよ」の一節です。知ってます?)

まずは、ビジターセンターへ寄って、白神の知識を仕入れに行きます。
山歩きの注意事項などを、チェック。
最近発生している、毒虫などの報告を読みます。
この時は、毒性の高い””が発生していました。
虫よけスプレーは、必ず携帯しなくてはいけませんね。
白神山のトレッキングは、明日の予定。

今日は、弘前を観光します。
桜祭りで有名な弘前城を見学しようと、駐車場を探していたら
お城の近くに『津軽藩 ねぷた村』を発見。
ここに駐車させて貰って、空(クウ)を連れて弘前城公園へ行ってみると・・・・・・・



ワンコの入園はおことわり。残念!! ガックリ (>_<)

ゴールデンレトリーバーが1匹、入り口前の橋の欄干に係留されていました。
一人ぽつんと、心細そうにご主人を待っています。
『私達は、どうしようか?』
散歩に行けると嬉しそうにしている、空(クウ)を見ると、引き返すのも可哀想で、
公園の周りを少し歩き回ってから駐車場へ戻り、
『どうして?』という顔の空を、車に残して大急ぎで弘前城を見てきました。
もちろん、お城内の入観はパス。
夏の車内に待たせているのは、エンジンをかけているとしても心配です。
弘前城公園の今は、どうでしょうか?
やっぱりまだ、わんこの入場は許可されていませんか?

車の中の温度を確認してから、ねぷた村にも入ってみました。
この地方の方言で、
青森では<ねぶた>
弘前では<ねぷた>と呼んでいるそうです。
<ハネト>でにぎやかなのが、青森ねぶたです。

ねぷた村では、工芸品の実演販売をしていました。
ちょうど、津軽塗りの箸を作っていました。
文様を出すのに十数回も塗り重ねる作業を、職人さんに説明を受けながら
見せてもらいました。 お箸一本に、手間隙かけられているのに感動です。
その感動をお持ち帰りする為に、ものすご〜く思い切って、購入しました。
(いつも100円均一の箸を使っている私には、超高価。)
でも、7年たった今でも使用中です。
良い物は、長持ちするんですね。

キャンプ場へ行く前に、弘前の町で食料の買出しをします。
大型スーパーを探して車でうろうろしていると、ねぷたの行列に遭遇しました。
ちょうど、お祭りの日だったのです。
本格的なお祭りは、ねぷたに明かりが灯る夜なのですが、
遭遇したのは、町内の子供のお祭りのようです。

空を連れての、本格的なお祭り見物は無理でしょうから、
小規模ながら、ねぷた行列に遭遇できてラッキーでした。

買出しも終わって、キャンプ場へ到着。

今日から2日間お世話になる、キャンプ場。 アクアビレッジANMONです。

キャンプサイトは特に区切られていなくて、自由に使用できます。
場内を流れる川から少し離れた平地で、周りに人の居ない場所に決めました。
空(くう)がうるさくしたら迷惑をかけるので、外れがあいていて良かったです。



設営が済むと、早速、川遊びに行きます。
夏は、これが楽しみだモンね。  水好き、空ちゃん。


(お父さん楽しいね! 可愛い顔で見上げています)

ブナの森から流れる川の水は、とても澄んでいて、冷たくて気持ちが良いです。



空(クウ)は、水の中に入りながら「ペロ、ペロ」と川の水を飲んでいます。
お腹は、大丈夫?
身体が冷えてきたところで、遊びは終わりにしましょう。

夕食の支度をする為に、2日間の我が家の陣地に戻ろうとすると・・・・・・・
「ブ〜〜ン!!!」と、次々に、空のお腹めがけて飛んできます。
アブです。
空(くう)が水からあがって、ブルブルした途端にアブがたかって来ました。
虫除けスプレーを浴びせて、急いで網のタープの中に逃げ込みます。
空のお腹の柔らかいところは、虻に刺されて赤くなってしまいました。
それにしても、空(クウ)に集中攻撃です。
ハチは、熊が天敵だから黒い所に攻撃してくるとは聞いていましたが、
ビックリです。\(◎o◎)/!
網のタープの中は安全。 網タープを持ってきて、本当によかった。



温泉に入ってサッパリしてから、夫はテントで、私と空は車でそれぞれ就寝。
東北の山の中でも、やっぱり夏は、暑いのだ!
うかつでした。
虻や蚊が入ってくるので、車の窓を閉めて寝たら、暑がりの空が舌を出して
「ハア。ハア。」 しだしちゃいました。
みるみる、車の窓ガラスが曇っていきます。
うちわで扇いであげても、ダメ
夜は涼しいだろうと疑いもしなかったから、何の対策も考えていなかったんです。
結局、
網のタープの中に寝床を作って、やっと眠る事が出来ました。
でもね、網タープは下の部分から外へ、簡単に出られるのです。
室内が、袋状になっていません。
私が熟睡するためには、空(クウ)にロングリードを付けて、
そのリードを、私の腰に巻いて外へ出られないようにして、寝ました。
私が、空(くう)の重りになったんですよ〜  ブヒィー(>_<)


昨夜の騒ぎで、ちょっと寝不足気味な、トレッキングの朝が来ました。
暗門の滝歩道コースを選んで、出発です。
ちょっと歩くと、またまたアブ達が襲ってきます。
虫除けスプレーで撃退!
その繰り返しをしながら、がんばって歩きます。
売店で、虫除けスプレーを買い足しておいたから、ばんばん使っちゃうぞ。

川に沿って、林道を歩きます。
『きもちいいなあー。』    空も、とっても楽しそう。
虻の攻撃があっても、それ以上に楽しそう。
水遊びが大好きな空は、さっきから隣を流れる川に入りたそうにしています。
水に入っているほうが、虻に襲われなくて済むかなと思って、
川の中を、歩いていく事にしました。
これは、グッドアイデアでした。

遊びながら歩いていくと、このコースの1つ目の滝に着きました。



この先は、人が一人やっと通れる細い崖道を登ります。
崖道を見ると、昇り降りのハイカーで渋滞になっています。
大型犬連れの私達が進めば、ハイカーの迷惑になってしまいますね。

残念ですが、ここが私達の終点のようです。


(水を見たら、入りたくてウズウズしてます)


(幸せそうです☆)

綺麗な水の気持ちの良い滝壺で、空を泳がせて休憩しました。
私が水筒の氷を舐めていると、何を思ったのか空(クウ)が、
口移しで氷を貰おうしてきます。



外人のカップルが、『かわいいですね。』と、優しい笑顔で言ってくれました。

帰り道、
ゴールデンレトリーバーを連れた、若いカップルに出会いました。
『虻に、襲われませんでしたか?』
『虻は、いましたけれど大丈夫です。』
との返事です。
やっぱり、黒い犬の空だけが襲われたのでしょうか。

この夜は、初めからタープで寝ましたので、最後の夜も無事終了しました。

今回の旅では、
夏の車中泊の暑さ東北の虻という、問題発生の旅でした。
虻については、馬に付ける虻よけのクリームがあると教えて貰いましたが、
どこで売っているかは、わかりません。
今のところ、虫除けスプレーしか対策はありません。
数年前の男鹿半島での夏キャンプでも、虻にたかられた事を思い出しました。
東北の夏は、虻が多いのかな?
車内の暑さ対策は、窓の部分に付ける網を買いました。
今度試してみます。

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